写真は記録ではないと思う。
人は物忘れをする。大事なことだって忘れてしまう、下らないことならなおさらだ。
「昨日の晩御飯何でした?」
とか、パッと答えられる方がどうかしてる。
写真は、記憶という引き出しから、いろんな思いを引き出すためのフックみたいなもの。だから、ワクワクしたり、美しいと感じたり、スゴイと思わせる必要なんか、どこにもない。
撮りたいものを、撮りたいように撮ればいい。
撮りたいように撮れなければ、今はバカみたいに指南書があるから、適当に2、3冊買うだけでもういいやと思う。それ以上読んだら個性が腐る。森山大道って大家の写真は「アレ、ブレ、ボケ」が味なんだそうで、変な写りであっても、心のフックにひっかかればそれでいいっていう、いい見本なんじゃなかろうか。
試合の写真でも、だいたい300枚くらいしか撮らない。ユッケ姉さん、若しくは琵琶湖の怪物とも言うべきこの人の1/10くらいしか撮らない。というか、撮りたい瞬間って、そんなものだと思ってる。もっと多い人も少ない人もいるだろう。
それより、毎日でもコツコツとカメラを持ち歩いて「あ、撮りたい!」と感じる瞬間を忘れないようにするのが大事かなと思う。
俺の場合は、まわりにいい被写体が多すぎるよ。シャッター押すのが楽しい。それは、幸せなことだ。
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