2/05/2005

世界変人祭。

 世の中には奇人変人の類が溢れかえっております。私もその一人なわけですが(涙 サッカー界ではその濃度が、一般の方たちよりほんの少しばかり多いような気がします。

 カントナ、ジョージ・ベスト、イギータ、ガリンシャ、ガットゥーゾ、ロマーリオ、エジムンド、マラドーナ。浅い知識しか持っていない私でもこれくらいは出てくる。そういえばブラジルでやった第一回クラブ世界選手権の時にバスコ・ダ・ガマかどっかがエジムンドとロマーリオの2トップだったような…。何考えてんだろ。


 そんで私が好きな選手も、ちょっと変わってる人が多いんですよね。チラベルトなんかすごく好きだし。まあ好きになる全員が変ってわけじゃないんですけれど。

 ただこの人も好きな選手の一人です。イランが誇るドリブラー、中東の都並ホダダット・アジジ

アジジ.jpg


<うーん、憎めない顔>


 まあ、知らない人はいないと思いますけれど、あれですよ、ジョホールバルで車椅子に乗ってた人です。

 車椅子に乗っているアジジを見て「ベタな芝居しているな」と思っていた人も多いはず。でもあれ、アジジみたいな人だから許せたんですよね。

 もしアレがアリ・ダエイとかで「骨には異常がないようだが、まともに歩く事すら出来ない、イラン国民に申し訳ない」とかコメントして、次の日にいけしゃあしゃあと試合でゴールを決めて「アラーの為にウソをついた」なんて言われたらすごくむかついてたと思う。

 このアジジ、もう随分歳のはずなんですが、日本戦に向けて闘志むき出しの様子。

ニッカンスポーツ

イランFWアジジ、日本戦に照準

 イラン代表のベテランFWアジジ(33)が、早くも3月のW杯最終予選日本戦(テヘラン)を視野に調整を始めた。同代表は4日、最終予選初戦バーレーン戦(9日、マナーマ)に向けてイラン南部のキシュ島で2次合宿入り。右アキレス腱(けん)痛をかかえながら帯同したアジジは「予選では日本戦が最も重要になるので、今は無理しない。バーレーン戦は出場しないと思う」と話した。

��後略)

 さてさて、今度はどんなことをしてくるやら、タンカに乗って包帯グルグル巻きとかしてきたら吉本がスカウトしてもいいと思う。


 北朝鮮の場合はアジジのようなウイットは無いですね。本気で変、というのか、必死だから滑稽というか。「もうテンパってるんだからこれ以上追い込まないでくれよ」って姿勢かありありです。多分本国でもこんなに大量に過熱したマスコミに囲まれるなんて機会なんて無いんでしょうね。

スポニチアネックス

北朝鮮 日本の報道陣を強制排除

 中国・河北省の香河国家足球訓練基地で合宿中の北朝鮮が4日、日本の報道陣を強制排除した。

 練習開始10分後、ユン・ジョンス監督が、日本の報道陣に「戦術練習をするので練習を撮るな。隠れて撮ったらカメラを取り上げる」と声を荒らげ、自ら敷地の外へ出て脚立を撤去した。

��後略)



 多分北の人たちは「マスコミとか言ってるけれど、あんなにマスコミがいるわけが無い。あの中には絶対日本のスパイがまぎれているぞ、気をつけろ!!」とか思ってたはず。

 アン・ヨンハとリ・ハンジェが来てから少しずつマスコミにコメントをくれるようになったのは、二人が他の選手に日本のマスコミに関して何かしら説明をしたからでしょう。急に気さくになりましたから。私たちも彼等を知らないし、彼らだって私たちを知らないんですよ。

 ただ監督ともなると将軍様から大事な命を授かっているわけですから、そんな事は言ってられないんでしょうね。


 はてさて、トリを務めるのはこの人しかいないでしょう。九州生まれ長居育ち。我らが嘉人君。

スポニチアネックス

大久保 FKキッカーに名乗り

 マジョルカFW大久保がFKキッカーに名乗りを上げた。アウエーのマラガ戦(6日)に向けた4日の練習の締めくくりに全選手がFK練習を行ったが、ゴールを決めたのはFWルイス・ガルシアら数人だけ。ペナルティーエリアのわずかに外の位置にもかかわらず、成功率は10%以下にとどまった。ふがいないチームメートを見兼ねた大久保は自身が4回すべてを失敗したことを棚に上げ「みんなうまくない」とばっさり。



大久保は自身が4回すべてを失敗したことを棚に上げ
「みんなうまくない」とばっさり。



自身が4回すべてを失敗したことを棚に上げ



 …。と、とりあえずがんばれ!!





狼の集う島。

 無事(? 北朝鮮戦への召集が見送られた嘉人。これでリーグ戦に集中する事が出来ます。ジーコは「リーグで5点とったら(召集を)考える」と言っていますが、それくらい活躍できれば完全移籍も見えてくるでしょう。今は目の前の仕事をコツコツとこなすだけ。

 幸い怪我の経過も良好なようで、ミニゲームで活躍していたようです。

サンケイスポーツ

マジョルカ、大久保はつらつ!練習で技あり弾

 スペインリーグ・マジョルカFW大久保も2・9の招集は見送られた。2日の練習は2-2で引き分けたミニゲームで2得点を挙げ、6日のマラガ戦(アウエー)に向けて順調な仕上がりをみせた。後半に相手GKの頭を越える技あり弾を決めると、GKアルベルトが「ヨッシャ、オオクボ!」と絶叫。大久保ら5選手を獲得して予算オーバーのクラブで、当面の目標は1月30日のヘタフェ戦に続く連勝だ。


 うーん、大久保がスペイン語をマスターするより他の選手が日本語をマスターする方が早いのでは?なんて思うのは邪推ですかねぇ。モイセスさんがんばって!!


 そんなマジョルカに、また新たな戦力が加わりました。ブラジル人MFフェリペ・メロです。この選手なかなかの豪傑のようで、自分と同じ匂いをかぎつけたか早速嘉人が興味を示しています。

デイリースポーツ

大久保“暴れん坊”の相棒大歓迎

 スペイン1部・マジョルカのFW大久保嘉人(22)が2日、新加入したブラジル人の“暴れん坊”MFフェリペ・メロ(22)を大歓迎した。

 練習を終えた大久保は「メロはどこでやってたんですか?」と珍しくチームメートに関心を示した。メロはブラジルU―21代表経験があり、名門フラメンゴ、クルゼイロ、グレミオを渡り歩くなど将来性は折り紙付きだ。

 武勇伝もある。1月にブラジルでいとこが暴漢グループに襲われたとき、ナイフを持った相手に敢然と立ち向かっていったという。幸いケガはなかったが、気性の激しさは半端ではない。

 経歴を伝え聞いた大久保は「だからか。(ピッチでも)全然、ビビんないもん。すごいね」と目を輝かせた。チームの覇気のなさを嘆いていた和製突貫小僧に、頼もしい“援軍”が加わりそうだ。


 嘉人が逆取材をするくらいの男っていったいどんなんやねんと、マジョルカの選手紹介ページへ。で、見た写真がこれ。

怪我するぜ



こっ、こええぇぇっ!!


 これで嘉人と同じ22歳ですか。嘉人が82年生まれ、メロが83年生まれだから嘉人の方が年上?ありえねぇよ! このツラで183cmも上背が有るのか…。


怪我するぜ

メロ「お前なにメンチきっとんじゃい。しばくぞ」

こ、怖えーっ。

嘉人「あ、いや、なにも見てないっス」

 なんてことにならなきゃいいけれど。どっちかっていうと意気投合しちゃって「マジョルカの極悪コンビ」になる可能性の方が高いか。それはそれでイヤなんですけれど。





2/04/2005

妄想代理人。

 なんか中田浩二のマルセイユ移籍がこじれてるみたいですね。

サンケイスポーツ

中田浩二、マルセイユ移籍白紙も

 【パリ3日=国際電話】日本代表MF中田浩二(25)=写真=がフランスリーグ・マルセイユと結んだ契約で、調印日に問題があるとして、フランス・サッカー連盟が公認を拒否していたことが3日、明らかになった。フランス公共ラジオが報じた。3日にマルセイユから再検討の請願を受けた同連盟は、4日の理事会で討議することを回答。最悪、移籍が白紙に戻る可能性が浮上した。


中田浩二


<ひょとしたら今年も…>


 この問題で一番ややこしいのが、フランス・サッカー連盟がどのような理由で調印日を問題にしたのかというところ。ただ「拒否をした」という情報だけが流れてきたので、諸説紛々になっています。

 いろんな話を聞いて、私なりの解釈をしたのですが、


○中田の鹿島との契約は1/31まで。

○マルセイユは契約が切れ(移籍金の発生しない)2/1に中田と契約する旨をあらかじめ準備していた。

○予定通り、マルセイユは2/1に契約、選手登録をする旨をフランス・サッカー連盟に通知。

○ところがフランス・サッカー協会は中田にも欧州リーグの移籍ルールを適用し、Jリーグでプレーをしていた中田は「プレー中の選手」扱いに、その為1/31以降の選手登録では今季の試合出場は無理と連絡。

○マルセイユはこのまま中田を来期まで保有しているだけにするのか、今季からプレーできるように契約日を「手違いだった」として1/31以前とする必要に迫られている。

○ところが1/31以前に契約するとなると、鹿島との二重契約となるため、マルセイユは再度鹿島と移籍交渉をする必要が有る。


 ということなのでしょうか?自分で書いててややこしくなってきた。この問題を判りやすく解説して頂いているブログの方のトラックバックお待ちしています。

 日本とフランスには時差が有るのだから、それを利用して日本時間で2/1で、かつフランスでは1/31である時間帯に登録をすれば問題は起きなかったという人もいますけれど、それって大丈夫なんですかね。それがまかり通るなら日付変更線より東側の国のリーグの方が圧倒的に優位なんですけれど。

 あと春秋制のJリーグの2004年シーズンが、秋春制の欧州では「今季」なのか「昨季」なのかという解釈も、話をややこしくしているらしいです。ホントによくわからん。


 でもややこしいが故に、今回の騒動は皆(Jのチーム関係者や選手、代理人も含む)が納得する説明がなされるべきなんじゃないかなと思っています。私自身が把握しきれていない事象を記事にしたのもその為です。

 今後誰かが海外に移籍する際の他山の石になれば、田邊氏も日本サッカーの発展に来得する事ができるでしょう。その為に中田浩二が貴重な選手生命の一部をロストしてしまうのは全く惜しいかぎりなのですが。