2/28/2005

開幕戦で神戸を想う。

 Jリーグ公式に開幕戦から第5節までのチケットの売上状況が載っています。相変わらず浦和の集客力は強力。新潟も負けず劣らずで、2/28現在第2節のカードの中では唯一7割以上の席が埋まっています。

 セレッソの開幕戦はご存知の通り神戸ウィングスタジアムでのヴィッセル戦なんですが、ガンバが苦戦しているのとは対照的に、もう7割近くのチケットが売れています。何でもカテゴリーによってはもう売り切れてしまったらしいです。早めにチケットを押さえていて正解でした。

 ちなみにセレッソのホーム開幕戦である12日のマリノス戦は、まだ残席に十分な余裕がございますので、皆々様お誘いあわせの上、是非長居スタジアムまで足をお運びください。


 私は未だにミキティがあんまり好きではないのですが、チケットの売上状況を見る限り、神戸のファン(サポーター以外の人も含む)はチームカラーの変更や運営そのものに関しては楽天支持という事なのかな?

ミキティだっつてんだろが!


 去年もアイドル呼んだりイルハン呼んだり火柱とかがんがん立てまくったりでサッカーをショーのようにしてしまっていましたが、そういうのがウケるんでしょうか。よくわからんです。


 以前こんな記事を書いて「興味がサッカーから離れたらやばいんじゃないの」みたいに結ばせて頂きましたけれど、案の定というか、東北楽天にご執心のようで、早速キャンプに訪れてはブルペンでキャッチボールをしたり、オープン戦をネット裏で観戦したりしていますよね。ヴィッセルのキャンプや練習試合には顔を出しているんでしょうか?あまり耳にしないのですが。


 チーム運営も、まず監督選びに難航。昨年末から監督候補の名前が浮かんでは消え、外国人監督を予定していたはずなのに、ふたを開ければ松永氏という顛末(別に松永監督が悪いというわけじゃないんですが)

 戦力の上積みも目立ったところでは三浦淳ぐらいで、藤本と土屋が抜けたし、正直劣化しているイメージが有ります。まあそれでもセレッソが楽に勝てる相手ではないんですけれどもね。


 今年の開幕戦、ヴィッセルは、楽天は、どんな風に試合をショーアップするのでしょうか?もし去年よりもショボショボな内容になっていたとしたら。ちょっと危ない兆候かも知れませんよ。






選手名鑑作るぞ!!

 毎年ややイヤな目さんがJ1全球団の選手名鑑を作成されております。とても面白いので毎年楽しみにしているんですが、セレサポの、セレサポによる、セレサポの為の名鑑が作りたいなと。

 それでテンプレートを作ってみました。身長体重やら前所属チームやらはOfficialに載っていますから、それ以外の補足という形をとるつもりです。「この項目抜けてるじゃん!」というのがありましたら早めに御連絡お願いいたします。

名前:
背番号:
異名:(ニックネームやネットでの呼び名)
ポジション:(DFなどではなくストッパーとかスイーパーみたいな記載をします。出来るポジションは全て記載します)
プレー:(プレーの特徴や性格(あくまで去年、PSMまでのもの)を記載しますが、主観がバリバリ入ります)
web:(選手のホームページが有る時は記載)


 開幕までに全選手をポジションごとに紹介していく予定です。この選手はこんなです!という情報も大歓迎です。





セレッソ選手名鑑2005 GK編

名前:伊藤 友彦
背番号:1
異名:トモ、トモさん
ポジション:GK
プレー:恐らく昨年J1で最も苦労したGK。至近距離からのシュートを素晴らしい反応でセーブした時などはとても頼もしく感じる。しかしキックに難が有り、バックパスやゴールキックなどの時はかなりハラハラしてしまう。セレッソのキーパーは全員何故かキックが上手くないように思うのだけれど練習方法が悪いのかな?


名前:多田 大介
背番号:21
異名:ダイ
ポジション:GK
プレー:昨年の背番号1。だが全体的なプレーの不安定さから途中で伊藤にポジションを奪われてしまった。ただまだ伸びしろのある選手だと思うし、キーパーは経験が必要なポジション。これからバケる可能性を十分持っている。
web:http://www.dai0811.net/


名前:吉田 宗弘
背番号:22
異名:
ポジション:GK
プレー:GKにしてJ1トップクラスのファンタジスタ。浪速のノリヲと言ってもいいかもしれない。PSMでは彼のところにボールが来るとスタジアムが凍りついた。ただコーチング能力が高く、相手にシュートを打たせないし、危機的状態を作らせない。セレッソのGKでは一番戦略的な思考が秀でている。


名前:丹野 研太
背番号:27
異名:タンタン(@2ch)
ポジション:GK
プレー:新卒新加入ということでまだ練習についていく、というレベルらしい。コンペンションで見る限りだとちょっと内向的な性格なのかも。伊藤の反応、多田の体躯、吉田のコーチング、丹野の若さが合わさればかなりいいキーパーになるのだけれど、それでもキックは下手なままかな(涙
3/1追記 web:http://tkp2005.ameblo.jp/



 てな感じでセレッソ全選手を紹介していきます。明日はDF編の予定。面白い情報やら補足など有りましたらコメント、メール下さい!!





2/26/2005

サポコン公式UP。

 ようやくサポーターズコンベンションのレポートがOfficialにupされましたね。例年のサポーターズミーティングの報告より微細なんで、今年にかける意気込みみたいのが伝わって好感が持てる内容だと思うのですが、どうでしょうか?


 それでもOfficialではいろいろと書けない事も有るでしょうから、独断で補足(え?そんなんいらんて?そんなこといいなや~!!)してみますね。

三者三様.jpg


 まず気になったのが出原社長さんです。この方「今年の失点を去年の半分にする(ちなみに実現するとリーグ最小失点クラス)」と豪語するなどいろいろとすごい発言をされているのですが、実際にコンペンションで拝見して、やっぱりう~んと首を捻ってしまうところが有りました。

 というのも、このコンペンションでも、すごく消極的な感じがしたんですよね。挨拶も型どおりで、聞くほうも汗をかいてしまいそうなほど熱っぽい西村GMのトークとは対照的。

 その後の質疑応答で「これは出原社長、西村GMのどちらかにお答え頂きたいのですが…」と切り出されると、さも「わしゃ知らん」という風に西村さんに話をふって一切応答に応えず、とにかく出来るだけ表に出ないようにしたいという雰囲気が前面に出ていました。サッカークラブの長として、知識はもちろんですが、もうちょっと「熱さ」みたいなものもほしいなと。


 あと運営に関して「タダ券問題」が出たんですが、それに対して事業部間宮氏より「ウチはどこかの団体にチケットを買ってもらう形をとっている。結果的に皆さんの手元にはタダで配られているかもしれないが、言われているばら撒きのようなものはない」という返答がありました。

 しかしその後Way of thinking+さんの記事でスクールのコーチから直接子供たちに招待券が配られている事が判ったり、2ちゃんねるで招待券が直に郵送されてきたことが書き込まれていたりしています。どう考えても言ってることとやっていることが違うじゃん!

 ただこれに関して言えば、多少止む終えないのかも知れませんね。セレッソは決して人気クラブとは言えませんから(観客動員がJリーグ平均より下、関西の4クラブは全て平均以下なんだそうです)とりあえず一見さんを増やしてリピーターに賭ける、という考えが出るのも理解できない話じゃないです。今年は既存の観客(ex年パス購入者)に対する配慮も有るようですし、ちょっとここは保留。


 いろいろと書き連ねてきましたが、疑問に感じたのはこの2点に関してぐらいで、全体的にはぐっと濃密な、意義のあるものでした。もっと細かく言えば突っ込みどころはいろいろ有るんですが、そんな重箱の隅を突付くような行為がクラブにとってプラスになるのか疑問なんで、今日はこれまで。





AKIENCE

 なんかりんでんばうむさんのところによると、アキの写真が不評な様子。う~ん。ものすごくうらやましいサラサラヘアなんですが…。

 ということで、アキのサラサラヘアをアピールするイラストを作成してみましたよ。



<AKIENCE>


 どうでしょうか?(クリックすると拡大しますよ)



2/25/2005

老若男女蹴球天国

 嘉人の赤ちゃん情報の続報。どうやら「彦左衛門」くんは男の子ということが判ってから名付けられたようです(スポニチアネックス)

 という事はそのまま「彦左衛門」で行く可能性もあるのか?と心配になったりしましたが、どうやらそれは無い様子。20年後ぐらいに嘉人監督、彦左衛門くん(仮)プレーヤーの親子鷹とかなってたら面白いかな。でも試合中に親子喧嘩とかしそうで怖いかもな。


 男の子はサッカーをやる環境が整ってまいりましたが、さて女性はというと、これがなかなか厳しい。

 つい最近TASAKIから日テレベレーザに移籍した川上選手なんか失業保険で生活費をやりくりしているらしい。トップリーグの選手、しかも代表クラスがそうなんですから、もっと苦しい生活の中でサッカーを続けている女性もたくさんいます。

 以前FCくの一の選手達の生活を紹介しているサイトを拝見した事があるのですが(場所失念)、苦しい台所事情の中で練習できる時間と場所をやりくりしながら頑張っている姿をみて、ちょっと胸を打たれた事が有りました。そんな苦労を微塵も見せずボールを追う姿は、本当にたくましくて、美しかった。


 うちにも娘がいます。「サッカー好きか?」と聞くと「うん」と笑って返してくれる、なかなか私の喜ぶツボを心得た子なんですが。出来れば彼女には「観る喜び」だけでなく、「する喜び」も味わってほしいと思っていたりするんです。別に絶対プロになれなんてことじゃなくて、休日に友人同士でサッカーに興じるくらいでいい。

 でも、それが今の日本では、少なくとも関西では難しい。どの学校に行っても女子サッカー部が有る、なんて状態ではない。まだまだピラミッドの底辺が小さいんですよね。


 先日のセレッソサポーターズコンベンションで西村GMが「いろんな年代の人、女性にもサッカーを普及させていきたい、地元の文化としてサッカーを定着させたい」と力説されていましたが、それが実現したら、私達はほんの少しかもしれないけれど、確実に心豊かになっている事でしょう。


 週末にはお弁当を作り、グラウンドに足を運び、子供達の試合に声援を送る。時々自分もおっさん同士のチームでボールを蹴る。リフティングが娘より下手なのがちょっと恥ずかしい。なんだか楽しそうじゃないですか?





ヨシトもモリシも。

 cerezoblogさんやfromthemorningさんなどでも取り上げられておりますNumberですが、ついつい買ってしまいましたよ。ちなみに特集名は「小さいことはいいことだ!スポーツ小兵列伝」もうね、こりゃヨシトとモリシの為に用意されたようなタイトルですよ。と思うのはセレサポだからですね。ハハハ…。

little01.jpg


 正直な話中身はどう?という感じ(面白い事は面白いですよ。そりゃプロの文章ですから)なんですが、二人の笑顔だけでも510円支払う価値はあるかも。

 そんな記事からでも滲み出してくるのは、二人の「いいヤツ」加減。

 ヨシトが一人でスペインに渡った理由なんかの件は妻帯者としてすごく立派だと思うし、クレバーとかじゃないかもしれないけれど、自分が愛する者に対する思いやりみたいなのは、しっかり持ってるんだなあと、身につまされたりもしました。

little02.jpg


 モリシはもう相変わらずモリシで、理由も無く木に登らされて「32歳のトム・ソーヤ」とでも表題するべき写真に、満面の笑顔で写っております。ちょっとくらい怒ってもいいよ。仕事選んでもいいよ。モリシ、何故にあなたは聖人でいられるのですか?


 二人とも「いいヤツ」なんだけれど、二人の良さは別物。ヨシトはヨシトなりの、その荒削りな純心が胸を打つし。モリシの円熟した人格には、いつもながら本当に頭が下がる想いがする。それに触れる事で、私のセレッソに対する忠誠心は益々高まっていくのです。




2/24/2005

どっちがつけたの?

 嘉人の右足のメディカルチェックが終了したようです。とりあえず大怪我ではない様子。

ニッカンスポーツ

大久保、右ヒザの再検査問題なし

 1月9日のデポルティボ戦で右ひざを負傷したマジョルカFW大久保嘉人(22)が、医師から「問題なし」とのお墨付きをもらった。


ただ

右太もも周辺の筋力が落ちているため、チューブなどを使って筋力アップに努めるよう指導を受けた。


という事だそうです。瞬発力がウリの嘉人にとっては筋力低下は命取り、ちゃんとトレーニングして、本来のパフォーマンスを発揮してほしい。それまでは嘉人が本当にリーガでやっていけるのか判断も難しいですから、しばし静観。


 ところで、気になるのはおなかの赤ちゃん。名前について以前この記事

 個人的な予想ですが、多分物凄く古風な名前を付けたがっているんじゃないかなぁ。それか小嶺さんにゴッドファーザーになってもらうとか…。


 なんて書いていたのですが…。

 今日24日にレバンテ戦(26日)に向けスペインへ出発する。現在妊娠6カ月の莉瑛(りえ)夫人も1日遅れで日本をたち、大久保の両親とともに約2週間スペインに滞在する。現在「彦左衛門」と呼んでいる6月誕生予定の第1子について「ちゃんと名前を決めないと」と話しているという。


「彦左衛門」と呼んでいる6月誕生予定の第1子





彦左衛門.jpg


<大久保彦左衛門(1560~1639)>



 いくらなんでも400年前の人名を失敬するのは古風すぎるよ… orz

 誰がつけたんだろう。奥さんがそんなことをしちゃうような人とは思えないし、やっぱり嘉人なのかねぇ…。

 まあ、まだ仮の名ですから、もっとしっかりした名前を付けるのでしょうけれど、それにしてもね。朝一で記事をみてお茶を噴き出しそうになりましたよ。





告発は背信行為?

 ここにあるグループがいます。ややこしいので仮にAとでもしましょうか。Aは地元に根差し、地域の為に様々な奉仕を行う、皆から愛される存在です。地元の人々もAの活動に共鳴し、Aに対して有償無償の支援を行うまでになりました。

 ところがある日、Aをいつも手助けしていた地元の人間が法に触れる行為をしてしまいました。警察が犯人を捜していますが、犯人はAのメンバー達しか知りません。

 この時、Aというグループが、「犯人はこの人です」と言うことは、はたして地元の人達にとって裏切り行為となるのでしょうか。

 日本は法治国家です。極一部の例外と(認めたくは無いですが)アンダーグラウンドな集団を除き、どんな人間であれ、違法行為をした場合何かしらの罰則を受けねばなりません。

 もしAが犯人を隠避した場合、Aもまた、何かしらのペナルティーを受けることになるでしょうし、Aの対外的な心象も悪くなるでしょう。

 仮に犯人が過去Aに対して様々な支援をしていたとしても、それが罪を問われない理由にはならない。

 犯人がAを隠れ蓑にしようとする人間、「いろんな事をいままでしてやったんだから、かくまうぐらいしろ」という圧力をかけるような人間であるなら、もはやその人間は支援者などではない。少なくとも私はそう思っています。


 スタジアムはいつも光り輝いて、ピッチの上で繰り広げられる熱いゲームに、私達はいつも胸躍らせてしまいます。ややもすると、そこが浮世である事さえ忘れてしまいそうになります。

 でも、私達は確かにこの世の存在であり、社会の一部なのです。愛するクラブに迷惑をかけることは、決して本意ではないでしょう。サポーターとしての最低限の良心を求めます。





2/23/2005

嘉人パパになる。

 最初スポニチの記事を見たとき、「嘉人」「ケガ」「吹っ飛ぶ」なんてタイトルがついていたものですから、わたしゃてっきり「うおっ、嘉人ケガのところまたやっちゃったのか!?」と心配してしまいましたよ(汗 違うじゃん!全然嬉しいニュースじゃん!!

スポニチアネックス

大久保ケガ吹っ飛ぶ夫人妊娠

 右ひざの検査のために帰国しているマジョルカのFW大久保嘉人(22)が22日、都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。既に前日に「問題なし」との診断を受けており、関係者は「念のための検査」と説明した。

 当初はC大阪のチームドクターが診断する予定だったが、所用のために急きょ取りやめ、大久保はそのまま都内で静養した。また、莉瑛夫人(21)が妊娠中であることが判明。大久保にとってはうれしい発奮材料になりそうだ。


 なんでも出産予定日は6月ということで、えーっと…。


はいっ、そこっ!!計算しない!!(笑



 でも嘉人が父ちゃんになるのか、生まれてくる子はどんな子なんだろう?息子なら母に、娘なら父に似るなんていいますから、娘さんならなでしこ目指してがんばってもらいましょうか。プレースタイルや気性の荒さまで似ていたら笑うしかないけれど。

 名前はどうするんでしょうかね。クライフはバルセロナにいる時に生まれた子供に、バルセロナで生まれたとされる聖人、聖ジョルディから名前を頂いたそうですが。

 個人的な予想ですが、多分物凄く古風な名前を付けたがっているんじゃないかなぁ。それか小嶺さんにゴッドファーザーになってもらうとか…。


 あとこの話を聞いた時に思ったのですが、嘉人が順調に選手生活を続けていれば多分35、6歳くらいまでプレーしていると思うんですよ。その時お子さんはちょうど中学生くらいかな。

 で、引退セレモニーなんか有って、大きくなったお子さんから花束とか渡されちゃったりしたら、きっとまた嘉人泣いちゃうんじゃないかと。そしてそれを見てまた私(多分40ぐらい)も泣くと(笑


 それにしても江添くんといい嘉人といい、最近のセレッソの若手は軒並み早婚ですねぇ。あとイケメン(この言葉も死語と化しつつありますが)の若手で残っているといったら、トミーか竜ぐらいかな。

 いや、他の若手が男前ではないというわけではないのですよ。悪意はないですよ。ただぱっと思いついたのがこの二人というだけで(汗


 かなり脱線しましたね。軌道修正をしましょう。

 心配なのは奥さんが21歳で、しかも初産だってことですね。大きい子だったらちょっと苦しいかも知れません。

 私も体験しましたが、男にとってはお産というのはなんともつらい瞬間でして、何かしてあげたいけれど、何もしてあげられない、立会い出産でも手を握って「がんばれ!もう少し!」とか声を掛けるのが精一杯で、実にソワソワしてしまうんですよ。

 嘉人なんか生真面目なところが有るから、きっと心配するでしょうね。でもそれを乗り越えて、新しい命の誕生に立ち会うというのは本当に素晴らしい事ですよ。そこらへんは久藤ちゃんに聞いてみましょう。多分子一時間は話してくれますから(笑

 兎にも角にも安産をお祈りしています。莉瑛さんがんばれ!!





異文化コミュニケーションやで。

 しばらくぶりに帰ってきたというのに、戦う男は忙しいのですね。

ニッカンスポーツ

大久保帰国、右ヒザ検査も「問題なし」

 マジョルカFW大久保嘉人(22)が21日、帰国した。午前中に成田空港に着くと、都内の病院に直行。1月9日のデポルティボとのデビュー戦で痛めた右ひざの検査を受け、問題なしと診断された。スペインでもプレーに支障なしとされたが、痛みが引かずに不安もあったため、日本での再検査を望んでいた。不安が消えた大久保はあす23日以降にスペインに戻り、27日のホーム、レバンテ戦の出場を目指す。


 これの逆パターンで、来日している外国人選手が怪我の治療の為に母国に帰る、なんて話はよく聞くんですが、嘉人のニュースを聞いて、初めて「母国に帰る意味」みたいなものが判ったような気がします。


 医者と患者の関係で、まずいのは「患者が医者を疑ってかかっている」場合。治療を施してみても半信半疑なら、真剣にリハビリをする気にもなりにくいだろうし、下手すると治療を自分の判断で打ち切ってしまうことも…。こうなってくると治る怪我も治らない。

 そんな信頼関係を築くのに、言葉や文化の壁って大きいんだと思います。別に嘉人がスペイン語をまだ流暢にしゃべれないから、というわけではなくて、文化が違えば考え方も違うわけですから、そんな異国の医者に診てもらうというのは、やっぱり信用しきれない部分があるんでしょう。

 2泊3日の強行スケジュールを組んででも帰国したかったのは、それだけしてでも日本人医師に診てもらい、今の状態を確認したかったのでは。

立たんかい!!.JPG


<イライラするのは判ります>


 ただ嘉人が今活躍するべき舞台はスペイン。その文化といちいち戦っていては本業での活躍は難しいでしょう。実際試合中にクーペル監督ともやりあったようですし、かなりフラストレーションが溜まっている様子。活躍出来ないもどかしさはよく判りますが、ここは我慢でチャンスを待ってほしい。


 折角seesaaもディスク容量が大幅アップした事ですし、早く嘉人の活躍する画像や動画を乗っけたくて、私もウズウズしているんですが(笑 グッとこらえて待ってます。





30分に一人ずつ。

 今回はこのブログを作った経緯を書いていきます。あまり楽しい話でもないですので、お時間と興味をもたれた方だけ御覧下さい。




 何度もここに書いていますが、私は鬱病持ちであったりします。発症から3年以上経つのですが、寛解(精神疾病の場合は治癒した場合、全快ではなくこちらの言葉を使います)とはいかず。毎日お薬を飲みながら、だましだまし生活を続けています。
 精神疾病というものの厄介なところに「治っているのかいないのか判断がつきにくい」という点が有ります。骨折ならレントゲンを撮れば判りますし、風邪なら体温や咳鼻の類の回復具合で推し量る事が出来ます。ですが「こころ」というものは、自分にすら見えないものですから、もう大丈夫、と思っても、まだ治っていなかったなんて事はまま有るのです。
 
 もう一つ厄介なのが、鬱病が死に繋がる疾病である事。表題にもさせて頂きましたが、日本では毎年18000人の鬱病患者が亡くなっているという事実が有ります。スタジアムでいうと市原臨海とか、日本平がいっぱいになるくらいの人数です。
 鬱病患者がどうやって死ぬのか、というと、それは自殺です。ややこしい事に寛解直前の、行動力が回復してきた状態が一番危ないのだそうです。私は治りかけたことも無いのでよく判らないんですが。
 ぶちまけてしまうなら、人間誰しも「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」という苦労や失敗をするものだと思っています。ただそれ以上に生きていたいという理由のようなものがあって、それを押し留まっていられるだけの話で。
 ただこころの有り様が平静でない人は、それに気がつくことが出来ずに、踏み越えてはならぬ一線を越えていくのです。
 私だって、死にたくはありません。いろいろ残している事も有るし、多分そんなに多くは無いだろうけれど、私に生きていてほしいと思ってくれている人もいるだろうし。
 でもたまに「私がいると、みんな迷惑かな」と感じる時が有りました。「死にたい」なんてレベルじゃなくって、ちょっと安静にしていれば収まる程度ですけれど。すこし冷静になってその時のことを頭の中で反芻して、いつも「ちょっとやばかったんじゃないか」と、ぞっとしていました。
 で、このブログを作った経緯に至るのですが、ともかく第一に「誰かの役に立ちたい」という気持ちが有りました。どんな些細な事でもいいから、世の中の一部になりたい、何かと接していたいという感覚。疎外感みたいのが付きまとっていましたから、それを払拭したかった。
 それで何が一番マシなんだろう、役に立つんだろうと思った時に、心の拠り所の一つであったサッカーを題材に、こんなテキストサイトはどうなんだろうと、そう考えたのです。「狂人」である私の想いと、健康なこころを持つ人達の想いがどれほど乖離しているのか知りたかった、というのも有ります。ブログランキングに登録しているのは、見てくださった人達が、どれほど共感して下さったのか知りたかったからです。
 最初は私の記事がどれだけの人に受け入れられるのだろうか?などと心配もしましたが、幸いなことに、思っていたよりもずっと多くの方が、このブログを訪れて下さっています。ランキングも、不釣合いなほど上のほうに押し上げていただいています。
 もちろんそれが「世の中の役に立つ」こととイコールではないのは承知しています。それでもコメントやトラックバックを頂く度に、何か次に繋がっていくような気持ちになります。
 それらを目当てに記事を書くことが出来るほど、私は器用ではありません。いつもありったけの考えをぶちまけるように書いています。ですから、なおさら嬉しいのです。
 これからも、飾らず気取らず、思いの丈を書き綴っていきます。よろしければ、しばしの間ではございますが、お付き合い下さい。

2/22/2005

ブログが既存メディアを超える日。

 昨日の記事の詳報というか、画像をUPされているブログがありました。 Dear Green Fieldさまのところに打ち上げ花火をしているFC東京サポーターの画像が挙げられています。

 この件に関しては東京Vの方もかなり怒り心頭のようで、当事者に対する損害賠償や謝罪を要求していく方針だそうです。


 もし今回の一件について、Dear Green FieldさまやヴェルディBlogさまが詳しい様子を紹介して頂けなければ。私達は「そんな事もあったのか」程度の認識しかしなかたのではないかなと、今になって思っています。ブログがあったからこそ、事態の深刻さが伝わったわけです。


 スポーツ新聞はもちろん、サッカーの専門誌でも、記者の数はそう多くはいないでしょう。海外のニュースなどはさすがに水をあけられてしまいますが、Jの各クラブに関して言えば、Blogger(スペリング間違えてないかな(汗 以後ブロッガーとします)の方が断然多いし、プロの記者顔負けの記事を書かれる方も当たり前のようにいらっしゃいます。

 例えば今、毎日のように大黒の記事がスポーツ紙の紙面をかざっていますが、そうした記事よりも、ガンバ関係を取り扱っているブロッガーの方達の記事のほうが、余程地に足がついた、しっかりしたものです。

 セレッソでも、例えば同じ公開練習の記事を、スポーツ紙と100% rosdoさんが同時に取り上げていて、両者の内容に食い違いが有ったとしたら、私は多分100% rosdoさんの記事の方を信用するでしょう。

 それは別にブロッガー仲間のえこひいきではなく、冷静に考えて「発行部数を伸ばす事」を第一に考えている記者の書いた記事と、長い間セレッソを愛し、見続けてきたと信用の置ける人が書いた記事は根幹からが違うように思えるからです。


 そうして考えていくと、表題のような時代が訪れるのは、そう遠くないのかも知れません(完全にメディアが衰退する事は無いでしょうが、記事のきめの細かさではすでにブログに遅れをとり始めているように感じています)

 ただそういう時代が来た時、ブロッガー達は今よりもっと大きな責任感を持つ必要が有るでしょう。軽い気持ちでアクセスが増える事だけを期待した記事を乱造していては、それこそ「ミイラ取りがミイラになる」ようなものですから。


 そういう私自身も、時々迷いが有ったりするのですが。出来る限り詳しく、愛するチームや選手の情報を記事にしていけるよう、がんばっていくつもりです。もしよろしければお付き合い頂けますよう御願い致します。





サポーターの本懐。

 これから書く事は全くの主観であって、決して他の人に対して「かく有るべし」と説いたものではない事を前置きさせていただきます。


 私の悪癖の一つに、「スタジアムで、近くにいるセレサポに声をかける」というのが有りまして、バカ勝ちした試合後などは特に帰りの道中声をかけまくったりしています。最初「ひかれる」方もいらっしゃいますが、大抵の人は気さくに話をして頂けます。

 昨日の試合の後も、帰りの混雑したコンコースで、セレッソのマフラーをまいた小学校高学年くらいの男の子と、そのお母さんと思しき女性の二人連れが近くにいたので

「ええ試合観れたね」

 と話しかけました。お母さんの方が

「そうですね。本当ですね」

 と、関西弁ではないイントネーションで返事をしてくれました。聞くと地元岡山の方で、今日は苔口を目当てに来たのだとか。

「あの子はね、学生時代陸上で全国二位になった事も有るんですよ」

 そう我が事の様に嬉しそうに話をされたのが印象に残っています。

ゴール裏.JPG


 プロの、しかもトップチームに入るような選手は、大抵地元では嘘とも誠ともつかないような「伝説」がついてくるようなスーパースターであったりします。私たちが嘉人の活躍に一喜一憂するように、地元の人たちもまた、彼らを一生懸命に応援しているのです。


 選手達もまた、家族や、恩師や、友人や、そうしたいろんな人達の想いを背負ってプレーをしているはずです。彼等や彼等を支えている人達にとって、少しでも励みになる応援、行動を心がける事が、最終的には応援するチームにとって有益なものになるのではないか。それこそが、サポーターの本懐ではないか。昨日その親子に会ってから、そう思うようになりました。


 もちろん非難の全てを否定するつもりはありません。時には「どうしたんだ!」と発破をかける事も必要です。でもそういったものにも、むしろそういったものであればこそ、根底に選手やチームに対する想いが無ければいけないのではないかと考えています。ポーズだけのバッシングははたしてチームにとってプラスになっているのか…。


 とりとめも無く思いついたことを思いついたままに書いてしまったのですが、ニュアンスだけでも感じ取って頂ければ幸いです。もちろん異論反論お待ちしています。





2/21/2005

サポーターはサポートするんでしょ?

 2/19にヴェルディグラウンドで行われたFC東京U-18VS東京Vユースの試合中にFC東京サポーターの一部が花火や爆竹を使って騒いでいたそうで、その後、ヴェルディのクラブハウスの門柱に青と赤のカラースプレーで落書きがされていたという「事件(でしょ?りっぱな犯罪ですよ)」が有ったそうです。画像がヴェルディBlogさまに掲載されています。

 門柱への落書き事件に関しても、どのような方法であったかは明かされていませんが、FC東京側がFC東京サポーターである高校生と大学生あわせて5人の「犯行」であったと特定し、FC東京U-18の選手達が謝罪、落書きの清掃の為にヴェルディのクラブハウスを訪れたそうです。また「犯人」であるサポーター達にも今後何らかのペナルティが課せられる予定との事。


 ただ今回この話で解せないのは、明らかに公序良俗に反する行為をしたサポーターに対する罰が、刑事罰ではなく、単なるクラブからのペナルティのみである点(今後何か有るのかもしれませんが)さらに謝罪と清掃に訪れたのが当事者ではない点です。


 恐らく当事者達はその場の勢いでこのような事をしてしまったのだと思います。普通の人間であるならば、しばらくして自分達がした事が、ヴェルディやFC東京そしてそのサポーター達にどれだけの迷惑がかかる行為であるのか理解できるはずです。

 サポティスタさまのところでは「そもそも、ガスサポにマナーを求めるのが間違いかと。 」とコメントされていますが、どこのサポーターというわけではなく、普通に人間として理解できる話では無いでしょうか。謝罪と清掃は、彼等が、あくまで自主的に行うべきです。


 確かにサポーターからすれば選手達に迷惑をかける、というのはもっともダメージの大きな方法でしょうが、こんな風にしてしまっては、普通にクラブをサポートしてきた大多数のFC東京のサポーター達にもショックが及びます。

 唯一の救いはこの行為が特定のサポーターグループによる「計画的かつ組織的な」行為である線が薄い事ですが、それにしても後味の悪い話です。お昼から少し重たい話題を持ってきましたけれど、これを他山の石としておく必要が有るように感じて、あえて取り上げました。





PSM 広島0VS5C大阪 見えた「新しいスタイル」

 5-0、5-0ですよ。5-0ってスコアはプレミアとかのスタジアムにいるちょっと頭の悪そうな兄ちゃんが、テレビカメラに向かって左手で輪を作り、右手をばっと開いて「Five! Zero!」とか言っちゃう程度の。それくらい「ありえない」スコア。

 もちろんどのチームに対しても圧倒的な試合展開が出来るわけではないでしょうが、今日の広島はセレッソの新しいシステムにずっぽりとはまってしまい、何もする事が出来ませんでした。吉田が守るゴールをただの一度も破れなかった。それだけ言えばガンバサポーターにはどれだけすごいことかわかるでしょう。


 早速ゲームの説明に行きます。スタメンは広島が好調のガウボンをセンターにして両サイドにウイングを置き、トップ下とダブルボランチの中盤にラインディフェンスの4バック。4-3-3という形でした。対するセレッソは下図のとおり。

Field-2005-02-20-01.gif


<スターティングメンバー>


 3バックのセンターにブルーノ、山崎は左のストッパーでした。ダブルボランチは横よりも縦に並ぶ事の方が多かったと思います。ファビーニョの攻撃力を引き出す為かな?

 両ウイングハーフは左のゼ・カルロスが高い位置にはっているのとは対照的に右の久藤はやや下がり目でした。

 図では1トップ2シャドーの形をとっていますが、広島のように真ん中にガウボンがドンと居座るような形ではなく、この3人がひたすらポジションチェンジを繰り返し、空いたスペースをどんどん使っていく形。


 前半立ち上がりからペースはセレッソでした。前の3人が激しく動き回るので、広島のボランチとセンターバックの間や左サイドにスペースが生まれ、そこにファビーニョが正確なロングパスを供給。スピードに乗った二列目が何度もラインを突破します。

 開始10分ごろに黒部が左に流れながらラインの裏に飛び出し、つられた相手がゴール前を空けてしまいます。そこに古橋が飛び込んで先制。


 ファビーニョは攻撃の起点になるのはもちろん。長いリーチでボールを奪取したり、自らも前線に飛び出すなど凄まじい活躍。パスを出した後に必ず自らも上がっていくので相手はさぞ捕まえづらかったと思います。

 またゼ・カルロスはこの攻撃のアクセントとしてとても効果的でした。音楽で言うところの「転調」をするので攻撃がワンパターンになる事が無く、相手のペースになるところを何度も引き戻していました。


 攻撃に枚数がかかっていますが、守備でも3バックが高い位置を保っているために、キチンと相手の攻撃をシャットアウトしていました。

 山崎はとりたてて高さが有るとかスピードがあるというプレーヤーではないのですが、逆に短所らしい短所もないので大怪我をする(相手に裏を取られる等)事が有りません。

 ブルーノ、江添は空中戦にことごとく競り勝ち、足元のパスも高い「読み」で封じていました。「読み」の鋭いプレーヤーが二人いることで常にどちらかがどちらかのフォローをする形が生まれ、強固な壁となって広島に立ちはだかります。


 そして前半も終わりに差し掛かった時、スペシャルオプションが相手守備陣を大混乱に陥れました。バックラインでボールを奪ったブルーノが猛然とドリブルを開始、あっという間に相手ゴール前に詰め寄ったのです。何とかコーナーキックに逃れたものの、そのコーナーからゴールを奪ったのはそのブルーノ。いい形で前半を終わります。


 後半、セレッソは布部を下げて下村を投入。ファビーニョが一つ下がり、前に下村がでる形です。

Field-2005-02-20-02.gif


<後半開始時>


 さすがに前半ほど激しいプレスはかけられませんでしたが、それでも昨年のチームに比べて寄せのタイミングの速さ、枚数の多さは段違い。苦し紛れのロングフィードもブルーノ、江添の高さの前に封じ込められていきます。


 小林監督は運動量の落ちてきた選手を早め早めに変えていきます。黒部に変えて西澤、久藤、ゼ・カルロスに変えて廣山、苔口(苔口投入時にはゴール裏に20人程いた玉野光南サッカー部の子達から大歓声が有りました)ブルーノに変えて斉藤。

Field-2005-02-20-03.gif


<試合終了時>


 この交代を見ても、セレッソは変わったのだと思っていただけるのではないでしょうか?どの交代も選手のレベルがそれほど違うものでは有りません。先発が黒部ではなくアキ、ゼ・カルロスではなく苔口でも、別に不思議では無い。実際アキも相変わらず神業レベルのボール捌きをしていましたし、廣山、苔口もほんの僅か連携が合わない場面があった以外は十分合格点でした。つまり今日先発であった選手でも、手を抜いていればすぐに違う選手にポジションを奪われる可能性があるわけです。この「チーム内での競争意識」が、選手の動き一つ一つにも表れているように感じました。


 そんな中で光ったのは「キャプテン」森島。守備に攻撃に獅子奮迅の活躍。立て続けに十八番の飛び出しから2つのゴールを奪ってみせました。一番生きる二列目というポジションを与えられ、嬉しそうにピッチを走り回る姿が印象的でした。


 終了間際にもコーナーから斉藤が詰めて5点目。佐藤寿人の飛び出しと吉田のファンタジックなプレー(ボールが吉田の近くに来るたびにセレサポは凍りついたようになっていました)以外はピンチらしきピンチも無く、内容も結果も完勝、圧勝といっていいものでした。



 最高の形で開幕を迎えるセレッソ、終盤ファビーニョがやや痛んでいたのが心配ですが、怪我人が続出するような事でもない限り、去年のような胃の痛くなる試合は観ることはまず無いでしょう。それを確認しただけでも、岡山に来た甲斐が有りました。





5-0爆勝。

image/nishinakajima-2005-02-20T15:30:16-1.jpg今年のセレッソはヤバすぎる。ブルーノ、ファビーニョからスペースに正確で優しいロングパスがガンガン入る。今まで四苦八苦していた中盤で圧倒的に勝利する。ハイボールにも強い。ディフェンスがややスピードに不安を残すが、去年とは雲泥の差。とにかくやばすぎ。

後半の得点はモリシ2斉藤竜。


2/20/2005

前半終了2-0

image/nishinakajima-2005-02-20T14:02:57-1.jpgすげぇよ。セレッソじゃないみたい。

特に外国人三人はすげぇ。ファビーニョは攻守の要として申し分無し、ロングパスの精度が半端じゃない。ブルーノと江添の高さと読みの良さは合格。ちょっとスピードが不安だけれど。

そしてカルロス。ヤツがボール持つ度に何かわくわくしてしまうのよん。

後半も楽しみ。

得点は古橋とブルーノです。


CMデラワロス。PSM展望。

 ああ布部さん、あなたはどうしてそんな事を…。CMの展開としてはひいき目無しにかなりいい方かな、とか思ってたら浦和のCMは去年の救世主徳重君か…、元気みたいで嬉しいな。また戻ってきてくれないかな…。CMだけでいろいろ感慨がわいてくるもんなんですね。ってセレッソ3位かよ!レッズなんかファンの絶対数が多いだけじゃん!

 はー、さてさて、気分を入れ替えて明日のPSMですが、見所いっぱいですよね。

○総とっかえの3バックは機能してる?

○ファビーニョの相方は誰?

○1トップ2シャドーみたいだけれどトップはアキ?黒部?

○コケの右サイドってどうなの?


 個人的に見たいポイントだけでもこれだけ有りますよ。相手が仕上がりの良い広島というのも考え方によっちゃあいいことです、問題点がよりビビットに現れてくるはずでしょうから。今の時期はその方がいい。

 あとサポーターとしてはオッサノーバの皆さんのバテリア部隊が初陣ということで、今年バージョンの応援がどうなるのかも楽しみ。


 とりあえず速報は岡山でネットカフェでも見つけて5時前には上げます。フォメ図も含めた詳報はたぶん9時くらいになるかなぁ。まああくまで予定ですが。


 今からわくわくして眠れんです。嘉人の試合をラジオで聞いて、ジパング見てから寝る事にします。

来たぜ岡山!

image/nishinakajima-2005-02-20T12:01:03-1.jpgメインスタンドにして正解だったよ。あれが噂の無勾配芝生か・・・。最悪だな。

駅前をまわったけれどネットカフェらしきものが無いので前半後半で速報入れます。


愛される安太郎。

 今回取り上げるのは、現テレビ朝日サッカー解説者にしてかつてセレッソ暗黒時代を築いた松木安太郎氏でございます。

安太郎.jpg


<ある意味松木、顔がでかい!!>


 松木氏がサッカーの知識において疑問符をつけるようになったのはセレッソの監督時代。アウェーのレイソル戦をテレビ観戦していた時です。

 BSのアナウンサーがルーキーだった鈴木悟に対して「松木監督は『悟は将来必ず日本代表になる選手』と言っています」とコメントしていて、さすがの私も「そりゃないよ」と思っていました。悟がその後どのようになったかはご存知の通り。

 その年はジュビロ戦(1-9)があったりフリューゲルス戦(0-7)があったりで、ザル守備というセレッソの悪しき伝統が生まれた年でした。松木氏を快く思わないセレサポも多いのではないでしょうか。


 ところがその後テレビ朝日の解説者として、松木氏は不動の地位を築きます。今ではアナ角沢、解説松木、セルジオ、ピッチ堀池の四人はテレ朝番黄金の四人としてお茶の間に毒電波熱い実況を届けています。

 ただやはり解説者としてはいろいろと問題が有りまして、まず冷静に状況を判断、コメントする事をしない(できないわけじゃなくて、多分しようとしていない)、私的な感情を持って来すぎる、とにかくうるさいなどなど…。殆どの試合では「こいつ解説を放棄しているな」と思われても仕方がないような状態になっています。


 さぞサポーターからも批判が有るだろう。と思っていたのですが、意外にもそういったバッシングは殆どありません。あるとしてもいわゆる「自称知識人」の類が書いたものなどがポツリポツリと発表される程度です(これとかね)2ちゃんねるでさえ「松木の解説が面白すぎる件について」なんてスレッドが立っているくらいです。

 まあどれも本職(?)である解説者としてではなく、「単なるサッカー好きのおっさん」としての評価なわけですが。


 しかし、ちょっとした事でありとあらゆる人たちをバッシングしてきた2ちゃんねるにおいて、どうして松木氏だけが愛されるのか?

 たたかれるものに無くて愛されるものに有るもの、それは恐らく「サッカーに対する愛情」なんだろうと思っています。どれだけ上手くアナウンス、解説をしたところで、それがうわべだけなら興ざめですから。松木氏の熱い絶叫にトランス状態に陥る方も多いでしょう。


 W杯アジア最終予選はあと5戦残っています。松木氏がその中で


「ぃよおおおし!!ニッポン!!よくやった!!よくやったァ!!」

と絶叫する事を希望しています。





2/19/2005

サポーターだって2005バージョン。

 世の中には本当にいろんな人がいるようで、サッカーの応援にしたって「ブーイングはしないで」なんて言ってる一国の宰相もいれば、こんなチームのオーナーもいるらしい。

ニッカンスポーツ

マインツがサポーター応援スタイルにNO

 クラブがサポーターの応援スタイルに対して、「ノー」の意思を表明した。ブンデスリーガ1部マインツの地元マインツ市は、毎年2月(今年は7日)に行われるカーニバルで知られている。マインツのサポーターは、サッカーの試合でもカーニバルスタイルで応援する。

(中略)

 マインツがゴールを決めたときはもちろん、相手チームのゴールの時にも陽気に歌い、体を揺らして踊る。そのため、スタジアムにはギスギスした雰囲気が生まれず、アウエーチームがリラックスして戦うことができるという。


 相手がゴールしても盛り上がるんなら選手もへこみますわな。やっぱりサポーターも12番目の選手ってこと、一生懸命応援すれば、それだけチームに勇気を与えられるし、相手にプレッシャーもかけられる。


 相手にプレッシャーがかけられない事が多いセレサポでございますが、今年はいつにも増してパワフルにサポートする様子です。

20041123


<今年はどれだけ埋まるのかな…。>



 太鼓だけでも一気に5,6個増えるらしいですから、これだけでも応援の迫力が増しますよ。

 セレッソの場合コアサポ、ホームしか来れないなというライトなサポ、それから物見遊山のお客さん、この三者のスタンドでの物理的距離が結構近いので、手っ取り早く迫力あるサポートをする為にはコアサポ以外の客層が思わずつられてしまうような「巻き込む応援」をするのが効果的。

 太鼓がもしスタンドの広い範囲の人達にリズムを伝えてくれたなら、最低手拍子くらいはしてくれるでしょ。長居はサイドスタンドでも1万弱の人が入りますから、それだけでも随分違ってきますよ。


 あとスタンドにいて思うのは、「コールがしたいけれど、どうすればいいのかわからない」「歌いたいけれど歌詞がわからない」という人が子供を中心に結構いるなってこと。判りやすい馴染みのあるメロディーなら結構声を出してくれる人も多いかと。

 今年は黒部が新加入、彼のコールが「ジャングルくろべえ」の歌なんで、私くらいから上の年代の人なら懐かしく覚えているはずだし、明るく短い歌だから若い人も乗ってくれるかなと期待しております。


 コールに関してはもう一つ、ホントはこんなの反則なんですが、毎試合ごとに選手をクローズアップして、コールの紹介をクラブからしてほしいなとか思ってるんですが、どうなんでしょ。サポコンで是非提案したかったのですが、手をあげても当ててくれんかったんで、これがいい事なのかどうなのか判らないんですけれども。

 それか選手のコール集をCDにして売り出すとかどうでしょ。これなら商売にもなりますよ。野球だったらヒッティングマーチ(打者への応援歌)のCDがちょっと大きなCDショップに普通に並んでいます。サッカーでも代表サポやアルビサポはCD出してるみたいです。


 今年はサポーターにとっても新しい試みの多い一年になると思いますが、こうした努力は失敗に終わったとしても決して無駄にはならないと思っています。少なくとも何もしないよりはずっといい。

 様々な試みが結実し、少しずつでも声援(サポーターの数)が大きくなっていけば、そうして長居を熱気が充満した空間へと変えていければ、選手達だってきっとがんばってくれますよ。というかがんばってもらわんと困るんですけれどもね。






2/18/2005

練習試合でも嬉しい。

 西中島がアホアホな記事を書いている間に、セレッソはベガルタ、ロッソ熊本と練習試合を行い、2-0、4-2のスコアで勝利していました。


 ベガルタ戦のメンバーはこちら、ロッソ熊本戦のメンバーはこちら。またロッソ熊本戦に関してはその名もズバリのロッソ熊本を応援しよう!! のともさんが、ロッソ側からのエントリーを書いておられます。いつもと違う視点から見る事が出来るというのはなかなか無いですから、是非ご覧下さい。

ロッソ熊本を応援しよう!!


 メンバーを見るとベガルタ戦がスタメン候補中心、ロッソ戦が控え中心で臨んだようですが、何となく層が厚くなったなあと感じるのは私だけでしょうか?メンバーが毎年変わるのはあまり歓迎できるものではないですが、今年は例外。去年は堂々のスタメンだった柳本、千葉、酒本なんかが、不調でもないのに控えに回っている、というのはすごく贅沢に感じるのです、単に貧乏性なのかなあ…。


 両ゲームとも得点が2列目から生まれたのは、チームが仕上がってきている兆候と思っています。調子のいいセレッソはボランチあたりまで攻撃的に来ますから。

 悪しき伝統であったディフェンスも、ファビーニョとまわりの連携に不安が残るものの、ベガルタ戦では江添、ブルーノ、山崎のラインが相手を0封。J2との試合とはいえ、自信がついたのではないでしょうか。


 今年のキャンプは早々の徳さんの怪我と、風邪の流行以外は、中身がかなり濃いものだったかなと評価しています。小林監督もとりあえず残留を、というスパンの短い目標の為にやりくりの連続だった去年とは変わり、今年はチームを土台からじっくり作り上げていく時間を与えられましたから、それに報いたいという想いも有るでしょう。


 明日、我等がセレッソはホームタウン大阪に帰ってきます。そして20日にはPSM、キャンプの成果を見せてもらえるものと期待しています。今は結果は二の次と捉えています、もちろん勝つに越した事は無いですけれど、「これが今年のセレッソだ!!」というものが感じられたら、それだけでも満足です。あー、早く日曜日来ないかな…。





外野からの雑音。

 高校生くらいの私は、とにかく大人に見られたくて、毎日ニュース番組や討論番組ばかり見ていました。

 一番の楽しみは社会科の授業。先生が授業のマクラに時事ネタを持ってきた時に些細な間違いを探して、それを後で先生に指摘する事でした。うわぁやなガキ。


 そんな高校時代、討論番組を見て思ったのが「右寄りの人ってなんで変な人ばっかりなの」ということ。とにかく出てくる人はみんな年寄りで、頑固で、デリカシーが無くって、知識も貧弱。いつも奇天烈な事を言っては、市民団体の代表やら大学教授やらに理詰めで丸め込まれていました。

 ですからその時の私はとにかく野蛮な右寄りの論客を毛嫌いしていました。がなる事無くスマートに持論を述べる人達の方がずっと大人だと思っていました。


 この考えが変わったのが2002年のW杯でした。サッカーはスポーツですから、見ていればどちらが強いのかすぐに分かります、嘘や詭弁の通らない世界です。無理に通そうとすれば、すぐに分かります。この大会での韓国代表のように。

 ところがメディアの反応はその時の私にとって、信じがたいものでした。日本代表が雨の宮城スタジアムで敗れ去った後だというのに、「あの」韓国-イタリア戦の後だというのに、テレビの中の「知識人」達は、にこやかに笑って「こうなったら共済国の韓国を応援しなくてはいけませんね」と言ったのです。

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 その時、今まで見えなかった「何か」が見えたような気がしました。そうか、私はずっとメディアが照らす方ばかりに目を奪われて、闇の中に何が有るのかなんて気にもしていなかったんだ。その中にも何かが有るのに、誰かがいるのに。サッカーなら「夜目」が利くから、それがよく判りました。


 それから、ニュースを見聞きした時は、とりあえず鵜呑みをしないようにしました。何事も穿ったものの見方をしてみることにしました。そうして私は、ガキの頃よりさらに嫌な大人へと変貌していきました。


 W杯の後は、しばらくヒネクレ癖も収まっていたのですが、最近ムクムクとヒネクレ魂が沸き立つニュースが増えてきました。

 まだスタジアム外での事、スタジアム内で収まる事なら良いんですが、ヒネクレ度が最高潮になるのがスタジアムの外の話をスタジアム内に持ち込んでくる時。

 まあ特段例を挙げるのもイヤなんですが、(以下延々と愚痴が書いてあります。覚悟のある方だけ「右クリック→全てを選択」で御覧下さい)とりあえずまだ対戦が残っている相手チームの選手にへらへら笑いながら話しかけるな。勝ち点の勉強ぐらいしとけ。緩衝帯ぐらい知っとけ、社説に「両国の距離が感じられた場面だった」とか書いて自分で恥をさらすな。わざわざ北朝鮮側のスタンドに出向いて「ナム選手の素晴らしいゴールが見れた」とか言うな、その席からだったら小笠原のフリーキックも見れただろ。それから藤井アナハングルペラペラじゃん。もうチェジュドゥから出てこなくていいよ。


 あー、やな記事になっちゃったな。誤解の無いようにいいますが、わたしゃ別に韓国って国が嫌いなわけじゃないですよ。知り合いも多いし、わざわざ本作ってるくらいだし。

 ただ試合観るのに邪魔するヤツと試合でズルしてるヤツが嫌いってだけです。クリンゴンだろうがエルフだろうが仏様だろうがトム・ハンクスだろうが、サッカーを変質させようとするヤツはダメなんです。


 まあそんな事が言ってられるのも平和だからなんですかね。贅沢言ってんですかね。異論反論オブジェクションです。コメントお待ちしていまーす(棒読み)





2/17/2005

キムチで食中毒は起きるのか。

 これ、記事にしようか悩んだんですが、食い物にはうるさい、食い物の量にはもっとうるさい私にちょうど良い題材ではないかと思い、こうしてタッチタイプしているところです。Fマリの選手やスタッフの方達には悪いのですが、ちょっと書かせてもらいますね。

ニッカンスポーツ

キムチ鍋?横浜ピンチ、5人急性胃腸炎

 今日16日のA3杯深■戦に挑む横浜が急性胃腸炎の猛威に襲われた。FW清水、DF天野とスタッフの計3人が15日、40度近い発熱、下痢、おう吐などの症状を訴えダウンした。14日にはMF奥、DF田中裕、GK飯倉が同様の症状で離脱し、急性胃腸炎と診断された。(中略)

 原因は不明だが、スタッフは食事面での可能性を指摘した。13日浦項戦後の夜の食事はキムチ鍋。辛さも抑えめにリクエストしたが池田フィジカルコーチは「肉体的に疲れている時は内臓も疲れている。刺激が強すぎたかも」と言った。


 私もよくコリアタウンまで出かけて買ってきたキムチを食べているんですが、食中毒にかかるなんて事は本当にあるんでしょうか。私は全然平気なんですが。

キムチ鍋.jpg


<うまそう…>


 調べてみると、ご存知の通りキムチは発酵食品なので、殺菌効果こそあれ、害の有る細菌などが発生する可能性は他の食品と比べてもかなり低い事がわかりました。(詳しくはこっちのページ)発酵させない「和風キムチ」にはその可能性が有りますが、今回Fマリの選手が食べたのは韓国産のしっかり発酵させたもの。ウイルスや雑菌の可能性は低いと思います。


 ただ、回虫が混入している、いわゆる「虫がわいている」状態のキムチも有るようです。キムチを漬け込む際に使われる「ヤンニョム」(あの赤いタレみたいなのですね)の中にはオキアミという小エビの塩辛が入っています。海の生き物ですから海中の微生物を体内に取り込んでいる可能性が有ります。また、白菜自体に虫がいて、生き残っている場合も考えられます。実際に発酵させた韓国産キムチから回虫卵が検出された事が有るようです。(詳しくはこちら、ちょっと読みにくいですが、最初の方に載っています)

オキアミ.jpg


<俺達がオキアミだフハハハハ。>


 しかしこれとて生で食べた場合しか影響はありません。鍋や炒め物のようにしっかり火を通したものなら、食中毒にはならないはず(虫を食べてるかもと思うといい気はしませんが、他の食物と同じ程度の危険性ですから、まず大丈夫です)


 しかるに、今回Fマリを襲った食中毒騒ぎの犯人はキムチではなく、他の食材に有ったのでは、と推測します。

 今の時期は海産物が美味しい季節ですが、その中には「精の強い」食材も数多く有ります。よくキムチ鍋に使われるハマグリや牡蠣といった貝類は典型です。食材を雑に扱えば食中毒の危険性も有ります。

 また辛い鍋を食べて、つい生水を飲んでしまったり、ドリンクに入っている生水から作った氷から生水を摂取した可能性が有ります。日本は他の国と違い、軟水(ミネラル分の低い水)が湧き出る国です。韓国は硬水(ミネラル分の多い水)が湧く国なので、日本人が飲みすぎると腹を下したりします。もし同じ場所で食事をした地元の人の体に何も変化が無いのなら、水が原因という線が濃いでしょう。


 代表などは遠征の際に食料や水を国内から運んで、それを日本人シェフに調理してもらうと聞いた事があるのですが、Fマリのスタッフがこうした配慮を欠いていた事はちょっと不注意だったのではないでしょうか。せめて飲料水はミネラルウォーターか煮沸した水にする事などを徹底させていれば、このような事態は防げたと思います。食事って普段考えているより、ずっと大切で難しい要素なんですよ。





2/16/2005

運も実力のうち?

 このところゴール、アシストはおろかシュートすら記録されていない(シュートが至近距離でブロックされたのは有ったみたいですが)嘉人ですが、チームがピンチかと思えば、絶対に落とせない下位直接対決3連戦で2勝1分と善戦、降格圏から脱出する見込みが立ってきました。

 負けが込んでくると「あいつが悪い」「こいつのせいだ」と魔女狩りが始まるのですが、チーム状態が上向きという事もあって、新聞の採点欄以外はあまり批難はされていないようです。


 加えて競争相手である攻撃的選手が怪我をしたり、嘉人以上にチームにフィットしなかったりで、スタメンで出場できる機会が続いています。今日も今日とてロメオが足を負傷。時節バルサ戦も先発が有力視されています。憧れのロナウジーニョと同じピッチに立てるわけです。

ロナウジーニョの画像を探していたらこんなのが…


似てるかな.gif



 さらに、前日「トップ下でやってみたら」と書いていましたが、嘉人もそれに乗り気なようです。やっぱりボールにさわってなんぼですからね。


 普通はとっくにベンチになってもおかしくないような状況なんですが、神様は嘉人にもう少しチャンスをくれるようです。

 ただ、さすがにそろそろ神頼みというのも苦しくなってきました。次のチャンスは実力で勝ち取ってほしい。バルサ戦もラジオにかじりついて応援しています。





敵を知り、己を知れば。

 PSMのチケットと新幹線の切符をゲット。ああ、日曜日が待ち遠しい!

 とりあえずサンフの今の状態をチェックしようとニュースを探索。うお、なんだよ調子よさげだよ。

デイリースポーツ(最近意外とサッカーの記事が多いような)

広島 代表0軍団の意地見せた

 代表トリオを抱えるG大阪を、代表ゼロ軍団の広島が撃破した。前日の城南一和戦に続く連戦にも疲れを見せず、新加入のブラジル人FWガウボンの2ゴールなどで大勝。(後略)


 ガンバもテストで4バック試したらしいけれど、4-0というスコアには両チームの仕上がりの差も有ったんじゃないかな。でもそれじゃそのガンバに負けたうちってどうよとか思ってみたり。

 ところでこのガウボンなる円谷特撮シリーズに出てきそうな名前の新外人が激しく気になるのですよ。新加入選手発表時もいないようだし、選手プロフィールにも写真が無いし、というか187cm80kgってどっちかっていうとレスラー体型でしょ。グアムキャンプの時に外人が3人写ってる画像が有るけれど、右の一番手前かな?いまいちよく判らない…。

 こういう時はGoogleイメージが便利だったりするのです。さて「ガウボン」の検索結果は…。


…。


……。


………。



ひいいいいぃぃぃぃっ!!!!


 謎じゃ~。どこまでも謎じゃ~。念のため「GALVAO」でも検索したけれど変なオッサンの画像しか出てこないよ~。


 やっぱり現地で生観戦するしかないようですよ。この目でしかと見届けましょうぞ。





2/15/2005

本能ですから。

 嘉人のキャラがお茶の間にも定着しつつある昨今では、このような記事も「ねっ?大久保っていつもこうなんですよ!」といった風に書かれていたりするんでしょうか。

スポニチアネックス

面白くない!大久保爆発寸前

(前略)

ぶ然とした表情でピッチを後にした。先発した試合では最短となる後半23分での途中交代。2万人を超える観衆の拍手にも応えることはなかった。「サポートが少ないからFW的にきつい。やっていて面白くない」。6日のマラガ戦に続いて前線で孤立。試合後は不満ばかりが口をついた。


 「爆発寸前」とありますが、嘉人はいつもはじけてますから。うれしい時は嬉しいなりに、怒っている時は腹が立つなりに、いつも「爆発」してるんですよ。別に「怒りん坊」というわけじゃないんです。以外に気弱だし。だからこう突き放されて書かれると、ちょっと寂しいな。


 まあ腹に据えかねているというのはそうだと思うんですが、原因がサポートの少なさであるのなら、トップ下で使ってみる。なんてのはどうでしょうか?

 そもそも国見時代はトップ下でしたし、セレッソでも1.5列目の時が一番いい動きしていましたしね。ちょっと下がることで飛び出しの効果も増加しますし(スタミナは使いますけれど)ボールタッチも増える。前線には相性の良いルイス・ガルシアがいる。一番前で張っているよりは、ずっと良い働きをしてくれると思いますよ。

 クーペル監督も起用法について、ちょっと悩んでいるようですが、嘉人を生かすなら、一度でいいですからトップ下で試してみてください。


 ただ、嘉人はあくまでチームのコマなわけですから、勝利の為に必要ではない、と監督が感じたなら、起用しないという判断も有っていい。嘉人にはそれだって大事な経験になるはずだし。それで何かを感じ取ってくれたなら、嘉人にとってもチームにとってもいい事でしょ。

yoshito-go-go.jpg


<こういうシーンがまたみたいよぅ>



 正直鬱憤が溜まっていく嘉人を見ているのはあまりいい気分ではありません。もっと違う方向に爆発してくれるのを、今は待っているところです。





PSM行くぞい!!

 正直会社の先輩の結婚式やら身内の不幸やらであまり懐具合がよろしくないのでございますが、やっぱり新戦力とかちょっとでも早く見てみたいんでPSM観に岡山まで行ってみますわ。

 なんかチケットの取り方が他のとちょっと違ったりしているので、準備はバタバタしているんですが、一度決めましたので、やっぱやめー、というのはしませんよ。


 スタジアムの造りがかなり変らしいんで芝生席はやめといた方がいいかな?メインの端っこの席にします。「二度と行きたくないスタジアム」ってどんなもんなんだろう?怖いよ。

 サッカーの生観戦は三ヶ月ぶり、長いような、短いような。でもウズウズするんですよ。「結果より内容」なんて見方も出来ますけれど、「結果も内容も」の方がいいですよね。特に昨年下位に沈んでますから、今のうちに「勝ち癖」をつけといてほしい。


 チェックポイントはやっぱり守備陣かな?ブルーノと江添君がどこまでやれるのか、ファビーニョがどれだけすごいのか、そのファビーニョのベストパートナーは誰なのか。


 もちろん即日ゲーム内容を書くつもりです、少しでも雰囲気が伝われば幸いです。それでは。

2/14/2005

有名人ブログにもの申す!

 相変わらずRSSナビをちょこまか見ていたりするんですが、だいぶと登録しているブログの数も増えてきましたね。相変わらずちんまり活動している私なんぞは日々肩身が狭い思いをしていたりします。

RSSナビ


 webページやブログなんかで、1日何千というヒットを稼ぐ大手(祭り状態になっている、本人の意に反してカウンターが回っているのは除外)には2つのタイプが有るように思うんですね。

 一つは正攻法、つまり実力で有名になる方法。サッカー系のブログなんかでは、試合はもちろん練習やイベントにも参加して細かなレポートを書いていたり、貴重な画像や動画を作ってみたり、みんなが唸るような批評を書いてみたり、中身の濃さで勝負しているのがこのパターン。

 もう一つは、既に別の方法で有名になっている人がブログなんかをするタイプ。いつも見ている佐々木健介さんのブログやらテリー伊藤氏のブログ(どこが痛快だか知らんけど)なんか典型でしょう。

 以前ここのブログがトラックバック200件いったと喜んでいた二日後ぐらいに、古田敦也 公式ブログ「初めてサーフィンをしたら波に酔ってゲロを吐いた」という記事に250件ぐらいのトラックバックがあって、その時は「私のブログは古田選手のゲロ以下なのね」とへこみましたよ。


 それでもこまめに更新しているのならまだいいんですが、ちょっとトホホなのが「ブログ作ったけれど書く気が無くて放置状態」のブログ。サッカー23でお馴染みの中西哲生さんの「中西哲生の熱い叫び」なんか二ヶ月近く更新していないし、今話題の代理人田邊伸明さんのブログも一月ぐらい更新なし。こっちはなんとなく意図的に更新してないのかなとも思いますけれど。


 こういうブログ見ていると、正直勿体無いなと思います。せっかくテレビや雑誌、新聞なんかのフィルターを通さずに、直でファンと話が出来る窓が有るのに、それを閉じたままというのはどうなんでしょ。特にサッカー系のブログなら、今年はいろいろありそうな年ですから、是非生の声が聞きたいのですが。


 出来ればそういうブログにヒット数で負けたくない、と思ったりしているんですが、多分惨敗しているんだろうな(笑 それでもそういう気持ちだけは持って、記事書いてます。






昨日の試合のレポート。

 スポーツナビで中倉一志氏が昨日行われたガンバとの練習試合のレポートを書かれています。

 レポートによると3-5-2となっていますが、トップの古橋が下がり目ということで、去年の3-4-3をベースにした布陣のようです。レポートを基にした布陣はこちら。

Field-2005-02-12-01.gif


 3バックの真ん中はブルーノが務めています。レポートを強引にはしょるなら

○ファビーニョはプレーの質、運動量ともに申し分ない選手、攻撃の起点としても他の選手を引き出す素晴らしい働きをしていた

○ブルーノもいいプレーをしていたが、ストッパーとの連携に課題

○序盤は連携が上手くいっていなかったが、後半は改善され相手を崩す場面も出てきた、ボールポゼッションも高かった


 ということのようです(違うんじゃないの?という方はコメントお願いします)とりあえず外国人トリオは少なくとも去年の3人よりは確実にいい働きをしてくれそうです。


 ただ問題はやはりディフェンス。失点シーンのレポートを見る限り、守備の組織作りにはもう少し時間が必要なようです。3バックが、いづれもスピードやクイックネスを売りにしている選手ではないので、タテに早いFWと対峙した時にどうなんだろうという不安も有ります。またファビーニョがどんどん上がっていくセカンドボランチなので、守備にウエイトを置いた相方探しも課題かと。


 1-0とか1-1とかで固く勝ち点を拾っていくのが小林監督の戦い方なんで、この課題も時間が解決してくれるものと信じていますが、小林監督が逆にセレッソに染まって、西村さんに続く攻めダルマ2号になっちゃったりしたら笑うしかないですね。






2/13/2005

確立されたチームカラー?

Cerezo Official

練習試合の結果

��月12日(土)対ガンバ大阪 15:00キックオフ
場所:宮崎県綾町錦原サッカー場
セレッソ大阪3-4ガンバ大阪 (30分×3本)
��本目(0-1)
��本目(0-1)
��本目(3-2)
【得点者】セレッソのみ ( )得点時間
・ゼ カルロス(3本目12分)
・米山(3本目15分)
・黒部(3本目17分)
【セレッソ大阪出場メンバー】()交代選手
吉田(伊藤、多田)、山崎、ブルーノ クアドロス(柳本)、江添、ファビーニョ、久藤(布部)、廣山(苔口)、森島(米山)、ゼ カルロス、古橋、黒部


スポーツナビ

宮崎で大阪ダービー GCともに収穫あり

(前略)

一方、同じく宮崎県でキャンプを張るC大阪は初の実戦。序盤は不安の守備が崩れたが、終盤に立て続けに3点を奪った。1トップに入った新戦力の黒部もゴールを挙げ「得点も取れたし、体も良くなっている」と表情は明るかった


 高卒以外の新加入の選手を全員使って臨んだ練習試合。殆どが新顔のはずなのに、どうしてこうセレッソらしいスコアなんだろう。

 今回は新加入選手の力量を見るという側面が有ったでしょうけれど、やっぱり負けちゃうと悔しいですね。それでもこの時期バラバラのメンツで3得点できたのは、去年の今頃と比べれば雲泥の差なんでしょうか。

江添.jpg


 布陣はどんなものであったか判らないんですが、守備陣にはほろ苦い一戦だったと思います。江添君はプロの洗礼を受けてちょっと凹んでるんじゃないかなぁ。外国人選手とのコミュニケーションもとらなきゃいけないし、コーチングをしようにもまわりは先輩ばかりだし、初めてづくしでしょ。

 でもくじけないで、悪い意味でのセレッソカラーに染まらずにいてほしいなぁ。この人の成長が今後10年くらいのセレッソのカギになると思っていますから。彼が日本を代表するようなDFリーダーになるのか、はたまたありふれた選手になるのか、本当に大事なことですよ。


 明日も練習試合が組まれてますね。少しずつ開幕の足音が聞こえてきた感じがします。岡山でのPSMどうしようかなぁ、行きたくなってきたよ。雪化粧の冬桜もいいもんですからね。





徳さんが帰ってきた!!

 オフィシャルで毎日更新されているキャンプレポートなんですが、宮崎キャンプ3日目のレポートに徳さんの姿が!!

徳重02.jpg


徳さん。(今年バージョン)


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徳さん…。(おすましバージョン)


徳重.jpg


徳さああぁぁぁぁん!!!



 去年はポジションたらい回しの刑にあったり本調子じゃなかったりで、本人としても納得のいかないシーズンだったと思う。だから今年に賭ける意気込みみたいなものはすごく大きかったはず。それがチーム合流すぐの骨折…。辛かったんじゃないかなぁ。


 まだ足にボルトが入っている(骨折した事ないんで判らないけれど、痛みや違和感は無いのかな?)状態なんでみんなと同じメニューはこなせないけれど、患部以外はトレーニング可ということらしい。思っていたよりも早く回復しているようで、素直に嬉しい。


 正直今年は徳さんにとってかなり厳しい一年になると思う。両サイドもトップ下もシャドーストライカーもできる徳さんだけれど、それぞれのポジションにはもう二人以上の競争相手がいる。今の状態からそこに割ってはいるのは容易な事じゃない。下手するとユーティリティ性の為にベンチに置かれっぱなしなんて事にもなりかねない。それはそれで大事な仕事とは思うけれど。

 徳さんが好きな私としては、怪我を治して、是非どこかのポジションを奪ってもらいたいのです。それもできれば「徳重しかいないから」というのではなくて「複数候補がいるけれど、徳重が一番」という選ばれ方で。

 西村GMの攻撃に対する情熱を満足させるに足る選手だと思っています、チャンスさえ巡ってくれば、必ず何かやってくれるはず。


 あとアホっぽいお願いとしては、是非女性客の集客の為にもがんばってほしかったり。徳さん店長、新人江添君、店員下村、斎藤(写真写り悪いけれど竜も男前だと思う)のバーチャルホストクラブなんか有ったら面白いような…。そのメンツでファンと交流会なんか有ったら応募結構多いと思いますよ。

 昔は梶野さんやら神田さんやら蔵田さんタイプの、どっちかって言うと「ガテン系顔」が多かったセレッソも、だんだん男前が増えてきたなぁ。今やセレッソ顔も布部とコケ(コケはコケでいい顔してると思うけどね)と千葉ぐらいになっちゃったな。


 まあ、今は怪我を治すのが先決。しっかり養生して、どんどんがんばって下さいな!!






2/12/2005

仁義なき闘い 魔叙瑠華死闘編。

 大黒の事をみんな「ダイコクさま」なんて言ってますが、どっちかっていうとビリケンの方が似ているような。「足を触ると幸運になる」なんてのもサッカーと関係ある感じだし。

大黒.jpg ビリケン.gif


<さて、どちらが大黒でしょう?>


 その大黒に先に代表初ゴールを決められてしまったからか、嘉人がかなりカリカリ来てる様子。大丈夫かな。

まずニュースを読む前にこちらをクリックして雰囲気を出しましょう。(mp3が聞ける環境にしておいて下さい)

スポーツナビ

大久保、紅白戦であわや乱闘

 DFコルテスとのマッチアップの時だった。ビブスを引っ張られた大久保が思わず手を振り払うと、その手がコルテスの顔面に命中。これにコルテスが激しく詰め寄り、大久保も“かかってこい”と言わんばかりに両手を広げて挑発した。チームメートが間に入り、事なきを得たが、あわやの場面に「ぶん殴ってやろうかと思った。 (殴るのは)やめたけど、周りからは、どんどんやれって言われたし」と悪びれることなく話した。


 ちなみにコルテスはこんな顔です。

コルテス.jpg


<こいつかい、うちの若頭に立てついたヤツは!>


 お互い降格圏にいるということで気も立っていたんでしょうけれど、こういうのはどうなのかなぁ。今時川原でボロボロになるまで殴り合って草原に倒れこみながら

「へっ、意外とやるじゃねえか」

「ふん、お前も口だけじゃねえな」


 なんて友情の育み方が現存しているなんて思えないし、ちゃんとスジ通した方がいいですよ。お互いに謝った方がいい。
 
 大久保のいるチーム(セレッソもマジョルカも五輪代表も)は必ずいろんな事が起きるなぁ。アンチの人の中には「大久保は疫病神」なんていう人もいるけれど、大久保のコミュニケーションが不器用なのも原因かも。

 ともかくただでさえボールがまわってこない現状ですから、いさかい事の無いように。やっぱり気の重い週末になっちゃうのかな。





ジーコの口を縫いつけろ!!

 神様教えてください。このような行いが、我々の代表にとって何の役に立つのかという事を。

スポニチアネックス

三都主代役は三浦淳を起用

 ワールドカップ(W杯)アジア最終予選初戦の北朝鮮戦に白星発進した日本代表のジーコ監督は10日、警告累積で予選第2戦のイラン戦(3月25日・テヘラン)は出場停止となる三都主(浦和)に代わって三浦淳(神戸)を起用する意向を明らかにした。


 浅はかな私には、この早すぎる代役発表が、相手に対しては手の内をさらけ出す事になり、代表候補達には「所詮がんばってもスタメンはあいつだし」という意識を生じさせてしまうという影響しか考えられないんです。


 そりゃ今の日本代表の注目度を考えれば、情報操作など難しい事はわかります。でも、だからって一ヶ月も前からスタメン発表をしなくってもいいじゃないですか。わざわざ公言する意味が判らない。

 あとせめて「日本」代表監督であるならば、ブラジルへ帰る前に少しくらいクラブチームのキャンプ地をまわっても悪くないと思うんですが…。宮崎県なんか温暖だし、良い所ですよ。どうですか?


 ああ神様、私の目はかすみ、あなたの姿がどこにでもいるおっさんのように見えてきました。もし本当にあなたが神様であるのでしたら、どうか、我々を約束の地ドイツへと、出来る限り波乱無く導いてください。さもなくば私は精神安定剤の飲みすぎでらりぱっぱ~になってしまいます。





2/11/2005

ちょっとやばい左サイド。

 やぁ~。ジーコだよ。北朝鮮戦はタフな試合だったけれど、プラン通りに勝ててヨカッタネ~。テレビではちょっと顔が引きつっていたように映っていたみたいだけれど、監督という仕事は時々演技をしなくてはいけないからね、hahaha。


 …。あー、アホらし、やめやめっ!!ジーコ公式風テキストやめっ!!今の無し!ノーカウント!

 では改めて。


 北朝鮮戦には辛勝したものの、(良い意味でも悪い意味でも)ジーコジャパン不動の左サイドである三都主と、3バックの一角田中を、この最終予選前半最大の山場であるアウェーでのイラン戦に使えなくなってしまいました。

 DFは松田もいるし坪井もいるんでそんなにダメージは大きくないと思うんですが、問題は左サイド。専門の控えが三浦淳しかいないんですね。(西を使うかもしれませんが、これは怪我の回復次第)


三浦アーツ!!


 別に三浦が悪いわけじゃないんですが、いまいち心配なんですよね。特に今回はトイメンがマハダビキアという事もあるんで、もう少し守備が出来てスタミナがある選手が欲しいな、というのが正直なところ。


小野.jpg


 奇策をとるのなら小野を左サイドで使う、という手も有ります。ボールのキープ率も上がるでしょうし、守備もある程度こなせる。

 ただ怪我明け、ハードなスケジュールでどこまでもつかは不安です。誇り高きジーコがトルシエの遺産とも言える小野左サイドを選択出来るのかというところも有りますし、北朝鮮戦でかなりコンディションがよくなかったボランチにも手を加えたいでしょうから、これも難しい。


 もうジーコは新しい選手なんか招集しないのはわかっているんですが、それでも個人的に「こいつがいたら」と思う選手が二人います。


村井.jpg


 一人はジュビロの村井 。3バックの左ウイングとして、間違い無く日本人トップクラスの実力を持っています。クロスの精度も高いです。オシム監督の要求する考えながら走るプレーを実践できていた選手、スタミナも有る。


相馬.jpg


 もう一人はベルディの相馬。まだ線の細さが有る様に感じるのですが、ジーコの好む細かいパス回しも出来ますし、クロスだけではなくタテのボールも正確。

 三浦淳が移籍した原因の一つである相馬を代表でも、というのは三浦淳に対してあまりに意地悪な気もしますけれど、今はそんな事は言ってられない状態ですから。


 天地がひっくり返ってもそんな事は無いでしょうけれど、まだ国内にいい選手はたくさん(というほどでもないのかな)いるんだという事を再確認して頂きたいなと。出来ればJもこまめに見とけよと。そういう感じです。





2/10/2005

ちゃんと勉強しろよ!(加藤茶)

 昨日スポーツバーからの帰り道、地下鉄に揺られていると、目の前にいたほろ酔い気分の中年二人組が北朝鮮戦について話をしていました。まるでトンチンカンで、ちょっとサッカーを知っている人間なら突っ込みドコロ満載な会話を聞いているとすさまじく腹が立ったのだけれど、応援でクタクタだった私は視線を外して、頭の中で「単なる音」と処理するように務めていました。

 他の乗客の中には、スポーツ新聞のサッカー欄を食い入るように見つめている人もいました。代表の大事な試合ですから、これくらい注目が集まらないと困るわけですけれど「注目はしているけれどサッカーの事はてんで知らない」という人間がいるのが、どうにも理解できないでいます。


 聞けば昨日の中継は47.2%もの視聴率があったそうです(関東圏)テレビ朝日単独でこれだけいったのですから、衛星なんかも合わせると50%以上は軽くいっていたでしょう。今や代表戦は紅白を凌ぐ日本テレビ界最強のキラーコンテンツというわけです。

 ところが一方で去年のチャンピオンシップの視聴率は確か13%前後だったはず。この35%の差はなんなんだと思ったりするんですよ。お前ら今まで何してたのって言いたい。

 ついでに言うなら、「サッカーに政治を持ち込まないでほしい」という声も「○○という行為は政治色が強いので好ましくない」なんて意見も、だいたいこの35%の人達から出てきているように感じます。サッカーと政治を切り離すなら小泉さんもワールドカップの時にわざわざロッカールームまで来なけりゃ良かったのに、人気取りの時は例外なんですかね?残りの純粋にサッカーを愛している人にとってははた迷惑なんですが。


 メディアで活躍されている「自称」有識者の方達にも勘違いをなさっている方がたいへん多いです。今日も今日とて某局の朝の番組でさる有名な司会者が「北朝鮮選手の発表時にブーイングが有った。嘆かわしい事。ヨーロッパのチームと当る時にはブーイングなんかしないのに」と仰られていたそうです。どうも親善試合も最終予選も彼の頭の中では等価のようです。そんな石頭だからいつも毛髪つきの帽子をかぶる羽目になるんですよ。


 政治とサッカーは、確かに微妙な関係ですけれども、政治屋がサッカーの世界に注文をつけるのは間違いなくお門違い、自分の手腕で何とかするべし。

 面白おかしくはやし立ててるメディアも視聴率は自分のアイディアで稼いでほしい。つまらん演出でへんな情報を垂れ流して自国のサポーターや代表が混乱するような事をしないでほしい。

 そして残りの35%の人達は、もっと日頃からサッカーを観ていてほしい。「サッカーを見る目」を養ってほしい。そうしたら代表戦ももっと楽しく、真摯に観ることができるから。


 昨日のバカ騒ぎを見て「確かに日本に本当のサッカー文化が根付くのには100年くらいかかってしまうのかな」なんてがっくりしています。辛い週末になりそうです。





日本2VS1北朝鮮 許されざる勝利。

 あの日のようにMURPHY'Sにいて、あの日のようにギネスを飲み、あの日と同じスコアで応援しているチームが勝ったというのに、どうして腹が立っているんだろう。周りにいる客はゲラゲラ笑ってる。その顔を見ると余計に腹が立つ。祝杯は挙げず、家路につくことにしました。

050209_212732.jpg


 スタメンは予想通り。外す事の方が難しい。

北朝鮮戦スタート


 前半20分くらいまでは、まさに思い描いていたプラン通りの試合展開でした。自陣深くにラインを設定している北朝鮮のDFに積極的にアタックをかけてファウルを誘い、セットプレーから先制点。

 その後も北朝鮮の焦りを誘うようなボール回しから隙を見てのサイド攻撃を続け、完全な日本ペースに楽勝ムードさえ漂っていました。


 このムードを変えたのは北朝鮮の早目早目の選手交代と、想定外のチーム戦術の変更だったと思います。

 前半20分を過ぎた頃から、北朝鮮のプレスを開始するラインがぐんと上がって、15番と17番(アン・ヨンハ)がセンターサークルぐらいから顔を出すようになり、不用意な横パスをさらわれるシーンが増えてきました。テレビ朝日の解説で松木氏が「奪われ方がまずいですよ」と言っていましたが、同感です。


 後半に修正をかけてくるかと思っていたのですが、メンバーも戦術の変更も無し。いよいよペースが北朝鮮に傾きます。前半はまだ単独突破だけに留まっていた北朝鮮の攻撃に、手数と人数が加わり始め、守備の乱れは頂点に。


 後半60分。不運がこれに追い討ちをかけます。北朝鮮攻撃陣が日本のゴール前でお株を奪うようなパス回しを見せると、相手左サイドの選手が早く低いクロスを試みます。

 ところがインサイドで蹴るはずだったところをアウトサイドに引っ掛けてしまい、クロスは通常とは逆の回転でゴールへ。これに川口が対応しきれず(これは責められないプレー)同点ゴール。


 ジーコのおっとり刀がここでようやく振り下ろされます。高原in鈴木out。矢継ぎ早に中村in田中out。陣形を3-5-2から2-4-4にシフトさせ、勝ち越し点を奪いに行く姿勢を見せます。

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<高原投入>


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<中村投入>



 それでも北朝鮮の足は止まらず、勝負は五分五分。北朝鮮のセットプレーから肝を冷やすシーンも有りました。


 後半35分、ジーコが最後のカードとして大黒を入れた時、私は正直勝ちをあきらめました。福西をトップに上げ、フィードの上手い中田浩二を入れ、高さを生かしたパワープレーに入るのがベストと考えていたからです。高原-大黒の2トップなど練習さえ満足にしていなかったはず。

Field-Japan05-02-09-04.gif


<大黒in玉田out>


 しかし、勝利の女神は気まぐれ。ロスタイムに小笠原が入れたクロスを相手GKがパンチング、これがペナルティエリア前の福西に渡り、ゴール前のスペースにいた大黒へとパスが繋がります。

 他の選手であるならば、あの体勢からあのシュートを打つのは難しかったでしょう。しかし大黒の持ち味は相手ゴール前のスペースへの飛び込みと泥臭くも正確なシュートコントロール。小気味良い反転から放たれたシュートは決して威力の有るものではありませんでしたが、飛び込んできた相手GKをかわし、残っていたDFの足先をかすめ、ゴールマウス中央に吸い込まれていきました。


 戦前「内容よりも結果を」とコメントしていた選手達も、さすがに会見では険しい表情でした。最終予選では勝ちが約束された試合など一つも無い、それを身をもって知ることができた事が、最大の収穫だったでしょうか。その引き換えとしてアウェーでのイラン戦に田中と三都主を累積警告で欠く事になったのはあまりに痛いのですが。





2/09/2005

北朝鮮戦展望。

 ついに今日という日が来てしまいましたね。昨日に続いてかなりラリラリなんですが、がんばって試合予想など。しがらみ無しで試合だけを楽しみたいので。

 まずスタメンはニュースなんかで取り上げられている通り、シリア戦そのまま行く予定のようです。

北朝鮮戦先発予定メンバー


 対する北朝鮮は、一次予選時の3-3-2-2から4-3-1-2へシステムを移行させる可能性が有るとの事。恐らく3バックだと両サイドにスペースが生まれ、三都主、加地に突破される危険が有る為だと思うのですが、これだと相手がボールホルダーに対するアクションを起こすエリアがよりゴール前に近くなるので、いい位置でフリーキックをする機会が増えるはず。

 加えて中澤、福西、鈴木と空中戦に強いメンツが揃っているので、得点はセットプレーからの空中戦で生まれる可能性が高いと読みます(大抵の人もそう思っているでしょう)


 もし開始15分までに得点する事が出来れば、後はそんなに必要に攻め上がる必要は無いと思っています。ボールをできる限りキープしてスタミナの温存を図るほうが得策かと。なにせ北朝鮮が一次予選であげた得点11のうち、実に9点が後半にあげたもの、というデータが有りますから。後半に足が止まらないように、また相手に焦燥感を与える為に、ボールポゼッションを上げる事を念頭に。

 逆に得点できなかった場合は、まず落ち着く事。ゲームプランが外れた時でも混乱する事が無いように、宮本のキャプテンシーに期待。


 後半注意するのは布陣をいかにコンパクトに保つかという点。北朝鮮が得意とするカウンターはスペースが空けば空くほど効果的になりますから。まあエメルソンを止めた中澤がいるのですから心配はしていませんが。


 中村、高原に出場機会が有るとすれば、後半15分までに同点以下だった場合でしょう。北朝鮮から見ればこれほど嫌な「ジョーカー」は無いと思います。ゴール前でファウルをする度に大ピンチなのですから。それで相手のチャージが緩めばなおの事好都合というものです。


 最悪残り10分程でリードを奪えないという事態が起きた時は、田中を外して本山を入れ、シリア戦のような2-4-4のスタイルを採るはず。今になって思えばあの時この布陣のテストができたというのは大きいです。


 ただこんな展開になる確立はほぼ0だと踏んでいます。前半セットプレーで1点、後半相手をつり出して裏を突き1点、2-0が最低ノルマだと思っています。それくらいの試合をホームで出来ないなら以降の試合を勝ち進むのはかなり厳しい。相手は北朝鮮だけでは有りません。油断は禁物ですが、冷静に、確実に勝ち点3をとってほしい。





サポーターズコンベンション

 セレッソブログのくせに最近代表関係の記事ばっかりでしたが、今回は今日行われたサポーターズコンベンションのお話。といっても「うわっ、こんな事書けねーよ」という部分や、後でオフィシャルが掲載するだろう部分ははしょります。そもそもコンベンション自体書いちゃいけないんですが、雰囲気だけでも。

阿倍野区民センター


 会場になった阿倍野区民センター、新しくてさすがに綺麗でした。阿倍野区民としては嬉しいような、こんなたいそうなもんに税金使わんでほしかったような。

 私は開演(司会進行のおねえさんが開演って言ってたの!)15分くらい前についたのですが、600人収容のホールは4割方くらい埋まっていたかな?結局参加者は2、300人くらいでした。


 コンベンション前半は社長の挨拶に始まって、現場担当の西村GM、運営担当者が各ポジションから今期の目標などを説明。その後質疑応答という進行でした。

 社長の挨拶はいたって淡白なものでしたが、西村さんのチーム編成などに関するトークが熱い!長い!!内容濃い!!!

 改めて西村さんのセレッソに対する情熱というか、愛情みたいなものを感じました。こういう気持ちを持っている人がチーム強化に携わってくれているから、アキも残ったんだろうし、これだけ補強が出来たんだろうな。

 そして、「攻め」に対するこだわりもすごいものが有りました。私のような凡人は守備と攻撃は両輪と捉えるんですが、西村さんの考える守備とは、攻撃の為に相手からボールを奪う行為なんです、つまり攻撃というカテゴリーの一部なんですよ。


 後半は新加入選手の紹介、モリシキャプテン、小林監督の決意表明が有ったのですが、凄まじかったのは新加入選手の発表。

 最初は一人ずつ呼ばれて演壇に、程度だろうなと思っていたのですが、いきなりホールの照明が落とされ、フルボリュームで選手入場時のBGMが流れはじめます。

 皆「何事!?」と混乱していると、演壇の後ろにあった黒い幕がゆっくりと開き、そこからバックライトに照らされた新加入選手が登場!しかも全員腕組みして微動だにしない!かっこいい!!確かにかっこいいんだが、何故だか笑が止まらない!!ゴメンよ!!残念だけれどこれセレッソのチームカラーにあってねーっ!!(でもゼ・カルロスと江添君はちょっとかっこよかったかも知れない。ゼ・カルロスは明るくて応援したくなる選手ですね)

 どっちかっていうと後にあったモリシと小林監督の立ち位置漫談(最後に会場にいた全員でパワグロを歌ったんだけれど、モリシと小林監督で立ち位置の認識に違いがあって「こっちだよ」「こっちですって」とお互いのスーツのすそを引っ張り合いだす有様に。もちろん会場全体大爆笑)の方がセレッソらしかったかな。


 会場を出る際には小林監督、西村GM、モリシ、新加入選手がサポーター一人一人に握手でお見送り。江添君を元気付けようと「お父ちゃんがんばって!」と言ったら「えっ」と引かれてしまいました。ゴメンよ、そんなつもりじゃなかったんだよう。 


 総括すると、思っていたよりもずっと内容の濃い2時間でした。もう少し質疑応答の時間が有れば良かったんですが、その分西村さんがかなり微細に説明をしていたんで、その辺は目をつぶるべきなのかな。ともかく悪い会合では無かったですよ。






2/08/2005

代表応援 文殊43,000,000人分の知恵を!

 今日はサポーターズコンペンション、明日はいよいよ北朝鮮戦ということで、個人的に精神がラリらりになってまいりました。薬を飲んでもそわそわするのが治らないよ。

 昨日北朝鮮代表が北京空港に到着した時の様子がテレビで流れてましたけれど、空港で待ち構える報道陣の山を見て、代表の一人が「おい!すでに情報戦は始まっているぞ!」と興奮している様子を「おお、相手も相当カリカリしてるな」と、少し安心して見ていたりしたんですけれど、今朝からどうもラリラリ。


 情報を求めてネットを彷徨ったりしていたんですが、どうも日本中にテンパってる人たちがいるようで、2ちゃんねるのワールドカップ板や日本代表蹴球板なんかは殺伐としております(特にこことか)

 一方の北朝鮮応援団は在日の人を中心に朝鮮学校の生徒達の伴奏やらを用意して、かなり気合入れた応援を展開するようです。数では5万5千人対4千人ですけれど、それくらいハンデがあっても、親善試合並みの応援しか出来ないようだと、コールのでかさで負けちゃうなんて事も有るかも、悪夢だ。


 去年国立で行われた女子サッカー日本代表対北朝鮮代表の時なんかはかなりいい感じに感じたのですが、あれも熱い気持ちを持ったサポーターがゴール裏に陣取れたからなんですよね。今の代表戦のチケット販売方法ではそれも難しい。


 ただ一つ救いが有るとするなら、こういう議論がネットやオフを問わず、あちらこちらで起こっていることでしょうか。「今のままではダメだ」と感じている人間がいるうちは、まだ何とかなる。明日にまにあわなくても次のホームで何かアクションがとれるかもしれない。みんなが「もうダメだなこりゃ」って感じるとこまで行っちゃうと、本当にどうしようもないんですれど。


 明日さいたまスタジアムに集まるサポーターの皆さん。本当に気合入れて代表をサポートして下さい。ドイツへと続く大事な初戦、勝利が絶対条件ですから!!





メディアコントロールその2。

 俊輔も高原ももう少し大人かと思っていたんですが…。

ニッカンスポーツ

高原「先発でなければ帰りたくない」

 【ハンブルク(ドイツ)5日=西村友通信員】アウエーのニュルンベルク戦で2ゴールを挙げた日本代表FW高原直泰(25=ハンブルガーSV)が、今日7日に帰国する。9日のアジア最終予選初戦の北朝鮮戦(埼玉スタジアム)ではベンチスタートとなるが、先発を外されれば帰国を拒否するぐらいの覚悟を見せた。


同じくニッカンスポーツ

俊輔1アシストも代表では控え/セリエA

 中村「うーん、何でこんな時期に言うんだろうね。モチベーションのこととかあるしね。それはそれで、監督が決めることだから。出たら自分の力を出したい。呼ばれるだけでも光栄だから。ただ、自分は途中から流れを変えるような選手じゃないし…。これから、関係者と連絡を取りたい」。



うわあ、思いっきり釣られてるよ!!



 まあこのニュースにしたって日刊スポーツというフィルターを通してこちらに届いたものですから、真偽の程、程度の程は定かではないですけれどもね。俊輔は「関係者と連絡を取りたい」と言っていますから、とうの昔に話し合いで解決済みなんてことも有り得る話です。

俊輔

<それにしてもへこみやすいな…>



 ただこの一件が代表にとってあまり好まざるものである事は確かでしょう。


 マスコミは刺激的なニュースを好みます。それ故に不必要な情報を当事者達にリークし、事象を混乱させる事があります。

 私は、そんな不協和音が聞きたくてニュースを見ているわけではありません。多くのサッカーを愛する人達もまた、同じ気持ちでいると思います。

 ただ日本には、こうしたゴシップの需要が有るのです。スポーツの本質を見ず、その傍で起こるスキャンダルやトラブルを好む人達が、確かにいるのです。そんなものから素晴らしいものなど何も生まれることなど無いというのにね。


 こちらの記事でも書きましたけれど、サポーターも選手も、こうした「煽り」に、もっと冷静に対応するべきなんだと思います(さんざっぱら2ちゃんねるに釣られてる私が言うのもなんですけれど)

 「そんなニュースはいらない」という人が増えていけば、おのずとゴシップ記事は減ります。その時私たちがスポーツに対して深い造詣を持っていれば、そのスペースはスポーツの本質を伝える良質な記事が埋めてくれるはずです。サッカーを本当に文化として根付かせる為にも、サッカーを愛する人達一人一人の意識付けが必要なのでは。





2/07/2005

メディアコントロール。

 ちょっと話題になってる「中村、高原控え発言」について一考。

デイリースポーツ

ジーコ監督決意 先発全員国内組

 日本代表が6日、午前と午後の2度にわたり、さいたま市内の練習場で9日のW杯アジア最終予選・北朝鮮戦(埼玉ス)へ向けた最終合宿3日目の練習を行った。ジーコ監督(51)は、これまで海外組で招集したFW高原直泰(25)とMF中村俊輔(26)の北朝鮮戦への先発起用を示唆していたが、ここにきて国内組を先発させることを決断。高原、中村はスーパーサブとして決戦に臨む。


 先発を国内組重視で行くのはまったく異論なしです。むしろよく決断したな、ホントにあなたはジーコですか?という感じ。どうして話題になったりするのかが判らない。

 調整試合であれだけ結果を残した国内組に、これ以上「おあずけ」をすれば、士気が下がるのは必至。がんばった者にはがんばった分だけのチャンスを与える。本当に当たり前の事。


 で、ここがポイントなのですが、今回の発言をよく見ているとジーコは「海外組を控えにする」とは言っていません。ただ「国内組で行く」と言ったのです。つまりこの発言は中村、高原に向けてのものではなく「ここまでよくがんばった、本番も頼む」という国内組に対するメッセージなわけです。

 ところが「北朝鮮戦は国内組で」ではメディアとしてはパンチが無い。だからあえて見方を変えて「中村、高原はベンチスタート!?」と来たわけです。

ジーコ決断!高原&俊輔はベンチ(スポニチアネッツクス)

ジーコ監督明言、俊輔も高原も先発で使わない(スポーツ報知)

ジーコさん


 ジーコを見ていてたまに思うのは「マスコミへの対応が下手かも」ということ、その時感じた事をそのまま言ってしまうから、面白く曲解されてしまう。

 今回の一件も、きっと真意を捻じ曲げられて中村、高原の耳に届くはずです。二人とも代表歴も長いですし、メディアがどんな存在であるか判っている筈ですから、それほど心配はしていませんが、本番直前になって不協和音を奏でようとする国内のメディアには正直不快感を持っています。あんたら自分の国の代表がW杯に出られなくてもいいのか?


 それから素朴な疑問なんですが、代表のスタッフの中に広報担当の方っていらっしゃらないんですかね。情報というものは仲介する人間の数や傾向によって、あらぬ方向に意外な影響を与える、というのはずっと前から判っているはずだと思うんですが。


 サポーターとしては、情報の質を見極めた上で、質が低いと判断したものは放置というのがベストなのだと思います。毎日実に様々なニュースが飛び交いますが、狼狽する事無く、毅然と対応していれば、何れそういう記事は確実に減っていくはずですから。





教え上手なコインブラさん。





 2ちゃんねるやっててしばらく経つけれど、スレタイだけで笑い死にしそうになったのはこれがはじめて、あーハラいてー。

 でもこんな書き込みが有って、ちょっと考えるところが有りました。

78 :名無しさん@恐縮です :05/02/06 11:35:12 ID:K/PnB/ZL
ジーコはこの辺が上手いね
「お前は下手だから今日は居残り練習だ」と言われたら誰だって腐る
「お前を世界一にするために今日は居残り練習だ」と言われたら思わずまじめにやっちゃう
��私は地してパではないです)


 確かにそうですよね。こういうのを人身掌握術って言うんでしょうね。やる事が同じでも、言葉次第で相手への伝わり方が変わってくる。当然結果も変わりますもん。

加地さん.jpg


 他のスポーツの話になるんですが、昔ある野球雑誌で「ピッチャー攻略方の伝え方」について面白い事を書いていたのを思い出しました。

 ピッチャーの球が「キレている」時は高めのボールが伸びてきます。で、ついつい目線に近い高めのボール球に手を出すことが増えるんです。

 そういう時に、打撃コーチはどんなアドバイスをするべきか。一番ダメなのは「高めのボール球を振ってはいけない」というアドバイス。そんな事はもう選手は身をもって分かっているわけで、何の足しにもならない。

 この場合は「低めの球を狙っていけ」とアドバイスするのが正解なんだそうです。そう言えば少なくとも高めの球は振らなくなりますよね。


 どちらもアドバイスする側は、相手に「真意」を伝える為にあえて違う事を言うというところが同じですね。

実はこのアドバイス術、ずっとずっと昔のある日本人が既に知っていたという事を御存知でしょうか。


 それは誰かと言いますと、観阿弥、能を芸術として成立させた、歴史やら国語の教科書に出てくる、あの観阿弥です。

 彼は(700年前の偉人に偉そうな)能の台本を書く際の禁忌として「本意をそのまま伝えること」を上げています。本意はあえて奥底に隠す事で、逆に伝わりやすくなる。剥き出しのメッセージは、逆に建前と思われてしまう、と。


 ジーコが観阿弥を知っているかは判りませんが、どこに住んでいる人間でも、その本質はあまり変わりが無いようです。加地にはその真意が、ちゃんと伝わるのかな?






2/06/2005

代表2トップ。あなたなら?

 なんか魚フライがスシに戻ったようです。

ニッカンスポーツ

高原2発!3カ月ぶり決めた/ブンデス
��ブンデスリーガ:ハンブルガーSV3-1ニュルンベルク>◇5日◇ニュルンベルク

 【ニュルンベルク(ドイツ)5日=西村友通信員】日本の決定力、高原が決めた。ハンブルガーSVの日本代表FW高原直泰(25)が、9日のアジア最終予選初戦の北朝鮮戦(埼玉スタジアム)を前に、2ゴールを決めた。


 これでまたジーコに嬉しい悩みが増えましたね。北朝鮮戦、ジーコはどんな布陣で臨むのでしょうか。


 現実的に考えて、候補は3人。

まず高原

高原.jpg

最近好調の玉田

玉田.jpg

さらに前線で貴重なポストプレー役になっている鈴木

鈴木.jpg

 組み合わせとしては

1.鈴木-玉田

2.鈴木-高原

3.玉田-高原


 の3パターン有るんですが、実際には3.はテストもしていないので除外。つまり鈴木のパートナーとしてベストなのは玉田なのか高原なのか。という話ですね。

 どちらも最近ゴールをあげていますから、調子で選ぶのは難しいです。ただ二人のタイプが全く違うので、そこら辺から考えてみましょうか。

 まず高原になった場合。

上背が有るので比較的身長の低い北朝鮮DFから制空権を握れる

シュートの威力が強いので遠目から打っていける

というのがメリットでしょうか。

北朝鮮のページ.JPG


在日コリアンの方が作っている選手紹介のページで見ても170センチ代の選手が殆どですから、空中戦は期待できます。フィジカルで押したいなら高原というところでしょうか。


 もう一方の玉田、メリットというと

スピードが有るのでDFの裏に出る勝負が出来る

長い間鈴木と組んでいるので役割分担がはっきりしている


 といったところ。正直北朝鮮はベタ引きで来るはずなので、裏に出る機械なんて殆ど無いと思うんですが、鈴木と長く組んでいた、というのはすごいアドバンテージだと思うんです。成熟度でいうならば玉田でしょうね。


 個人的にはスタートは鈴木-玉田のコンビで、パワープレーが必要になった時には鈴木-高原へスイッチ、というのが一番リスクが少ないかなと踏んでいます。

 確かに高原の高さは魅力なんですけれど、連携を考えると不安が残ります。それなら最初は玉田を出しておいて相手守備陣のスタミナを削ぎ、その後に高原でトドメ。これが無難じゃないかなあ。


 まあ私はジーコではないですから、彼がどのような価値観を持っているのか推し量る事など出来ませんけれど。もし私がジーコなら鈴木-玉田です。あなたがジーコなら、2トップどれでいきますか?





嘉人の特番。

 今見終わったばかりで、推敲もせずに書き連ねようかなと思っています。嘉人の特番、面白かったというより、有り難かったという感じ。ここまでちゃんと裏側を見られる機会ってなかなか無いですからね。


 最初に感じたのは「嘉人は『縁』に恵まれているな」ってこと。莉瑛さんも、マネージャーの後藤さんも、通訳のモイセスさんも、もちろんサポーターも。いろんな人が嘉人ががんばれるように尽力しているし、嘉人もそれに応えたいから、がんばってる。それがよく判りました。

 ここで引き合いに出すのは失礼かも知れないけれど、中田浩二の移籍問題(クリアされたようですが)なんかを考えると、本人が心地よくサッカーに専念できる環境がちゃんと用意されているって恵まれていることなんだなあって思います。

 その意味で、サポーターの一人として嘉人を支えてくださっている方達に有り難うと言いたい。試合前日風邪をひいた嘉人の為にドクターに状態を言うか言うまいか迷っている後藤さんの悩みに悩んだ顔を見て、この人がいたから今の嘉人がいるんだろうなあと、ちょっとグッとくるものが有りました。


 あとチームメイトのルイス・ガルシアとはうまくやっているようですね。二人で崩す場面が多いのは、やっぱり嘉人のことを考えてくれているからかな。嘉人のゴールの時も真っ先に来てくれたし、ルイス・ガルシアのゴールの時は嘉人が真っ先に来る。

 クーペル監督もなんか嘉人を厚遇しているようです。何故なのか理由はわかりませんけれど。早くチームに、スペインに馴染もうという姿勢が評価されているのかな。いろんな選手との確執みたいなのを聞いていたんで、わりとアットホームな雰囲気を持っていることが驚きでした。


 それから奥さんの話。避けては通れないんだろうけれど、あんなに出ちゃって大丈夫なのかな?すこし心配だったり。

 以前スポーツ新聞にこれ以上写り悪く写真に撮れないだろ、というくらいひどい一枚を載せられていましたけれど、美人の奥さんですよね。

 電話やらの様子を伺うと、亭主関白とかかかあ天下とかじゃなくて「ケンカ友達の延長」みたいなコミュニケーションのとり方ですね(笑 縁起物の「年越しぶどう」を食べてる最中に奥さんからの電話があって、急に必死になっている嘉人を見て心が和みましたよ。


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 でも一番ホロリときたのは、やっぱり「涙のお別れ」、「俺、泣かんけん」ってずっと言ってたのが、スピーチ初めて二言目にもう涙が止まらないんですよ。

 そんなの見たらこっちも泣くでしょ。精神安定剤なんか全然効かないですよ。何度見ても涙が出る。単に好きなチームに来たやんちゃな選手ってだけなのに、どうしてこんなに泣けるのか、今でも不思議です。でもまた泣きます。


 1時間の特番でしたけれど、思っていたよりも中身が濃かったし、誇張された表現が無くって、「等身大の嘉人」が見られました。ABC、やればできるじゃん。もう「虎バン」やめて関西のJチーム情報流す番組とか作っちゃえよ!!