12/29/2010

文化になること。

ああ、今年の仕事が終わった。終わったよ!朝から大掃除をして事務所を片付け、最低限のメールや電話で、おしまい。街に出て家族への土産にドーナツを買って、雨の降る前に退散した。個人的には今年することは全てした、つもり。
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今年はセレッソにとって記念すべき一年になった。J1への復帰、過去最高の3位、来期はACLに参戦も決定。チームからは香川、家長と二人の選手が海外に旅立った。え?家長の保有権はガンバ?かたいこと言いなさんな、スカウトの目にとまった家長は桜色のユニフォームを着ていたんだよ。

こういう年が続けばいいんだけれど、ねぇ、どうなんだろう。ジェットコースターチームなんて言われているからね。とりあえず残留、とか言うのは弱気かね。過去何度「常勝軍団」を作ろうとして挫折しただろう、それを考えると、足元を見て話ししたほうがいいよ。

それよりも大事なこともある。観客を増やし、グッズの売上を伸ばし、スポンサーを獲得し、市民権を得て、セレッソをスポーツからカルチャーに押し上げること。そうすれば露出が増え、資金が増え、チームは安定する。そういう意味で言えば、チームの目標はガンバやレッズではなく、阪神かなと思っている。


小さいころは、祖父の影響でキトキトの阪神ファンだった、手をひかれて何度も甲子園に足を運んだ。老人と子供だから家から球場まで1時間半くらいかかる。それでもその道程が楽しかった。

家を出る時からハッピを着て、メガホンを持って、そうしてバスや電車にのるのが誇らしく感じた。梅田に着く頃にはそうした人が何千人も集まって、イスラムのメッカみたいな感じになる。阪神甲子園駅の駅舎は狭くて、5万人をさばくにはギリギリいっぱい。ホームからファンがこぼれ落ちそうになる。

オレが一番熱心に応援していた頃は丁度90年代、一番弱い時期だったけれど、巨人戦や週末の試合なら間違いなく大入りだった。それは阪神が強い弱いがどうのというチームではなく、関西の文化として定着した存在だったからだ。

販促の仕事をしているので、一度阪神のオンライングッズショップを見たことがあるけれど、度肝を抜かれた、アイテム数、種類が尋常ではない、セレッソの5倍10倍はある。写真のパネルが2500円で売られていて、それが売れているのか何十種類もある。アパレルも普通に上から下まで揃えられる。それだけ手広くやっても需要があるのだ。

そのお金が回りまわって、チームを強くしていく、そのチームを応援することがかっこいいということになる、露出も増える。東京での巨人の扱いと大阪での阪神のそれでは天地の差がある。もう宗教と言ってもいい。そこまで行けば砂金さんが足を棒にして外回りをする回数も少しは減るのではないだろうか。


強いチームになるためには、強い資金力が不可欠で、それを得るためにはどうすればいいかを考えないといけない。まず第一はキンチョウスタジアムのシートがプラチナチケットになるように、サポーターが何気なくチームのアパレルを着て街に出られるように。大阪が年中桜色に染まるようになれば、自ずと強いセレッソができてくるはず。それを信じて頑張るよ。
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12/27/2010

山下ほどの男。

そりゃ出番は少なかったけれど、山下はチームにとっては必要だったんじゃないか?過去形で話さなくてはいけなくなったのはとても無念だ。

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【10/12/26】山下 達也選手 コンサドーレ札幌へ完全移籍のお知らせ

DF山下 達也選手が、コンサドーレ札幌へ完全移籍することになりましたので、お知らせいたします。
山下 達也選手のプロフィール、コメントは下記のとおりです。(後略)


モリシの公式戦ラストマッチとなった2008年の愛媛戦、山下はミスターセレッソを肩車して長居のトラックを回った。モリシは小柄ではあるけれど立派に普通の大人で、体を鍛えたプロ選手とはいえ、そんなに長く肩車していたら結構こたえるはずだ。モリシもスタンドに手を振りながら、さかんに彼の様子を気にしていた。それでも山下は胸をはって、ミスターセレッソ最後の舞台を汚すまいと笑顔で、ゆっくりゆっくり歩いていた。
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毎年チーム始動日にはキッチリと体を仕上げてくる。質実剛健くそ真面目、愚直がユニフォームを着たような男が、山下。蔵田、前田と続いてきた、いかついセレッソ顔。いつか大成すると信じていたけれど、こんな形で袂を分かつことになるなんてわからなかったし、今でも信じたくないと思ってる。

こういう実直な人間が組織の中にいないと、集団として締まらない。来期に向けた不安が一層強まるニュース、今日は心まで冷えるや。
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12/26/2010

よくある寒い一日。

寒い。雪まで降ってるし、風は強いし、大好きな紅葉も殆ど吹き飛んでしまったし。この時期街に出ても何も楽しいことがないから、勤めて家にこもるようにしているのだけれど、娘が堺の母や妹たちと遊びにいくのに送り迎えときたものだ。止む無くミナミまで出ることになった。

なったらなったで仕方がない。毒を食らわば皿までで、街を歩く。とりあえず一番元気が出るスポット、カメラのキタムラなんば店まで。


一応今はシグマの17-50mm F2.8 EX DC OS HSMとニコンのAF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED の二本使い。明るい単焦点か、50mm~70mmの画角を埋めるレンズが欲しいと思い、AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G 、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED 、それからタムロンのSP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO の3本を試写してみた。

結論から言うと、タムロンがかなりいい。3万円もしないのにレンズを選ぶD7000でもしっかりとした像を作ってくれるし、色乗りも悪くない。50mm f1.4は解像度が少し残念で、60mmマクロはAFで迷うところがあったので、次の1本はこれになりそうだ。フルサイズを買うとは思えないけれど、とりあえず保険にもなるし。


目の保養の次はお腹にご馳走を。心斎橋のはらドーナッツに。
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ここのドーナッツは豆乳やおから、植物油を使った健康志向のもの。派手さはないけれど、食べているとじんわりとあたたかい感じがして好きだ。この写真でおいしさが伝わればいいけれど。


帰りのバスではかわいいあかちゃんが乗っていた。娘もこのころはけらけらと笑っていたな。
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この子に会うことは多分、二度と無い、ドーナツもそうそう撮るものではない。ただ、この日この時のことを忘れたくないなという気持ちはある。そういう一瞬を最高の形で残したいと思うので、フトコロの許す範囲ではあるけれど、道具には妥協しないでおこうと思っている。

12/25/2010

サンタさんありがとう。

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【10/12/24】契約更新について(12月24日現在)

下記の選手と2011年シーズンの選手契約更新に合意しましたので、お知らせいたします。

■播戸 竜二(ばんど りゅうじ)選手  

生年月日:1979年8月2日(31歳)
2010年シーズン出場記録:
◇リーグ戦     18試合/5得点、
◇ナビスコカップ  5試合/1得点
◇天皇杯      3試合/1得点

■茂庭 照幸(もにわ てるゆき)選手  

生年月日:1981年9月8日(29歳)
2010年シーズン出場記録:
◇リーグ戦     34試合/0得点、
◇ナビスコカップ  6試合/0得点
◇天皇杯      3試合/0得点

■松井 謙弥(まつい けんや)選手   

生年月日:1985年9月10日(25歳)
2010年シーズン出場記録:
◇リーグ戦    15試合/0得点、
◇ナビスコカップ  1試合/0得点
◇天皇杯      2試合/0得点


ああ、ようやくホッとするニュースだ。クリスマスはあんまり好きではないけれど、プレゼントはいただいておくよ。チームを引っ張る攻守の要が、来期も桜色のユニフォームを着てくれるのだもの、ありがたいよ。
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それから、これも嬉しいやね。

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【10/12/24】キムジンヒョン選手 AFCアジアカップ2011カタール韓国代表メンバー選出のお知らせ

弊クラブ所属のキムジンヒョン選手が、AFCアジアカップ2011カタール 韓国代表メンバーに選出されましたので、本人のプロフィール、コメントとともにお知らせいたします。(後略)


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これはようやくという感じ。ずっと観ていれば代表に選ばれても全然驚かないくらいいい選手なのはわかるでしょ。ザッケローニには悪いけれど、日本を苦しめてやってくれよ。セレッソの選手が活躍するんなら別にいいや。

これでまた暫くはいい塩梅で過ごせそうだ。

12/23/2010

本当にアジアに行くのか?

石神が湘南に。
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家長はお隣にワンバウンドしてから遙かマジョルカ島に。
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そして今日は新快速で19分の神戸に羽田が旅立ってしまった。


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【10/12/22】羽田 憲司選手 ヴィッセル神戸へ完全移籍のお知らせ

DF羽田 憲司選手が、ヴィッセル神戸へ完全移籍することになりましたので、お知らせいたします。羽田 憲司選手のプロフィール、コメントは下記のとおりです。(後略)

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石神、羽田は出場機会を求めての移籍。来期はACLもあるし、確実に出番が増えるはずなのにだ。これで今期の(ベンチも含めた)ベストメンバーのうち、3人が移籍、異常事態とさえ言える。

これに加えてスポーツ紙ではアドリアーノが「移籍確実」と書かれているし、アマラウにも磐田から接触があったと聞く。本当にこれが今期3位のチームのシーズンオフなのだろうか?

今期が始まる前、藤田社長はサポーターズコンベンションで「J1復帰にあたり、身の丈以上の補強で臨んだ」と発言していたけれど、目標以上の成績を残したがためにそのチームを維持できなくなったとすれば皮肉な話だと思う。


もちろん必要以上に危機感や絶望感を持つ必要はない。今年にしても清武、家長が香川の穴を埋め、アマラウは試合を重ねるごとに頼もしい存在になってくれた。丸橋が左サイドバックとしてブレイクすることを誰が予想できただろう。

ただ万事が予想、読み通りに行くはずがない。かならず予想の範疇を超えたアクシデントが起こるものだ。そんな時にチームの地力の差が出てくる。層の薄いチームは一つ歯車が狂っただけであっという間に力を失ってしまう。それを身を持って何度も味わってきただけに、ここまでのオフシーズンは極めて不満だ。いい意味で期待を裏切ってくれるなら、それはそれでいいけれど。信じていいのか?

12/21/2010

オレは紅葉が見たかったんだ。

風邪をひいた。

子供の頃はガッと熱が上がって、一晩ウンウンと寝こんでいれば次の日にはすっきりしていたのに、歳をとると体が徐々にだるくなり、数日間嫌な倦怠感が続くので酷く厄介だ。まわりを見ても病人ばかりで、この激しい寒暖の差に戸惑っているのは自分だけではないようだけれど、健康な方もどうかご自愛を。


そんなに気怠くしていたのに、日曜はカメラを持って大阪の街をうろうろしていた。安静にしていればいいのにと言うなかれ、大阪市内の紅葉がもうすぐ終わってしまうのだ。
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紅葉は、非日常なので美しい。夏の盛りを瑞々しく過ごしていた楓やイチョウが、厳しい冬を超え、命長らえるために葉を枯らし、散らしていく。大阪城公園のマラソンロードにはびっしりと黄色い絨毯。踏むとパキリと乾いた音がする、生の息吹はもう無い。この薄暗い未来に続く予感を、感じながら歩いて行く。

そうすると生きている自分を確認できる。死んでしまえば、何も感じない、何も考えない世界に住むことになる。死を感じるためには、生きていかなければならない。不思議なものだ。
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たらふくカメラに秋を詰め込んだら、シメにハラにもご馳走を。行きつけのカフェで好物のパンケーキ。このカロリーがあとあと風邪の退治に効いてくるはず。来年も死を感じたいから、生きて行くことにする。
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12/19/2010

長居のハート。

共に行こうぜどこまでも、羽田憲司。

オレタチを熱くする、長居のハート。
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心臓がなくなったら、オレラ死んじゃうじゃん、どこにも行かないでおくれよ。
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それにしても移籍話はあれど補強話はまだ水面下、もやもやするよな。焦ったってどうにもならないけど。

12/17/2010

突っ走れナオヤ!

09年シーズンの石神はすごかった。いつでも、どんな時でも(怪我をしても、コンディションが整っていなくても)左サイドを疾駆し続けた。馬力があって、メンタルも強い。甘い面構えからは想像できないほどタフで、J1でも絶対に通用すると思っていた。
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ところが10年シーズン、石神はずっとベンチを温め続けた。序盤は尾亦に、後半は丸橋に左サイドバックのポジションを奪われ、思うようなプレーができなかった。どの試合も彼らのバックアップが殆どで、先発で印象にのこるのは丸橋が3シャドーの位置に上がったホームの新潟戦くらい。


それでも出た試合で結果は出していた、FC東京戦ではゴールも決めた。試合勘さえ鈍らなければ、石神はやれる。それはセレッソサポーターなら誰でも知っていること。特に石神ファンの人達にすれば歯がゆい思いをしていただろう。


当の本人が一番辛かったのは間違いのないことで、だから、この決断を止めようという気になれないでいる。

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【10/12/16】石神直哉選手 湘南ベルマーレへの完全移籍のお知らせ

弊クラブ所属のDF石神 直哉選手が、湘南ベルマーレへ完全移籍することになりましたので、お知らせいたします。
石神 直哉選手のプロフィール、コメントは下記のとおりです。(後略)


戦いの場はJ2になってしまう。直に戦えないことが幸福なのか、不幸なのか。ただ彼がセレッソで見せた力を発揮すれば、湘南は必ずまたJ1の舞台に上がってくるはずだ。その時スケールが大きくなった石神直哉を見てみたい。頑張っていってらっしゃい。
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12/15/2010

家長の血。

セレッソサポーターにはピンク色の血が流れていると思う。

ガンバサポーターの血は青いだろう。

セレッソを愛する人には、自然とチームと同じ色の血が通うものだと思っている。

さて、家長はどうなんだろう?

おおさか報知

家長マジョルカ完全移籍+複数年契約へ…C大阪

 C大阪のMF家長昭博(24)が、スペインリーグ1部のマジョルカに移籍することが13日、濃厚となった。関係者によれば、正式オファーを出していたマジョルカ側との交渉が順調に進み、細部の詰めを残す段階に到達。交渉がまとまれば、家長は今週中にもスペインへ渡ってメディカルチェックを受け、現地で正式契約を結ぶ見通しとなった。複数年契約の完全移籍となる見込み。(後略)


家長のこと、セレッソに来た一年間しか観ていないけれど、感覚的な話で言うと、彼はどこに行っても何色にもならないんじゃないだろうか。


悪く言えば馴染まないということ、チームにフィットしにくいってこと。自分を変えられない、変えたくない。だから集団の中で自分の居場所が見つけられない時がある。ガンバにいたころってそうだったんじゃないかなと、勝手に解釈している。

良いところは、どこにいっても自分を見失わないところ。彼がいたから今のセレッソがある、というところに意義がある人は、いないよな?


セレッソは良くも悪しくも個性重視で、あわないヤツとすればコレほど居心地の悪いところもないけれど、自分勝手にやらせてくれって人にすれば、ここほどいい場所は無い。ヨシトの荒削りなところをそのまま生かしてやれたのもセレッソだからで、逆にカードコレクターになったところを修正しきれなかったのもセレッソだからで…。なので、この体質が素晴らしいとは言えないけれど、何人かの才能を伸ばしていけたというのは事実だ(次は柿谷の番!だと信じている)


報道が確かならば、アキが開き、ヨシトが広げ、シンジが通った道を、家長もまた、通ることになる。これだけたくさんの選手が旅立っていったのだから、サポーターとして恨み節、泣き言は言わない。こうしてはばたくためにセレッソに来てくれたことだけで、感謝できる。まあもし帰ってくることがあって、ちょっとばかりお隣に戻るのが嫌だなって感じたら、また長居に来てくれよ。言いたいことはそれくらい。


ここまで書いといてしゃあしゃあと居座られたら逆にこっちが居心地悪いな、ははは。
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12/13/2010

ソンマ。

ハングル語というのは人を卑下する言葉があまりに多くて辟易するらしいのだが、中にはいい意味を持った大好きな言葉もある。

「ソンマ」もその一つだ。「ソン」が「手」「マ」が「味」人の手が加わった食べ物の味わいのことをソンマという。日本で言うおふくろの味はさしずめ「オモニのソンマ」というところか。


今日の昼食は心斎橋にある高名なイタリア料理屋で摂った。1時くらいに行ったのだが店内は満席で、席から見えるピッツァ用の石窯は轟々と音を出し、僅かの間にウマそうなピッツァを吐き出していく。いい窯といい職人は小麦とトマトとチーズをあっという間に一つにまとめて、魔法をかける。
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トマトソース、チーズ、半熟トマト、タマネギ、イタリアンソーセージのピザと生ハムとルッコラのピザ、おいしい。お金を払って然るべき味だ。ただカロリーはそれなりだったので、夕飯節制することにする。


で、夕飯。おでんの残りを僅かばかりと、家内にお願いしていた味噌の焼きおにぎり。
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この家内の味噌が素晴らしくよい。少しあるだけで何杯でもご飯が食べられる。それを握り飯に塗ってこんがりと焼く。手で握ったコメと、手間暇をかけて仕込んでくれた味噌は、他人が食べてもそれなりにうまいのだろうが、オレにとっては昼間のピザ以上に幸せな味だった。好いてくれている人が、おいしく食べてほしいと握ってくれた焼きおにぎりは特別なのだ。


それに加えて予想外の一品。娘が学校の実習でキムチを漬けてきたらしい。なんとも生野らしい話だ。木曜日に漬けて、今日が食べごろだという。
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これもまたおいしい。娘が白菜の葉一枚一枚にヤンニョムを塗って、丁寧に仕込んだものなのだから当たり前なのだけど、このヤンニョムは本当に売り物にしているそれらしく、普通にうまい。普通のスーパーに売っているそれと比べるのがかわいそうなほどだった。夕飯節制作戦大失敗だ。


二人のソンマは、それは特別だった。さて、明日からは、今度こそ、節制節制。

12/12/2010

今はただ養生を。

みなが大事な戦力だと言ってるそばからこんなことがあるなんて。

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【10/12/11】高橋大輔選手の手術について

MF高橋大輔選手が、下記のとおり手術を受けましたので、お知らせいたします。
■手術日 2010年12月7日(火) 大阪市内の病院において
■傷病名 右膝軟骨損傷  
※全治まで2カ月を要する見込みです。


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【10/12/11】小松 塁選手の手術について

弊クラブ所属のFW小松 塁選手が、下記のとおり手術を受けましたので、お知らせいたします。
■ 手術日 2010年12月10日(金) 大阪市内の病院において
■ 傷病名 左足第5中足骨骨折
※全治まで2カ月を要する見込みです。


二人とも全治二ヶ月、かなりの重症。膝、足の怪我だから大切にしないと…。


酒本が例年通り、秋になり、寒さを増す頃に好調になったので、結果的には致命傷にならなかったけれど、高橋の離脱を聞いたときは頭が真っ白になった。その時セレッソに欠けていた要素をたくさん持っていたから。

労を厭わず右サイドを必死に駆け上がり、ボールを奪われればその倍のスピードで帰陣する。夏の酷暑の中で、見ているこっちがフラフラになっているというのに、高橋は走り続けてくれた。セットプレーでもタイミングよくスペースに入り込んで競り合いに勝ち、絶妙なヘディングを決める。身を削るような献身的な働きは誰も異論がないはずだ。サイドバックは役割の重さの割に評価されないポジションだけれど、高橋はもっと褒められたってバチは当たらない、それくらいの仕事をしていた。


小松は、それはそれは長い時間待たされたけれど、それは彼がいい選手だということを知っているから。1トップに入ったり3シャドーの位置に入ったり定まらないままだったが、終盤の大事な試合で結果を残してくれた。ホーム清水戦のラインを抜け出し、キーパーを冷静に見て流し込んだゴール。アウェー川崎戦では後半から投入されると、足技で、ヘディングで、相手を翻弄し、流れを変えた。今のシステムでは立ち位置が限定されてしまうけれど、それでも小松塁というストライカーは一廉の男だ。


この二人が揃って怪我、心が暗くなる。このチームは全員が必要な、大事な存在だと重ねて書く。何とか来期開幕に元気な姿を見せてほしい。
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12/11/2010

みんな必要なんだよ。

日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方」という、タイトルもとても非常識な長さの本が評判らしい。実はオレも読んでる。難しい話が優しく書かれているから、一度手に取ると好奇心を煽られてサックリと読めるのがいい。

この本の著者である山本敏行という人は、平たく言うとIT企業の先頭を突っ走っているリーダーのような人だ。行動の一つ一つが計算されていて、それらは一見妙なのだけれど、よくよく考えると納得させられることばかりというのが、この本を読むとよくわかる。

面白いのは「実力主義」「冷たい」と思われがちなこういう業界の、その只中の人であるのに、文章の端々から人を大事にしようという強い意志が感じられるところ。カタガキがカタカナな人達は恐らく安価なテレビ会議システムや、ペーパーレスなオフィス、様々なツールの活用法に目を奪われるだろう。けれど、それらのキーに触れ、動かし、繋がり、利益や喜びを生み出しているのは、紛れもない人間なのだ。


例えば、この会社には「クビ」という制度がないらしい。自分がそこで活躍したいという意思がある限り、もしくは居心地の悪さに身を引かない限り、誰かに職を奪われることはない。

別に晒し者にするためにそうしているわけではない。その人の良いところ、その人が最も輝ける場所をとことん探し、見つけるのだそうだ。

「何を悠長なことを」

と思われるかも知れないが、今彼が率いている会社、業界のトップを走るといわれているその会社が順調に収益を伸ばしている、その幾らかは、そうして居場所を見つけ、力を発揮している人達によるものなのだ。


と、ここまで書けば、オレが何を語りたいかピンとくるだろう。どんな人間にも、居場所はあるのだ。歳をとったと言われたベテランストライカー、パスサッカーに合わないとポジションを奪われた経験豊かなセンターバック、天才とうたわれながら試合に出る機会を失ったゲームメーカー。セレッソはこの会社にとてもよく似ている。
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ただセレッソにしてもこの会社にしても、オリジナリティあふれる存在であるが、決して巨大ではない。それが悲しくもある。こうした集団がスポーツシーンでもビジネスシーンでも、数多く見受けられるようになれば、日本人であることに、もう少し喜びを感じられるのだけれど。
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12/08/2010

ACL組み合わせ決定!

Official Home of Asian Football

グループG
��:セレッソ大阪(日本)
��:山東魯能(中国)
��:全北現代モータース(韓国)
��:アレマ・インドネシア(インドネシア)


セレッソ大阪(日本)と書かれると、否が応にも心がグッと締まってくる。セレッソはオレタチのクラブであるけれども、ACL2011に関して言えば「日本の代表」なんだ。下手な試合はできないし、したくない。

日程も決まっている。

02/03/2011(Wednesday) Arema Indonesia Osaka Nagai Stadium, Osaka
16/03/2011(Wednesday) Shandong Luneng Shandong Sports Centre Stadium, Jinan
05/04/2011(Tuesday) Jeonbuk Hyundai Motors Osaka Nagai Stadium, Osaka
20/04/2011(Wednesday) Jeonbuk Hyundai Motors Jeonju World Cup Stadium, Jeonju
03/05/2011(Tuesday) Arema Indonesia Kanjuruhan, Malang
10/05/2011(Tuesday) Shandong Luneng Osaka Nagai Stadium, Osaka


ウィキペディアでザックリと調べたけれど、山東魯能泰山は国内リーグ優勝3回の強豪。全北現代も昨期の国内リーグ覇者。昔をさかのぼるとキム・ドフン、マグノ・アウベス、ボッティ、チョ・ジェジン、そして我らがユンさんも在籍していたらしい。それに加えて今どうやら2004年にウチにいたロブレクがいる、らしい。来期契約しなかったらアレだけど。

この2チームに比べるとアレマ・インドネシアの情報は少ない。ただインドネシア一熱狂的な「アレマニア」と言われるサポーターがいるという話もある。また予想通り交通インフラが整っていないので移動がすこぶるキツイ。そのアレマとの試合がゴールデンウィークというのも…。行ってみようかインドネシア?


と、ここまで書いたけれど、考えてみるとこの3チームのサポーターも大阪に来るのだ。何人来るのかはわからないけれど、全北なんて民団の人が動員される可能性もあるから、油断できない。


来年のコトを書いてるから鬼も笑おうというものだけれど、今から楽しみではある。日本のセレッソ、責任重大だな。
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12/07/2010

飲みて神酒、食べて醍醐。

ああ、何を口にしてもうまい、うまい。勝った試合の後のささやかな宴会さえ楽しいというのに、土曜の夜と来たら、日曜の昼と来たら。

試合後は、体は芯から冷えていたし、日頃使わない筋肉ばかり酷使したものだから、ボロ布のようになっていた。それなのに妙に気持ちが高揚してしまって、不思議と少しも疲れていない。温泉にでもじっくり浸かったように、心が温かで、防寒具を着こまなくても、寒いと感じなかった。コレオグラフィの後片付けを早々に済ませて、サポ仲間と予約していたバルバッコア・グリルでの宴席に向かう。

長居を過ぎて心斎橋に付く間に、一人、また一人とピンクのグッズやユニフォームが減っていったのは何とも寂しいものだったが、今年のような活躍を地道に続けていれば、きっと何かが変わるはずだと信じて、ラ・ポルト心斎橋のエレベーターに乗る。8階につけば別世界だ。赤味の美味い牛肉と、シャシャキとした有機野菜と、スタッフの温かい笑顔、そして仲間が待っていた。皆、ユニフォームやタオルをつけたまま。思うところは同じらしい。
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とりあえず、ビール。なぜとりあえずだかわからないが、ビール。ずっと疑問だった。それほどうまいものだったろうか?小さな頃は一杯あおって「かーっ!」と唸る大人が何を感じていたのかわからなかった。

それが、その日、わかった!

「かーっ!!」

ああ、うまい。苦味の後に麦のほのかな甘味がジワリと滲み出して、舌を舐める、ノドを突く。はあなるほど、大仕事をした後のビール、何かを成し遂げた後のビール、これがうまいのだ。驚くほど、その一杯は特別だった。

その後は、バルバッコアご自慢のシュラスコを堪能した。チキン、ガーリックステーキ、クッピン、そしてピッカーニャ。どれも噛むとじわりと肉汁が滴る。食べるか喋るか、口は動きっぱなしで、アゴが疲れた。それでも食べ足りず、話し足りず。なんて特別な時間。この時間を用意していただいた仲間と、バルバッコアに感謝。
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店を出る時、店長とは「来年もよろしくお願いします」と話をした。ACLでセレッソも忙しくなるが、それに合わせるお店も大変だと言ってくれた。アジアに出ても、このお店は一蓮托生、共に歩んでくれると約束してくれたのだ。これも素晴らしいプレゼントだった。


家に帰って丁度11時半、仲間の様子を調べていたら、まだ飲んでいたので笑ってしまった。ゴール裏の若い子達も長居で派手にやっているらしい。写真を整理して、ブログに上げてもまだやっている。夜中の2時半にもなっている。長居で夜中の2時半とは凄まじい。この若い力こそゴール裏の宝。結局夜更けというか、朝方までやっていたらしい。


さて、日付変わって日曜日も、仲間と呑む。今度は心斎橋のHUBに赴いた。13時からのイベント、2000円で飲み放題だからと誘われたのだけれど、まあ皆見事に酔い潰れたかサポーターが数えるほどしかいなくて冷や汗をかいた。それでも店長には気さくに接していただいて恐縮。
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なるほど酒とフットボールというのはいい取り合わせだ。下戸には迷惑だが、しこたま暴れて、喜んで、悲しんで、そうした夜にはこういうパブがピッタリ来るのだ。どの酒もうまい。ありがたい。
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ついつい飲んでしまった人



しかしあまり酒だ肉だと騒いでも家族にはちっともありがたくない。それはあまりだと思って近くのはらドーナッツで土産を買う。おからを使った健康的な甘味だ。暫く肝臓にはお休みしていただこう。
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12/05/2010

12/04/2010

さあ、明日で最後だ。

決戦前夜ですが、どのようにお過ごしか?ワクワクしていて寝られないとか遠足に行く子供みたいにならないように。

ここにきてややこしいのですが、球団では「スタジアムをフラッグで埋めませんか?」という呼びかけがあり。

CEREZO OFFICIAL

【10/12/02】2010Jリーグ最終戦、キンチョウスタジアムをフラッグでいっぱいにしよう!

12月4日のジュビロ磐田戦では、スタジアムをフラッグでいっぱいにする「フラッグ祭り」を行なうこととなりましたので、お知らせいたします。 (後略)


サポーター側からはコレオの呼びかけが来てる。

OSAKA Football Culture

磐田戦もボードします!

マリノス戦でのボードにご協力ありがとうございました。
磐田戦でも選手入場時にスタンドでボードを掲出する予定です。
配布場所は前回と同じなのですが、今回はピンク一色ではなく、ピンクを掲出する席と紺を掲出する席があります。
配布に協力していただける方は開門30分後の14時にスタジアム外喫煙所付近に集合してください。
ご協力よろしくお願いします。


これどっちなんだろう?確認とってないのでなのともなんですが、コレオ用のボードは球団が管理しているのでコレオはしませんってことは無いと思う。ウォームアップや試合の得点時などはフラッグ、選手入場時はコレオ、という解釈でいいんだろうか?


で、今回のコレオはピンク一色ではなくてピンクと紺のストライプ(or何かの模様)になる。これは普通に倍以上難しいんだよね。

セレッソが持っているボードは実は何種類かあって、どれも表はピンクなんだけど、裏が紺のものの他に裏が白、というのもある。これがピンク一色、紺一色ならブロック毎にそれを配ればいいんだけど、裏表があってなおかつ紺がプリントされていないものもある。ややこしい。

さらにうまく配ってもみんなが間違えちゃうとキビシイ。だからトラメガもって説明する人と、ブロックの前の方にいる人がキチンと意識していないとまだら模様とか、ストライプが飛ぶなんてことも…。


なので、このブログを見ている方で、各スタンドの、各ブロックの前の方にいる方、お願いです。明日はユニやTシャツにシールを貼っているコレオ担当のサポーターが説明に回るはずです。彼らの言うことを聞いてもらって、自分のブロックがピンクなのか紺なのかをはっきり確認してください。そしてしっかりボードを上げて、後ろの方の人に「ここはピンクなのか」「ここは紺なのか」とわかってもらって下さい。バックスタンドではオレがトラメガ持って説明に行くことになると思います。オレのコト嫌いな人もいると思うけれど、今年はこの試合で最後です、呉越同舟、ここは気持ちを合わせて下さい。お願いします。


明日のメンバーの中でも、疲れていたり、怪我をしたりして100%のプレーが厳しい選手がきっといます。でも応援で選手の心を動かせば、必ずそれに応えてくれるはずです。そうでなければキンチョウスタジアム不敗神話なんて生まれなかったと思う。いいチームがいいスタジアムでいいプレーをするためには、いいサポートが不可欠です。明日一日頑張りましょう。最後にみんなで笑いましょう。では明日、スタジアムで。
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12/03/2010

セレッソはファミリーなので。

家長がスペインに行くとか行かないとか。
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さらに言うとアドリアーノを某家電メーカーが親会社のチームが狙っているとも。

えーと、それからヨシトにオファー出したとか、ボギョンを大分から戻すとか、京都から角田をとるとか、さすがに明後日最終戦ともなると移籍や退団情報が相次いでいて、頭の整理がつかないな。

でもアキ、ヨシト、ブルーノ、名波、カワムー、ヤマタク、下村、主力がゴッソリチームを去った06年のオフを体験している身としては、コレくらいかな?という気持ちだよ。


一番大きいのは、セレッソがバラバラな個の集団から、レヴィーを中心にしたファミリーへと変わってきたこと。今年だって香川が移籍した穴をどう埋めるのかと思ったら、チーム全員が少しずつカバーして、むしろいい戦いをするようになった。

もしキム、上本、茂庭、そしてアマラウとマルチネスという守備のボックスが維持できるなら、前線は残ったメンバーで何とかできると信じている。みなレヴィーが手塩にかけて育てた子供たちであるから、それぞれが別の方向を向く、なんてこともないだろう。それでも足りない時に、外の血を入れればいい。幸か不幸か今年は実績のあるいい選手が戦う場を求めて市場に溢れている、フロントも彼等のことを計算に入れている、はず。


なので今はただ、最終節、この一試合に全力で立ち向かおう。2010年のセレッソは素晴らしいチームを作った。けれど、どうやらこのメンバーで戦えるのは明後日の試合で最後みたいだ。どうせ最後なら、派手に、温かく、セレッソらしい応援をしよう。旅立つ選手も残る選手も、今は誰もが愛おしい家族だよ。
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土曜日もこんなシーンが見たいね。

12/02/2010

よつばと!どこにでもある、どこにもない日常。

「よつばと!」の10巻が発売されて、当たり前のようにむさぼり読んで、たらふく笑った。そうして、それと同じくらい、たらふく寂しい気持ちになった。
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厳密に言うと、この「寂しい」というのは、日頃オレタチが使っている「寂しい」とはちょっと違う「寂しい」だ。病気を患って、何の希望も持てなかった時、よく元気だった頃の過去の夢や、元気なままだったらたどり着けていたかも知れない明るい未来の夢を見て、微笑んだまま目を覚ました時の、あの感覚にすごく似ている。


よつばと!は話が進むごとに恐ろしいほどリアルになっていくのに、その存在自体は現実と乖離して、余計な辛い思いをそぎ落としていきながら、理想に向かってふわりと浮かんでいく。考えてみると不思議な作品だ。

例えば最初の頃の話というと、個性的な新キャラが出たり、花火を見たり牧場に出かけたり、子どもが絵日記にするような(子供にとっての)ビックイベントがメインになっている。もちろんクーラーで地球温暖化だとか、そういう微笑ましいエピソードもあったけれど、最近のお話は、その平凡さをより正確に描写している。だから、何もなくても立派な一つのエピソードが成立している。


例えば62ページのラストのコマ。マンガであるからにはホットケーキひっくり返しに人生初成功したよつばを、もっとデフォルメして描いてもいい。でも、あの程度の微笑みをとうちゃん目線で描くところで止めている。描く側が欲しているのはキャラとしてのよつばの魅力ではなくて、作品としてのよつばと!の世界観なのだと思う。


カメラ好きとして「あるある」と笑ったのはP121のとーちゃんとジャンボがカメラを選ぶ下りだ。

「一眼にしようぜ」
「小さいのがいいよ」
「じゃーオリンパスのペン」
「ん?どれ?」

これはわからない人にはわからないと思うが、本当にリアルだ。一眼が欲しいというくらい、カメラに興味を持っている人間にとっては、オリンパスのペンというのは「小さいのがいいよ」と言われた時に出てくるギリギリの妥協点なのだ。素子がやたら小さいのもイヤだし、カメラとして存在感がある方がいい。ギリギリ納得出来る素子サイズはマイクロフォーサーズで、候補はパナソニックとオリンパスになる。そしてカメラとしての存在感はよりクラシックなデザインのペンに軍配が上がるのだ。


こうした小さな現実感が丁寧に積み重なっているから、よつばの非現実性、読んだ時の多幸感は特別なのだろう。できればこれからも、ずっとずっとこの日々が続いてほしいと願っているけれど、このキャラクター達はいつか成長し、消えていなくなってしまうのだろうか?昔見たあの夢のように。

12/01/2010

イタリア人があんな風なわけ。

仕事で首もとが薄ら寒くなる話をされて、精神衛生上非常に良くない週末だった。もう月曜なんて起きるのもイヤで、フラフラ。

家に帰ると家内がパスタを作ってくれていた。諸所の事情で我が家は月曜にパスタを食べることになっている。娘か義弟くんがもし海上自衛隊にでも入ったら金曜日はカレーになるから、一週間の中で二日はメニューが固定されることになる。主婦にとってはありがたいか。

いつもは野菜とベーコンのアリオ・オリオを食べるのがもっぱらなのだけれど、昨日に限ってトマトベースの煮込みを作ってくれていた。オリーブオイルでタマネギのみじん切りを炒め、ソーセージを加えて焼き目をつけ、ホールトマトとスープストック、大豆の水煮を入れたらローリエの葉も投入して香りにアクセント、最後に塩、コショウで味を整えて、完成。当然煮こめば煮こむ程味が馴染んで旨くなる。
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オイルベースのシンプルで尖ったパスタも好きだけれど、こうした煮込みもたまにはいいなと思う。豆の柔らかさがトマトの酸味を丸くしている。温かくて、心の傷口にジンと染みてきた。

そうすると不思議なもので、少しずつ心も丸くなってきた。パスタを食べると気持ちが落ち着いて、ほんわりと温もる。なぜだかわからないけれど、そうなのだ。こんなモノ毎日食べたら気持ちが優しくなりすぎて、ギスギスしたコトなんてできなくなってしまう。イタリア人があんな調子なのも、なんとなくわかるというものだ。