3/31/2005

桜かぁ。

 代表戦も一段落。土曜日からはいよいよJリーグも再開です。セレスレ見てると相変わらずファビーニョの動向には注視する必要が有るようですね。そんなに日本って住み辛い国なのかな。それともお金の絡む問題なのかな。

 もし日本に対してあまり良い印象を持っていないのが原因なのだとしたら、次の大宮戦、是非スタンドの向こう側を見てほしい。きっと気持ちが変わる筈だから。貴方のいるチームの名前は、日本で一番美しい花の名前を頂いたものなんですよ。

大宮01.jpg


画像は「大宮アルディージャが好き!」様のものを使用しています。


 このスタジアム裏の桜、スタンドの拡張に伴って撤去されるらしく、この風景も今年で最後なのだそうです。勿体無い事をするなあ。別にアウェー側の席は今のままでいいから、どこか一角でも桜が見えるようにできないのかな。

 野球場の話になるんですが、新球団の東北楽天が使用するフルキャストスタジアム宮城の外野裏には、スタンドと一体化した「楽天山」なる小山が作られたのだそうです。企業名をありとあらゆる所にねじ込むミキティにはいい加減飽き飽きしていますが、こういう自然と一体化したスタジアムもいいもんですよ。大宮公園サッカー場のキャパの狭さは確かに問題なんですが、やっぱり良いところ、素晴らしいと思えるオリジナルな「売り」は残していてほしい。
 

 スタジアムというと、とかくキャパや立地といったものに目が向けられがちなんですが、例え4万人入るスタジアムでも、4万人が満足できる設備や心配りがなければ、結局宝の持ち腐れですよね。それなら2万人しか入らないけれど、観やすいし、楽しい、2万人が全員満足できるスタジアムの方が、インフラとして格段に優れている。

 大阪ドームなんか無理に狭くて地盤に問題のある土地に3万2千人入るドームなんか作ってしまったから、今になって周辺の民家への揺れの被害だとか問題が出てる。

 そういうところへの理解が無いうちは、サッカー板での専用スタジアムの議論なんか続いていくんでしょうね。



日本1VS0バーレーン 女神の気まぐれ。

 どんな形でもいいと思った。勝利であればなんでもいいと願った。サッカーの神様は私の願いをかなえてくれたけれど、何故勝てたのか、未だに理由が見つからない。

 無理やり理由付けをするのであれば、最終予選を突破した事が有る国と無い国の経験の差だとか、ホームゲームで相手がずっとプレッシャーの中にいたからだとか、そんな至極ありきたりなものになってしまう。


 スタメンは全く予想通り。

Field-2005-03-30-01


 中田、中村は自由にポジションを変え、福西がそのカバーをする。

 両サイドはどんどん上がっていくわけではなかったが、そんなに下がりすぎているわけではなかったし、思い切ったオーバーラップも有った。

 このあたりは何か「こういう時は上がれ」という「フラグ」が有ったのだと思うけれど、ついぞその「フラグ」が何か見つけられなかった。多分中田、中村がボールをもらった時のシチュエーションか、相手ウイングの位置だと思うのだけれど。

 FWの二人は序盤カバーがあまりいなかったので、下がって受けたり、単独で裏を狙ったりという散発的な動きしか出来なかった。もう少し中田、中村らの飛び出しが有っても良かったように思うが、中田はミスが目立ち、リスキーなプレーを自重していた感が有った。中村も左足のコースを切られていてボールをこねる悪癖が出ていた。


 そう、序盤のバーレーンは予想に反して裏にスペースが出来るくらい全体のポジションが高目だった。プレスをかける位置こそハーフウェーラインを超えた辺りと低く設定されていたが、コンパクトにまとまっている為に、日本はシュートの形にすら持って行けなかった。

 ただバーレーンもこちらの3バック上手くかわす事が出来ず、カウンターの切れ味は鈍かった。前半20分くらいは将棋で言うなら「千日手」のような状態だった。


 動きが有ったのは前半20分過ぎ、バーレーンの両サイド、特に左サイドからだった。バーレーンが三都主、中村、加地の突破をファウルでしか止められない場面が多発し、5分間ぐらい相手ゴール近辺でのセットプレーが続いた場面が有った。

 ただバーレーンの守備意識は高かった。特に3番(マルズーキ)と16番(モハメド)は高さと強さが有り、ロビングのボールはことごとく跳ね返される。高原はこの二人との競り合いで一度も勝てなかった。


 前半の25分からはほぼ完全に日本ペースだったのだが、決定機を作れないまま、前半の45分を終える。


 後半も両軍交代は無し、だがペースは日本が握っていた。高原に二度の好機(決めきれないところは不満、どちらかが決まっていれば…)左サイドを制圧した為に選手が左に寄り、右サイドでも加地が動けるスペースが生まれる。まさにサンドバック状態。バーレーンの決定的チャンスは審判にボールが当たるというアクシデントから混乱を突いた一度きり。

 この辺り(後半15分から25分辺り)でバーレーンは2枚カードを切ってきた。恐らく交代時のマークのズレからチャンスをつかもうという意図が有ったのだろうが、プレーゾーンが完全にバーレーン側だったために期待していたであろう程の混乱は見られなかった。


 そしてその瞬間がやって来る。後半25分頃、バーレーンペナルティエリアのすく外、右サイド約30度の位置からのセットプレー。これを中澤が競り、こぼれたボールは相手の10番(サルディーン)に渡った。

 サルディーンのいた位置はバーレーンゴール左側のすぐ前。「常識」ならゴールから出来る限り遠くへ蹴りだすところ。

 だがサルディーンはゴール左側のエンドラインに蹴りだしてコーナーに逃げるか、よりフリーな味方にパスをするという選択をし、そしてそのキックはミスキックになった。

 バーレーン選手が頭を抱える。得点した側ですら首を傾げるゴール。バーレーン側はどんな想いであろうか。攻撃の核であるはずのサルディーンが、事も有ろうに自らのゴールにボールを蹴りこんだのだ。


 その後、後が無くなったバーレーンは怒涛の攻めに出る。CBのマルズーキまでオーバーラップ。この選手、フィジカルだけでは無い。

 日本の混乱に乗じたバーレーンの鋭いシュートが、二度日本ゴールを襲う。2本とも楢崎が何とか抑えたが、アウェーの試合でのバーレーンは今回よりもずっと前がかりになってくるはず、もう少しラインを上げて、シュートを打たせない姿勢をとってほしかった。


 虎の子の1点を守りきり、勝ち点3を手にした日本だが、選手の調子も、チームワークも決して良いとは言えない状態だ。


 例えば日本は後半30分に鈴木に代えて玉田。試合終了間際には中村に代えて稲本というカードを切ったが、実質交代は玉田の投入のみだった。

 玉田は前に出てきたバーレーンの守備のギャップを突く事に専念していたが、残念ながら目を見張るような活躍は無かった。投入次期の問題も有るのかも知れないが、キーパーソンと注目していただけに、少し不満が残る。

 中田中村のコンビは不協和音こそ無かったが、共鳴しているとも言えない状態。中田の調子はまだ本調子には程遠く、ミスパスやトラップミスも有った。

 高原はジーコにとって絶対的なエースなのだろうが、決定率は高いとは言えない。また鈴木とのコンビプレーも皆無で、再考の余地が有るだろう。


 これだけ課題山積でも勝ち点が取れたという事に、今は満足するべきなのかも知れない。これらの課題が一つずつ消えていくたびに、ドイツへの道がはっきりと見えてくるのだろう。



MURPHY'S来たぞこんにゃろ~!

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テレビ前の一番いい席確保。さあ行くぜコラ!


3/30/2005

バーレーン戦展望。

 いよいよ本当に「絶対に負けられない試合」がやってきました。ここで勝ち点3をとらなければ、日本の自力での予選二位以内の可能性が消えます。この試合の後の3試合で、ホームは最終節のイラン戦のみという事を考えても、本当に負けられない。

さいスタ.jpg



 やっぱり大事なのは先制点だと思います。どんな形でもいい、オウンゴールでもかまわないですから、まず一点とって試合を落ち着ける事。

 逆にバーレーンとしてはアウェーで先制点をとられたくないでしょうから、がっちりと引いてくるはずです。布陣を4バックから3バックに変え、最終ラインを高さ重視にするのも、ドン引きでゴール前を固め、ロングボール、ハイボールはDFラインで跳ね返すという意図が有るからでしょう。

ニッカンスポーツ

バーレーンも長身3バックに変更

 日本戦に向け、バーレーン代表が北朝鮮戦の4バックから3バックにシステムを変更する。29日の練習の冒頭で、ジドカ監督は、180センチの長身センターバック、DFババを呼び入念に話をした。日本戦では主力のMFユスフ、ジャラルが出場停止。特に左サイドが手薄になる。そのうえ日本は2トップ。ババを左ストッパーに入れ、昨年のアジア杯日本戦でも使用の3バックへ移行することが濃厚だ。DFモハメド、マルズーキと組む最終ラインは平均身長185センチ。セットプレーでの得点をもくろむ日本の前に、高い壁が立ちふさがる。


 現実的に考えて、これに対抗するには、やはりゴール前でどれだけファウルがもらえるかでしょう。三都主、中村、中田などドリブルが好きなプレーヤーが中盤にいる布陣では、彼等が無理に突っかけるとまずい形でボールを奪われてカウンター、なんて事も有ります。リスクとのバランスを考えれば、高原、鈴木でファウルをもらってセットプレー。出来るなら直接FKで一点とりたい。


 もし膠着状態になった時、ジョーカーになるのは玉田か本山だと読んでいます。できれば大黒も使ってほしいのですが、ベンチにも入らないらしいのでこの二人。

 二人ともスピードとクイックネス、ドリブルを特長にするプレーヤー。高さ勝負のDFラインにとっては嫌な存在だと思います。


 守備でのキーマンは福西。相手のカウンターのディレイ、「ナカナカ」コンビが攻撃参加した時のバランサー役、DFラインとの連係、セットプレーのターゲット、やらなければいけない仕事は山ほど有ります。しかもどれも手を抜けるものではない。


 私はもう今からかなりテンパっています。精神安定剤効きません。足に力が入らないし、仕事も手につかない。

 日本代表の皆さん、どうか私の不安が杞憂であったと思わせる試合をして下さい。いい試合でなくてもいいです、勝ち試合ならどんな泥臭い試合であっても文句は言いませんから。多分。






バーレーン戦を前に考える。

 公の場では「ジーコに全幅の信頼を置いていますから」と発言している川渕キャプテンでは有りますが、昨日の報道ステーションでの様子なんかを見ていると、ちょっと心配になってきました。

 初出場だった98年、開催国として予選を免除された02年と二大会連続でW杯出場を続けてきた日本。国内サッカーがプロ化されて僅か5年で本戦出場を果し、次の大会では決勝トーナメントにまで出場。考えてみればあまりにも「順調すぎる」成長だったのでは…。

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 「フットボールは未来の兵器である」のますたろうさんはこんなこと言ってます。

つかさ、普通に予定調和でワールドカップなんて4年に一回必ず出れると思っているバカものが増えてきているし、なんかのイベントと勘違いしているヤシが増え続けてにっちもさっちもいかなくなりつつあるんだから、そういう意味では一回ぐらいワールドカップに出れなくてもいいのかも知れない、もちろん本気ではないけど


 全てを肯定するつもりはないですが、同時に全てを否定できない自分もいます。

 心斎橋のバーで日本対北朝鮮の試合を観ていて、酷い内容なのにブーイングもせずどんちゃん騒ぎをしていた連中を見ました。私のイメージでは有りますけれど、もし健やかにサッカー文化が成長を遂げているのであれば、あんな連中は発生しないんじゃないでしょうか。


 ブラジルを除く全ての国は本戦出場を逃した経験が有ります。アメリカ大会ではフランスとイングランドが、先の大会ではオランダが予選で姿を消しました。敗退がもたらすショックは国全体に計り知れないダメージを与えます(サッカーが盛んであればなおさら)

 もし本戦出場を逃した時、あのバーに居合わせた連中は、お祭り騒ぎをしていた人間は、その後も変わらずサッカーと向き合っていくんでしょうか。

 そんな時でも多くの人間が「まあこんな事もあるよな」と割り切り、その後も変わらずスタジアムに足を運ぶようになる、その瞬間こそが、日本にサッカーが文化として本当に根付いた時なのではと思っています。
 

 うーん、大事な試合の前にかなりいやな記事書いちゃいましたね。でもワールドカップに出なければ滅びるなんて貧弱な文化なんてあまり好ましいとは思わなかったので。

 明日はただ「縁起が良いから」という理由だけで、またそのバーで観戦します。イランでの敗戦で背水の陣を敷く日本を、彼らはどんな風に応援するんでしょうか。またどんちゃん騒ぎしてたら「トレインスポッティング」のバグビーになりますので、そのバーにお越しの方はご注意を。





3/29/2005

難しい「ナカナカ」併用

 明日の本番を控え、昨日新フォーメーションで練習試合に臨んだ代表。しかし初陣のこの試合ではシステムが上手く機能しなかった模様。

ニッカンスポーツ

新システム、練習試合で真価発揮せず

 サッカーの日本代表は28日、地元高校生チームとの練習試合で中田英を守備的MFに置いた布陣で臨んだが、主力組出場の前半は相手オウンゴールによる1得点のみ。攻撃面での効果は十分に発揮されなかった。

 序盤は下がってパスをさばく場面が目立った中田英は、徐々に高い位置に進出。トップ下の中村は中田英との関係で、位置取りを探しあぐねている様子だった。


 パスの出所が2つになったわけですが、その二人のコンビネーションがちぐはぐだとその効果も半減してしまいます。中田に関していえば「それくらいにしておけば?」と思うくらいしっかり話が出来る選手なのですが、中村はどうもそんなタイプじゃない。

 中村の神経が福西くらい図太ければ、新システムの完成も早いんですけれども。実際福西と中田の間では上手くバランスが取れているようですしね。

 口論になるくらいまで話を煮詰めるという意識は日本人には敬遠されがちですが、チームプレーを要求されるスポーツの選手には絶対必要な要素だと思います。

 福西と中田の関係がキッチリと整理されれば、中村はその枠中で自分を出さなくてはいけません。これは難しい。もっとコミュニケーションを密にとって、しっかりとしたコンビネーションを見せてほしい。

hide01.jpgshunsuke01.jpg


二人がかみ合えばすごいチームになるのに…。



 とか書いていたら違う記事が。

ニッカンスポーツ

中田&俊輔の「上下関係」が攻撃の起点

 MF中田英寿(28=フィオレンティーナ)とMF中村俊輔(26=レジーナ)の「タテの関係」が攻撃の起点になる。明日30日にW杯最終予選バーレーン戦(埼玉スタジアム)に臨む日本代表は埼玉合宿2日目の28日、浦和東高と練習試合を行った。先発では初のボランチに入った中田とトップ下の中村のコンビネーションから好機を再三演出。中央から、サイドからとバーレーンを攻略する攻撃のイメージをつかんだ。

 攻撃のイメージは出来上がった。中田英-中村。代表で初の「タテのコンビ」が構築された。決戦を2日後に控えた浦和東高との練習試合。2人の連係から幾度となく好機が生まれた。



おいこらホントのところはどうなんだ(怒


 後の記事が本当なら得点出来なかったのはフィニッシュの精度の問題だから中盤はそれほど問題じゃないって事だし…。わけがわからん。同じニッカンなのにどうして正反対の記事が出るんだろう?

 個人的には報道ステーションで福田「大将」が「中村の動きに精彩が無く、少し心配」と話していたんで、まだ「ナカナカ」のコンビネーションが上手くいっていないんだと思ってるんですが。


 まあ明日スッキリと勝ってもらえれば、何の文句も有りません。しっかりがんばって下さいよ。私はこんなチームに負けて本戦出場が遠のくなんて本当に嫌なんで。

スポーツ報知

バーレーンお粗末雨対策
今さらスパイク・ポイント大量購入


(前略)

 「これを26足分だ」と、指揮官は定価1000円の13ミリと16ミリのポイントセットなどの大量購入に踏み切ったが、「高い。負けろ」「ユーロとドルは使えないのか」「このDVDは日本語でしか見られないのか」と、店側に無理難題を次々と吹っかけた。「譲れない限度は当然あります」と嘆く店員を押し切り、値下げに成功。買い物後は約1時間、自由時間になったが、一時迷子になる選手も。決戦2日前のライバルに緊張感はゼロだった。


 迷子って…。





同じ3バックでも…。

 慣れない4バックに違和感を感じていたのは一人二人というわけではないようで、代表して宮本、中田がジーコに直談判したようです。

ニッカンスポーツ

ジーコ日本3バック、中田と宮本が直訴

(前略)

 すべてが1つの結論に収束した。この日午後、宿舎で宮本と中田英がジーコ監督を訪ねた。「ずっとやってるシステムでやりたい」。宮本が切り出すと、ジーコ監督もすんなりと受け入れた。

 話し合いは約20分。宮本が「ジーコもそう考えていたみたいだった」と言う通り、練習では、敗れたイラン戦で選手が戸惑いを口にした4バックから出場停止明けのDF田中の入る3バックになった。ジーコ監督は「イラン戦でも田中がいれば3バックでやっていたと思う。彼が戻ったので、今は3バックを考えている。今日のフォーメーションが次の先発」と断言した。


 サッカーに限らず、スポーツには2通りの戦い方が有ります。一つは自分達の持ち味を出す方法、今ひとつは敵の持ち味を消す方法。

 今回のイラン戦では相手のスタイルを封じる事に対して重きを置いたわけですが、相手もそれに対しての対策を講じて来た事と、ダエイの負傷などのアクシデントが重なり、システムを維持する事に精一杯だった日本はそれに対するフレキシビリティを発揮する事が出来ませんでした。

 それならば、チームが好循環していた3-5-2にシステムを戻した方が、つまり自らの持ち味を引き出す方法にもう一度シフトしなおした方がいいだろう。ということなんでしょう。


 ただジーコの

イラン戦でも田中がいれば3バックでやっていたと思う。


 という発言には若干の違和感があるんですけれどもね。松田というカードが有った訳ですから(バックアップはどうする、という話になるかも知れませんが、それを言うなら加地のバックアップって誰なの?とかいう問題もありますよね)


 何はともあれ代表は3バックに戻す方向でリスタートを切るわけですが、そうしたからといって何もかも上手く行くのかという猜疑心みたいなものが残る方もいるかも。

 でもアジアカップの時の3-5-2と、今回バーレーン戦で採られるであろう3-5-2にはいろいろな違いが有ります。


 図にすると判りやすいんですが。まずこれがアジアカップの不動のメンバー。

Field-3-5-2-asia-cup.gif


 特徴は何と言っても中村を最大限に生かす布陣だという点。中村が最もプレーしやすいと公言する3-5-2。遠藤もある程度ボールを散らす仕事をこなしますが、コンダクターはあくまで中村。非常にシンプルな構成の為に選手同士の意思統一がしやすいのが長所。

 もちろん短所は中村が封じられると手詰まりになってしまうところ。

 その問題を補う為に、セットプレーという「飛び道具」が有ったわけです。「日本で一番ファウルを受けるのが上手い」鈴木が前線で潰れる度に、日本のチャンスが生まれました。

 中村は止まったボールを蹴る事にかけてはアジア1と言ってもいい選手ですし、中澤、福西、鈴木といった空中戦に強い面々も揃っています。それを使わない手は無いのは判っていますが、もしセットプレーが無ければ日本はアジアカップをとることは無かったでしょう。


 翻って、バーレーン戦の布陣。

Field-3-5-2-WC-FQ.gif


 アジアカップの時と違うのは中村と中田、ボールが展開する起点が二箇所有るというところ。中村が窮していれば中田が散らし役に回ればいいですし、逆の時は中村が展開すればいい。

 二人同時に押さえ込むというのはかなりの人数を裂かねばなりませんからナンセンス、最低一人はボールの捌き役が確保されているわけです。

 さらに言うと今まで生きていなかった右サイドが、中田が加わる事で活性化するメリットが有ります。加地がいいポテンシャルを出してくれれば、左サイド一辺倒だったアジアカップの時よりぐっと攻撃の幅が広がります。


 まあもちろんデメリットもあるんですけれどもね。

 例えば中田も中村もかなりポジションを自由に動かす選手ですから、そのカバーが難しいのでは、という点。

 ここは二人のすぐ後ろにいる福西の守備と、高原、鈴木ら前線の選手の相手ボールホルダーに対するチェイシングによってカバーしていく必要が有るでしょう。


 もう一つは「使われる」タイプの選手が一人減ってしまう点。パサーが多くいると、ボールは繋がるのに前に進まないなんてケースが多々有ります。ジーコ就任当時の「黄金の中盤」なんてのは典型。

 これは中村、中田の意識付けみたいなものが必要なんじゃないだろうかと思っています。中田はもともと(少なくともベルマーレに入った当初ぐらいは)フリーランだとかドリブルだとかを「売り」にしていた選手なんで、コンディションと意識さえ有ればすんなり使われ役に回れると思うのですが。(中田がトップ下しか出来ない、したくない中村にその席を譲った事を、私は「使われ役にもなる」という決意表明だと思っています、好意的過ぎますか?)


 上手く行けば日本はアジアカップを制した時以上のポテンシャルが発揮できるはずです。しかしこれはあくまで机上の空論。本当に機能するのかは本番にならないと判りません。まあ即席の4-4-2を続けるよりは、リスクは少ない筈です。多分。





3/28/2005

ファビーニョ~。

 この頃意識が代表にシフトしていたので、セレスレに関しては飛ばし読みしていたのだけれど、久しぶりにじっくり読むとえらい噂がたっていますね。ファビーニョが帰国したがっているとか…。

5_fabio.jpg


671 :U-名無しさん :2005/03/28(月) 03:34:43 ID:MYc2sw970
らスレから・・・

337 :U-名無しさん :2005/03/27(日) 23:51:00 ID:DpO4Sahz0
早くも桜のファビーニョがブラジル帰ってもいいかな~、とか言ってる
http://www.gazetaesportiva.net/ge_noticias/bin/noticia.php?chid=114&nwid=163815

セレッソとの契約を破棄するつもりはないが、
クラブ間で話し合いがうまくいけばいつでもブラジルに戻る用意はできてます、とのこと。



どういうことだこれは


672 :U-名無しさん :2005/03/28(月) 03:39:19 ID:lJelPlkp0
とりあえず機械翻訳


Fabinho の前Former-Corinthians はへもどって来ることについて、既に考えるブラジル

大阪(日本) - それに日本語で少し最後にすべてがFabinho の冒険ある土地。
のためのtransference を右の作った後より少しにより3 か月
Cerezo 大阪のenfenta のCorinthians の前投射都市の特定問題は戻る欲求を隠さないし、ブラジルに。
運動選手の出版物のassessorship に従って、
2 Minas Gerais のS6ao Paulo 及び1 のクラブは既に明らかにしてしまった、
それの興味はサッカーのカウント呼ぼう注意のにフランスクラブ。
半分キャンピングカーに左右されるために、リターンがいつでも起こることができれば。

ブラジルへのリターンを試金し、Fabinho がにたいと思わないが Cerezo 大阪を断念しなさい。
その意思は日本クラブとの合意に達することである
それのチームのワイシャツにこうして服を着せるためにもどって来るため可能なブラジルのサッカー。


678 :U-名無しさん :2005/03/28(月) 03:57:50 ID:qcqUf3BW0
勝ちなれた選手だから負けるのが苦痛なのかもね


679 :U-名無しさん :2005/03/28(月) 04:00:12 ID:lJelPlkp0
とりあえず色んなweb翻訳試してみた。


サンパウロの2つのクラブとミナスジェライスのクラブが興味を持ってる。
フランスクラブうんぬんはよく分からんがそっからも興味もたれてるのかも。
それでファビーニョはセレッソからブラジルに戻ろうとはしてはいないが
本心ではセレッソとブラジルのクラブが合意に達して戻る事を願ってる。


間違ってるかもしれないけどこんな感じだと思う。
あと選手の所持権っぽいような事も書いてる気がする。
ブラジルってその辺ややこしいんだよね?
ホームシック&早目の5月病だろうと思いたい。


 実際一年契約結んでいるわけで、それを反故にしてまで帰国したいと思っているのなら、あんなに試合で頑張らないだろうし。そもそもそんな事が有るのならチームにも何かしら動きがあってもおかしくないでしょ。だから多分風説の類だと思うんですが。


 ただ悲しいのはこの噂が「ひょっとしてそうかも」と思えてしまうくらいチームの現状が良くないって事。好循環しているチームってこんな噂は滅多に出ないでしょ。山瀬の例も有りますから「絶対無い」なんて言えませんけれど。出ても「そんなわけねーべさ」と思えるぐらいの余裕が有る。

 でも今のセレサポにはそんな余裕が有る奴なんていない。みんな心のどこかで「やばいな、このままじゃまずい」って感情が有って、こういう話を受け流す事が出来ない。特に今回は補強の目玉だったファビーニョの話というのもあいまって、かなり心が揺れてしまう。


 御家騒動もまたセレッソの得意技。なんていうのももういい加減にしてほしいのですが、そういうところもひっくるめて好きというのがサポだから、何とも言えませんね。でも何かそわそわするな、球団に電話でもかけたろかな。





「大和魂ですよ~!!」

 憂鬱な日曜日は不貞寝で過ごしていました。起きている時間の方が短いくらい。ただ朝は何故か早く起きていたんで「サンデープロジャクト」見ていました。SBIの北尾CEOってキャラが立っているなぁ。そういえば私ゃこの人と名前がいっしょなんだよなぁ、漢字違うけれど。「よしたか」はアクの強い人が多いんだろうか。男の子が生まれる時は「よしたか」は避けて「彦左衛門」にしましょう。

kitao.jpg


キャラは立つんだけれど


 んで「サンデープロジェクト」で一人おいてけぼり食ってるのがメインのうじきつよしなんですが、企画でイランまでの弾丸ツアーに参加していた模様。いいよなー仕事でいける人は。

 おおっあさひまんいるじゃん!でもさすがにテンション低いなー。

 ちょっと笑ったのがうじきつよしがアサディ・スタジアムで


「大和魂ですよ~!!」



 って叫んでた事。それ禁句ですから。はい。


 でもスタジアムに行けるってのはやっぱりすごい事だな。光栄な事だし、何より選手に力を与えられるからね。

 スタジアムに行けないやつはどうするかって言うと、もうテレビの前で祈るしかない。出来るだけのゲンを担いでね。

 てわけでかかる代表の危機に際し、私は30日のバーレーン戦は今まで負けた事が無い「MURPHY'Sでギネス片手に観戦」を決行致します。

 下戸なんで辛いんですが、あそこに行くと(過去新潟VSC大阪、日本VS北朝鮮)必ず「内容はぐだぐだだけれど2-1で勝つ」んでとりあえず結果がほしい今回にはうってつけかと。


 もし当日MURPHY'Sに行かれる方はどうぞよろしくー。





3/27/2005

憂鬱な日曜日。

 応援しているチームが二日連続で負けるというのは、サッカーではなかなか無い。両チーム(セレッソと代表)共にかなり肩入れしていたので、未だに倦怠感がある(多分年のせいでは無い、と思いたい)


 代表の方は早速改善策を模索しているようで、選手からも、というか中田や中村からいろいろな発言が有った様だ。

ニッカンスポーツ

ジーコ、選手と“勝ち観”統一

(中略)

今後のシステムについて聞かれたMF中村は、ジーコ監督と直接対話する考えを明かした。「ヒデさん(中田英)とはフォーメーションを戻すのも手だとは話した。選手から話ができるのがジーコ。話してマイナスになるとは思わない」。


 ジーコの目指した「自由と創造性」。だが最終予選という修羅場の中で、それを放棄してしまったかのように、チームは膠着化していた。この敗戦によって土俵際まで追い詰められた事で、逆にチームの中が活性化した事は悪いことでは無い。


 レベルの違う話で恐縮だけれども、私も以前職場で同じような経験をした事がある。私は同僚の一人がとても好きにはなれなかった。お互い足を引っ張るようなことはしなかったが、仲良く話をするなんて状態ではなかった。

 けれど社内でとんでもない量の仕事が舞い込んできて、私達の部署はろくに食事や睡眠さえ取れないような日々が続いた。

 そんな時に、「あいつが気に入らないから」なんて事は言っていられなかった。同僚がいっぱいいっぱいの時はフォローに回ったし、私も彼にたくさん助けられた。

 無事に仕事を終えた時には、以前のようなわだかまりは無くなっていた。もうあんな量の仕事をするなんて御免だけれど、得たものは計り知れない。



 セレッソはやっと初勝利したかと思えば屈辱の完封負け。スタジアムに行けなかったのでどういう展開だったかは判らないが、失点シーンやチャンスのシーンは2ちゃんねるのスレッドに書き込まれた方が編集したものを見た。ここまで1勝3敗、そろそろなにかカンフル剤がほしいなという気持ちも有る。

 何といっても得点が取れなかった、というのは痛い。攻撃こそセレッソのアイゼンティティー、サポーターをひきつける存在意義ではなかったか。

 例え話は上手ではないけれど、あえて例えるなら乳牛なのにお乳が出ないとか、そんな状態なんじゃないだろうか。

 なかなかベストメンバーが組めない苦労は判るが、その中でもベストをつくしてほしい。今のセレッソがベストをつくしているかと聞かれれば、多分答えは「NO」だ。もちろんがんばっている選手もいるにはいるが、それを上回るくらいがんばってないなという選手もいる。ベンチ、フロントががんばっているとはとても思えない。


 次のホームゲームの日は仕事なのだけれど、有給を取ってでもスタジアムに行こうと考えている。別に私が行ったところで何がどうなるわけでもないけれど、私もサポーターとして出来るベストを尽くしたいから。負けて受ける倦怠感より、精一杯応援した疲労感の方が、ずっと心地いい。






3/26/2005

イラン2VS1日本 狂った精密機械。

 勝てた試合だとは言わない、だが引き分けに持ち込む事は可能だったと思う。敗れた試合に悔恨の念が無いものは無いけれど、とりわけ悔しい敗戦ではなかったか。


 スタメンは予想通り。

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 序盤はややイランペースではあったが、ホームという事を考えればこんなものかな、という感じを受けた。

 イランの攻撃に関しては特にマハダビキアとザンディの動きが良かったように感じる。カリミも素晴らしかったが、前評判を考えると、やや物足りない。そこは日本もしっかりと守備を固めていたという事なのか。

 日本の攻撃の基本はロングボール。徹底して高原、玉田を走らせるのだが、玉田がいくらかのチャンスを得ただけで、あまり効果的ではなかった。特に高原はトラップは大きい、キープはは出来ない、競り合いに勝てないと良い所無し。コンディションの問題か。


 全体的には試合の価値のわりに凡庸な前半であったが、特徴的だったのは、ダブル司令塔の中村と中田に対する対処の違い。中村がボールを持つとハーフウェーラインあたりでも最低二人がチェックに来るのに対して、中田はかなり高い位置まで自由にボールを持てていた、というか持たせてもらっていた

 このあたりはイランの情報分析によるものだと思っている。危険な選手は早めに潰しておく、中田、加地は比較的対処しやすいので無理は避ける。実際加地、中田のサイドから危険な匂いのするボールは供給されていなかった。


 ゲームが動いたのは前半25分、何気ないところからだった。相手のチャージを受けた中村がピッチの外に出されると、チームの集中力がふっと途切れた。直後のイランのセットプレー、マークが甘い。競り合いでは肉体的なハンデが有る日本、このようなコンセントレーションの欠如はピンチを招く。ゴール前で混戦模様になると、こぼれ玉をハシェミアンに詰められ先制を許した。


 だがイランにアクシデント。ダエイが怪我のため前半40分に交代してしまったのだ。センターにはカリミが入る事になり、しばし混乱状態が続いた。日本にとって不運だったのは、この時間に攻めきれなかったところだろう。1-0で後半へ。



 後半立ち上がりのイランは務めて時間を稼ぐ事に集中していた。体躯の違いからかさすがに「中東戦法」は無かったが(むしろ相手を吹き飛ばす勢いだった)スローペースに苛立ちが募った。


 業を煮やしたジーコは前半走り回ったために足が止まり始めた玉田と柳沢をチェンジする。後半15分柳沢イン。

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 この試合で一番の収穫、それは柳沢だったろう。正直交代した時は頭を抱えたが、質の高い動きで、パスワーク主体の日本らしい攻撃を引き出しはじめた。


 効果はすぐに現れる。柳沢投入から5分後の後半20分ごろ、左サイドに流れていた中田のふわりとしたクロスをその柳沢がなんとかゴール前に落とす。そこに福西が駆け込んで、この試合一番のチャンスボールをイランゴールに叩き込んだのだ。


 ここでの引き分けは十分に価値が有るもの。このゴールでぐっと日本に流れが引き戻されるものと期待していたが、逆にイランの動きが活発化する。後押しする12万人の観衆の前で無様な試合は出来ないのだろう、ルーズボールに対する出足が断然変わってきた。不注意なパスはよくカットされ、あわやというシーンが出始める。


 そして、今日の試合のポイントがやってくる。後半30分、左に流れたトップのカリミに中澤がつく。ダエイの代わりにトップに入った選手なのだからマークにつくのは間違いではない。だが足技でパスコースをこじ開けられると、簡単に質の高いクロスを上げられてしまう。

 3バックなら、この場面松田なり田中誠なりが対応したのだろうが、ヘディングしたハシェミアンの前と後ろにいたのは中田と加地、完全にボールウォッチャーになっていた。またも勝ち越し点はイランに。

 もしダエイが交代していなかったら、中澤とカリミというマッチアップは無かっただろう。カリミには他の人間がついていたはず。それならまだ空中戦に望みを託せた。ただ不運としか言いようが無い。


 この後この試合でカードをもらい、また休養あけだった小野に代えてフレッシュな小笠原。完全に孤立していた高原に代えてスーパーサブ「大黒様」が次々と投入された。

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 だがこの交代も完全に裏目。大黒はついぞ中田の玉足の速いパスに追いつく事ができなかったし、小笠原は気合だけが空回りしてファウルを連発、相手に時間を与えてしまっていた。


 このところ定番化しつつあった終盤のどんでん返しも起こらず、結局2-1のまま終戦となった。神風も中東までは及ばないらしい。


 この試合に意味を見出すとすれば、アウェーでの試合の厳しさ、最終予選の本当の過酷さをメンバーが身を持って知った事。そして使える選手とそうでない選手がはっきりとしてきた事ぐらいだろうか。
 
 この敗戦で、次節バーレーン戦が持つ重みがぐっと大きくなってきた。もしここで勝ち点3が取れないようだと事態はかなり厳しいものになるだろう。今は気持ちをきっちりと切り替える事が最優先。30日にはまた晴れやかな代表が帰ってくることを願っている。





予選2位以内確保には?

 とらぬ狸の皮算用というが、ここでもう一度今後の試合日程を睨んで、日本がグループB2位以内を確保する為にはどうしたらよいのかを確認してみたい。

 まず現時点での順位。

1位 バーレーン 勝ち点4  試合数2 1勝1分け0敗 2得点1失点 得失点差+1
��位 イラン   勝ち点4  試合数2 1勝1分け0敗 2得点1失点 得失点差+1
��位 日本    勝ち点3  試合数2  1勝0分け1敗 3得点3失点 得失点差0
��位 北朝鮮   勝ち点0  試合数2  0勝0分け2敗 2得点4失点 得失点差+2


 現在のところプレーオフに回る3位という状況ではあるが、トップとの勝ち点は1、決して悲観する位置ではない。

 次に今後の試合予定。

試合予定(左がホーム)

2005/3/30 日本 - バーレーン
2005/3/30 北朝鮮 - イラン

2005/6/3  イラン - 北朝鮮
2005/6/3  バーレーン - 日本

2005/6/8  イラン - バーレーン
2005/6/8  北朝鮮 - 日本

2005/8/17 日本 - イラン
2005/8/17 バーレーン - 北朝鮮


 やはり目を引くのは3/30と6/3に行われるバーレーンとの2試合だと思う。仮にここでバーレーンから勝ち点4(ホーム勝ち、アウェードロー)を奪えれば、その時点で勝ち点は日本7、バーレーン5となりバーレーンの自力2位が消える。

 さらにいうと日本との連戦の後でバーレーンを待っているのはあのアサディスタジアムでのイラン戦。バーレーンがイランに敗れ、日本が北朝鮮とのアウェーで勝てれば、その時点でワールドカップへの出場が決まる。



 ただバーレーンと勝ち点を分けあった場合。つまり1勝1敗ないしは2引き分けとなると、逆に日本から自力出場の権利が消える。この場合にはイランがキャスティングボードを握る事になる。イランにバーレーンを叩いてもらい、さらにホームでそのイランから勝ち点3を取る必要があるのだ。

 ホームでしっかりとバーレーンを倒し、その時点でワールドカップ出場を決めてくれれば、最終節の日本戦はかなり低いモチベーションで臨んでくるはずだ。しかし逆にそれまでにイランが出場を決めていないと(北朝鮮戦で取りこぼす可能性は低いが0ではない、バーレーン戦ドローの可能性はもっと高い)最終戦はかなり厳しい戦いになるだろう。



 それ以下、つまり1敗1分けや2敗の場合の可能性はもう限りなく0に近い。仮に1敗1分けだとバーレーンと日本の勝ち点差は4になる。仮にその後日本が2連勝しても、バーレーンが1勝1敗、若しくは2分すればバーレーンの2位以内が決定する(当該チーム同士の対戦成績が得失点差より優先される為)

 その際の日本の最大勝ち点は10(3勝2敗1分け)で、今度はイランとの2位以内をめぐる攻防になるが、現在イランは勝ち点4だから、残り4試合を2勝1敗1分けでいい。


 ともかく30日のホームバーレーン戦でしっかりと勝ち点3をとる事が2位以内の試金石になるのは間違いない。ここを落とせば自力の目はかなり絶望的な状態になるという一戦に、ジーコジャパンはどんな戦いをしてくれるのだろうか。





間に合うか!?守備意識の統一。

スポニチアネックス

中田 守備位置で福西と口論

練習場に不穏なムードが流れた。守備のポジショニングを確認する“追い込み”練習を始めた直後だった。控え組の選手が主力組の右サイドからボールを持ち込もうとした。中田はそれを防ぎにいったが、右ボランチの福西が詰めてこなかった。これに対し中田が怒った。しかし、福西も負けず言い返した。お互いの意見を身ぶり手ぶりで言い合う姿は怒気すらはらんでいた。ただならぬ雰囲気にたまらず小野、宮本、最後はジーコ監督まで割って入ってきた。


 多分あちこちで記事になっている中田と福西の口論ですが、単純に言えば二人のプレスをかけようとする位置の相違が問題なんでしょう。

 福西が考えているのは、恐らく古典的、典型的なカウンター。自陣深くまで攻め込ませ(攻め込まれての方が正しいか)ボールを奪ってからは少ない手数、少ない人数でスペースへ短時間でボールを運ぶやり方。

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 ニッカンスポーツの記事が、これを裏付けるコメントを掲載しています。

センターバックから「中央に残って守備をしてくれ」といわれているボランチは、すぐに中田英の意見に同意することはできなかった。


 この記事では

4バックと右から中田英、福西、小野、中村と並んだ中盤がラインを下げ、ペナルティーエリア付近で相手に自由なスペースを与えない。しっかり守ってからのカウンターを狙った


 とも書いていますから、前述の「中央」というのはバイタルエリアの事を指していると推測するんですが、この位置にいる選手(小野と福西)が簡単にサイドに吊り出されると守備が安定しませんから、福西の言い分はもっともなものだと思います。


 一方中田が考えているのはもう少し前でボールを奪い、ゴールに迫る方法。

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 こんなに極端ではないでしょうが、少なくとも意識的にはこんな感じなんではと思います。後ろ(DFラインやボランチ)が押し上げられれば、もっと高い位置でボールが奪える。そうすれば相手が守備に意識を切り替える前にショートカウンターが仕掛けられる。これももっともな考え。


 中田とすればもっと押し上げてほしいし、福西とすれば中田にはキチンと帰陣してほしい。
どちらが正しいのか、なんて結論はなかなか出てこないでしょうが、現時点で言えば福西の考えているであろう方法の方がベターな選択だと思います。

 理由は二つ

1.4-4-2の2列目がフラットな陣形を採用したのは守備的な要因が強く、今の時点ではバックの人間がプレーしやすい状態を形成するのが最優先だから。

2.攻撃の起点に指名されている中田自身のコンディションや、彼と他の選手とのコンビネーションに問題が有る為。これ以上のリスクは負いたくないから。



 以前の記事で「3バックか4バックかは中田のコンディション次第では」と書いたのですが、中田の今のコンディションを見れば3-5-2でもおかしくなかった。それでも4バック濃厚というのは、ジーコがこの試合に関して、中田よりもまず守備ありきと考えている証拠だと思っています(ジーコが過去の自分と中田を重ね合わせ、この期に及んでチャンスを与えようと考えているのならば、明日の試合はかなり厳しいでしょう)この件に関しては守備的な選手の立場が尊重されるべき。


 中田に求められるプレーは、恐らく本人が考えているよりも地味なものになるでしょう。中盤での細かいチェックや体を張ったボールキープがメインになると踏んでいます。

 ここで「KING」としての意地で個人プレーにはしるのか、それとも結果を求めて組織のピースとなるのか。本来であるならばずっと前に解決しておかなくてはいけなかった問題が今になって噴出した事は、代表にとってすればあまり良い事ではないでしょうが、臭いものにはフタなんて事はせず、キチンと解決させて試合に臨んで頂きたいと思っています。


 とか昨日の夜に書いたのですが、アップできませんでした。鮮度さらに落ち…。




もうすぐイラン戦。

 すごいね、イランの人。スタジアム前に日の出から待ってたんだって。なんでもチケットは全て当日売りらしい。日本じゃ考えられない。で、多分今もスタジアムじゃ10万人のイラン人男性が歌うは踊るはしているみたい。あっちの暦じゃ今日は正月なんだそうで、そりゃ盛り上がるわな。


 とりあえずスタメン予想。というかほぼ発表。

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 鹿島式というか、ボックスタイプの中盤(4-2-2-2)というよりは、きっちり4人のラインを2本しく形の4-4-2。この形は中田と中村が特に疲れる。周り(三浦淳、や加地は特に)はキチンとフォローしてあげてほしい。

 あと3時間、今からゲン担ぎにビール飲んで(奮発してエビス、ちょっと贅沢なビ~ル)試合開始を待ってます。





3/24/2005

狼里ちゃんの企画に乗ってみる。

 いつもおもしろトラバ企画を考えてくれるバーチャルネットサポーター・狼里ちゃんでございますが、今回のお題はこれ。ううむだんだん「笑点」みたくなってきたなぁ。さしずめ私は林家こん平というところでしょうか。

狼里ちゃん.jpg


 この頃シリアス記事ばっかりだったので、せんべい博士体質(シリアスな顔が3分くらいしかもたない)の私としては願ったりかなったりです。

 早速いくつか作ってみました。やっぱりセレッソネタで。





オフィシャル風




あとJOJOネタ




さらに知らん人もおおいでしょうが「よつばと!」ネタ




ラストは代表ネタ




 あー、あんましいいの思いつかなかったなー。どうですかお客さーん!!





「突破」てなんやねん。

 前述のFC東京サポによる不正入場問題の続報です。

 どうやらスタジアムへの不正入場(「突破」なんて言葉使ってますがこちらの方が正しい表現だと思いますから、以下も不正入場と記載します)をしている人間(サポーターとも呼べませんので同様に人間とします)は一人や二人ではないようです。


 記事を書いてから昼休みの間サポティスタを見ていたのですが、その時点でタレコミ掲示板には、少なくとも2件の不正入場に関するページへのリンクがはられていました。しかもどちらも、日頃サッカー関係のページを見ている者なら知らない者はいないような人物のものであり、自身の不正入場に関して、さも武勇伝のように記述されていました。(現在は何故か削除されています。何かまずいことでもあったのでしょうか?)

タレコミ掲ヲ板.JPG



 ネットで確認出来るだけでも結構な数の人間が、不正入場をしています。

 言い分は様々ですが、「敵チームの主催試合にお金を払いたくないから」とか「チケットが取れずに悔しがっている人間に、そんなものがどれだけ価値の無いものか知らしめる為」といったものが見受けられました。

 主義主張をするのは誠に結構なことですが、それなら生垣の合間をコソコソとくぐったり、警備員のふりをしたり、関係者のように振舞ったりせず。

「私にはこれこれという大儀が有るので、試合は観るが金は払わん」

 と堂々としていただきたい。さも無くば、振りかざした大儀はその意味を成さないから。盗人が後付した言い訳程度にしかならないから。


 今回がたまたま、というには最近FC東京のサポーターが関係する事件が多いように感じますが、今槍玉に上がっているサポーター達は、本当に氷山の一角のようです。

 まさかセレサポに限ってそんな事をする人はいないと信じたいのですが、それをはっきりさせる手立ては今のところ有りません。面映い事ですが、ただ良心を信じる以外にないのです。





3/23/2005

ネットのちから?

 テレビ朝日で放送している「テレビのちから」という番組があります。殆どの方ご存知だと思うんですが、過去の未解決事件に様々な方法でアプローチをかけて、解決まで持っていこうという、一昔前の特番みたいな番組なんですが。最近千葉で起きた殺人事件の解決に一役買ったとして自画自賛の大宣伝をしています。

 いつもは怪しげな自称超能力者とかが出てくる番組なんですけれども、やっぱり多くの人間の目に触れるテレビという媒体は未だに「ちから」を持っている、ということなんでしょうか。


 ここから本題です。昨日あたりからサッカー関係のページで話題になっているのがFC東京のサポーターによる試合のただ見事件。

 本人が発行していたメールマガジンに、なんとその犯行の次第を掲載。メールマガジンの購読者が試合の主催者であった柏に連絡した為に事件が明らかになったという、にわかには信じられない話です。


 もちろんそんな事をするサポーターに対して、少なからず嫌悪感を持ちました。それで記事にしようとネットをうろうろとしていたのですが、そこでもう一つの驚きを感じました。

 本人が「情報」というものに対してすこしずさんだったのも災いしたのだと思うのですが、もうそこかしこに犯人の本名やメールアドレスといった個人情報が書き込まれていたのです。(これに関しては、よく考えると信憑性に疑問が有ったりするんですけれども。確認しようも無いですし)


 もちろん不正な行為をはたらいた上に、それを得意げに自身のメールマガジンに記載するなんて事は言語道断なんですが、それを差し引いてもやり過ぎじゃないかなという気がしないでもないんですね。当人だけを批難するだけでは飽き足らず、FC東京系のいろんなページに書き込みがなされているのを見ると余計にそう思えてくる。(あるブログなんかコメント欄に20とか30の書き込みがある)


 「ネットのちから」の一つに「双方向性」が有ると思うんですが、今回はそれが悪い方に働いています。まだ以前有ったヴェルディのクラブハウス落書き事件の時は理性ある人が多かった。その件と今回とを純粋に比較する事はできないですが、今回の場合は傍からだと、とりあえず一つに集まった人達が、その力を発揮するやり場に困って迷走しているように見えます。


 この事件がここまで大きな騒ぎになってしまった以上、事の収束にはかなり時間がかかるんではないでしょうか?私自身ブログの管理者として、この件を他山の石ととらえています。





ショットの際は沈黙を。

 いろいろなところで代表のドイツ合宿の様子が伝えられているが、J's GOALのものが一番しっかりとレポートしているように思う。他のニュースは押しなべてこんな見出し。

ヒデ先発決定!ジーコ監督イラン戦託した

俊輔、小野、稲本“黄金の中盤”そろう

俊輔“オレがヒデさん生かす”

中田と心中!ジーコ監督“日本の王様”を特別待遇

欧州組に打たせろ!イラン戦は「黄金の中盤」で点取る

中田イラン戦先発「GO」

小野OK イラン戦完全復活


 確かに「黄金の中盤」は字面にインパクトが有るからタイトルにしやすいし、話題性も高い。けれど、私が知りたいのは選手達の正確なコンディションやイラン戦での戦い方の展望であって、ゴシップや飛ばし記事ではない。


 代表は確かに日頃サッカーを観ないという人も注目するから、こういうとっつき易い記事が喜ばれるのかも知れない。またいつもは違う分野で記事を書いている人が代表の記事を書いている可能性も有る。でもだからといって、そんな記事を歓迎できるほど人間が出来ているわけでもない。

 日頃は「もっとサッカーを扱ってほしい」と思ってはいるけれど、こういう取り上げ方をされると「こんな風にしか書いてくれないなら扱ってくれなくていい」なんて天邪鬼な考えもよぎってくる。

報道陣.jpg


この環境で集中力を維持するのは難しい(画像は過去のもの)



 イラン戦は恐らく想像を絶する試合になると思う。だからこそ代表を取り巻く我々には「静観」が必要なのではと感じている。

 ゴルフではショットの際に、ギャラリーが「沈黙」する事が常となっている。ただ騒ぎたいだけなら、歓楽街に繰り出す事をお奨めする。コールなら試合中に、歓声ならゴールの瞬間、勝利の瞬間に、存分に叫べばいい。今はまだショットの前、「 Be quiet!」の札は掲げられたままだ。





3/22/2005

色即是カルロス

 「責任をとって丸刈り」なんて風習日本人だけかと思っていました。ブラジルにもあるんですね。

デイリースポーツ

新助っ人カルロスが丸刈り

(前略)開幕から2連敗で僕も責任を取り、初勝利を挙げたら頭を丸めようと考えていた。次はチームメートの頭を刈るんだ」と、いたずらっぽい笑みを浮かべて長髪のFW西沢、DF江添らに視線を送っていた。


スポニチOSAKA

C大阪MFゼ・カルロス「イレブン全員丸刈り作戦」実行

◆ 野球界だけでなく…サッカー界でも大流行? ◆

(前略) 「(俺も)全員にやるぞ。勝っても負けても1試合1人ずつ刈っていく」。97年のコンフェデ杯直前、ブラジル代表MFフラビオ・コンセイソンが、全員を丸刈りにして同大会優勝を飾った話を持ち出し、カナリア軍団に続けとばかり高らかに宣言した。

 さらにロン毛組を挑発。まずは「次、勝ったら頭を丸めろよと言った」と、DFブルーノ・クアドロスへ宣告すれば、FW西沢には「縛ってでもいつかは必ずやってやる」と意欲満々。抜群のルックスを誇るDF江添は「勘弁してくださいよ。その時は移籍するかも」と、戦々恐々。


 こういうのは刈った本人が「反省しています」って態度でいるからケジメになるんですが、カルロス全然ご陽気でいます。だってこんななんだもん。こんななんだよ!むちゃくちゃ楽しそうでしょ!!


 さらにブルーノには次の勝利で坊主確約。アキと江添くんにも丸刈りの魔の手が迫っている様子。スキンヘッドは一昨年神戸が岩丸、シジクレイ、土屋、北本と四人そろえたのが過去最多ですから、カルロス、ブルーノ、アキ、江添が丸坊主になり、布部、柳本、モリシがつるりと仕上げれば、なんと7人がスキンヘッドに!この記録、しばらくは破られないでしょう。破ろうと頑張るチームとかいたら嫌だな。

 でもアキが丸刈りになってモリシとコンビになるというのはちょっと見てみたい。という気持ちはよこしまですか、そうですか。


 このニュース、早速セレスレでも話題になっていたのですが

723 :U-名無しさん :2005/03/22(火) 09:41:53 ID:ojIn3kQl0
1勝ずつ丸刈りンが増えて全員丸刈りンになったら何らかのタイトル取ってるかもなw


 という書き込みにはかなり笑わせていただきました。スタッフを含めてチーム全員丸刈りになったら、いったい何勝になるのかな?もちろん獲ったトロフィーとかは仏前に供えるんでしょうね。


 もし丸刈りぐらいでセレッソがタイトル獲ってくれるなら、私だって喜んでスキンヘッドにしますよ。ナビスコでも、天皇杯でも、リーグ戦でも、とにかくモリシが現役のうちに何か獲ってほしいですから。でもこれがサポの間でも流行ったりして、天皇杯とか勝った後に、セレッソ側のゴール裏にだけ大量の人毛が落ちていたら怖いかな。





ダッチロールの理由。

 久しぶりに代表の話題。ジーコがまた悩んでいる。天王山であるイラン戦に向けて、3バックと4バックのテストを平行して行っているのだ。

デイリースポーツ

ジーコ監督「黄金の中盤」復活へ

 ついに“神様”こだわりの中盤が復活へ―。ジーコ監督はこの日の練習試合の前半に欧州組抜きで4―4―2の布陣をテスト。試合後に「イラン戦もこのシステム?そうかもね」と話し、本番に4―4―2で臨む可能性が出てきた。


サンケイスポーツ

ジーコ監督迷う…練習試合で4バック「ヒデ・シフト」採用

 サッカー・日本代表ドイツ合宿(20日、フランクフルト) 25日にW杯最終予選イラン戦を迎える日本代表が20日、ドイツリーグ3部のアマ・マインツと練習試合を敢行した。ジーコ監督(52)は前半に4バックを採用。1-0勝利の試合後は「メイビーフォー」と方針を示した。これ、MF中田英寿(28)=フィオレンティーナ=の先発用「ヒデ・シフト」だ。



スポニチアネックス

俊輔「3バックがいい」

 レジーナのMF中村俊輔(26)は20日、代表の合宿先のフランクフルトに到着した。

 練習試合で4バックをテストしたことを報道陣から知らされると「え?」と驚きの表情。「カバリングとか口で言わなくても分かる。守備でのコンビネーションを考えたら3バックの方がやりやすい。3―5―2の方が体に染み付いている」と3バックの戦いやすさを強調した。


サンケイスポーツ

俊輔、ドイツ合流…4バックの知らせに衝撃?

 MF中村俊輔(26)=レッジーナ=が20日、イタリア・トリノから代表合宿地のフランクフルトに到着した。「4から3になった? 逆じゃないの?」。4バックスタートの練習試合に驚きの表情を見せた。


 記事をナナメ読みしていると、ジーコが「中田・中村の併用か、どちらか一人をトップ下に据えるのか」で悩んでいるような印象を持つが、理由は多分他にも有る。


イランに対する有効な布陣は?

 ここでイランの布陣を確認してみたい。基本的には1トップぎみにダエイ、その後ろにカリミ、両サイドに張った形でウイングを置き、ダブルボランチに4バック。4-5-1というフォーメーションだ。

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イラン予想布陣


 ポストができ、決定力の有る1トップ。神出鬼没のトップ下。パワーとスピードに長けた右サイド。ちょっと不安の有る守備陣。セレサポにすると何故か強烈に懐かしさを感じるフォーメーションである。

 この布陣はサイドの攻撃の厚さが特徴になる。両サイドとも2枚ずつ選手がいるし、トップ下も自由に流れるので、通常の4-4-2の2ラインよりもサイドにかけられる枚数が多い。

 モリシ、じゃなかったカリミが右に流れ、ノ・ジョンユン、じゃなかったマハダビキアがトップスピードでサイドを切り込んできたら、いったいどれだけ枚数をかければいいのか想像もつかない。


 そこで4バックという選択肢が浮かんで来る。言うまでも無く現在の日本代表のベーシックは3バックなのだが、これだとマッチアップした時にはこのような感じになる。

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 一目瞭然なのだがサイドに枚数が足りない。さらに1トップのダエイは身体能力に不安が有る宮本が見る事になる。

 先の北朝鮮戦でも4-4-2の北朝鮮相手に3バックで挑んだものの、三都主には常にマークが2枚ついていた為にいつもの突破が見られず、攻撃が停滞した苦い経験が有る。


 これが4バックにすると随分とスッキリする。

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 ダエイは身体能力で十分に競り合える中澤(若しくは松田)が見ることになる。これなら不安も少ない。両サイドの中田、中村はボランチの経験も有るし、加地、三浦淳もそもそも4バックのサイドが本業。サイドの守備に関しても3バックより強固だ。カリミには2枚のボランチがつく。こぼれたボール、飛び出しには宮本が応対する。


 ただ単純にマッチアップだけを考慮するなら4バックの方が断然理にかなっているのだ。今までの相性などを考えればジーコが悩むのも至極当然と言える。


 結局どちらのシステムの方がイラン戦で効果が有るのか、これは意見が分かれるところだと思う。こちらだと即断出来る人は少ないだろう。選手構成も変わるので、試合中に修正する事も出来ない。考えれば考えるほど難しい。


キーはやっぱり中田


 もし私が監督なら、どちらの布陣で臨むのかは中田英の到着後、彼の動きを見てから、という事にするだろう。召集した以上はチームの軸として働いてもらいたいが、試合勘や体調に不安が残っているのは事実だ。4-4-2にしたところで肝心のサイドに不安定な選手を起用していては意味が無い。

 だが良いパフォーマンスで帰ってきたなら、使わない手は無い。アウェーの試合は押し込まれる時間帯が増える事が予想されるので、彼のキープ力によっていくらか守備陣の負担を減らす事が出来るし、少ないチャンスをモノにするためにはパスの出し手は2枚いた方がいい。


 イラン戦まであと4日、本来ならチームを完全に煮詰めておく期間なのだが、ジーコを悩ませるだけの存在感が、まだ中田には残っている。




3/21/2005

すり傷について本気出して考えてみた。

 最近更新を楽しみにしているのが「こお」さんのブログ「とある桜サポのひとりごと

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是非一度御覧あれ


 こおさんは今年からサポのコールをリードする「太鼓係」という重責を担っている。文章にはどこにも刺々しい表現が無い。それでいて中身は濃く、充実した内容になっている。こおさんのまっすぐな姿勢がよく現れていると思う。どこぞのヒネクレ中年サポのブログとはえらい違いだ。みんながサポとして活動していく中で忘れていってしまった純粋さを、このブログは思い出させてくれる。


 ただ試合後の記事を見ていると、重い太鼓を持って90分間、体力の限界まで戦っているせいで、いつも痛々しい(血染めのストラップを見た時はこちらまで痛みが伝わってきた)


 こおさんの為、セレッソの応援の為に何か私が出来ることは無いかと考えてみたのだけれど、私は太鼓係のサポートが出来るだけの音感や体力を持っているわけではない。アウェーの試合などなかなか行くことが出来ない。練習をする時間も少ない。

 いろいろと思案したのだけれど、結局「せめて怪我の痛みを少しでも和らげられないか」という事を考える程度しか出来ないという、非常に情けない結論に至ってしまった。こおさんやゴール裏の方々には申し訳が無い。


 太鼓をかけるストラップに血がついているという事は、恐らく擦過傷の類による皮膚の損傷が原因だと推測して、それらを防ぐ手立て、さらに擦過傷になった時の手当ての仕方を探ってみた。


 擦過傷は皮膚と何か固いもの(この場合は固い繊維で出来たストラップ)が「擦れる」ことで出来る。同じ力がかかっていると仮定した場合、触れている面積が大きいほど皮膚にかかる力は少ない。ストラップと肩の間にタオルやガーゼなど比較的柔らかいものをはさんだり、ストラップを持っている手にきっちりとしたテーピング等をする事で、傷自体かなり少なくなる。


 それでも傷は出来てしまうだろうから、次は出来てしまった擦過傷の治療方法を考えてみる。

 いままでの擦過傷の治療というと、痛みをこらえて消毒薬で患部を消毒し、ガーゼなどで覆っておくのが通例だった。

 しかし最近全く新しい治療法が生まれている。アルギン酸塩被覆材を使った治療である。

 アルギン酸塩というと何か劇薬かのように感じるが、海藻類から抽出される成分で、保水効果と強力な止血効果を持っている。この被覆材を使えば今までのように患部を覆ったガーゼに血が固着してはがす時に激痛がはしる事も無いし、出血そのものの量も少なくてすむのだ。このページ(擦過傷の症例写真が有るので、あまりそういうものが得意ではない方は見ないことをお奨めする)にいくつかの例が載っているが、どれも驚異的なスピードで回復している。

 ただこの方法は前述の通り新しい治療法の為に、まだどの病院でも施術してもらえるというものでは無い。またアルギン酸塩被覆材自体が市販されておらず、個人で入手するのはかなり困難というのが現状のようだ。

 かといって諦めるほど、私は素直ではない。せめてアルギン酸塩が含まれている製品が無いか医療品メーカーのホームページを洗ってみた。

 探してみれば有るもので、Johnson & Johnsonのページでアルギン酸塩を使った製品が市販されているのがわかった。バンドエイドの新製品「バンドエイド クイックヘルプ」がそれだ。

 通常のバンドエイドと違い、ガーゼの部分には件のアルギン酸塩が使われている。また通常サイズとは別に大きいサイズのものも市販されているらしい。いくら防護策をとっても患部がバンドエイド大の傷で済む事は無いだろうから、大きいサイズがいいだろう。

 またこれは被覆材ではないので、出血がある程度収まれば、ハイドロコロイドを使った被覆材を使用した方が治癒が早いらしい。こちらの素材も食品添加物に使われるようなものなので、もちろん劇薬ではないし、添加された様々な薬剤が市販されていて便利だ。

 先程のJohnson & Johnson社からもバンドエイド キズパワーパッドなる製品が売られているが、靴擦れ防止パッド等の中にもハイドロコロイドが含まれているものが有る。こちらの方がサイズ的に大きいので便利かもしれない。



 とまあざっと調べてみたものを書いてみたのだけれどお役に立てただろうか。何か「家庭の医学」みたいな記事になってしまったけれど、参考にして頂けると嬉しい。





こんな悪意はいかが?

狼里ちゃんところでこんな企画が有ったので私も作ってみましたよ。

こんなのはいかがか?





「孫の代までも」

私はゴヤのへんこなところが好きで、特に自分の好きな女の子はめちゃくちゃ丁寧で綺麗に描くくせに、嫌いなものや人はくそみそに描いてしまう(そんなことをすると評判が落ちてしまうのに)ところなんかそうなんですが、「くそみそ系」の中に「ロス・カプリチョス」というエッチング(変な想像しない!銅版画のことだ!!)集があります。

それまでの社会通念、矛盾した慣習を嘲笑する作品集なんですが。その中に今回のタイトルの作品が有るんです(うろ覚えだから全然違うタイトルだったかも、指摘ヨロシク)


今回のテーマは「娘をサポにしようとする努力」なので、家系を重視するその当時の貴族達をあざ笑ったこの作品がちょうどタイトルに良かろうということで使いました。ここでお勉強タイムお終い。



ウチの娘は今年で6歳。ノストラダムスが世界の破滅を予言した1999年に、恐怖の大王の代わりに我が家にやってきました。今では我が家限定の恐怖の大王になっているんですが…。


その子がたまにサッカーに対して興味を持つようになったんですね。お父ちゃんが年がら年中サッカーの話ばかりしているからあたりまえといえばそうなんですが。

でもせっかく興味を持ってくれたのだから、そのまま一人前のサポーターになってほしいというのが親心ならぬ「サポ心」


いつもは服はセンスが良い家内がチョイスしたり、孫に骨抜き状態のうちの母親なんかが買ってきたりしているんですが、お父ちゃんもがんばって買ってみました。

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キッズユニフォーム(しかもオーセンティック!)


すぐ「セレッソ!」と反応してくれました、それだけでも買った甲斐が有ろうというものです。このまま長居に通いつづけて、立派なセレサポになって頂こうと思っておりますよ。


あと100年くらい経って、娘の孫がオッサンになるくらいにその子が「アホか!俺んちはひいじいさんの代からセレサポだぜ!!」と見栄をきってくれたらなぁなどと淡い期待をしております。

Jリーグ創設期からのサポーター」世代が、きちんと次の「生まれたときからJリーグがあった」世代にバトンを渡せるのかどうかって、とっても重要なんじゃないかと。まずは身近なところからがんばります。





3/20/2005

341さんごめんなさい。

セレッソ大阪(169)@チームを信じる人、信じない人より。


341 :207 :05/03/19 21:15:54 ID:TVjgNA4jO
337
改めて、あれはなんだったんだ
「88分 西澤ン」
ちなみに私は知らないセレサポから「西中島南方さんですか?」と言われました。(謎)

342 :U-名無しさん :05/03/19 21:17:31 ID:oMXfItkb0
>>341
太ってて眼鏡かけてて。
それと、グタグダ独り言いってたとかw。



344 :U-名無しさん :05/03/19 21:18:45 ID:2rzHck4M0
>341
��㌔


 あははははははははははははっ!!私の存在が人の迷惑に!!341さんの人生の汚点に!!こりゃいかんな…。何か考えんと。はぁ、しんど。


 というわけで一応「スタジアムでの西中島はこんなだ」というのを

●太っている、確実に太っているよ。

●似ている有名人は「パタリロ」「ボブ・ホーナー」だよ。(メガネをかけているよ)


パタリロ.jpg  ホーナー.jpg


こんな感じですわ


●肌が弱いので無精ひげが生えているよ。

●ゼ・カルロスがボール持つと「カアアァールロオォースッ!!!」と嬉しそうに叫ぶよ。(あまりブツブツ言わない。どちらかというとウルサイよ)

●時々ページに載せる画像を撮っているよ。

●ゴールした時は絶対立ち上がっているよ。


んで、極めつけ

●「こいつかな?」という奴がいたら何気なく後ろに回り、「にしなかじまーっ」と小声でささやいてみましょう、振り返ったらそいつだよ。


 さあ、アナタも長居で西中島を探してみよう。各試合で私を見つけた人先着1名にビールがソフトドリンクおごるよ(知り合い、既に顔を知っている人を除く)でも余程確証が無い時はむやみに声をかけないように。以上!!


追伸

398 :207=341 :05/03/19 23:44:21 ID:TVjgNA4jO
391さんへ
そうですか。謝るもなにも…(笑)むしろ会ってみたいねぇ。終了後いろんな人から握手されました。



400 :U-名無しさん :05/03/19 23:45:39 ID:l8YQ9IgL0
>>398
ああ、一応補足しておきますと御本人のサイトでね。
なんかパタリロとか書いてあったんで、ちょっと・・・w


 341さんへ、

 私は貴方がパタリロに似ているなんていう意味で引き合いに出したのでは有りませんよ。多分私より341さんの方がずっと美男だと思ったので「ホンモノはもっとエグイぜ」というつもりで書いたのです。誤解がある表記でしたね、失礼しました。

 もし本当に私などに会ってみたいなどと考えられているのでしたら、是非一度メールを下さい。今度の清水戦は行けませんが、大抵のホームゲームにはいますから。そこで談義などできれば嬉しいです。




名古屋1VS2C大阪 期待していなかったら…。

 訳の判らない時に勝ち、訳の判らないままに負ける。それがセレッソの最大の弱点にして最高の魅力なのかもしれない。

 勝った。とりあえず勝てた。これが一番大きい。一度追いつかれても、気持ちが途切れなかった。いつも最後の最後でやられてたのに、今日は最後の最後で魅せてくれた。何だか本当に勝てたのかどうか実感がわかないけれど、とりあえずよし!


 でもスタッツを見るとまだまだ改善するべきポイントは山のように有るな。連敗してたチームがやっと一つ勝てただけだから、当たり前なんだけれど。

 ボールポゼッションは6:4で名古屋だし、シュート数も見かけは15対21で圧倒しているのだけれど、名古屋のシュートのうち8本は終盤の25分間に集中している(一気に勝ち越そうという意図そのままに相手にシュートを打たれている)スコアでは勝っていてもゲームは名古屋が支配していたという証拠。


 いつもと違ったのはそこで失点しなかったことで、それはそれで大きな収穫なのだけれど、やっぱり心配は心配。どんな形で有れボールが自陣で回っている、ゴールに向かってきているというのはいい事ではない。ましてやキーパーがあれでは…。


 まあそれでも勝利は最高の妙薬と言いますから、これからチームが良くなっていくことを期待しましょう。名古屋まで行かれた現地組の皆さんお疲れ様でした。気をつけてお帰りを!!


追記

J's GOALにすんごくかっちょええアキの画像がありやすゼ・カルロス。




3/19/2005

期待していたのに…。

名古屋戦スタメン発表@J's GOAL

GK 22 吉田宗弘
DF 14 江添建次郎
DF 2 ブルーノクアドロス
DF 3 柳本啓成

MF 5 ファビーニョ
MF 4 布部陽功
MF 7 久藤清一
MF 6 ゼカルロス
MF 9 古橋達弥

FW 8 森島寛晃
FW 10 黒部光昭


GK 21 多田大介
DF 23 下村東美
MF 13 苔口卓也
MF 25 廣山望

FW 20 西澤明訓


 怪我の山崎に代わって柳本が入っただけで何も変わりなし。これでまた3失点とかしたら笑うしかないよ、涙も出るかも知れないけれど。

 今は自宅以外の某所でこっそり書き込んでいるのでいつものフォメ図が書けないけれど、大体判るわな。コバさんはこのメンバーいつまで続けるつもりなのかなぁ。ニシムーはいつまでそれを我慢していられるのかなぁ。

Field-2005-03-19-01.gif


まず間違いなくこのフォメ


 瑞穂、行きたかったれど、行かなくてよかったような。でも観たい、いや観たくない。乙女心もたいがいやけれど、これだけ無為無策(に見える選手起用)され続けていたらおっさん心も揺れますよ。もうブルンブルンと。


 もし光明が見出せるとしたら柳本しかないか。相手には杉本君というおっそろしく速いFWがいるけれどそいつにどれだけ対応できるかがカギかな。実際江添、ブルーノ、山崎のラインは前と高さに強く、速さと後に弱かったんで、それを調節できれば…。

 ともかく現地の皆さん頑張って応援宜しくお願いします。僭越ながら大阪から電波送っときますんで(いらない人は電波カットしちゃってください)




恨み節

 テレビをつけるとお天気お姉さんが、本当に能天気な笑顔で明日の空が晴天である事を告げている。

「明日からの3連休、いいお天気が続くようです!」

 うっさいわいっ!!明日も仕事じゃい!!

 よく「負け試合を観なくてよかったよ」「今日スタジアムに行かなかった俺は勝ち組ですか?」なんていう言葉を聞くけれど、サポーターだもん、どんな試合になったって好きなチームの試合には行きたいもんだよ。


 遠いな、名古屋は。仕事サボって、なんてわけにもいかないしな。明日はJ's GOALにかじりつく事になりそう。

mizuho.jpg


瑞穂に行きたいよう…(´Д⊂グスン



 現地に行かれる方、どうかがんばって応援してくだちぃ。


 明日の試合の個人的なポイント。

●GKは相変わらずなのですか?(すでに伊藤さんは居残り確認済み)

●ボランチもいつものですか?

●コバさんがブルーノに対して行った「指示」とは何だったのですか?そしてそれは機能するのですか?

●ファビーニョは花粉症らしいですが、大丈夫ですか?

●とにかく勝ってくれますか?

●全部疑問系なのはさだまさしの「防人の歌」をリスペクトしているのですがお気付きになりましたか?


 とまあこんなところですかね。最後の1個は忘れてね。





3/18/2005

試合前のブーイング、是か非か?

 恐らくJ1の中では屈指のおとなしさを誇るセレサポではありますが、開幕からまだ2試合とはいえ、あまりに不甲斐ない戦いぶりに堪忍袋の緒が切れかかっています。

 それで話が持ち上がってきたのが「今までの試合で明らかにチームの足を引っ張っていた選手への試合前のブーイング」のお話。

 

 2ちゃんなんかでもさすがに否定派が多いんですが、私は「してもいいんじゃないか」と思っています。「絶対にするべき」とまでは言いませんが。

 確かに今から試合という時にブーイングされるとへこむだろう事は容易に想像がつくんで、出来る事ならやりたくない。でもあんまりな内容のゲームが続けば、そういう事が起きても仕方が無いのでは。


 肯定する理由の一つとして、それ以外の真っ当な抗議方法が無いというのが有ります。メールを書いたり掲示板に書き込んだりするのもいいですが、度がすぎると陰湿になる。手段と目的を取り違う人も必ず出てくる。それに比べればブーイングはまだフェアな気がするんです。

 「それなら負けた試合の後にすればいいじゃないか」という人もいらっしゃるでしょうが、試合前と試合後ではブーイングの意味が違ってくるんです。試合後のブーイングはその試合一つについての不満を表していると選手達に思われる可能性が有る。一時のヒステリックな反応だととられる事も有る。実際そういうケースも少なくない。

 でも試合前なら「ずっと我慢していたが、不満が有ったんだ」というメッセージがより鮮明になる。気持ちがダイレクトに伝わる。



 そして肯定するもう一つの理由は、選手にはその場でサポーター達を納得させるチャンスが有るということなんです。その試合で活躍すれば、もうそんな事はしなくていい。それに比べて試合後のブーイングは、ただ甘受するしかない。これは大きい。


 そもそもそんな話が出てくる事自体が寂しいんですが、少しでもチームが良くなる方法を模索することは間違ってないし、その為に様々な議論が有るのは当たり前。一番怖いのはそれをタブー視して議論なく時間のみが過ぎていく事なんじゃないかと感じています。この記事に関しては特にコメントをお待ちしています。





平和な世界でサッカーを。

 私が小さな頃、近所にいた高校生のお兄ちゃんはすごく大人だと感じていた。高校生になると、大学生は大人だな、と思うようになった。大学を卒業する頃には社会で働いている人は大人だと思っていた。

 でも今年30になる私は、昔抱いていた「大人像」とはかけ離れたところにいる。「大人」ってのはもう少ししっかりとしたバランス感覚と強い倫理観を持って行動しているものとばかり思っていたのだが、どうやらそういう人達ばかりではないらしい。それどころか、そんなものなど持ち合わせていないまま生きてきた人達の方が大多数のようだ。おかげで私はあまり恥ずかしい目にあわずにすんできた。


 ところがあまりに安穏としていたツケがまわって来るかも知れない。例の人権擁護法案というやつだ。私自身虚学に身を置いていたので、隅々まで把握出来るわけではないのだけれども、理解できる骨子だけでも十分に薄ら寒い法案だということが判る。私が判るのだから、恐らく殆どの人にもご理解頂けると思う。

 まとめサイトが有るので、もし未見の方は一度目を通される事をお奨めする。そこに書かれていることは、一見馬鹿馬鹿しいフィクションのようだが、立派な国会議員の方達や法務省の官僚の皆々様が英知を込めて作られた、現実にある立派な法案なのだ。


人権擁護(言論弾圧)法案反対!
http://blog.livedoor.jp/no_gestapo/



 仮に法案が通ったところで、法案を作成した者や、その法案の恩恵に与る者達が思い描いたような世界には、恐らくなりはしないだろう。それこそ幼稚な考えというものだ。かつて彼らがそうしたように、法案によって封殺しようとしている人々もまた、身を隠し、力を蓄え、抗い続けるだろう事は、容易に想像がつく。日本は今よりずっと物騒な国になるだろう。


 私が一番心配しているのは、この二つの力の間で、多くの罪無き人々が傷つき、打ちひしがれてしまうのではないかという事だ。

 言い忘れてしまったけれど、私は人種差別主義者ではない。多分他の日本人より外国籍の知人友人は多いだろう。コリアタウンに行けば、顔を見ただけで「おーっ」と言って笑顔で話しかけてくるオモニ達が沢山いる。私もオモニ達が好きだ。

 しかしもしこの法案が可決されたら、私はいつものようにオモニ達に気軽に話しかける事が出来るのだろうか。オモニ達は私に笑いかけてくれるだろうか。多くの人々にすれば、オモニ達は敵対勢力以外の何者でもないだろう。この法案で恩恵を受けるのは、実にほんの僅かな人々だけなのだ。


 「彼等」はそれを承知でこの法案を提出した、そして「彼等」の多くは、我々1億2千万人が住む日本国の将来を決める重要なポストについている。ゴヤの描いた、我が子を鬼の形相で食い尽くすサルトゥヌスの姿が、今の「彼等」にダブって見える。


 私は、皆が何も気兼ねする事無くスタジアムに足を運び、サッカーに熱狂できるくらいの平和が有れば、他に何もいらない。お願いだから、そんな小さな希望の芽を摘むような事だけはしないで頂きたい。


追記

 この件に関する記事は今回が最初で、恐らく最後になると思う。スタジアムでも、この話題はしない。スタジアムはサッカーを観る為の施設であって、演壇ではないから。明日からはまたおバカな記事を連ねていくけれど、この記事を読まれた方は、この事を心のどこかに留めておいて頂きたい。

3/17/2005

不協和音クインテット。

 100% rosadoさんのところに昨日のミナツモレポがアップされています。いつも細かくレポートして頂いているのでとても有り難いです。

 掲載されている写真を見ていると、身長180センチくらい背のあるちょんまげ姿の選手がやたら目に付くのですが、誰なんでしょうねえ、私にはとんと見当がつきませんなあ(笑


 嬉しいのは徳さんの回復ぶりですね。少しずつですけれど、様子が紹介される度に良くなっている。「今すぐ復帰してくれ!」なんて台所事情なんですが、そういうわけにもいかないでしょうね。ああ、早く長居のピッチを駆け回る徳さんが見たいよ。


 逆にもう見たくないのが守備陣の破綻。ボランチがボランチとして機能せず、相手にゴール前で好き放題され、3バックは混乱状態。撃たれたシュートはほぼ確実にゴールになるという現状を監督はどう見ているのか。

 素人目には3バックはそんなに酷くないと思うんです。ブルーノが「お前らなにチンタラしとるんじゃー!」とでも言わんばかりに相手陣内に突撃していく時以外は。ハイボールにも強いし、パスもそこそこカットしてくれる。去年のカブラル、上村、ラデリッチに比べたら雲泥の差ですよ。


 でも失点は減らない。監督やコーチ達はブルーノに散々指示をしているようですが、言う相手が違うんじゃないかな。判断が遅く、チャレンジもしない。それでのうのうとスタメン組に入ってる選手がいる(しかも一人だけじゃない!)傍目から見ててもおかしいぞと思いますよ。


 2ちゃんなんかで「もう選手紹介の時にブーイングするか?」なんて書き込みも出てきました。そりゃチーム事情なんて判らないですから、何か理由が有るのかも知れませんけれど、クラブの最大の目標は勝利のはず。その可能性の一番高い11人を選ぶのが当然でしょう。


 少なくとも今の布部より後のメンツは、選手起用も含めて修正していかなくちゃ、スタジアムに行く足も遠のいてしまいますよ。負けるのは悔しいですが、チャレンジして負けたのなら、まだ心の整理がつく、でも今の負け方にはどうにも納得がいかないんですよ。もう本当に何とかしてほしい。

       ( ゚д゚) 
 ○=    /L /L  
      > ̄>

 こういうシーンを減らしてくれればそれでいい!!





「長居スタジアム」じゃなくなるらしい。

 2ちゃんねる経由で知ったのですが、どうも長居スタジアムのネーミングライツが売りに出されるらしいですね。赤字続きらしかったので、今までこの話が出なかった事が不思議だったんくらいなんですが。

 もし順調に買い手が見つかれば、改築されてから9年間。それ以前の「長居陸上競技場」時代から数えると実に41年間もの間親しまれてきた「長居」の文字が消えることになります。(それ以前は何と競馬場だったらしい)


nagai00.JPG


スタジアムが消えるわけではないけれど…。



 別に私がスタジアムを管理しているわけではないのですが、長年親しんできたスタジアムの名前が消えてしまう事に寂しさを感じます。なんて例えればいいんだろう。優しくしてくれた近所のお姉さんがお嫁に行ってしまう感覚というか、なんというか…。


 家が近所だった事もあり、子供の頃は夏になると決まってバックスタンド裏にあるプールで遊んでいました。改築のこけら落としには行けませんでしたが、プレシーズンマッチのセレッソ対フリューゲルス(!)戦を観にいったのを覚えています。あの頃の前園はすごかったなぁ。

 本格的にセレサポになってからは、もう語りつくせないくらい沢山の思い出が有ります。人生の目標だった「自転車に乗ってワールドカップを観にいく」事が出来たのも、長居スタジアムがあったればこそ。

 「ホームグラウンド」と言いますが、最近はスタジアムに来る度に「ああ、我が家に帰ってきたのだ」と思えるようになりました。


 命名権を買っていただいた企業に対して、別段ああしてくれこうしてくれという希望は有りませんが、ただ一つお願いできるなら、どうか大切に使ってあげてください。私の娘が、孫が大きくなった時に、今私が感じているのと同じように「我が家に帰ってきたのだ」と感じられるように。





3/16/2005

地獄の使者と人の言う。

 以前にも書きましたけれど、サッカーにおいての審判の存在って、かなり大きいんですよね。同じ内容の試合であっても、審判が誰であるかで面白さが変わってくるし、下手をすると勝ち負けが逆転したりしちゃう。

 さらに言うと「相性」なんてものまで有って、この審判の時は負けないとか、そういう傾向がはっきり出る。02年W杯の日本VSトルコの審判はイタリアのコッリーナさんでしたけれど、トルコはコッリーナさんが笛を吹いた試合では負けた事が無かったんだそうな。


 というわけでイランVS日本の審判が誰になるのか、注目してみたんですが…。

スポニチアネックス

イラン戦はカード乱発審判が担当

 日本サッカー協会は15日、W杯アジア最終予選2試合の主審を発表した。25日のイラン戦はシャムスル・マイディン氏(38=シンガポール)、30日のバーレーン戦はラフシャン・イルマトフ氏(27=ウズベキスタン)が担当。マイディン氏は昨年のアジア杯準決勝の日本―バーレーン戦で両チーム合計8枚のカードを出しており、出場停止にリーチがかかっているMF中田やMF小野ら6人は注意が必要だ。


 なんか変な感じのタイトルですが、このシャムスル・マイディン氏(38=シンガポール)なる審判、2004年アジアカップのバーレーン戦で遠藤に一発レッドをかました、あの審判なのですよ(バーレーンにも大概カードを出してましたから、日本にだけ厳しいというわけではなく、単にカードが多い審判なんでしょう。それが救いではあります)

0308004JPN_BHR5.jpg


こんなシーンは見たくない(画像はアジアカップ時のものを借用)



 前節で勝ちきれなかったイランとしては、日本戦とはいえホームの初戦、絶対に勝ちに来るでしょう。当然激しいプレイも数多く出てくるはず。

 その上日本のDF陣は故障中、故障開け、不調の者が多く、ついレイトタックルをしてしまうなんてことは、往々にして有り得ることです。

 試合自体がもう荒れ模様確定なのに、その上カード製造機が審判となれば、いったいどういう展開になるのか全く予想がつきません。


 しかもイラン戦の後にはすぐバーレーン戦が控えています。二つの試合の間隔があいていれば、仮に誰かが出場停止になっても、代替メンバーを選んだり、その選手をチームに溶け込ませる事が出来るんですが、それもままならない。何か狙って審判決めてませんかとかんぐりたくなるようなシチュエーション。


 多分ジーコはそんな小器用な真似なんて出来ない(というかしたくない)と思うんですが、もしイラン戦で勝敗が明らかに決した時には、いわゆる「リーチ」のかかった選手はどんどん交代させた方がいいでしょうね。例えそれが負けている時でも、無理をしてバーレーン戦を不利な状態で向かえる事を考えれば「捨てゲーム」にする勇気も必要なんじゃないかと。


 イランがバーレーンに勝っていて、日本戦がイランにとっての「絶対に負けられない戦い」になっていなければ、全然問題無かった筈なんですが。本当に何が起こるかわからないなあ…。





差別?

sabetsu.gif


 いや、丹野君のブログは初々しいなぁと思うし、布部のページも面白いんだけれど、こんな感じになっていないかなと思って、はい…。




3/15/2005

異端派チーム育成法。

 一夜あけて、代表に選ばれた選手達のコメントが各誌に掲載されている。

(小野・スポニチ)「(左足は)全然問題ない。痛くないとは言えないけど、それなりに少しずつ良くなっている」
(同・ニッカン)「19日のRKC戦に向け、一生懸命練習して体調を整えたい。多分(RKC戦後に)ドイツ合宿には参加すると思います」

(中村・ニッカン)「チームはチーム、代表は代表。気持ちを切り替える」

(大黒・ニッカン)「ドイツでいい準備をして、この2連戦に臨みたい。点を取れるように頑張るだけです」

(松田・デイリー)「ケガでチームでも出場できてなかったので(選ばれて)驚いています。チャンスをもらったのでチームのために頑張りたい」

(中澤・デイリー(松田の記事とリンクは同じ))「まずは自分自身のコンディションを整えていきたい」

(三浦淳・デイリー)「ここで頑張ればチャンスとか言われてるけど、そういうことは考えてない。日本がW杯に行くために大事な試合。この一戦のためにやりたい」「右サイドをいかに抑えるか。90分の中で体を張りたい」



 メンバーの選出に関してはあまり賛成出来なかったが、だからといって「けっ、代表なんて負けちまえ~」と思うほどひねくれてはいないつもり。小野や松田、中澤といった面々は体調の不安を隠せないでいるが、何とか頑張ってほしい。


 三浦淳はこのメンバーの中で一番プレッシャーがかかっているのでは。代表ではずっと三都主の控えで出番が無かったし、去年はずっと相馬にポジションを奪われたままで、思うような活躍が出来なかった(その分移籍後はセレッソ戦で随分と活躍しされてしまったけれど)

 そんな中で代表に選ばれ、恐らく一番キツイアウェーのイラン戦での先発が濃厚となれば「硬くなるな」と言うほうが無理。対面がマハダビキアというのも辛い。イラン戦のキーパーソンなのではないだろうか。


 セレッソの開幕逆ダッシュで放心状態になっていたが、イラン戦までもう10日しかない。あのなんとも言いがたい胃の痛くなるような試合があと5つも残っているという時点でめまいがする。そういう「気負いやストレス」が選手のコメントからあまり見られないのは良い事だと思う(三浦淳はさすがに気負っているが)


 各所から疑問が噴出しているジーコの選手起用だが、良い所を挙げるとするなら「いい選手だと思った選手だけを徹底的に練磨する事で、チーム力が妙な形では有るが、一応上がった」という点が有る。その自信が、選手のコメントにも表れているように感じる。


 様々な選手を招集、テストし、万が一の事態が起きても対処できる選手層の厚みを確保する。というのが代表監督の正攻法(ということはトルシエも選手起用に関しては普通だったのかな)だがジーコは鹿島の時と同じくチームを「ファミリー」として捉え、選りすぐりだけを育てるという方法を採った。チームの親和性を優先したわけだ。(ただ結びつきを強くするという意味だけで「ファミリー」という言葉を用いたので宇都宮さんが言及されている「家長制」とは意味合いが少し違う)

 結果「スタメンの殆どがズタボロになりながら、その場のチームワークと底力で勝ち上がっていく」という「あしたのジョー」のようなチームが出来上がった。普通ならとっくに頓挫していてもおかしくないのだが、その方法で今まで何とか来てしまった。


 こうなってしまった以上、我々はもう、ズタボロになりながらハートだけで闘っている代表に、リングサイドから「立て!立つんだああぁぁっ!!」と叫ぶことしか出来ないのかも知れない。ああ、いよいよ胃に悪い。





ジーコマシーン代表を発表。

 今月25日のアウェーイラン戦、30日のホームバーレーン戦のメンバーが発表になった。

GK 土肥洋一(東京)楢崎正剛(名古屋)曽ケ端準(鹿島)

DF 三浦淳宏(神戸)田中誠、茶野隆行(磐田)宮本恒靖(G大阪)
   松田直樹、中沢佑二(横浜) 坪井慶介、三都主アレサンドロ(浦和)
   加地亮(東京)

MF 藤田俊哉、福西崇史(以上磐田)小笠原満男、本山雅志(鹿島)
   遠藤保仁(G大阪)中田浩二(マルセイユ)稲本潤一(カーディフ)
   中村俊輔(レジーナ)小野伸二(フェイエノールト)
   中田英寿(フィオレンティーナ)

FW 鈴木隆行(鹿島)高原直泰(ハンブルガーSV)玉田圭司(柏)大黒将志(G大阪)


 もう見飽きたよというくらいマンネリ化したメンツで、目新しい顔は一人もいない。まるで機械的に選抜したかのようなメンバー。さしずめ監督は「ジーコマシーン」と言ったところか。「角澤マシーン」「昌邦マシーン」に続く「マシーンシリーズ」第三弾。


 「角澤マシーン」「昌邦マシーン」をご存知無いという方は多分ブログ界の最果てであるこのブログまでたどり着けないと思いますが、念の為補足。

 「角澤マシーン」はあらかじめ用意していたのであろうフレーズを、実況中に「ある意味」とか「まさに」といった言葉を頭につけて無理やりねじ込むテレビ朝日の角澤照治アナウンサーの実況を見ていたある方が「角澤アナの使いそうなフレーズをランダムに並べても、それっぽい感じになるのでは」と作った代物。「昌邦マシーン」はそれのジュビロ山本監督バージョン。両者の語彙が少ないのを逆手に取ったアイデア賞もののページ。

角ちゃん.jpg

たぶん普通にお付き合いすればとてもいい人なのだろうけれど。




 ジーコの場合、少ないのは語彙ではなく「勇気と柔軟性」なのでは。直前のJ1リーグ第二節でベルディの相馬などをチェックしていたようだが、結局「鹿島枠」の本山が三浦淳のバックアップになった。現状を考えると相馬を選んでも何もおかしくはないのだけれど、新しいメンバーを選出するリスクは負わない様子。

zico.jpg


相変わらず不満の残る選出。


 その一方で怪我の為に出場が微妙な松田と中澤は相変わらず選出されている、これもまた疑問。今日になって怪我が明るみになった中澤は止む終えないかも知れないが、松田のコンディションはキチンと確認されているのだろうか。中田英の場合も同様。本人もテレビのインタビューで、自身が完全なコンディションではない事を明かしている。



 この二連戦が最終予選の最大の山場である事は明らか。イランにもジャイディと他のメンバーとのマッチングという不安材料が有るし、バーレーンはA・フバイルの負傷というハンデを負っているが、それをアテにして勝てるチームでは無い。





3/14/2005

今日の方が最悪の日のようだ。

日刊スポーツ

中沢が右ひざに爆弾、ACL出場微妙
 横浜DF中沢佑二(27)が右ひざに爆弾を抱えた。チームとともに13日、ACL第2戦マカッサル戦(16日)に向けインドネシアに到着した。連戦の影響で右ひざ関節炎を起こしていることが判明。腫れがあり、水がたまっている状態で「ひざは初めてなので気にはなる。違和感があるけど痛みはない」と話した。

(中略)

ドクターストップがかかれば、25日W杯アジア最終予選イラン戦以降にも影響を及ぼす。岡田監督は「田嶋(技術委員長)には万が一のこと(代表辞退)も考えてくれと言ってある」と慎重だった。


岡ちゃん.jpg

泣きたいのはこっちだよ


 代表メンバー発表の日に怪我が発覚とはなんとまあタイミングの悪い事だろう。詳しい事はまだ判らないけれども、万一の場合は坪井、宮本、茶野なんてメンツでイラン戦、バーレーン戦を戦わなくてはいけなくなってしまった。他にも選択肢も有るだろうけれど(茂庭なんか好きなんだけれど、こちらも股間節炎をやっているからムリ)ジーコの頭の中を察するに選手起用はこれが精一杯だろう。

 松田に目途が立ち、中澤もたいしたことがないとすればいくらか光明が見えてくるが、さりとて松田は試合勘が戻っているか不安であるし、中澤だって100%のポテンシャルを発揮する事は難しいだろう。磐石の態勢とは程遠い。


 こう考えると「代表に選手を送り出すと怪我をして帰ってくる」と憤っていたマリノスも、選手のコンディション管理に関しては大概なような気がする。今年だけでも食中りだの風邪だのといった騒ぎが有ったし、実は上野も怪我をしているらしい。

 磐田もチェ・ヨンス、中山が離脱、鈴木秀人も万全ではないようで、ACL参加チームならではの苦労が有る事は認めるが、それにしても私の頭の上の?マークが消えることは無い。


 最初からタイトなスケジュールになる事は承知の上であった筈で、両チームともそれを見越して補強をしていた。しかし結局使われる選手は限られていて、中心ともなるととんでもない試合数をこなさなくてはいけない。


 彼等の事、代表の事を考えると、もう少し「優遇措置」があった方がいいのかも知れない。ナビスコカップの際の「ベストメンバー」の規制を受けないとか。


 まあ、今となっては後の祭り、代表発表は今日の午後4時30分だ。こんなに不安ばかり感じる発表もないが、静かに待っておくことにしよう。





今日みたいなのを最悪の日と言うのだろう。

 新潟が1点差で勝った為に、まだ第二節ではあるが、セレッソが最下位に転落した。スタートダッシュにものの見事に失敗してしまったわけだ。

 去年は自動降格が無かった為にまだ少し希望が持てたが、今年はその自動降格が復活している。最下位もブービーも変わりが無いのだから開き直ればいいのかもしれないけれど、やはり居心地がいい場所ではない。

 おまけに次のリーグ戦までナビスコカップや代表戦の関係で三週間もブランクが有る。こんな気持ちのままで21日間も過ごすのか!?

マリサポその2.JPG


余裕が有る様に見えたが、決してそういうわけではなかったらしい(後述)



 悪い事は重なるもので、大久保も苦戦中のようだ。

デイリースポーツ

大久保 腰痛で遠征メンバー外れる

 スペイン1部・マジョルカの大久保嘉人(22)が12日、腰痛のため、13日にアウエーで行われるラシン戦の遠征メンバーから外れた。この日、チームドクターの診察を受け「24時間以内に回復が見込めない」と診断された。チームドクターによれば、20日のセビリア戦でのプレーには支障がないとしているが、大久保は「感覚的なもので、いつ(プレー)できるようになるか分からない。普段は痛くてもやるけど…。シュートで踏み込んだら、力が抜ける感じがする」といつになく弱気だった。


 嘉人が弱音を吐くのは昨日今日に始まったことではないが、体幹である腰の痛みというのが心配だ。



 個人的な話なら悪い事はまだある。娘のインフルエンザはほぼ完治したが、まだ気を抜くわけにはいかないし、そもそも今は家族中病人だらけで健常者より病人の方が多いような状態。私自身も昨日「お寒い試合」を観てから鼻水が止まらない。ついでに言うと明日は親父の命日だ。



 唯一笑ってしまったのが今日の磐田対名古屋戦での山本監督の「半ベソ会見」だったというのも、私の屈折した性格が際立ってしまうようで、いい気分ではない。まあ今のところ「前足」でしかゴールしていないという事実をかんがみると、ベソをかきたくなる気分も判らなくも無いが。



 今は「耐える」時期なのかも知れない。グッと我慢も必要だろう。ただあやふやな気持ちのままで時間を無下にするのはあまり性分に合わない。

 昨日のマリノス戦、マリノスサポーターは随分とがんばっているなと感じていたのだけれど「チームを連敗から救うのは俺たちしかいない」とウルトラが音頭を取って決起集会のようなものを開いていたらしい。 Grada Yokohamaというマリノス系のブログにその事が少し載っている。

 私に出来る事は限られているが、それでも何か気がつけば、積極的に行動するようにしたい。最悪の日は、結局自分の足で乗り越えていくしかないのだ。





冷帯、温帯、熱帯。

 昨日の試合では、いろいろな理由でいろいろな人と会う機会が有った。そこで感じたのは「温度差」同じスタジアムにいても、サッカーに対する、セレッソに対する熱さの違いが、あまりにもビビットだったので、ここで書いてみたい。



 西中島の観戦スタイルはどの席にいても変わらない、西川君が「さぁー皆さん立ち上がってパワーアンドザグローリーを歌いましょーっ!!」と言えば立ち上がって歌うし、ゴール裏の応援にも手拍子、のってくればコールもする。「カルロース!!」とか叫んだりもする。ちょっとウザイタイプなんだろうけれど、このスタイルを6年くらい続けている。


 昨日隣のシートには間違い無く招待券で来たのであろう中学生くらいの一団がいたのだが、これが酷かった、とにかく試合に集中しないのだ。

 寒かったのは判るのだが、試合そっちのけでカップ麺をズルズル。サポーターのコールにもニヤニヤするだけ。しまいには私の観察をしだしたのだ!!

「おお、立ち上がったで」

「なんか喜んでるで」

「さけんどるで」

 そんな至近距離で話してたらよく聞こえるぞ、もう少し近くだったら攻撃のレンジに入っていたのだけれど、幸運だったな。というかその食ったカップ麺のカップを座席の下に隠して帰ろうとするのはやめれ。



 試合開始後そうしたやり取りに辟易しているところに、一緒に観戦する予定になっていた私と同世代のご夫婦がやってきた。渋滞に捕まってなかなかたどり着けなかったらしい。

 そのご夫婦と一緒に観戦するのはこの日が初めてだったのだが、応援するスタンスが私のそれとよく似ていたので、とても気持ちよく試合を観ることができた。

 選手のプレーに一喜一憂。ゴールを奪っては歓喜し、奪われては天を仰ぐ。うんうん、それでなきゃ。

 試合には負けてしまったが、個人的にはその御夫婦と一緒に観戦していた為だろうか、比較的イライラ感を覚えることは無かった。



 最後に会ったのはゴール裏でサポーターとして飛び跳ねていた某氏。この人ともメールでのやり取りしかなく、実際に会うのはこの日が初めてだった。コールを繰り返していたからか、喉は枯れ、疲労困憊といった風だった。

 やり取りはほんの僅かの間だったのだが、その人は負けた事、納得のいく応援が出来なかった事を本当に無念だと語っていた。熱く熱く言葉を搾り出していた。

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同じスタンドにいてもスタンスはさまざま


 試合から帰って、暫く2ちゃんねるを覗いたりしていた。記事がステレオタイプにならないかチェックしていたのだけれど、あまりにお粗末なポイントがはっきりしていたので、仕方がないかと諦め、筆をとった。

 彼らはこの試合をどこで見ていたのだろう、もっとこういう議論が出来る人間が集まれば、スタジアムはもう少し熱くなっていたはずなのに。そういう思いが頭の中をぐるぐる巡っていた。



 長居スタジアムは5万人を収容する巨大なスタジアムだけれど、そこを埋めていくのは人間達で、その人間達の思考や行動によって、スタジアムの温度は決まる。セレッソのホームなのだからセレッソの為に熱く設えておく方がいい。

 でも今、スタジアムの温度は本当にバラバラで、御世辞にも良いホームとは言えない。だがそれは、全て球団に責任が有る訳ではない。私達個々人の意識にもまだまだ及ばない部分が有るのだと感じている。昨日どうしてあの中学生達に声をかけ、サポートする事の素晴らしさを伝えようとしなかったのか。今でも少し悔やんでいる。





3/13/2005

闘いの朝。

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「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」


 日露戦争時の海軍の名参謀、秋山真之がバルチック艦隊発見の打電に添えた一文です。今日の試合にぴったりなような気がしたのでトップにもって来ました。幸いにして好天に恵まれましたが、マリノスという「波」は本当に高い。

 松田、アン、坂田が欠場、久保も微妙な状態ですが、土俵際の強さがマリノスの真骨頂ですからね。絶対有利というわけにはいかないでしょう。


スポニチアネックスOSAKA

C大阪、90分セットプレー練習…完全非公開で入念確認


 セットプレーの攻防を制して昨年の王者を制す。C大阪は11日、きょう12日の横浜M戦(長居)を前に完全非公開で練習。約1時間30分のほとんどをセットプレーの確認に費やした。

(後略)



 今一番ギャップが有るのが「セットプレーの精度」というのは同意。一朝一夕に埋められるものではないでしょうが、何もしないよりはずっとマシ。高さでは十分勝負が出来るのですから、あとは集中力でしょう。


 トップの旗は「Z旗」この一戦に賭けるという時に掲げる旗です。もう後が無いという事で「Z」の文字をあしらったという話を聞いたのですが、本当かどうかは不明。でも選手達にはそれくらいの意気込みでホームのピッチに立ってほしいと願っています。




C大阪2VS3横浜F 寒い!寒い!寒い!

 今年からSB席のシーズンパスを買ったのだが、雨はしのげても冷たく吹き付ける風は防げず、タッチタイプする指は未だにかじかんでいる。

 試合内容も天気同様酷いものだった、スタメン発表の時点で悪い予感がしていたのは私だけではないはずだ。少なくとも始球式の際に釜本氏の弾丸シュートが吉田の手を弾きサイドネットを揺らした時に、全てのサポーターが不吉なものを感じただろう。

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こういう時にカサ応援は便利かもしれない


 そのスタメンは前節と全く変わらなかった。

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 立ち上がりマリノスは中澤を3バックの真ん中に置いて、黒部からボールを回される事を警戒していたが、最初に火花が散ったのはゼ・カルロスと田中がマッチアップする左サイドからだった。

 いや、ひょっとしたらマッチアップという表現は適していないかも知れない。マッチアップとはお互いが攻守で駆け引きをしてはじめて成立する。しかしこの二人は互いのケアを全くせず、まるでノーガードなのだ。おかげで立ち上がりセレッソはいくつかのチャンスをつかむことが出来た。

 先制点も左サイドから。前半10分過ぎ、相手ゴール前で何度も分厚く攻め立てると、古橋が冷静にボールを流し込んだ。


 ただこれでセレッソが完全に優位に立てたわけではなかった。マリノスは前試合の3-5-2から3-6-1にシステムを変更し、両サイドの攻撃に厚みを持たせる形を採っていた。これがこの試合のキーポイントだったと思う。

 前半18分、セレッソゴール前のセットプレーからブルーノがセンターラインまで釣り出されると、不用意にボールを奪われ左サイドを使われる。何とか水際で防ごうとするだが、こぼれ玉を昨年山形のエースストライカーだった大島が冷静に叩き込んだ。


 前半のセレッソはとにかく安定を欠いていた。吉田、ブルーノ、布部、ファビーニョというセンターラインでボールが落ち着かない。吉田には何度も肝を冷やされたし、ファビーニョの動きは緩慢で、自慢のパスの成功率も低かった。

 だから後半終了前に「長居が好き」と公言していた黒部が二戦連続のゴールを決め、リードした形でハーフタイムを迎えても、決して安穏とした気持ちではいられなかった。悪い予感程よく当たる気がするのは被害者意識が強いせいだけだろうか。


 後半、マリノスは奥を下げ、スピードに秀でた山崎を投入する。サイドをより強く攻めていこうという姿勢の表れと捉えたが、この交代がはまった。

 開始早々右サイドを破られると、またしても大島がゴールを奪う。前節でもそうだったが、相手の意図を汲み取れず、その応対が出来ないまま失点する形になった。ピッチの上ではっきりとしたリーダーがいないというのも原因だろうし、選手個々のそうした意識の低さも有るのだろうが、サポーターとしては「何度同じミスを繰り返すのか」という心境。

 
 失点後も修正の効かないまま、両サイドを橋頭堡にマリノスがじりじりとボールポゼッションを上げていく。誰かが何かをしなければいけないこの時間を、ピッチの選手達もベンチも、ただまんじりと過ごしていた。何かをしようとしていたのかも知れないが、少なくともそれをスタンドから感じ取る事は出来なかった。

 後半15分の大島の3点目は、とられるべくしてとられた失点だったように感じる。何の落胆も無かった。


 セレッソ最初の交代は失点直後、黒部、久藤の位置にそのまま西澤、廣山。

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 西澤のポストと廣山のクレバーなプレーは、ようやくセレッソに安定をもたらしたが、どこかマリノスの手のひらの上から逃れきれていない感覚が拭えないままだった。どれだけ策を練っても「それも想定のうちだよ」という風に簡単に封じ込められてしまう。

 最後の一枚、濱田の交代は完全にギャンブルだったと思う。何をしたいのかという意識からではなく、ただ相手の目先を変えるだけの交代。

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 ただ賽の目はセレッソに転ぶ事は無かった。濱田の足から生まれたのはミスだけだった。ブチブチと攻撃の流れが断ち切られる音が聞こえた。もし今日のメンバーがセレッソの現状のベストチョイスで有るならば、私が思っているよりずっと事態は深刻だ。


 西澤が後半33分にリードを許してから唯一の決定機を外すと、それからはしっかりと守りを固めたマリノスからチャンスらしいチャンスさえ生み出すことが出来ず。タイムアップの笛が空しく長居の空に響いた。


 2試合で6失点。セレッソが何かしらの修正をしなくてはいけないのは明白だ。

 吉田のプレーは終始リスキーで、完全に味方からの信頼を失っていた。後半には本来GKが処理すべきボールも、DFが「俺が何とかするから出てくるな」とでも言いたげにさらっていった。

 布部のプレーからベテランらしい安定感を感じる事は出来なかった。いつも自信なさげでアグレッシブさも無い。ボランチという泥臭さが求められるポジションにありながら、彼のユニフォームが汚れた様子は無かった。

 久藤、江添にも不満が残る。3失点のうち2失点は右サイド、いずれもミスからだった。廣山が入ってからある程度形が出来ていただけに、何故これを最初からしなかったのだという疑問が残った。

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彼らにこれ以上の失望を与えてはいけない



 ともかく何か手を打たなければ、現状は何も変わらない。まだ二節を終えたばかりだが、病巣の深さを考えれば、決して早すぎる事は無い。小林監督には自身のサッカーに対するフィロソフィーも含めて、変化を期待している。

 試合の結果を伝えた時、家内が言った「セレッソにはGKがいなかったの?」という言葉が、かじかんだ耳に残った、そんな試合だった。





3/12/2005

寒すぎるっちゅうねん!

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鬼のように寒い!風、雨共に最悪!


3/11/2005

秘密にしたい相手とは?

 Officialによると昨日は長居、今日は場所さえ伏せて完全非公開の練習をしているようです。100%rosadoさんやfromthemorningさんのツモレポを期待していただけに、ちょっと残念。もう週末は非公開、というのがデフォルトになっしまうんでしょうか。寂しいです。


 長居で練習をするということには意味があると思うんですよ。移籍してきた選手にとっては慣れないピッチでしょうから、感触をじっくり確かめるのは大事な事です。

 でも何故「非公開」なのか、ちょっと疑問でした。「練習に集中したいから」という理由は、大観衆の中で平静を保たなくてはいけないプロである以上おかしいと思うし、津守のスタンドなんか多分殆ど馴染みばかりで対戦チームのスタッフなんかがいてもすぐ判るだろうし(判ったからといってつまみ出すわけにはいかないでしょうが)

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西中島の貧困なスパイに対するイメージ



 ところが最近嘘のような話を耳にしたんです。開幕戦にむけて清水も非公開練習をしていたそうなんですが、その理由が

「練習内容を個人サイトに流されたくないから」

 だったんだそうです。なんか眉唾もののウワサなんですが、なんでも清水系のサイトの中にこれ以上は詰め込めないだろう、というくらいクラブの日々の様子をアップされているところが有りまして、その情報がサポーター達だけで回っているうちはよかったんですが、対戦するチームの目にも止まるようになって、清水としてはとても困った事になったんだそうです。

 確かに「○○は今日調子が悪そうだった」とか「□□がスタメン組に入っていた」なんて情報が知れるのはクラブにとっては有益じゃないですから判らなくはないですが、そこまで来てしまったのかなとブログの管理人している私でも驚いてしまいました。


 もし噂どおりだとしても、清水が非公開にした理由とセレッソのそれとがすぐイコールで繋がるわけじゃないですけれど、もしブログやサイトからの情報収集が常識化するくらいになったら「管理者達が自主的に情報を流さないようにする」なんて事態も起こるかも知れませんね。管理者だってサポーターなわけで、敵の情報戦の片棒担ぐなんてことはご免ですから。

 まあ「デマを流す」という手もない事はないんですがね

「今日の布部はキレキレだったよ!こりゃ次節はワンボランチかも」

「ファビーニョが怪我して別メニュー、出られそうにないよ」

「なんか新外人ぽい奴がいたぜ」

などなど…。書いてて空しくなってきた。よく考えたらそんなことしてたら身内まで混乱するっての。

 まあ何が有っても試合に勝てればそれでいいんですけれどね。変に非公開慣れしちゃって緊迫感が薄れない程度にして下さい、たまには練習も見たいんですから。





豚汁戦詳細発表。

 ああ、もういいでしょう豚汁で。桜餅VS豚汁か…。

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どうでもいいけれどこのごろ石ちゃんに似てきたよ


 だめだっ!!こんな記事ではスポニチアネックスOSAKAは超えられん!!


 方向転換。真面目な話。Officialにホーム開幕戦の詳細が載ってます。いろいろと趣向を凝らしているなぁ。

 去年は関市長がレプリカ着てたんですよね。今年はそれ以上のものを期待してしまいますよ。フェイスペインティングなんぞいかがでしょうか?市長様。

 始球式は釜本氏なのか、正直釜本さん苦手。嘉人を坊主にさせようとしてたし。


 そして多分今回の一番の目玉であろう二枚の新ビッグフラッグはSB中央に掲揚ですか。10周年記念のフラッグと同じ大きさだったら二枚あればSB席の半分ぐらいは覆っちゃうんじゃないでしょうか?今年からSB組なんでどういうことになるのかちょっと心配。

 テレビ中継があるという時点で一番テレビに写りやすいであろうSBなんじゃなかろうかと思っていましたが、ビンゴでした。多分当日人足りないと思うんで、席を確保したらお助けしましょうか。

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こんなのだったら手伝いませんけれど


 こういう詳報が明らかになってくると、いよいよ試合が近づいてきたんだなと無駄に興奮してしまうわけですよ。バカですから。その興奮を是非爆発させたいものです。





頂点かと思ったら小高い丘だった。

 先月あたりから「のっけてもらえないかな~」と思っておりましたさっかりん様のところにこのブログが登録されております。

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 このリンク集、実にいろいろな事に使えるわけですが、例えば「アクセス順に並び替え」なんて事も出来て、自分のブログが相対的に見てどれほどアクセスして頂いているのかわかったりするわけです。この機能によって長い事もっておりました「私のブログってよそさんのサイトと比べてどうなの?」という劣等感満点の疑問に対する答えを知ることが出来ました。

 最初目を疑ったのですが、このブログセレッソ系の中では結構アクセスがあるんですね。ていうかアクセスしてくる人はこのブログを見て何か得る事ができるんでしょうか?

 さらにおかしかったのは、たまに新聞のサッカー欄より上に来る時があること。記事を書くという事でメシを食ってる人間のページに、コタツでもそもそしながらキー打ってる人間が勝つという不条理さ。


 で、もっといろいろと調べてみました。さっかりんに登録しているサイト全体との比較や、私の知っているサイトがどれくらいの位置にいるのか、何を扱っているサイトがアクセスされやすいのかなんて事を。

 全体でみると923件あるリンクのなかでこのブログは7、80番目くらいです。むむ、なかなか高いじゃないか。でもということは新聞社のサイトでもアクセス数はそれくらいなんですよ。トップらへんのサイトは殆ど個人のサイトですし、多分アクセス数も圧倒的(多分ダブルスコア以上)だと思います。みんな「とりあえず新聞」じゃなくて「とりあえず贔屓チームのファンサイト」ってことなんでしょうか?

 後他には

 普通のサイトよりブログの方が断然アクセス数が多い

 やっぱりリアルで人気のチームのサイトはネットでも人気(浦和新潟横浜のブログが凄まじく多い。でもそれぞれ住み分けが出来ているのか共倒れにはならない)

 例外的に不人気チームのサイトで凄まじく人気のサイトがぽつんと有ったりする(情報を寡占しているからかな)


 という傾向が見られます。もうネコも杓子もブログはじめてます状態なのがはっきりと判ります。ネットの持っている双方向性を今一番繁栄しているのがブログだからなのかな、と思っているんですがどうでしょう。やっぱりほぼリアルタイムでやり取りが出来るっていうのは強みなんでしょう。

 ただこの分野でも関西のチーム関係のリンクは総じてあまり高くないですね。内容は全然面白いのに、見てもらえる機会が少ないのは寂しいですよ。


 こういうのを時々見ては私が今どんな位置にいるのかを確かめたりしています。天然電波系なものですから下手すると迷走しちゃうんですよね。それでは。





3/10/2005

おい豚汁負けちゃったぜ。

横浜FM Official

AFC CHAMPIONS LEAGUE 2005 第1節
横浜 F・マリノス 0VS1 山東魯能秦山
(0前半0)
(0後半1)


選手交替
77分 清水 範久 →山崎 雅人

メンバー(横浜のみ)

GK
21 榎本 哲也
DF
30 栗原 勇蔵 2 中西 永輔
22 中澤 佑二
MF
7 田中 隼磨 4 那須 大亮
6 上野 良治 5 ドゥトラ
14 奥 大介
FW
15 大島 秀夫 18 清水 範久

SUB
12 下川 健一 26 尾本 敬
13 熊林 親吾 8 遠藤 彰弘
24 塩川 岳人 23 大橋 正博
27 山崎 雅人 29 北野 翔
17 アデマール


 スコアだけ聞いて「また微妙なスタメンで足元すくわれたのかな?」なんて思ってましたけれど、全然ベストメンバーですやん。

 交代枠も一つしか使ってないし、大丈夫なのかな?などと人の心配なんかしてられない立場なんですけれどもね。

 これで主力は中2日で長居に来る事が確定。そんなに運動量が売りのチームではないですし、以前にもさんざっぱらアドバンテージが有って生かせなかった歴史が有りますから(例えばこの試合とか)安心は出来ませんけれど、悪いニュースじゃないでしょう。とか言ってたらまた岡ちゃんの術中にはまっちゃうのか?どうなんだ!!


 なんか私が思っているより以上にお客さんも集まってるみたいで、開門が少し早くなっています。(Cerezo Official)もしそれが招待券によるものだとしても、ホーム開幕のスタジアムが閑古鳥なんて状態よりずっといい。


 このままの流れでいってほしいな、やっぱり大観衆の中で勝利するっていうのは理屈抜きでかっこいいモンですから。そういうことの積み重ねが人気につながっていくんでしょ?その一歩目にしてほしいな。今からイマジネートしていますよ、3万人の観衆が「さあ、行こうぜ!」を歌う中、躍動している選手達の姿を。

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 当日はピンクのカラーボードを配るって言ってますから、上手くいけばこんなスタンドになるんでしょうな(ただ「防水加工しているので、シーズン最後まで繰り返し使えます。 」はちょっとケチっぽいと思う)