2/28/2016

2016 明治安田生命J2 リーグ第1節 町田 0 vs 1 C大阪 青い春から解き放たれる。 #cerezo #セレッソ #セレッソ大阪 #zelvia #ゼルビア #町田ゼルビア



新幹線の中でささやかな宴の席。深川めしをかきこんで、ビールを飲む。それだけで楽しい。サッカーには、女に振られたショック程度なら一瞬で吹き飛ばす力があるんだ(笑)


内容自体は、決してほめられたものではなかった。ゴールへ繋がるスキルを持っているはずの柿谷曜一朗とブルーノメネゲウは両サイドで守備に奔走し、ゴールを求められるべきリカルドサントスと杉本健勇は沈黙。逆にゼルビアは両サイドをうまく突いて、セレッソの守備ブロックを横に広げるプランをほぼ完璧にこなしていた。


それでも、勝ったのはセレッソだった。開幕戦でいきなりベストの布陣、組み合わせが出来ていることなんてほとんど無い、どのチームだってそうだ。その間に勝ち点をいくら積み重ねられるかだって重要な要素。最終戦の勝ち点3も、開幕戦の勝ち点3も、同じ価値だ。だからこの勝利にも価値がある。


スターターは、テキストで申し訳ない。

キーパー
キム・ジンヒョン

4バック右から
松田陸 茂庭照幸 山下達也 丸橋祐介

ダブルボランチ 右から
山村和也 ソウザ

2列目 右から
柿谷曜一朗 杉本健勇 ブルーノメネゲウ

1トップ
リカルドサントス

対するゼルビアは4-4-2のシステムだったけれど、セレッソも4-4-1-1のような布陣だったのでほぼミラーゲームと言っていい。


タレント、この力で言えば確実にセレッソが上だ。けれど、ゼルビアの指揮をとる相馬直樹監督は、知性があり、ロジックがあり、選手にそれを伝えるだけの言葉があった。だからゼルビアはスキルこそ劣るけれど、組織がしっかりしていて、守備も攻撃も自分たちに課せられた使命を果たしていた。だから、あれほどの好機を作れた。


セレッソの大熊清監督も、自分なりの哲学があり、それをチームに伝えようとしているけれど、選手の特性とのミスマッチは否めない。自分のサッカーに選手を押し込めている感覚がある。

例えば柿谷、彼は1トップでこそ輝く存在だ。もちろんサイドハーフに入っても献身的に動く。でもそれは老舗の反物を雑巾に使うようなもので、もったいないという感覚しか覚えない。

実際後半に入り杉本を右、柿谷を真ん中に入れ替えると真ん中からの崩しが途端にうまくいくようになった。


それから、ソウザと山村のダブルボランチは、悪い方の予感が当たってしまった。二人とも自分のテリトリーに入ったボールや人は簡単に潰せる。一方そのテリトリーは狭く、相手にすれば迂回するルートがいくつもある。結果として柿谷とブルーノメネゲウは守備に奔走させられ、攻撃に厚みを持たせることができなかった。例えば、どちらかが秋山大地のような動けるタイプであったり、橋本英郎のような旨さのあるベテランなら、また違っていたんだろうが。

素材を活かすために、監督が自分の考えを変えるのか、それとも、あくまで自分のプランと心中するのか、とても興味がある。ゼルビアという、まさに人馬一体のチームを相手にして、大熊監督はどう考えるのか。


得点は柿谷が中に入ってボールを持ち出した後半のセットプレー、山村がよくよくフリーになって合わせてくれた。

それ以外の好機はブルーノメネゲウの幻のゴールと、あと一回あったかなかったかというところで、数少ないチャンスをうまくものにした感がある。外からセレッソを見ていれば「試合巧者」なんておべっかを書くところだろうが、内輪からすると「ラッキーパンチ」としか考えられない。


ここから後は試合の雑感。

あべのキューズモールであったイベントでは、柿谷は仕切りに「玉田さんとだとやりやすい、もっとやりたい」と切望していたが、この組み合わせは無理があるんだろうか?(空中戦なら杉本健勇が右で張っている)練習でも彼らが縦に並ぶと推進力は白眉だった。

交代枠を一枚残し、橋本の投入を見送ったのはなぜか?ソウザを下げて1ボランチになっていたので、先に入れた中澤聡太の関係で5-1-3-1になっていた。バイタルエリアがスカスカになったのだけれど、それよりも放り込みサッカー対策が大きいと考えたのか?

大熊監督はこの勝利で、自分のサッカーは正しいと感じられたのか?勝つには勝ったのだからいいだろうと考えるのなら、この一勝が無価値になる可能性だってある。常にベストとは何かを探り続けて欲しい。「セレッソの弱点は監督」などと言われないように。

水戸戦は…行けない。のでスカパーで見ることになるけど、俯瞰で見て今のセレッソがどんな風になっているのか、よくよく確認しておこうと思う。

今がベストなんて言わせない。もっと出来るだけの選手を揃えているんだ。どんな点差で勝ったって驚かない。引き分けたり負けたりした方がどうかしてる。少なくとも中位以下のチームに対してはそうあってほしい。それが、昇格するチームというものだから。


2/23/2016

森島寛晃と柿谷曜一朗は、セレッソの皇室なのか。 #crezo #セレッソ #セレッソ大阪 #森島寛晃 #柿谷曜一朗 @yoichiro0103


セレッソは柿谷曜一朗が復帰してからまた雰囲気が変わった。女性サポーターが増え、戻り、セレ女セレ女と呼ばれていた2013年や2014年の前半のような黄色い声援がグッと増えた。

日曜日は舞洲で学生相手の練習試合があり、また夜からは天王寺のあべのキューズモールでのイベントも開催されるとあって、多くのサポーターが舞洲や天王寺に集まった。もうすっかり開幕1周間前なの空気だ。

練習試合とイベント、どちらも観に行くというのは無理だろうなと考えて、近場であるあべのキューズモールでのイベント一本に絞ることにした。写真撮影禁止と聞かされガッカリしたのは出発する1時間くらい前だったかな。

天王寺に着いたのは13時前だったのだけど、その頃には数十人のサポーターがキューズモールのイベントスペース近辺にいた。みんな、ステージで行われていた別のイベントの様子を見て、早く終わらないかなという感じで待っていたからよくわかった。

イベントが始まる前にはその数が250人に増えた。これまでも3回くらい同じようなイベントをキューズモールでやっていたけど、今回が1番数が多かったように感じた。

熱気もすさまじいもので、玉田圭司、酒本憲幸、そして柿谷が現れた時の歓声には驚いた。あと、撮影禁止なのにみんなスマホでガンガン写真撮ってるのにも驚いた。人の事言えないけどな。


イベントの内容としては当り障りのないものだった。酒本が松田陸にポジションを奪われそうでテンパっているのがもう……。あとは玉田がひどく寒がっていたり、酒本のテンパリ具合に吹き出していたり。酒本は14年経っても酒本だし、玉田もずっと玉田のまんまだった。

そんな中で1番印象に残っていたのは、今年のキャプテンでもある柿谷の気負いだった。「今までのキャプテンの中で1番頼りないキャプテンかも知れへんけど……。」と、プレッシャーを感じているような言葉をはしばしに挟んでいた。その気合のようなものと、サポーターのもてはやす温度差に、俺は妙な既視感を感じた。

少し考えるだけで、その既視感の正体を突き止めることができた。それは森島寛晃とセレッソサポーターとの関係に近いし、おおげさに言うのなら今上天皇や皇室と国民との関係にも近いものだった。


「モリシ」はセレッソの象徴で、親しく触れ合いこそすれ、責めたり批判したりすることは殆ど無い。5度タイトルを逃し、2度のJ2降格を味わった選手に対する接し方とすれば、驚くほど寛大で温かなものだ。ちょっとのミスはご愛嬌だし、仕事のし過ぎを止めこそすれ、仕事していないと言う人間はいない(実際、森島はよく働いている)。

柿谷はさしずめ皇太子のようなものだ。3歳から下部組織で揉まれ、一度素行の悪さから徳島に追われ、心身を改め、鍛え、戻ってきた。海外に出ていきもう戻ってこないと思っていたのに帰還してくれた。そんなセレッソとの付かず離れずの関係性も、サポーターの心理をくすぐるスパイスになっているのかも知れない。


今年の、そして今後数年間のセレッソ大阪が成績面でも運営面でも成功すれば、この柿谷の物語は美談として残されることだろう。スポーツにストーリー性を求めるのは日本人の特徴だ。

問題は、彼やセレッソが失敗した時、誰がそれを責めるのか、正すのか、収拾をつけるのかということ。スポーツ選手は誰しも向上したいと望んでいるけれど、その全員が夢を実現させられるわけではない。むしろ、夢破れるもののほうが圧倒的に多いのだ。そうなった時に、セレッソはどうなるべきなのか言える人間がいるのだろうか。


ぶっちゃけると俺は無理だ、これ以上ヒールになるのは心身ともに疲れる。多分外様のライターぐらいしか問題視することはできないんじゃないだろうか。

開幕前、まだ何も動き出していないこの瞬間が今年のハイライトにならないように、オレたちは注視しないといけない。ピッチで何が起こり、ピッチの外で何が動いているのかを見て、覚えて、モリシや古参のサポーターが味わった辛酸を後輩に味あわせないように行動しなくてはいけない。かなり鬱陶しい作業だろうし、その瞬間は楽しくはないだろうけど、それでもね。


今の柿谷はサポーターが何を求めているのか、どうすべきなのかを感じ取っていて、その夢を叶えたいという感覚に強く囚われているように思えた。それが空回りしないでいてほしい、よい方に転がってほしい。

2/13/2016

セレッソが練習試合とはいえ福岡に無双していて、なぜそれが去年出来なかったんだと歯ぎしりしている件。 #cerezo #photo #diary #セレッソ #セレッソ大阪



今日がもし2015年12月6日で、舞台がヤンマースタジアム長居だったなら、もっと気楽なオフシーズンを過ごせたのにな。と、言っても仕方がないけれど。

アビスパとのトレーニングマッチ、1本目(45分×2本)は4-1(オウンゴール、ソウザ×2、玉田)、その時のメンバーはこちら。


2本目(45分×2本)は両軍控えメンバーに入れ替えて0-2で敗戦。スタメンは

キーパー
武田博行
ディフェンダー(右から)
酒本憲幸、田中裕介、木本恭生、椋原健太
ミッドフィルダー(右から)
関口訓充、橋本英郎、扇原貴宏、丸岡満
フォワード
田代有三、澤上竜二

だったようだ。


アビスパは井原監督自身、あまりスタートに重きを置いていないようだ。去年も開幕三連敗しながらもチームの形を作っていった。今年も今の時期フィジカルをトップに持っていってないみたいで、それもスコアに影響したと思う。


それでもこの点差は喜んでいい。ブラジル人選手を固めて、玉田圭司と柿谷曜一朗というクラッキ同士も近いポジションに置いて、意図を感じる用兵だしね。


問題は守備面で、ここの課題はやっぱり解決まで長引きそうだ。センターバックのコマ不足、攻撃陣の組み合わせ次第で前からの守備に出来不出来が出やすいところなんかは、キャンプでも解消しきれないものかも知れない。

二列目に元来フォワードである柿谷、ブルーノ・メネゲウ、杉本健勇なんかが入る可能性が高くて、それも守備意識の低下を呼ぶ可能性がある。


その中で、ボランチの山村和也がいいパフォーマンスを続け、どうやらスタメン争いで頭一つ抜けたことは大きな意味がある。ここが安定すればセンターバックの不安定さをカバーできる。

ヒドいカウンターを受けることが無くなれば、山下達也、茂庭照幸、中澤聡太、藤本康太ら主力センターバックの「弾き返す力」だけが引き出されて、いいように転ぶはずだ。


ベンチメンバー争いでは田中が一歩リードしているかも。センターバックのコマ不足があるのでディフェンスならどこでもできるという田中のユーティリティ性(ちょっと前だとポリバレントなんて言ってたけど)が活きてくる。すると中盤で関口、橋本、扇原、杉本が、トップでは田代が使える、豪華すぎるメンバーだけど、長丁場を勝ち抜くならこれくらいした方がいい。


後は……大熊清監督のウデ次第。守備では「自分のゾーンにいる相手に負けるな」という非常ににアバウトな指示が飛んでいたというウワサ。個々で「どうやって勝つのか」という理屈まで落とし込まないと選手も分からないはず。

2014年、大熊裕司監督時代に舞洲に行った時、紅白戦でマークがズレる時があった。ピッと笛が吹かれてプレーが止まり、指示が飛んでいたんだけど、最後に「いいか自分で考えろ。」と結ばれて、あれでいいのかと戸惑ったことがある。


大熊裕司さんはユース、育成年代で長く指導をしていた人なんで、若い選手の自主性を引き出すスキルやノウハウはあったんだろう。けれど、トップではそういう自分で自分を修正できる選手達が丁々発止した上で、それでもパニックが起こっている。だから、マークがズレたとか守備が混乱しているという時は「これはこう、あれはあれ」と具体的に指し示す必要があった。


昔話を蒸し返すのは老人の悪い考え方なんだけど、2014年はディエゴ・フォルランというビッグネーム、そして代表クラスの長谷川アーリアジャスール、柿谷、山口蛍、扇原、南野拓実、杉本という才能をかき集めながら、監督の力量不足がたたってどん底をはいずり回った。

フォルランを活かせない選手の力不足という人もいるけれど、なら監督から活かせる方法が指導されてもいいはずだ。去年もパウロ・アウトゥオリの迷走でフォルラン、カカウ、玉田、関口、パブロと名も実もある選手を活かせなかった。2014年も2015年も選手はいるけど、監督が……という共通項があった。今年はそんなことはないようにしたいな。


2/10/2016

2016年の開幕スタメンを勝手に予想してみる。 #cerezo #photo #diary


もう半月もすると開幕戦なんだそうだ、早いなあ……。

セレッソは、どちらかというと開幕ダッシュがうまいほうじゃない。そして開幕ダッシュに成功していない年のほうが好成績だったりする。2005年は広島とのプレシーズンマッチこそ快勝したが開幕3連敗からのスタートだったし、ACL出場権を獲得した2010年も4戦勝ち無しとさえないスタートだった。

開幕ダッシュが決まってそのままいいシーズンになったのは2013年(開幕3連勝、J1リーグ戦4位でACL挑戦権獲得)くらいじゃないかな。その2013年だって内容は悪いもので、押しに押されたところをカウンターから柿谷曜一朗が決めるというパターンがあったればの結果だった。


公式戦では、テストマッチをどれだけ繰り返しても、実戦形式の練習を増やしても出てこない課題が出てくる。それを早めにクリアして波に乗れるかが大事になってくる。


今年で言うと、丸岡満の評価は今の時点ではすごく難しい。彼の持ち味は90分間途切れないスタミナと献身性と聞く。けれど、実際に90分間使ってみることはまず無いし、仮に使っても対戦相手がいいコンデションの選手を交代させながら使うと意味がない。お互いに消耗しきった時に相対的にどうなのかがとても大事だから。

どの選手とどの選手が組み合わさるといい効果が出るとか、システムはどれがいいかとか。そういう不確定な因子を取り去っていくのが開幕数試合の課題なんだろう。

2010年なんかは開幕数試合をJ2時代と同じ3-4-2-1で戦っても勝ち点が伸びず、中盤を厚くした4-2-3-1システムが確立されてからはウソのように結果が出た。3シャドーが香川真司、乾貴士、清武弘嗣という、ブンデスリーガでも通用する豪華なメンバーだったのも大きかった(香川が移籍しても家長昭博がいた)。そういうベストな布陣、システムにいつ気がつくのか……。


とりあえず、開幕戦のメンバーはこんな感じかというのを組んでみた。柿谷、ソウザ、山下達也、丸橋祐介、キム・ジンヒョンは多分動かないと思う。他は組み合わせが多彩すぎてわからない。


個人的には山村和也は外してほしくない。舞洲でやった紅白戦のイメージが強いけれど、彼とソウザが組み合わさった時が一番安定感があった。ソウザの守備範囲がそんなに広くない分、ボランチの相方にもそれなりのボール奪取力が求められる。バランスを考えると山村、ということ。扇原貴宏の展開力や、秋山大地の運動量、橋本英郎のポジショニングのうまさとボランチはそれぞれに個性が強い、だからしばらくは誰がいいどこがいいとバタバタするんだろうけどね。


仮にスタメンがこれだとするなら、ベンチはGKが丹野研太か武田博行、CBは中澤聡太か藤本康太、SBは田中裕介か椋原健太か松田陸、ボランチは扇原か橋本、前線に関口訓充、玉田圭司、田代有三、丸岡満、清原翔平の中から3人というのが順当かもしれない。やっぱり前目が豪華で、CBが心もとない。一番心もとないのは監督の采配なんだけど、それは内緒ってことでさ。



今年はU-23でも実戦ができるのが大きい。温井駿斗や小谷祐喜、池田樹雷人、庄司朋乃也、木本恭生など守備陣の若手には伸びてもらわないと困るし、前線でも将来を考えれば澤上竜二、米澤令衣、岸本武流にも経験を積ませたい。J3の試合はチケット代も安いし、値打ちのある試合が見られるんじゃないだろうか。


こうしてサッカー漬けの日々が始まるんだと思うと、不安もあるけれど楽しみでもある。年末には笑って過ごせるように、今のうちからたくさんのアクションを起こしたいな。

2/09/2016

サッカーを撮るのにとっても大事な「画素数」と「センサーサイズ」と「発表の場」のお話。 #photo #diary

文章読むのがめんどい時は画像でも見ててくれ

今月末には今シーズンが始まる。サッカーは野球とかよりオフシーズンが短くて、ストレスが少ないのがいい。試合数も少ないからその気になれば全試合観られるし。(多分社会人でそれやったら会社辞める覚悟がいるけど……)

俺はサッカーを「応援する人」でも「観る人」でも「楽しむ人」でもない、「撮る人」というとても数少ない人間だ。それでも最近デジイチを持ってスタジアムにやって来る人は飛躍的に増えたように感じる。なので今回はそういう人向けにカメラの雑学をつらつらと書いていこうと思う。多分、写真が好きじゃない人はぶっちぎりで置き去りにするけど知るものか。


カメラの画素数


よくカメラの広告とかで「2000万画素」とか「3000万画素」と書いているけど、アレの意味がちゃんとわかるだろうか?

例えば2000万画素というのは、パソコンのモニターで言うところの1ピクセル、あれが2000万個集まっているという意味だ。絵画的に言うなら、写真は2000万の点が集まった点描画ということになる。当然数が多い方が高精細だと言えるのだが、これがいろいろとややこしい。

2400万画素で撮った大地

1600万画素で撮った大地、判別なんてできるかよ!!

例えばパソコンのモニターなんかは1980ピクセル×1080ピクセルが多い。この場合は1980×1080=213万8400画素ということになる。2000万画素の写真を撮っても1/10くらいに縮小されてしまうのだ。暴論だけど、ネットで見るとか配信するとかだけなら250万画素くらいあればまったく事足りるのだ。

他の用件、例えば大写しに印画するとかなら200万画素だと足りない。だからうん1000万画素とかいうカメラが売ってあるだけ。(あと、画素数多ければユーザーが喜ぶという迷信めいた話もあるか……)

おまけに、今写真の発表の場になっているのはTwitterやFacebookで、しかもそれをおよその人はスマホで見ている。ならば画素数はそこそこで、ピントがよく合うカメラとかの方がいい。

ニコンが新しいカメラD5とD500を発表したけど、エントリー機のD3300とかD5500が2400万画素なのに、何倍もの値段がするD5やD500は2000万画素なのには、画素数が多いよりピントが合いやすくてたくさん連射ができた方が、いい写真が撮りやすいという現実がある。


センサーサイズ


センサーサイズとはなんだ?という人も多いかと思う。ザックリ書くとカメラの画素が乗ってるセンサーの大きさ。うん、サッパリわからないな。

もっと簡単に書こう、ミラーレス一眼のレンズを外した時に出てくる銀色っぽいパーツのことだ。このパーツの上に色を感知するセンサーが乗っていて、ここは青色、ここは黄色とか、レンズから入ってきた色味を感知する。2000万画素ならこのパーツの上に2000万個のセンサーがのっているということ。気が遠くなるほどの数だよな。

このセンサーの大きさにもいくつか規格がある。例えばフルサイズ、APS-C、フォーサーズなんかがよく聞く規格例だ。

フルサイズのソウザ

まずフルサイズというのから説明しよう。もともとカメラはフィルムで撮影していた。だからレンズの大きさ(太さ)もそのフィルムサイズにピッタリ合うように作られていた。大きすぎてもムダだし、小さいとフィルムに像がおさまらない。

デジカメに移行してもレンズはそのまま使える。ということでデジカメ全盛の時代になった今でも、カメラのパーツは昔のフィルムサイズを基準に作られている。フルサイズというのはフィルムとほぼ同じサイズのセンサーということ。

APS-Cで撮ったソウザ、違いがわからん!!

APS-CのAPSは「アドバンスド・フォト・システム」の略、これもフィルム時代の名残がある。昔はフィルムがとても高価だった、なのでもっと気軽に写真を楽しめるように普通のフィルムよりも小さなフィルムを使うカメラを作ろうとした、これがAPS。しかしあまり普及しないままみんな忘れてしまっていた。

時は流れ、カメラがフィルムからデジタルに移行する時にも問題が発生した。デジカメのセンサーはバカみたいに高かった。100万画素のカメラの価格がうん100万なんてのも普通で、その大半はセンサーを作るコストだった。

これではデジカメが普及しないと考えたカメラメーカーは、普通のフィルムサイズ(フルサイズ)よりも小さな規格のセンサーを作ろうと考えた。そこで、ちょうどフィルム時代に作ったAPSという規格が掘り起こされた。

現在のデジイチの大半はこれになる。フルサイズのカメラより軽量コンパクトで価格も安く、お求めやすいカメラだ。


フォーサーズというのはデジカメが普及してから作られた規格で、サイズはAPS-Cよりももっと小さい。その分価格はさらにお安く、軽量コンパクト。オリンパスのPENシリーズやパナソニックなんかはこの規格でカメラを作っている。


センサーサイズの使い分け


で、ここまで聞くと「センサー小さいほうが安いし軽いしお得じゃん!」と思うのが普通。けれど、これも一長一短がある。理由はセンサーの「精度」の問題だ。

さっき説明した色を感知するセンサーには特徴があって、センサー同士が密集すると、お互いに干渉しあって「間違える」ことがある。例えば黄色なのに赤と判断したり、バカになるのだ。夜の写真や室内の写真は晴天の時よりザラッとした感じになるのはセンサーがバカになるのが原因。

技術的にはフルサイズだろうがAPS-Cだろうがフォーサーズだろうが2000万画素を乗っけることはできる。けれど小さいセンサーに画素をてんこ盛りにすると密集しすぎてバカになりやすくなる。なのでプロのカメラマンはフルサイズにこだわったりする。

俺達が撮るサッカーというのは日中にしたりナイトゲームだったり、屋根が有ったり無かったりと、条件がバラバラで、カメラに優しくない暗い環境で写真を撮ることも多い。

それを考えるとセンサーがバカになりにくいフルサイズがいいよなと結論づけそうになる。

夜でもザラつきが少ないフルサイズ

ところが話はこれで終わらない。サッカーは遠くにある選手を撮る場合が多い。とうぜん望遠レンズというものを引っ張りだすことになるんだけど、これがアホみたいにデカいのだ。

スタンドで構えたら一列前の人の頭の上にレンズがあって、その人が立ち上がるとレンズとぶつかるなんてことになる。レンズを小さくしたいなら逆算してセンサーサイズの小さなカメラを用意したくなる。センサーサイズの小さいカメラはフルサイズに比べて望遠レンズがコンパクトになり、遠くまで写しやすいというメリットがあるのだ。このあたりはもっと面倒な説明がいるので割愛。

APS-Cだと多少ザラッとする、階調が狭い感じ……わかりにくいけどさ

しかし、センサーサイズが小さいカメラは夜の試合なんかノイズが出る。これをどうすんだという問題が発生する。

ここでようやく今日書きたい内容が書ける。長かったなここまで!!


今日知ってほしいこと 発表の場を考え、ノイズを「縮小して潰す」というやり方


最初のほうで、仮に2000万画素のセンサーで写真を撮ってもパソコンやスマホで見ると縮小されるよ、という話をした。これがノイズを消す方法として使えるのだ。

例えば2400万画素の写真はおよそ6000×4000ピクセルの絵が撮れる。これがパソコンだと1980×1080ピクセルの画面に収まるように縮小される。短辺の方が尊重されるので、だいたい1500×1000ピクセル程度で表示される。

仮に1×1ピクセルのノイズがあったとしても、1/4に縮小されるので「このノイズは縮小する時に消してしまえ」となるのだ。4×4ピクセルの色の乱れまでは消える計算だな、高画素バンザイ。

俺が画像を紹介する時に使っている「googleフォト」では高画素でも勝手にリサイズされて、小さい画像になる。せっかく撮った大きな画像を小さくされるのは悲しいけど、ノイズが消えやすくなるというメリットもあるのだ。

どんないいカメラでも暗いところ撮るとアラが出るんよ(撮ってる人の腕も悪いし)

もちろんアホみたいに画素数が多いカメラを使うとノイズが乗りすぎてザラザラになりやすいし、そもそもデータとして重たいのでパソコンの記憶領域がすぐパンパンになるというデメリットがある。なのでどれくらい高画素がいいのかとかは判断がつきにくい。

それにモニターも高画素化していて、4Kなんて規格も普及しだしている。なのでこれからはこの手はスマホユーザー限定になっていくだろうな。

それでもスマホがガンガン普及して、ブログやTwitter、Facebookを見ている7割くらいがスマホユーザーという現状が変らない限り、このノイズを消すテクニックは結構使えると思う。


この記事見て「わかりやすい!」と思った人は多分1000人に1人くらいだろうなあ……。最後の「縮小して潰す!」というやり方だけでも覚えておいてな。そんではね。

2/08/2016

紅白戦から見える今年の戦い方と、期待している選手をピックアップしてみた。 #photo #diary #cerezo #セレッソ

サポコンに行ってきた。

けど、画像をはっても叩きたい人が叩いてくるだけなんで友達だけに送っといた。友達少ないからすぐに終わったぜ。


それよりも、その日の午前に舞洲でやっていた紅白戦の方が俄然面白かった。あれだけ攻撃的なメンツを揃えて、どういう組み合わせをするのか、どういう戦い方をするのかが見てみたかったからね。今日は紅白戦の感想と、注目の選手を何人か取り上げようと思う。


FW 玉田圭司と柿谷曜一朗の安定感


システムは4-4-2で、大熊清監督が去年やってたシステムと大差ない。ただ、攻撃の仕方が変わっていて。数パターン試された2トップの並びは、どちらかと言うとタテの関係に近かった。


その中で最も期待感が持てたのは玉田圭司と柿谷曜一朗の組み合わせだった。二人とも足元で受けるスキルがあるし、パス交換のリズムも小気味いい。玉田がパス出しもできるプレーヤーで、曜一朗がそれに反応できるプレーヤーで、だからこの二人で相手をかき回す場面はなかなか見応えがあった。


心配なのはそれ以外の組み合わせだった。一貫していたのは柿谷の相方をどうするの?ということだっんだけど、リカルドと組んだ時は曜一朗が一列下がった4-4-1-1になり、点取り屋がゴールから遠くなる、他の組み合わせでも一長一短。

また全体を通して気になったのは曜一朗が裏に抜けだそうという動き出しを何度繰り返しても、そのタイミングでパス出しができる選手がいなかったということ。例えば、2013年のファビオ・シンプリシオのような、気の利くパサーがいないのだ。その辺りはソウザに期待したり、丸橋祐介や扇原貴宏、酒本憲幸といったボールを運べるプレーヤーのレベルアップが必要になると思う。


MF 両サイドは組み合わせ次第でバリエーションが増える。ボランチは意外に安定するかも


FWのファーストチョイスが玉田と曜一朗だとすると、高さという要素が足りなくなる。その辺りは危惧していたようで、攻撃的なMFに杉本健勇を入れるシステムも長く時間を割いていた。


健勇はストライカーとして期待されているけれど、個人的には前線でのボール供給役だと考えている。サイドやトップの深い位置でボールを受け取り、味方の攻撃をサポートするプレーは彼にしかできない。運動量と守備意識がキチンとつけば、サイドハーフもアリだと思う。

もちろんオーソドックスな組み合わせもあって、去年活躍した関口訓充は今までどおりのキレがあったし、新加入のブルーノ・メネゲル、清原翔平は馬力のあるところを見せてくれた。ブルーノに関してはパス出しのテンポがもう少し早くなれば面白いと思う。丸岡満の成長を信じて根気よく使うのも大切。うーん、このメンツで二人しかピッチに立てないのはもったいないな……。


ボランチは……。当面はソウザの相方探しということになる。ソウザは運動量がバリバリあるタイプというより、決められたテリトリーに入った相手をバンバン弾き返すタイプ。茂庭照幸の言う通りアマラウタイプのボランチで、それにパスワークとシュート力が加わった感じだ。

去年いた山口蛍が運動量と献身性を持ち味にしていたから、タイプはまるで違う。ということは相方も変わる可能性がある。山口蛍の場合は橋本英郎との親和性が高かったが、ソウザの相方はもう少し動けるプレーヤーの方がいい。


その中で際立っていたのは山村和也だった。体格がある分競り合いに強く、キープ力があるのでボールが落ち着く。山村とソウザで相手の流れを止め、そこからパス出しをしていくのが今の時点でのベストチョイスだと考える。あくまで主観だけどね。


DF SBは充実も、CBは人材難


DFが今年一番苦労するポイントじゃないだろうか。サイドバックは丸橋、酒本、田中裕介、椋原健太、松田陸など力のあるプレーヤーがたくさんいる。特に田中、椋原、松田は両サイドともにこなせるのでバックアップとしても重宝するだろう。


けれど、CBは山下達也の相方探しから始める必要がある。茂庭照幸、中澤聡太、ケガ明けの藤本康太らが候補になるが、去年いた染谷悠太のように一番後ろからゲームメイクできるだけの器用さは誰も持っていない。ボランチにかかる負担はかなり大きくなるだろう。扇原がボランチとしていいプレーをできれば、山村をこっちに持ってくるオプションも使えるかな?


GK キム・ジンヒョン一択



これはもう異論がないだろう。余程のケガなどが無ければ動かない。CB、SBともに見知った選手が多いのもプラスになると思う。今年はU-23の試合があるので、控えの選手のテンションも維持できる。


チーム戦術 いかに曜一朗にいいボールを供給できるか


この戦術がハマるかハマらないかで、今年のセレッソが決まると言っていい。彼がシュートを撃ちやすいシチュエーションをどれだけ作れるか。紅白戦では限られた時間だったこともありそれがあまり見えなかった。あったとしてもパスカットされてしまったしね。


彼が最も活躍した2013年はJ1で、相手が攻めてきたのをいなして曜一朗にロングパス一本という形が決まり続けた。今年はJ2ということもありボールを持てる、持ててしまうシチュエーションが増えるだろう。そういう時に、2013年のアウェイ湘南戦のようなチームで崩す引き出しも持っていると助かる。

しかし、前述のように攻撃陣は新しいメンバーが多く、ユース育ちも少ない。連携に時間がかかるのは目に見えている、前半戦の早いうちにハマる組み合わせを見つけられるかがカギになるだろうな。