12/31/2007

日常とlightbox

 家内に外泊許可が下りたので年末年始は夫婦揃って過ごせるようになった。これもひとえに家内が頑張ってくれたおかげ。退院までもう少しかなという感じなので、このままキッチリ治したい、というかもうずいぶんとよくなっているように思えるのだけれど。病院で描きためたイラストをフォトショップで加工している様はとても元気だ。

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 かくいう私もようやくひと段落という感じ。ただし自分に課していた宿題は片付けてしまいたい。

 と言ってもその宿題というのはlightboxを実装することなのだけれど。私はかなり後発なので、いろんなページに解説があって便利。あっという間にseesaaに組み込むことが出来た。下の画像をクリックすると画面が暗転して本サイズ画像が表れる。

seesaaブログも以前はサムネイル画像をクリックすると画像に合わせたサイズのウィンドウが表れて結構かっこよかったのに、今は重くなるからか単なる画像拡大表示だけになってしまっていてイマイチ。なのでlightboxの実装がこんなに簡単に出来て嬉しい限りだ。後はお正月を待つばかりか。

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12/30/2007

忘年会のご飯が尋常ならざる美味さだった。

 今週はウチの会社の営業日が四日しかなく、その上一日は大掃除ということで日頃の一週間分の仕事を三日で仕上げなくてはいけなかった。オッサンには非常に厳しいスケジュール。クタクタになった後だったので、正直大掃除の後の忘年会は早く終わってほしいなという気持ちでいっぱいだった。

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 しかしこの忘年会で食べたご飯が驚くほど美味しかったので、自身への備忘録代わりに記録しておきたい。

 お店の名前は「福耳」心斎橋の鰻谷近くにあるあったかくてこじんまりとした佇まいのお店。(食べるのに)忙しくて写真が撮れなかったので、お店の様子はこちらから。ブログはこちら


 メニューは沖縄料理が中心。お酒も下戸の為未確認ながら焼酎、泡盛が揃っているらしい。沖縄と言えばラフテーだとかチャンプルーだとか、とかくお肉料理や油モノを連想するのだけれど、このお店の売りは野菜料理、野菜がとにかく美味しいのだ。聞くと有機無農薬野菜を使っているとのこと。そのせいか味がしっかりしていて、どんな調理法をとっても他の食材に負けない強さがある。

 例えば最初に食べたカブの葉のみぞれ煮。カブの葉とブタの三枚肉の薄切りを出汁で炊いて、たっぷりの大根おろしとともに食べる。豚肉はあくまでスープにコクをプラスする為のもので、主役はカブの葉。かむとシャキシャキとした食感があり、続いてほろ苦さ、出汁の旨味がやって来る。そして胃におさまった時じんわりとした温かさに笑みがこぼれる。人間だってそもそも自然の一部で、野菜も同じく自然の一部で、本来ならこういうものを食べることこそが自然な行為の筈であるのに、私にはそれが出来ていなかったのだ。こうして力のある野菜を食べると、そのことを改めて考えさせられてしまう。激務でグッタリとへたりこんでいたはずの胃袋が、出された料理の数々を苦もなくぺろりと平らげてしまったのも、それが自然な行為であったから、かも知れない。後でお店の方に「こんなにご飯を食べられた方は初めてです」と言われてしまったけれど、美味しくないご飯ならそんなに食べない。


 終わりよければ全てよし、これで今年の仕事は全て終わった。つもりだったが、今クライアントのサイトを手直ししている最中だ。平穏はいつ訪れるのやら…。でもいいお店を紹介してもらえたのは収穫、家内が元気になったらこのお店に行ってみたい。

12/29/2007

ただいま忘年会

071228_1850~0001.jpgはよ帰りたい


12/25/2007

幸せなクリスマス。

 何をもって幸せとするか、その基準ってのは人それぞれで、私が過ごしたクリスマスは、他の人にとっては月並なものだったかもしれない。でも私個人としては100点満点の、素敵なクリスマスだった。

 私にプレゼントがあったのは二日前、サンタクロースに少し体型が似ている会社の先輩Nさんが、artisan & artistのカメラバックを破格の値段で譲ってくれた。

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 カメラには持ち運び専用のバックがあって、それがカメラバック。中でレンズ同士がぶつかるのを防ぐ間仕切りや、外から衝撃をうけたりしても大丈夫な緩衝材が入っていて、防水加工を施していたりもする。とにかく普通のバックより頑丈で、おまけに今撮りたい!と思った時にサッとカメラが取り出せるようにもなっているという、かなり機能性重視のアイテム。artisan & artistのそれは機能美もさることながらそれなりにおしゃれで、持っているとワクワクする。

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 実はこのカメラバックをN先輩から貰うまでartisan & artistなんてブランドは全然知らなかったのだけれど「Nさんがartisan & artistのカメラバックを譲ってくれるんやって」と家内に話をすると「それは絶対に貰いなさい」と言い出した。そもそもartisan & artistはメイクボックスやポーチなど、こちらも機能性が要求される分野で有名になったブランドで、勿論そのノウハウはカメラバックにも生かされているという。家内はメイクボックスの作りに感銘を受けたので、カメラバックの話にもすっと入ってこれた。ちなみに「artisan & artistのartisanってなんでしょうね?」「抵抗勢力?あれはpartisan(パルチザン)か」という私達のしょうもない会話に「違うで、artisanというのは職人さんのこと、artisan & artistというのはそういう人たち向けのブランドやねん」と鋭く突っ込んでくれたのも家内だ。


 その家内も病状が快方に向かい、ようやく昨日今日と外泊許可が下りた。私は早速もらったばかりのカメラバックと少しの荷物を小脇に抱え、家内を家まで迎えた。久しぶりに我が家に帰ってきた家内は嬉しそうだったけれど、そんな家内を見ている私は、きっとそれよりも嬉しそうな顔をしていたと思う。今までの苦労が、小さいながら実を結んだのだから、それを喜ばないほうがどうかしている。好きな人と気兼ねなく話が出来る、好きな人がいれたとびきり美味しいカフェオレが飲める、朝目がさめた時目の前にいてくれる。当たり前なのだけれど、その当たり前が、今まで遠かったのだ。私は鬱のせいか朝がすこぶる苦手なのだけれど、今朝だけはすっきりと起きられた。


 それから、家族三人で外食をした。

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 と言っても特別凄いところではなくて、普通のファミレス。特別美味しさとかを求めていたわけではなくて「家族揃っての食事」がしたかった、ただそれだけ。娘も少しずつ大きくなり、食も太くなってきた。私ほど大きくならなくてもいいけれど、それなりに元気なのはいいことだ。


 先週はタフな仕事が続き、三日ぐらい午前様帰宅だったのだけれど、今週も相当忙しくなりそうな気配で、三十路のオッサンにはかなり厳しかったりする。それでもこの二日間のおかげで、何とか乗り越えられそうだ。病は気からというけれど、いい気分でいられているうちは、きっと大丈夫。

12/21/2007

返歌に感謝。

 まずお二人(ここここの中の人)の素早いレスポンスと冷静なエントリに感謝したい。お隣さんの立場からすれば古橋のポジションよりも補わなくてはいけないところがあるわけか…。現時点ではこの話はニッカンや一部の敏感なセレサポ(勿論私も含めて)だけがドタバタしてしまった喜劇にしかなっていないのかな。悲劇になるのはゴメンこうむりたいので、このまま「はいトバシ記事でしたー!チャンチャン!」で終わってほしい。笑われるくらいならいくらでも経験してるしね。

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 同時にこの騒ぎで両クラブのサポーターの質の違いをビビットに感じ取れたように思う。それは収穫。

 セレサポは、いい意味でも悪い意味でも情が強い。それはパルケの残留希望トビを見ればよく判る。クラブに対しても愛情があるのだけれど、それと同じかそれ以上に選手に対しても情熱を傾けている。かく言う私も嘉人が神戸に行くと知った時に味わった虚脱感といったらなかったし。アキが大阪を去った時も、それはそれは辛いものだったのだけれど。

 おとなりさんは、逆に少しドライだ。マグノ・アウベスがあんなことになっていても、播戸や家長が揺れていても、チームを強くすることの方がプライオリティが高い。昔は新井場の一件とかあったようだけれど、チームの立ち位置が変わると心境も変質するものなんだろうか。
 
 勿論この感覚に優劣など無い。オカンの口癖ではないけれど、ウチはウチ、他所は他所だ。今は不必要に動揺せず、出来ることを出来る限りして、フルの決断を待つしかない。生真面目な性格だから、しっかり合点が行くまで考えてくれるはずだ。それでもし出て行くという話になったとしても、そう決めたのがフルならば、引き止めるのは野暮ったい話だ。やせ我慢と言われても、そうすることに決めた。



追伸というか私信というか

 お二人を識者と見込んだのは、二人が自身やサポ、クラブを客観視出来る人間と踏んだから。その判断に間違いは無かったと思う。改めてありがとう。それとクロちゃんによろしく伝えておいてください。ははは。

12/20/2007

フルその2。

 まあご存知の方も多いかと思いますが、こんな話が…。

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ニッカンスポーツ

G大阪がC大阪のエース古橋獲得に動く

 G大阪が、C大阪のエースFW古橋達弥(27)の獲得に動いていることが18日、分かった。古橋は05年にJリーグ・ベスト11に選出されるなど攻撃的ポジションのオールラウンダーで、今季はJ2で日本人2位となる18点を挙げている。すでに新潟などJ1の複数クラブが興味を示しているが、G大阪は既に水面下で獲得の打診を行った。この日、関係者も「そういう話があるのは事実です」と認めた。(後略)


 まあソースが飛ばしの多いニッカンというところで今のところはどうということもないかと…。よもやサポーターの一部がさんざっぱらブタ呼ばわりしたチームの選手に、それを意識的に看過していたクラブが頭下げて金積んで来てくれって話もなかろうとも思うしね。もし本当だったらこれほど傑作な喜劇もないっしょ。

 セレッソもセレッソでそれがどういうことなのか、さすがに判っていると思うし…。うん、さすがに判るだろ…。判るよな?ああ、不安になって来たぞ。ははは。もし許したら許さんぞ。ははは。


 ところでこの話ってガンバサポの識者(ここの中の人とか、ここの中の人とか)にとってはどういう話なのかね。冷静に話を聞いてみたい気がする。そんなヤツいるかい!というのか、いや、フツーに買いますから、というのか。まああちらさんからすればよくある話の一つに過ぎないのかもね。

12/18/2007

サンタがくれたもの。

 我が家に一足早いクリスマスプレゼントが来ました。家内の病状が良いということで、主治医から一時外泊の許可が下りたのです。週末は久方ぶりに家族水入らずで過ごせそうです。家内も娘に会いたがっていたので、本当に嬉しい。家路に着く時、頬に当る風は冷たかったけれど、それが気持ちよく感じられるくらい、いい気分でした。

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 嬉しいついでに恩師から頂いた図書カードで本をまとめ買いに行きましたよ。

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 本屋さんも好きですし、本もわりと読むほう(エッセイとか、柔らかめのが多かったですが)なのですが、最近は見舞いやら仕事やらで足が遠のいていました。久しぶりの大きい本屋さん。これもまた楽しい。

 本当は写真集(アイドルのとかではなくて、出来れば綺麗な風景とかの)とか建築の本(これが結構面白い。理系でもイマジネーションがある人は実に楽しい建物を作っています)とかが欲しかったのですが、結局細川貂々さんの「その後のツレがうつになりまして」と松尾スズキさんの「クワイエットルームにようこそ」それから北原保雄さん監修の「みんなで国語辞典!」シメに若杉公徳さんの「デトロイトメタルシティ第四巻」を購入。うーん、一貫性が無いなぁ。もう少しお金が残っていたら「ジャンクション」も欲しかったかな。でもどれもハズレではなかったので満足しています。

 冬の寒い中、心がとても温かく感じられる一日でした。

12/17/2007

長居に行ってみた。

 お久しぶりです。家内の病状も随分良くなりまして、かなり嬉しい今日この頃です。このまま無事退院できれば万々歳なのですが、気を引き締めていきますよ。


 さてさて、今日は所用で阪和線に乗っておりまして、気まぐれに長居で途中下車いたしました。最終戦の時は時間が無くて試合後すぐに長居を離れていたので、今年一年お世話になったお店や人に挨拶回りです。と言っても回れたのは2件だけ。蹴球堂さんスイマセン、さくらさんスイマセン、他沢山のお店の皆様スイマセン。

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 一件目は阿以栄さんです。思えばこのお店でタコライスを食べたのが今シーズンの始まりでした。それをカレーに変えてから勝ち始めたような…。シメもここでカレーです。

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 今日は甲子園ボウルがあったので結構な数のお客さんが来られたとか。商売繁盛はいいことです。セレッソの試合日も、もっと賑わうようになれば嬉しいですね。


 それからりんでんさん。

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 マスターとはすっかり顔馴染みになってしまっているみたいで、多分何ヶ月かぶりなのですが、顔を覚えていただいていました。まあこれだけの体躯でカメラ持ってウロウロしていたら誰でも判るか。

 りんでんさんでも甲子園ボウルを観に行ったお客さんとお話をしていました。かなりの熱戦だったみたいですね。頂いたのはこちらもアツアツのぜんざい、手作りの懐かしい味がしました。亡くなったウチのおばあちゃんがぜんざい得意だったのですが、その味に似ていたなあ。


 それからそれから、以前みの字師匠のところで店がえらいことになっていたという記事が載った浪花屋さん。なんでもお店に車が突っ込んだとか突っ込んでないとか(情報未確認)大丈夫かなと足を伸ばしてみましたら、無事お店やっておられました。

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 いろいろと新しくなってすっきりした感じです。以前の下町情緒あふれる佇まいも良かったのですが、これはこれでこざっぱりしてして、一見さんでも入りやすい感じですね。


 久しぶりに長居をブラブラしましたが、大阪の下町は今日も元気でした。りんでんのマスターが「来年昇格したら何か考える」と仰っていたので、セレッソも勝ちまくって、この勢いに負けないように、むしろもっと勢いづく感じにしないとね。それでは。

12/13/2007

オマタ。

 この街は、東京よりも大きくないし、裕福なわけでもない。湘南のような美しい海もないし、別段しゃれているわけでもない。新世界や釜ヶ崎なんて、ここが日本かと疑ってしまうほどだ。どこか別の街から帰ってくると、道端に捨てられたガムの跡に辟易してしまうこともある。

 でも、この街はいい街だ。生まれた街だから言うわけじゃない。少しクセはあるけれど、それに慣れれば随分住みやすい。

 寒い日は猪飼野まで来て、アツアツのトッポギでも食べるといい。ジャンジャン横丁で串カツも悪くない。暑い日は駄菓子屋でひやしあめを飲みながら、入道雲を眺めよう。探せばそれなりに大人の店もある。日本語とハングルとチョングォと英語をチャンポンで話せるようになれば、まあそれなりの関西人になっているだろう。


 尾亦選手、セレッソにようこそ、大阪にようこそ。力になってくれ、大暴れしてくれ、そしてこの街とこのチームを好きになってくれ。よろしくたのむ。

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12/12/2007

フル。

 古橋に、やっぱりというか、とうとうというか、J1からのオファーが来たらしい。攻撃陣の再構築を考えている新潟か…。

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 最終節でやってた残留希望の署名に書き込みしておいて、それはどうかとも思うけれど、古橋が本気でJ1でのプレーを熱望しているなら、それを引き止めるのは止しておいた方がいいように、私は思う。

 私が署名してまで残ってほしいと思っているフルは「セレッソでのプレーに喜びを感じてくれていて、チームのために頑張っている」フルで「J1でプレーできていたかもしれないけれど、諸所の事情でいやいやながら残っている」フルではないから。


 当然サポーターとして、チームが勝つこと、上にあがることを望んでいる。古橋が欠けるのは大ダメージなのも承知だ。しかしグズグズ煮え切らない選手がチームにいて、結束がほどけてしまうのも「どんだけ」な話だと思う。いらない選手ははいさよなら、いる選手だけ残ってくれというのも、プロの世界とはいえなんとなく合点がいかないし。


 いろいろ周りが話をしても仕方が無い。後は古橋の胸先三寸。セレッソがそれだけ魅力ある存在なのか、それとも違うのか。後は彼が決めることだ。

12/11/2007

家内が良くなりだした気がします。

 まだまだ治療に長い時間を要する病気なので、予断は許さぬ状態なのですが、先週から入った新しい薬の効きが良かったのか、家内の病状が少しずつ快方に向かっているような気がしています。気が楽になったのか顔立ちも少し穏やかになり、何気ない会話を何気なくする喜びを久しぶりに感じられた週末でした。

「退院したら、カメラが欲しい」

 私に感化されたのか、快気祝いまで指定されてしまいました。レンズの都合上メーカーはニコンに決まりなのですが、D200D300ましてD3などはデカイし重いし、何より高価なので、軽くてさばきやすいD80かそれの後継機がいいかななどと考えています。


 家内はまだ元気だった頃、私のD200でよく草木を撮っていました。普通は美しい花や荘厳な樹木を撮るのでしょうが。家内は決まってその傍にある小さな草木や苔を写していました。

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 同じカメラで撮っても、私はこんな感じ。

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 全く同じ機械だというのに、撮れたものにこれほどの違いが出来る。これがカメラの醍醐味なんでしょうね。


 家内が元気になったら、カメラを買って、出来ればレンズも足して、二人で撮影旅行に行きたいな。そうして絶景を撮って喜んでいる家内の姿を、沢山撮りたい。今は苦しみばかりだけれど、だからこそ、そういう時間があってもいいように思うんです。今から家内の為にカメラ貯金します。

12/06/2007

真っ黒い街。

 例えば。

 例えばの話だけれど、自分の周りが敵意を持つ人ばかりの世界にいたら、私達は平静でいられるんだろうか。

 いつも落ち着かなくて、少し油断していたら、敵意ある者に大切なもの、会いたい人、かけがえない時間を奪われていく日々があるとしたら、私達は普段どおりの気持ちでいられるんだろうか。


 私は、私は多分無理だ。どんなに格好悪くても、どんなに奇異に見られても、大切なもの、会いたい人、かけがえの無い時間を守るはずだ。


 それはやっちゃいけないことなんだろうか。そんなことをしたら駄目なんだろうか。もしそうなら、辛いな。


 私が変わり者だと思われているのは、多分こういう妙な価値観を持っているからなんだろうけれど、それを今更変えようとは思わない。


 やっぱり私は、大切な人、大切なもの、大切な時間の為に戦うことにする。かっこ悪くても、かまうものか。

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12/04/2007

近況と、またな。

 最近は心身ともにまいっております。西中島です。電話に出るときに本名にすべきか西中島にすべきか迷うのです。だって本名で出たら「だれっすか?」とか聞かれるんだもの。

 まあ、家内が入院してからは、ずっとこんな感じです。病状がよくなったり悪くなったりに一喜一憂。ダメだと判っているのですけれどもね、そういうのは。でも、喜ばずにはいられないし、悲しまずにはいられないし、そういう人だから「一生一緒にいよう」と心に決めたのだし。


 こうして死んだような日々を送っている最中、久方ぶりにコメンツが大量に来ておりました。

「ああ、優しい人もいるのだね。ありがたいね」

 と思ったら私の誤植ご指摘のコメントでした。ははは。

 でもこれが、本当に嬉しかったりするのです。名前を間違えてしまった柿本選手、柿谷選手には申し訳ないですが、私がこっそりと書いているブログを、こんなに沢山みて頂いているのだなということ、そしてその人たちが本当にいい人たちだということ、それを再確認出来たのですから。普通だったら炎上とかするんじゃないかなぁ。私のブログが燃えたのは一度くらい。本当にいい読者の皆様に出会えたものです。


 そうして観て頂いている方々に、いいご報告、楽しいエントリ、面白い情報が発信できればいいなと思います。さし当っては、家内の病気がよくなることとか、来季のセレッソの陣容とか、そんなところでしょうか。

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 そのセレッソですが、私が好きだったゼ・カルロス山崎哲也両名がセレッソを離れることになりました。好不調のむらっ気が激しく、守備に難があったゼ・カルロス、監督の構想から外れてしまった山崎。一円でも無駄が出せない台所事情を考えれば、これも止む無しなのかと思いますが、ゼ・カルロスは貴重な左利きのフリーキッカーで、ピンゴやアレーといった同郷の選手の良き先輩として、チームを引っ張っていた1人。山崎もサイドバック、センターバック両方を務められる「ポリバレント」な選手。また二人とも老け込むには早すぎる年齢です。何より苦楽を共にした仲間です。寂しくないと言えば嘘になります。違う世界にいても、他の国にいても、元気でいて欲しいし、出来ればまたセレッソに関わってほしい。

 昔の野球ファンなら、バルボンという選手をご存知かと思います。50年代から60年代にかけて阪急で活躍した「チコ」バルボン。キューバ人でスペイン語しか話せなかったバルボンは、生きていくために独学で日本語(というか関西弁)をマスターしました。現役を引退してからもその語学力と人柄を生かし、解説者や通訳、球団職員として活躍されています。「是」をみていると、その真摯な姿勢と明るいキャラクターが、なんとなく「チコ」にダブって見えてしまうんですよね。

 山崎は、これはもう大ファン(というかその枠をはみ出していますよね)なこの方の文章をご覧いただければ、どれ程の好漢であったかは十分ご理解いただけるかと。好きな人、好きを超えて好きな人と別れる辛さ、今の私には、少しだけだけれど、判ります。私は家内が元気になれば、また何年も一緒にいられるけれど、この別れは今生の別れかもしれない。それは、辛いのその先にある辛さだと思います。実は蹴球堂で一度お見かけしたんですが、本当に嬉しそうに山崎のゲーフラ持ってたもんなぁ。これだけ人の心をつかんだ人なんだから、選手としても勿論ですが、人として幸せになってほしい。この別れが人間、山崎哲也にとってプラスになることを祈っています。


 なんか最近、悲しい話ばかりのような気がしてきたんですが、冬ってそういう季節なんですかね。まあ、それも僅か三ヶ月です。春になれば、また鮮やかに、セレッソは咲きます。それまでは、辛抱、辛抱。

12/02/2007

C大阪2VS2東京V 意地。

 恐らく「プライド」なんて高尚な言葉ではない。今日の試合を表すには、手垢にまみれた、この古ぼけた日本語が相応しいと思う。出足つまづいても、頑張って駆け回り、反撃する。この泥臭さがたまらないのだ。

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 前節から1週間、アレー、ゼ・カルロスは復帰できなかったが、それ以外は今季のベスト布陣。

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 しかし立ち上がりからペースはヴェルディ。老獪な中盤、タテへの突破力に長けた前線、そして何よりリスクを最小限に抑えるスタイルがセレッソを苦しめた。

 例えばセレッソの場合、守備の最小構成、最後尾につく人数はCB二人とアンカー(アレーや羽田などCBタイプの選手)の3人なのだが、ヴェルディはそれが5人(4人のライン+アンカー)前線の力を信じて攻撃に人数をかけないのでボールを奪っても展開するスペースが無い。シーズン序盤の連敗が懲りたか、それ以後はとにかくこのスタイルを徹底してきたようだ。そのスペースの無い密集地にセレッソが突っかかっていくものだからあっという間に混戦になり、簡単にボールを奪われてしまう。流れの中からのゴールが飯尾の1点だけだったのは、フッキ不在が大きい。もしフッキがいたらと思うとゾッとする。

 ただセレッソも2点をとられるまで手を打てなかったのか疑問がある。サイドの上がりをどちらか一方にして守備の面子を増やすとか、奪われる前にシュートを打つよう徹底するとか。前半はあまりに単調で、まるで形を作れなかった。そんな中でも小松が強引に仕掛けてPKを奪ったのは大きかった。キッカーが古橋ではなくジェルマーノだったのがサポーターにとっては少し複雑ではあったが。

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 後半はセレッソのモチベーションが上がったことと、ヴェルディが少し三味線をひき始めたこととが重なって、拮抗したというか、間延びした時間帯が増えていった。ヴェルディがとにかく香川を自由にさせないようにし続けていたのが印象的だったが、陽光も手伝ってか、少し牧歌的過ぎたように映る。


 セレッソの今季ラストゴールは、ヴェルディのJ2優勝を奪い去る小松のヘッドだった。第3クールの好調期から比べると、このクールは少しスランプ気味になっていたが、最後にらしい見事なゴールを見せてくれた。丹羽のクロスも素晴らしかった(これで差し引きゼロぐらいだろうか)ジェルマーノが熱くなりすぎて主審に睨まれ、退場したのもご愛嬌、いろいろあった07年シーズンが、ようやく終わった。


 結果を見れば、決して満足のいくものではない。一年でのJ1復帰を目標にしていたにもかかわらず、順位は5位。J2に長居する危険性を考えれば、また来年があるなどと楽観視してはいられない。しかし現実として、あまり経験の無い選手や、キャリアの浅い選手ばかりだった今季の編成で、よくぞここまで、という気持ちもある。今はただ一年間頑張ったチームの労をねぎらいたい。

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12/01/2007

よう、久しぶり。

 今週のダメダメっぷりなんて無かったね。仕事から帰るといつも日が変わっていたし、体の調子は悪いし、悲しいこともいろいろあって、いいことは少なめだった。何よりブログの更新が出来ないでいると、世間様からどんどんと離れていくようで、妙な寂しさを感じたね。

 それでも明日、ああ、もう今日か。今日が最高の一日になるって事は、もう決まっているんだ。大好きなサッカーチームの試合が観られる、大好きな家内に会える、大好きな娘と遊べる(残念ながらスタジアムには来られないけれど)体はきついが、タッチタイプはほがらかだ。


 明日は青空の下で、大好きなチームの為に声を出そう。病院の片隅で、幸せをかみしめよう。娘にはマンガの描き方でも教えるかな?まあその時の気分でお菓子とか買ったりさ。そういう他愛ない日常を目指していたはずなんだけれど、気がつくと薄給激務の毎日だ、普通でいるってのは普通以上に難しいよな。

 でもまあ頑張るよそれがサポーターと、夫と、親父の務めってもんでしょ。

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