11/30/2004

ホントはこうだったらしい。

 日刊スポーツの一面で、こんな記事が有ったのでマンガにしてみました。

PK




嘉人、嘉人、嘉人。

 今朝のスポーツ新聞大阪版の一面はどれも大久保でした(さすがにスポーツ報知は清原でしたが)

各誌一面


 なんだかいつもそばにいたやんちゃ坊主が、一旗上げて手に届かない程の遠くに行ってしまった様で、嬉しくもあり、寂しくもあります。

「メッセージを届けたい」

 という想いを抱いたのは私だけではないようで、メッセージがびっちりと書き込まれたTシャツや横断幕が送られたそうです。嘉人の事が好きな人達全員のメッセージを身につけてしまったら、きっと耳なし法一みたいになってしまうんでしょうね。

 嘉人がもしあれ程やんちゃでなかったら、同じ成績をあげたとしても、きっと今ほど皆に愛されることは無かったと思います。嘉人は嘉人だからこそ、セレッソのアイドルたりえたのでしょう。


 セレッソの降格を自らのゴールで阻止した嘉人。嘉人の助けを求めるチームが、遥か彼方にも有ります。「残留請負人」として、スペインに旅立ってほしいですね。

11/29/2004

東心斎橋の小さな奇跡。

 新潟戦は前述のとおり、東心斎橋のアイリッシュパブ「マーフィーズ」で観戦していました。試合開始30分前には別室も含めて満員状態。アルコールも入ってテンションはかなりハイでした。

 かくいう私もゲンを担いでギネスビールを注文。下戸なんですが、ビールを飲んだ試合は負けなし。スポーツバーでの観戦も負けなし。ニッポンハムのレンジで出来るお弁当を食べた時は必ず勝ちだったので、担げるものは全て担いでおきました。ギネスは生よりも柔らかなのみ心地、意外とおいしく頂けました。

 試合展開の変わるたびに、大分対柏戦の経過が表示されるたびに、みな一喜一憂。大久保の先制点の時は「俺達の誇り」の大合唱でした。喜びも悲しみも、皆で分け合う事の素晴らしさ!


 途中柏先制の報が流れた時や、新潟に同点にされたシーンでは、重苦しい空気がただよっていましたが、誰かが携帯で大分の同点弾を確認した時など、バーは大歓声に包まれました。

 そして大久保のがむしゃらな突進から生まれたPK。皆「決めてくれ!」の願いを600キロ彼方の新潟に送ります。大久保が放ったシュートがゴールに突き刺さった瞬間はもう歓声と拍手とコールとが入り混じって、バーの床が抜けてしまうのではと思うほどでした。


 そして残留を決める長い笛。バーはさらにお祭り騒ぎ。陽気なアイリッシュの店員さんが「カンパーイ!」と音戸を取ると、皆グラスを高々と掲げ、喜びを共有していました。


 この日がこの日になる為には、様々な要素が揃う必要が有りました。「店に交渉してみる」と言ってくださった108さん。それを快諾してくださったマーフィーズの方たち。集まった居残り組のサポーター。新潟で声援を送りつづけた遠征組のサポーター。そして奮闘してくれたセレッソの選手達。一つでも欠けてしまったら、奇跡は起きなかっただろうと思います。


 この日ほどセレサポであった事を嬉しく思った事は有りませんでした。この日ほどセレッソを誇りに感じた事は有りませんでした。この日ほど大久保がセレッソに来た事は決して間違いじゃなかったと思えた日も、また有りませんでした。


 この日あの場にいた全ての人に感謝します。ステキなバーを見つける事も出来ました。もしできるのなら、セレサポみんなで、今度はゆっくりとギネスを片手にサッカー談義などしたいですね。

追記)狼里ちゃんはソフトドリンクしかダメですよ。

新潟1VS2C大阪 大脱走。

 今日のセレッソは、今までのセレッソとは全く別物の「戦う集団」になっていました。約1名いつも通りの人もいましたけれど。

 スタメン布陣は予想通り。久藤、布部は怪我をおしての強行出場。久藤のテーピングでがちがちに固められた足が痛々しかった。

新潟戦スタメン


 そして何より4万人のサポーターの大歓声!!新潟も勝利すれば最大3位まで順位を上げられる可能性があり、しかも震災後のビッグスワンでは負け無し。試合開始前には「これは引き分けすら難しいかも」という感覚に陥りました。

 しかし、前半立ち上がりのイニシアチブはセレッソ。懸念されていたサイド攻撃は酒本、古橋の両翼が完全に勝利。特に酒本は守備でも貢献し、一年間の成長を見せ付ける形になりました。「ミナツモのフィーゴ」なんて言われていましたけれど、なんのなんの。少なくとも「浪花のフィーゴ」ぐらいの活躍はしていました。


 ただ、守備はメンツが変わったからか終始不安定でした。上野、エジミウソンに裏を取られる場面も有りました。キーパーが伊藤でなければ、シュートの精度が良ければ、勝負事にIFは禁句ですが、今思うと本当に助かったシーンでした。


 両サイドを駆け上がる古橋、酒本のクロスを防ごうと新潟のディフェンスが付きますが、コーナーキックに逃げるのがやっと。反町監督からすればセレッソのセットプレイの精度の無さを読んでの指示が有ったのかも知れません。

 35分、この日何度目のコーナーだったか。右サイドからのコーナーキックに西澤がファーへと移動。しかしこれはフェイク。ボールは低い弾道でニアへ、そこに合わせる影が一つ。新潟のマークを振り切ったのは、今日一番ゴールに飢えていた男、大久保。ヘディングシュートがゴールネットに突き刺さります。1-0、待ちに待った先制点。

 ゴールも嬉しいものでしたが、より嬉しかったのはこの点でひきこもる事無く、さらにアグレッシブなプレーを続けてくれたこと。テレビ画面で見ていると、いったい何人の選手がピッチにいるのか、と感じるほど分厚い攻撃を見せていました。


 結局1点リードで後半戦へ。両チーム交代は無し。しかしここで新潟は布部に狙いを集中。タテへの攻撃参加、パスが無いと判ると、布部にボールが収まった時には2、3人のプレーヤーがチェックに駆けつけ、横パスは全て読まれてカット。新潟の攻撃の起点は皮肉にもことごとく布部からでした。

 そして、失点の起点もハーフウェーライン辺りでボールを持った布部の軽率なキープからでした。囲まれ、奪われたボールは素早くエジミウソンへ、高速ドリブルは、止められない。素晴らしいシュートが低い弾道でゴールに。同点…。


 ここで小林監督は布部を切り、苔口を投入。古橋をセンターに置き、久藤ワンボランチというリスク覚悟の攻撃的交代。完全に勝負に出ました。

新潟戦  苔口投入


 久藤はワンボランチになっても、怪我を押してフル回転。守備の要として、攻撃の起点として精力的に動いていました。連敗中の久藤とは全く違うプレーが、セレッソのチーム力をワンランク上げたように思います。

 交代した苔口もスピードある攻撃で左サイドを侵食。酒本も前半と同じく精力的な働き。どれだけスタミナが有るのか、という貢献を見せます。

 攻撃陣の分厚い組織的プレーと伊藤の素晴らしいセービングによって、同点になった際の新潟ペースの攻撃も僅かの時間でやり過ごす事が出来ました。


 小林監督の次の一手は森島を下げて徳重。そのままトップ下へ。2トップ、2シャドーに両翼からの攻撃も加わってまさに攻めダルマ状態。しかし、シュートまで行けない。守備陣の体を張ってのディフェンスに、攻め手を封じられていきます。

新潟戦 徳重投入


 残り時間5分。もうダメか…。必死の攻撃は、しかし、奇跡を呼びます。ボールを持った大久保はペナルティエリアで相手を振り切ろうとドリブル。倒されても、諦めずボールを追います。放たれた折り返しを新潟ディフェンスがハンド、PK。

 キッカーは志願した大久保。心なしかいつもより神経質な面持ちでボールをセット。相手キーパーは横浜戦でPKを止めている野澤。大久保のキックは、4年間の想いを込めてゴール右サイドへ。野澤も右と読んでいました。それでも大久保の渾身のシュートは野澤の手から僅か数センチ先を通過し、ゴール。勝ち越し!


 この一点さえあれば、後はボールキープ。清水戦のリプレイを見るように、大久保、古橋、苔口がボールを相手陣内でキープ。ロスタイムの3分間がやけに長く感じられましたが、ついに勝利の笛。この瞬間、ベンチに柏引き分けの一報が。残留の報を聞き、歓喜がチームを包みました。


 この試合のMOMは間違いなく大久保です。しかし、伊藤も、久藤も、酒本も、古橋も、西澤も、みんなが今年一番のポテンシャルでした。今年の苦しい一年間を最高のプレーで締めくくってくれたセレッソに感謝します。



新潟VSC大阪 スタメン発表

 スタメンが発表されました。前節の余勢をかってシステム変更は無し。布部、久藤の強行出場を見ると小林監督はこの試合で残留を決める腹づもりのようです。


新潟戦スタメン


リザーブ

GK 32 徳重健太
DF 16 齋藤竜
MF 13 佐藤悠介
MF 27 苔口卓也
FW 11 徳重隆明

 リザーブに攻撃のカードを3枚用意している点も注目すべきでしょう。では、マーフィーズで!

新潟VSC大阪 試合展望

 ついにこの日が来ましたね。セレッソとしてはこの試合を本当の最終節にしたいところだと思いますが、相手は現在好調の新潟、ただでは勝たせてもらえないでしょう。

 前述のように小林監督が「サプライズ」を用意していた場合、激しい点の取り合いになるような気がします。

 前はいつもの仕事をすればいいわけですが、4バックのチームからはあまり点がとれていないのが不安材料でしょうか。

 守備に関しては0点は期待していません。試合が終わったときに、セレッソが奪った得点より1点少なければいくらでもとられて結構。主力4人が抜けている実情を考えれば、それくらいの気持ちを持っておいたほうがいいでしょう。


 柏が勝ってしまえば全てがムダになってしまいますが、負けて入れ替え戦にまわるのと、連勝で挑むのとは気分が違うでしょう。


 今から5時間半後に全てが決まります。どんな結末が待っていようとも、サポーターとしてそれを真摯に受け取ることにします。

11/28/2004

混迷の前夜。

 新潟はセカンドステージの頭から数試合、ブラジル人3トップの3-4-3を採用していたので、その印象がとても強かったのですが、ここ何試合かは4バックで戦っている様子。

 特に目に付くのが山口のポジション。本来ならボランチに入るところを、気持ちもう一列上がり目に入れて、鈴木慎をサイド攻撃に徹底させているようです。

 さらにFWの一人(恐らくエジミウソン)がやや下がり目に入り、分厚い2列目を形成。いわば4-1-4-1という変則的な布陣を敷き、連勝中なのだとか。


 これで2002world.comに寄せたぼへみあん氏の4バックを採用するかも、というレポートの意味を読み取る事が出来ました。

 一言で言えば、3バックの際に生まれる両サイドのスペースを消す為の予防線を張りたいのだと思います。

 本来ならダブルボランチで、サイドにボールが展開される一歩手前のプレーを潰しておくのがベストなのですが、セレッソのボランチはそれほどのプレーを90分間維持できる程タフなわけではありません。特に今は久藤、布部が負傷中。

 かと言って、今まで順調に来ている前五枚を変えたくない。それなら多少中盤の主導権を握られても、4バックで行きたい、ということでしょう。


 正直この策が有効なのか、監督自身も悩んでいるところだと思います。本来なら右サイドで使いたかった下村は、布部の怪我でボランチにまわるでしょうから、左は大森が苔口というメドが立っていても、右サイドに誰を入れるのかが本当に難しくなって来るからです。

 徳重に我慢してもらって…、という考えも有りますが、それをするとリザーブの攻撃的なカードを失うことになります。マリオなどは全くの未知数。センターでスイーパー役をこなしている柳本をまわすのは論外。本当に人がいないのです。


 今までのシステムで何とかやりくりしていくのか。それとも新潟戦に取って置きの秘策を持って臨むのか。はたまた、「よりにもよって…。」で予想した入れ替え戦にウエイトを置いた采配を振るうのか。残留請負人としてセレッソの監督を受けた小林監督の実力を見せる時が、今まさに来ているのかも知れません。



仁義無き戦い。

 デイリースポーツの記事を見ていたらこんな妄想が…。

ここは九州大分県。夜更けの鳥煮田組事務所に一本の電話が・・・。

ジリリリリン・・・。ジリリリリン・・・。

松橋

「だれじゃいこげん夜中に」

ガチャ、

「あー、鳥煮田組じゃが」

嘉人じゃけんのう。

「おう、その声は松橋か、久しぶりじゃのう」

松橋

「そ、その声は大久保さん、ひ、久しぶりです!(滝汗」

高松

「なにガタガタ言うとるんじゃい、おちおち寝とられんがな」

松橋

「た、高松のアニキ!大久保さんからお電話が!」

高松

「な、なにぃ!それをはよう言わんかい!受話器かしたれいや!お、大久保さん、お元気そうで(滝汗」

嘉人じゃけんのう。

「おう、高松も元気そうじゃのう。ところで、最近おまえらのシマに柏組のモンが来とるそうやないか」

高松

「は、はぁ確かに。何でも、昼日中に大の大人が『だるまさんがころんだ』やっとるいうて、えらいウワサですわ」

嘉人じゃけんのう。

「今わしら長居組と柏組が争うちょるのはしっとるやろうが。わしはしばらく海外に高飛びする予定なんじゃが、それまでにケリつけんと西澤の親分と森島の親父にわしの面目が立たんっちゅうわけじゃ。言うとる意味はわかっとるな?

高松松橋

「は、はい!!(大滝汗」


次の日、腹に銃弾を受ける柏組早野組長。

組長

「な、なんで何の恨みも無い鳥煮田組がワシのタマ取るんじゃい・・・。ごふっ」

高松

「悪う思わんでくれよ…。これも大久保さんの為や。大久保さんに逆ろうたら、何されるかわからんきにのう!!」

パラパーン、パラパーン

なんて事に、ならないかなぁ…。




11/27/2004

よりにもよって…。

スポニチアネックスOSAKA

C大阪「J1残留」へ不安…DF2人出場停止、両ボランチ負傷

 C大阪が追いつめられた。練習中にMF布部が腰を強打して病院へ直行。ボランチの相方MF久藤は前回の清水戦で右ひざのじん帯を痛め万全ではない。おまけに23日の清水戦で勝利に貢献した千葉とラデリッチのDF2人は出場停止だ。


 最悪の場合、守備陣5人のうち4人が入れ替わる可能性が出てきました。千葉、ラデリッチの穴は上村、大森、斎藤(!)が埋めなくてはいけません。

 ボランチはさらに深刻。久藤は公開練習時は別メニューだったようで、非公開の昨日今日でどれだけ回復しているのかが心配です。

 ここ数試合守備陣と攻撃陣の橋渡し役を上手くこなしていただけに、久藤が出られるのか出られないのかで試合の様相はがらりと変わってくるでしょう。


 もしもの場合は下村と濱田、もしくは下村とマリオというペアが考えられますが、濱田、マリオの格落ち感は否めません。

 濱田は運動量と積極性に問題が有りますし、マリオは運動量こそ有りますがチームにフィットしているかは疑問です。


 ここで小林監督には二つの選択肢が有ります。

 一つは新潟戦を全力で闘い、何としてもリーグ戦での残留を目指すというもの。今一つは新潟戦を捨てて主力を温存し、万全の体制で入れ替え戦に臨むという方法。


 キーは久藤、布部の怪我の状態でしょう。二人が全治まで残り1週間程度の軽い怪我であるならば、激戦を続け、疲労が溜まったJ2のチームに、ベストコンディションのフルメンバーで臨んだ方が残留の可能性は高いでしょう。

 二人だけに留まらず、西澤、森島も披露が溜まっている状態ですから、思い切ったギャンブルプレーも有りでしょう。


 ただボランチ二人の怪我が深刻なものであるならば、全力をあげて新潟戦を戦うしか有りません。この場合も大分対柏戦の結果待ちである為に賭けの要素を多分に含んでいますが、あと3試合を全て全力で戦う事は冷静に考えて不可能です。


 ここにきて一番層が薄い部分に故障者が出た事は不運と言うしかないですが、嘆いても怪我が治るわけでは有りません、冷静に明日の試合を待つしかないでしょう。



そっかぁ、強いんだ。

 帰宅そうそう「Jリーグをややイヤな目で見る方法」のやまかんさんのコラムを見て泣きそうな気分になりましたよ。新潟、ホームで負けてるのにより一層パワーアップしているのね。あはは。


 ただ「付け入るスキは有る筈だ」と行間のあら探しを開始(やな性格だな)ちょっと気になったところを何点か見つけました。


 まず出だしに素晴らしい組織プレーを披露しながら90分間それを持続できないでいる点。やっぱりどれだけ鍛えられたチームでもどこかにほころびが有るもの。
 
 この試合でも新潟が支配している時間帯にPKが有ったりして、相手にもチャンスが生まれているので、そうしたところを大事に決めていければ流れをつかむことも出来るはず。少なくともサンドバックになる事はなさそう。

 前節でようやっと勝利、しかも一点差を45分間耐え凌いだ経験はセレッソにとって大きな収穫。試合巧者とは御世辞にも言えないけれど、不恰好でも、奪ったリードは絶対に守りきる、というサッカーをしてほしい。


 次に松田のオーバーラップや坂田の投入など、相手がリスクを覚悟でパワープレーをしている時間帯に、守りきれず失点している点。

 本当にずる賢いチームはこういう時間をギリギリで耐え忍ぶ方法を知っているもの。黙々とチームプレーを続ける素直さが急激な変化に対する対応の遅れを生むのかも。

 幸いにもセレッソは攻め駒には難儀していません。攻撃陣が前節と同じならスピードの有る苔口と、個人技の光る徳重が控えています。

 劣勢になる時の事を想像するのはあまりいい気分ではないですが、リードを奪われる事態になってもワンボランチにして攻めを厚くするなど、ポジションやシステム変更を伴う交代や、後ろからの攻め上がりを増やしていければ得点機は生まれるということ。


 そしてなによりチームの中核をなすブラジル人トリオの中で中盤とのリンクマン役を務めていたと見られるファビーニョが今節出場停止になっている事。「決める」選手よりもその一歩前で「崩す」プレーをする選手に弱いセレッソにとっては朗報かも。


 まあセレッソは最下位なんですからアラを探せばこれ位では済まないわけですが、不利な立場なのは先刻承知。そんな今だからこそ、「勝てるんだ」と信じる事が大事だと思うのです。たとえどんな試合展開になっても、最後まで応援する気持ちがある人こそ、本当のサポーターなのでは…。



11/26/2004

神の名は108

 いつも観戦で使っていた難波のスタジアムカフェが28日に限ってお休み。ケーブルではスカパーは観れない。ということで「仕方がない、実況スレとJ's GOALを睨んどこうかな」なんて諦めかけていたところに神降臨!

108 :U-名無しさん :04/11/24 22:15:53 ID:5ELQvCDk
緑戦の前日にスカパーJリーグセット入った。

お前ら、うち来るか?

272 :108 :04/11/25 23:08:37 ID:G18ghTzR
>>ALL

軽はずみなこと言ってスマンかった。うち、お屋敷じゃないしテレビもちっちゃいんで
大人数はちょっと無理....。でも、まるっきりその気がなかったわけではないんで許して...
と言っても無理だろうな。

で、知り合いの店を明けてもらう事に成功した!。実は結構早い段階から着手してたん
だけど、肝心の店長が友人の結婚式に出席とのことで代わりのバイト君の手配に手こずっ
てしまった。そのため返事が遅れてしまい申し訳ない。

場所は東心斎橋、キャパ50-70人程度、12:30から開けてもらうことになってる。
ただし細かい部分をまだ詰めてないんで詳細はもうちょっと待って下さい。

317 :108 :04/11/26 01:03:49 ID:7+LihSwd
お待たせしました。詰めの部分(といっても当日バイト君これなくなった
らどうするかとかそんな事)終わったんで、取り敢えず店のURL貼っときす。

http://www.murphysosaka.com/


明日の晩Jリーグセットの手続き手伝いに行くんで、詳細はまた連絡します。


 やったー!生観戦だーっ!108様有難う。

 という事で日曜日の予定変更。お昼から心斎橋に行きます。なんか私にもの申す!な人もいるようなので、ついでにサシオフもしようかな?多分ライトブルーのリュック背負っていると思うので、そういう出で立ちのデブヤ体型の人間を見たら「うぉっ!あいつが西中島か!キモッ!」とか思ってくださいな。セレッソが残留できるなら何だっていいよ。

 ちなみに過去何回かスポーツバーでサッカーの試合を見たことが有りますが、代表戦も含めて一度も応援しているチームが負けたことが有りません!逆UGさん現象ですね(笑 最低負けは無いって事で安心していて下さい。それではパブで会いましょう!

3日先は闇。

 私が無職だった頃、あっちこっちに履歴書を送ったり、面接を受けに回ったりしていたのですが、一番心配だったのは「明日の自分がどうなっているのかわからない」ということでした。

 今のセレサポ、レイソルサポ、山形サポ、福岡サポは皆同じ気分を味わっているのではないでしょうか。


 特にJ2勢では山形が失速気味。福岡に3位の椅子を明け渡してしまいました。しかしその差は僅か、しかも直接対決が残っています。ここが踏ん張りどころと、モチベーションも上がるでしょうし、傍目には面白い一戦になりそうです。今年の対戦成績は共に一勝一敗一分。本当にどう転ぶか分かりません。


 対するJ1でもセレッソが意地の巻き返しで勝ち点差は一。しかも柏には「降格請負人」山下がいます。柏サポーターはさぞ寝つきの良くない日々を過ごしているでしょう。

 もちろんセレッソとて気が抜けない状態なのは同じ。まず四万人のサポーターが待つビッグスワンで勝ち点を取らなくてはいけません。それでも柏が勝ってしまえば無駄骨になってしまいます。


 勝ち点差が5くらい有ったころは、「はいはい、入れ替え戦で何とかしますよ、チームもそれに合わせて調子作っといてね」と割り切っていたのですが、セレッソがここ三試合で確実に勝ち点を重ねてきた結果、混戦模様を呈してきました。

 ここで勝ち抜けられればいいのですが、もし入れ替え戦に回るとなれば、チームは疲弊しきった状態でアウェー戦に臨まなくてはいけません。せっかくここまできたのですから、すっきりと締めたいところです。まあそれで嘉人を観られる機会が減ってしまうのは寂しいですけれども…。

 あとここまでギリギリになると入れ替え戦のアウェーゲームが山形なのか福岡なのか分からず、宿や移動手段の予約が非常に面倒だったりもします。ひとつ入れ替え戦回避、よろしくお願いします!



11/25/2004

ジンクス

スポニチアネックスより

柏がJ1残留に向け大分で緊急合宿
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 柏が25日から大分で緊急合宿を行うことが決まった。28日の最終節大分戦(アウエー)はJ1残留がかかる重大な一戦。早野監督は23日の浦和戦の大敗を受け、24日の練習前にクラブ幹部と相談して直前合宿の実施を決めた。早野監督は「最後だからできるだけいい状態をつくりたい。いい準備をするため、移動なども考えて早く現地に入って、選手を試合に集中させたい」と気合十分。小野寺社長も「やれるだけのことはやる。最後の90分間、しっかり戦ってほしい」と緊急合宿を了承したという。


 相手も必死になってきましたね。対するセレッソもいつも通り週末の練習は非公開、雑音をシャットアウトする為、移動便も宿泊するホテルも報道陣にはリリースされていないようです。

 この厳戒態勢の中、現地組のサポーターはともかく、居残り組のサポーターができる事といったら自分達に有利なデータを集めて安心するくらいなものです。国内サッカー板を覗いて見ると、いろいろなデータが出ていました。

○過去セレッソは新潟スタジアムで勝っていない

○新潟はここ3年ホーム最終戦全て勝っている

 などというゲンの悪いものもありましたが、レイソルにとって取って置きの"爆弾"が見つかりました。中坊コラム記事から。


レイソルの状況が当時のベガルタと酷似なんですよね。
 

・14節にチャンピオンチームとの対戦。
 

ベガルタはマリノスと。

レイソルはレッズとの対戦だった。


・スタジアムは超満員。
 

仙台スタジアムも日立柏も即刻売り切れだし、

満員度120%。


・しかも相手は飛車角落ち。


マリノスは坂田、マルキーニョス、ユ・サンチョル、ドゥトラ欠け。

レッズは山田、ネネ、アルパイ、トゥーリオ、長谷部、アレックス、山岸欠け。
 

・そして相手エースのハットトリック。


マリノスはエース、久保の超人的ハットトリック炸裂。

��特に3点目が恐ろしい程の凄さ)

レッズはエース、エメルソンの超人的ハットトリック炸裂。

��特に3点目が恐ろしい程の凄さ)
 

・相手サブ組選手の得点。
 

マリノスはサブに甘んじてた大橋が得点。

レッズはサブに甘んじてた室井が得点。
 

・降格請負人、FW山下が在籍していた。


��003年ベガルタのFWには山下がいた。

��004年レイソルのFWには山下がいた。

 

��BSでたいようさんがご指摘してましたが、

確かに、山下がいるチームは降格してるんですよね・・・・・。
 

・なによりスコアはホームで0-4

言うまでもない鬼のようなスコア。
 

・15節の相手はアウェーでの大分。 

微妙に違うのが、

��003年はトリニータも残留レースに参加していた。

��004年はトリニータは残留レースに絡まず。

��なので若干トリニータの気合が違うかも?)


・ビッグアイが処刑場。


ベガルタはここでドローに終わり、J2へ陥落した。

まさに残留決定戦の死闘の会場がビッグアイ。

レイソルは・・・・・・どうなるんだ。



 この記事を見ていたレイソルサポーターは全員orz状態でした。

 すべての未来が過去のデータ通りになるわけではないですけれど、ちょっと気分が落ち着く記事でした。中坊さんグッジョブ!!



世界から観た日本サッカー。

 フランスサッカー批評界の重鎮、リオネル・レコルベ氏が来日し、最新の日本のサッカーシーンを紹介した記事を母国の専門誌「ル・フット」に寄稿しています。

 内容は殆どが浦和レッズに関してのものですが、現在の日本サッカーの位置づけを知る意味では非常に興味深いものです。

 この仏文の記事を、大学生でフランス語を学んでいる雲泥の沙―undeinosaの管理人の方が訳して下さっています。是非ご一読下さい。

 レコルベ氏の記事にあふれる情熱を余すところなく訳して頂いた雲泥の沙―undeinosaの管理人さんに感謝です。



 以下私なりの感想を書かせて頂きましたので、必ず記事を読んでから見て下さい。そうしないとわからない箇所が有りますので。



 どうでした?騙されちゃいました?一応ヒントとしてカテゴリーを「スポーツお笑い」にしたのですが、判りましたでしょうか?
 こういう「優しいウソ」私は嫌いではありません。こういう「うわーっやられちゃったよー!」っていう記事が他にも有りましたら紹介お願いしますね。

「よじど~!」と泣く親父は嫌いですか?

4410tv更新

ありがとう

長居のファンは最高だ。
昨日は本当にたくさんの方が観にきてくれた。
本当に嬉しかった。
ありがとうございました。

昨日のホーム最終戦。勝つことが出来た。
久しぶりの「勝ち点3」。
この間のヴェルディ戦は、あと少しの時間、
自陣でボールを持っていられれば勝てたのに
最後の最後で同点にされてしまい「勝ち点3」を落とした。
たくさんのファンの前であんな試合をもう見せられないという
チーム全員の結束が昨日の勝利を呼んだんだと思う。
本音を言えば自分も点を決めたかったけど、
チームが「勝ち点3」を取れたのでよかった。

日曜日の新潟戦。
絶対に勝って、セレッソをJ1残留させます。
応援宜しくお願いします。

2004年11月24日
大久保 嘉人


 ぐわああぁぁっ、よじど~っ!!どうしてそんなに急に「いいヤツ」になっちゃったんだよ~。あんまり泣かせないでくれ~。ううぅぅぅ(涙

 でも今の達観した嘉人と、意地のポストプレーを続けるアキと、だんだんエンジンがかかってきたモリシと、すげーシュート連発の古橋がいたなら、何点だって取れそうな気がするよ!

 何点かは取られると思うけれど、それ以上に取ればいいだけの話。日曜日が待ち遠しい、でも大阪で生で見られるところどこかないかなぁ…。

この大事な時に!

11月28日(日) 後 01:00~後 03:00 BS1 Jリーグ

「東京ヴェルディ1969」対「横浜F・マリノス」
                  (試合開始 後1:00)

                    【解説】 木村 和司
                【アナウンサー】 吉松 欣史

  ~味の素スタジアムから中継~


��中断> ハーフタイムに BSニュース(約5分)


 なぜなんだNHK、せめてBSぐらい降格争いの手に汗握る緊迫感を届けてくれたっていいじゃないか!大阪での生放送はスカパーのみ、しかも頼みのスタジアムカフェはfmOSAKAのイベントで休業…_| ̄|○

42 :U-名無しさん :04/11/24 18:37:23 ID:Po+3kXRE
こうなりゃ携帯片手に大挙してヨドバシでも行こうか?
別にビックカメラでもいいけど。


 ああ、いいっすね、それ。是非ご一緒させてください…。

スタジアム汚すべからず。

 昨日行われた横浜VS新潟のエキシビジョンマッチとして、モーニング娘。らハロープロジェクトのメンバーから選抜された「ガッタス ブリリンチスH.P」と横浜サポーター女子選抜とのフットサルの試合が行われました。

ガッタス


 が、ガッタスの応援に駆けつけたハロープロジェクトのファン達とマリノスサポーターの間で一悶着あった模様。2ちゃんねるの国内サッカー板はちょっとしたお祭り騒ぎになっています。


 そもそもこのエキシビジョン、最初からなにやらきな臭い匂いのする企画でした。まず先述のガッタスのホームページにあるインフォメーション。

日時: 2004年11月23日(火・祝)
開場: 12:00予定
会場: 横浜国際総合競技場
対戦カード: Gatas Brilhantes H.P. vs 一般公募による2チーム (13:00キックオフ予定)
横浜F・マリノス vs アルビレックス新潟 (15:00キックオフ)

席種: SS席(指定) ¥5,000 SB席(指定) ¥3,500 Sブロック¥3,000
自由席(大人) ¥2,000 自由席(小中学生) ¥800
※ 料金は全て前売り価格です。
※ どちらのお席でも観覧できますが、より近くで応援できるSB指定席がお勧めです。
※ ガッタスの試合だけでなくマリノスvsアルビレックスの試合ご覧になれます!!


 …「も」ってどういうことですか?私がマリノスサポーターだったらこれだけでカチンと来ますよ。あまりに配慮の無いインフォメーションですよね。


 そして試合当日。サッカーの試合に来た事ありませんって感じの方たちが大挙ご来場。騒動は起こるべくして起こりました。

6 :U-名無しさん :04/11/24 00:22:00 ID:yoY+f7Eo
モーヲタvsサカヲタ(マリサポ)がバトル中

・今日の昼間Jリーグの前座試合としてモー娘vsマリノスサポーター(女)のフットサルの試合があった。
・当初はイベントのひとつでほのぼのムードで終わる予定であった。
・しかしマリサポが「(モー娘を)殺せ」コール。「(モーヲタ)キモイ」コールをして両者の関係悪化。
・試合終了後、挨拶をするモー娘に「へったくそ」コール

・新潟出身のメンバーがこう発言した
「幸い、私の家族や友人は全員無事だったんですけれど、まだ避難所生活で苦労している方々もたくさんいるそうで、
そういう方々にも暖かい支援をしていただけたらと思いますマイクいいですか? 新潟ガンバレ!!」
��対戦相手のアルビレックス新潟ガンバレと言ったと勘違いした?)マリサポが罵声と大ブーイング・・関係修復不能


 他にもガッタスやガッタスサポーター(っていうかハろプロファンですね)に対するマリノスサポーターの中傷の内容が書かれた書き込みがありましたが、あんまり載せたくない内容ですし、一つ一つを検証していくのは無意味なので割愛します。


 私的に感想を言わせてもらえるのなら、マリノスサポーターの一部の人間のやった行為に関しては絶対にしてはいけない事であり、相手側に対して(この場合はガッタスになるのかな)謝罪をしなくてはいけないと思っています。

 ただガッタスサポーターも、サッカーの試合がどんな張り詰めた空気の中で行われるものなのか、ちゃんと勉強していてほしかった。

 ガッタスのレプリカを着ていたというなら全然OK、普段着でも問題ないでしょう。が、コンサート会場からそのまま来ました!って出で立ちでで来るのは論外です。


 スタジアムはサッカーを愛する者達が集う場所であり、彼らにとってスタジアムは神聖な場所です。そこに場違いな出で立ちの人間が押しかけたならどうなるか。自明であったはずです。

 ハロプロのファンの方達には逆の立場に立って考えて頂きたいとおもいます。もしハロプロのコンサートに、関係の無い人間が、ハロプロのアイドル達を見る以外の目的でやって来て、貴重な席を奪っていったら、どう思いますか?


 今回は比較的ライトなサポーターが多い横浜だったので怪我人は出ませんでしたが、これが仮に鹿島や浦和で行われていたら、多分新聞に載るくらいの「事件」になっていたと思います(まあ鹿島や浦和のフロントはこんな企画は立てないと思いますが)


 この「騒動」には一方的な加害者も一方的な被害者もいません。マリノスサポーターは自分達の家を他人に土足で上がりこまれたわけですし、ガッタスのメンバーやサポーター達もさぞ居心地が悪かったはずです。

 フロントやタレント事務所の方達が、もう少し何かしらの配慮をして頂ければ、こういう事態は回避できたのではと思います。他球団のフロントの方達も、これを教訓に、より皆が楽しめるチーム運営をして頂けるよう期待します。


11/24/2004

today≠1/365

 試合の朝です。いつもはわくわくするのに、今日はちょっと憂鬱。思うにいつもは無責任に試合を観ているけれど、今日はそうではないからかと…。

 横断幕、準備良し。横断幕のひも、準備良し。ボード、準備良し。マジック、準備良し。あと足りないのはスタジアムに向かう勇気だけかな…。


 今日はいつもの試合予想もお休みします。出来るだけたくさんの人に記帳していただく為に早く家を出なくてはいけませんから。すいません。まあ、「えーっ楽しみにしてたのにぃ」って人もいませんか。

 エスパルスにとっては残留を決めて一息つきたいところでしょう。どうぞゆーっくりしていって下さい。その代わり、勝ち点3、頂きますので。

 「俺達の誇り」は決して諦めたりしません。可能性がある限り、貪欲にゴールを目指してくれるはず。それを信じて、行ってきます。

我が人生最良の日。

 こちらはぐぐっと感情的に、嘉人に送る横断幕の最終連絡を致します。

 ゲート開門時間にスタジアムに着くと、北ゲートはもう長蛇の列。バックスタンド裏にまで続く行列に「もし横断幕張れる場所なくなったらどうしよう」と不安になりましたが、何とかバックスタンド中央に良い場所をキープ。

 ところが張るのに四苦八苦。何せ1.2×3メートルの横断幕、一人だとどうしても手が届かなかったりするんですね。

 でもその時に横の席にいたお父さんとおチビちゃんのお二人が、何言うともなく助太刀に入ってくれました。感謝感謝です。

横断幕張り出し完了!
image/nishinakajima-2004-11-23T13:29:50-1.jpg


 ここで前日ひらめいたボードの出番。掲げて「どうですか~?」なんて声をかけていると、興味を持っていただいた方達がちらほらと書き込んでくれるようになりました。

 こうなってくると皆さん「何やってるの?」と誘われるように集まって来てくれます。主旨を説明すると、皆嘉人へのメッセージを綴ってくれました。


背を伸ばして必死に書いてくれたちびっ子のみんなありがとうね。

「嘉人のためなら」と賛同頂いたおばさん達ありがとうございました。

かわいいイラストを添えてくれたお嬢ちゃん達ありがとう。

「苔口先輩の横断幕ないっすか?」といっていた玉野光南のサッカー部のみんなありがとう。苔口が世界に羽ばたく時は絶対作るからね。


 気がつくと横断幕の前にはちょっとした行列が出来ていました。真っ白だった横断幕の裏が、皆の想いでどんどん埋まっていきます。試合開始の直前まで、いつも誰かが書き込んでいるという状態でした。


 2時間後、セレッソの勝利を告げるホイッスルが夕暮れの長居に響きます。しかしそれは、嘉人の長居でのプレーが終わった事を告げるものでもありました。

 今年のホームラストゲームという事で、試合後はチーム全員で場内一周。選手が近づくと、スタンドからは拍手と歓声が起こります。殆どの人は「ヨシトーッ!」と叫んでいたのではないでしょうか?ゴール裏に選手が来ると一斉にフラッシュが光り、長居に夜空よりほんの少しだけ早く、きら星が輝いたようでした。


 その後小林監督、布部選手会長がホームゲーム終了の挨拶。「必ず勝って大阪に帰ってくる」との宣言にスタジアムは沸きかえりました。

 そして、最後に嘉人の移籍報告。壇上に立った嘉人は、泣いていました。ごんたくれのくせに、やんちゃのくせに、まるで子供みたいに、ずっとずっと泣き続けているんです。そんなふうにするものだから、私も泣いてしまいました。どうしてこんなに泣けるのだろうってくらいに、ポロポロポロポロ涙が出ました。

 祝福の花束は2つ。一つは森島から。そしてもう一つは、なんと韓国から駆けつけたユン・ジョンファンから。

 思えば2001年天皇杯決勝。ロスタイムに大久保がドリブルでPKを誘い、その同点弾となるPKをユンが決めていましたね。二人は仲が良いようで、嘉人は本当に喜んで、また泣いていました。


 西中島は横断幕を張るのを手伝ってくれた親子に別れを告げると、ロビー像前に移動しました。随分時間が経っていましたが、まだ随分と人がいて、ボードを掲げるとすぐにみな記帳をして下さいました。

 中には「ブログ見ています」という人や、他のセレッソ系ブログを管理されている方達も。皆さんには本当に感謝です。

 程なくして、横断幕の裏側は、嘉人へのメッセージでいっぱいになりました。横断幕が本当に完成した瞬間でした。


 セレッソの球団職員の方達も、ギリギリまで待ってくれていました。アンケートの結果と目録の入った手紙、そしてみんなの気持ちが詰った横断幕を快く預かって下さいました。球団の皆さんにも感謝です。


 最初に横断幕を作りたいといったのは私です。でもその計画が上手くいったのは、今日来ていただいた皆さんのおかげです。私一人では、何も出来なかった。こんなに素晴らしいものになるなんて、夢にも思っていませんでした。この若輩に賛同して下さった事に、改めて御礼申し上げます。


 そして大久保選手。皆があなたのスペインでの活躍を望んでいます。それはとても大変なことだと思います。でも、あなたなら出来るはず。もし辛くなったら、この横断幕を見てください。きっと元気になるはずです。

 まだ国内でのプレーが残っていますが、悔いのない試合をして、旅立って下さい。どこにいてもあなたは私達の誇りです。



C大阪2VS1清水 見つかった「形」

 今日はたくさん書くことが有りますが、まず冷静に今日の試合を振り返ってみます。

 スタメンは下図の通り。出場停止の伊藤に代わって徳重 健太がJ初出場、左サイドハーフに古橋が入り、3トップは森島、西澤、大久保となりました。チョ・ジェジンには千葉、北嶋にはラデリッチがマンマークする形です。

VS Shimizu


 立ち上がりにペースを握ったのはセレッソ。今のチーム状態で勝つためには先制点を取る事が大事。ペース配分など考えず、全員ががむしゃらにボールを奪い、ラッシュをかけます。

 対する清水は前節で残留を決めたためモチベーションも低く、立ち上がりにスキが有りました。それに加えてセレッソのラッシュ。先制点は生まれるべくして生まれたものでした。

 見事な攻撃参加でゴールネットを揺らしたのは久藤。そのシュートは今年生まれた娘にささげるものか、それとも嘉人への手向けか…。


 先制点を奪えたセレッソですが、ここでさらに乗り越えなくてはいけない壁がまっていました。それは「2点目」の壁。一点を守りに入って動きが止まり、相手の猛攻にさらされる悪癖を払拭する為には、この流れの中でもう一点、奪う必要が有りました。

 この壁を砕いたのは、トップから左ウイングハーフに下がった古橋。下がったことで得意のミドルを楽に打てるようになり、うなりを上げたボールはゴール左へ。2-0。スタジアムに歓喜の声。


 これで前半を終える事が出来たならば、小林監督のプラン通りだったでしょう。しかし、前半ロスタイムに一瞬のスキ。ケアしなくてはいけないコーナーキックから、易々と追撃弾を奪われてしまいます。

 徳重 健太は初先発としては十分及第点の出来でしたが、至近距離の反応に難が有る様子、若干の後味の悪さを残して、試合は後半へ…。


 後半は立ち上がりから清水ペース。チョ・ジェジンをポストに久保山、太田らが飛び出し、マンマークで開いたスペースへ突進。何度となくピンチを迎えますが、相手のシュート精度の悪さと、水際でのブロックでかろうじて失点を免れます。


 後半15分ごろには布部、久藤のダブルボランチが揃ってガス欠。酒本が孤立し始めます。森島、大久保がカバーしようとしますが、組織的な守備で何度となくサイドに押し込まれ、全体で押上げをかける事が出来ません。

 ここで最初のカード、久藤に代えて下村。この交代は劇的な変化こそもたらさなかったものの、ボールの回転が良くなり、何度かカウンターで反撃するシーンが生まれるようになります。

VS Shimizu 下村投入


 特に大久保の1対1になったシーンなどは決まってもおかしくない場面でしたが、残念ながら自らの花道にゴールを添える事は出来ませんでした。


 柏VS浦和戦の経過が逐次紹介され、柏劣勢が伝えられる中。清水の組織的な攻撃とセレッソのカウンターが何度もリフレインされ、ついに、残り時間5分。

 スタジアムにいた2万1千のサポーターは、また追いつかれるのではないかという不安を、自らの声援でかき消し、ピッチの選手達は体を張ってボールを敵陣内でキープします。

 大久保は闘志をむき出しにしながらタッチラインでボールを保持。相手の厳しいディフェンスにも冷静さを失う事無く、黙々とプレーしていました。勝利の為に、残留の為に、今まで共に戦ったチームメイトやサポーターの為に…。


 主審のホイッスルが長居のピッチに響いた瞬間、セレッソはようやく、長い長い呪縛から自らを解き放つことが出来ました。


 柏との勝ち点差は1、得失点差は3。他力に頼らなくてはいけない状態に変わりはありません。

 しかし、忘れかけていた勝利の味を思い出したことは、たとえ入れ替え戦に臨んだとしても、それを乗り越えられるはずだという自信になった筈です。この一勝は勝ち点3以上の価値がありました。



11/23/2004

スタジアム到着

20041123


何とか横断幕を設置しました。

以外と人、多いです。やはりタダ券効果でしょうか?
ともかく記帳お待ちしています。


これも病気なんだろうな。

 明日の試合に向けて、細々とした準備をしていたわけなのですが、急に

「そういや殆どの人はこの横断幕が嘉人のところへ行くなんて思ってないよな、ボードか何か作ってアピールした方がいいのかな?」

 などと思い立ち、B3より少し大きいくらいのボードを作ってしまいました。

ボード


 まあこれくらい誰でもするんでしょうけれど、問題なのは行動があまりに「衝動的」なこと。前々から「ボード作らなきゃ」って計画しているのなら普通なのですけれど、「あ、作りたい」って感じで作ってしまいました。

 これってやっぱり精神安定剤では抑えきれない「躁状態」の表れなんだと思います。仕事中も急に原因不明の不安感が来ましたし。今日はあまり良い日では無かったのかも…。


 それでも明日はやって来るわけで、その日はセレッソにとって、嘉人にとって大事な試合の日なのです。いよいよ心穏やかに、なんていっていられなくなりました。今日は早めに休みます。

11/22/2004

希望が1つ、絶望が1つ。

「自分が苦しい時は、相手だって苦しいんだ」

 よく聞く言葉です。でもそれって本当かなぁって思っていました。自分をこれだけ苦しめているのだから、相手が苦しいわけなんて無いんじゃないの?って感じでした。

 随分と子供の頃から半信半疑だったわけですが、今回セレッソとレイソルが残留をかけ、考え方によっては優勝争いよりずっとシビアな争いをしている中で、レイソルサポーターの方々のブログを見るにつけ、この言葉が真実である事をようやっと知ることが出来ました。

「やっぱり相手だって苦しいんだ」

 記事はどれも悲しみや、怒りや、絶望をこれでもかと詰め込んだようなものばかり。あと一つ勝てば残留が決まるという圧倒的優位な立場にいるにもかかわらず、皆が追走するセレッソの影に怯えていました。前節で勝ち点差が5から4に変わった事も、よく考えればさしたる差異ではないのに、まるでもう逆転されてしまったかと思うほどの反応でした。


 まだ単なる順位争いで有るならば、両サポーターともにこんなに胃を痛め、悲痛な面持ちでスタジアムに来る事も無い筈です。娯楽なのだと割り切れば、J1だろうがJ2だろうが別にかまわない、なんて極論だって言えるはず。

 でも、本当にチームの事が好きだから、他の誰よりも愛しているはずという想いが有るから、辛いのですよね。記事に綴られた言葉の端々に、愛情と情熱か滲んでいました。


 本当なら、もっと楽しくサッカー観戦したいですよね。ぶっちゃけた話私自身レイソルが心底憎いなんて思った事は一度も有りません。出来るなら両チームとも残留して、また来年も闘いたいです。でもひょっとしたら、それも無理かもしれないのですね。

 入れ替え戦に勝てば良いのですけれど、セレッソもレイソルも絶対に勝つなんて思えないから、どうしてもリーグ戦のうちに残留を決めてしまいたい。でもその席は1つしかなくて、勝者と敗者を決めなくてはいけない。本当に厳しいです(これでも今年は自動降格が無い分楽だというのですから、恐ろしい事です)


 遅くとも28日には、どちらが入れ替え戦回るのかが決まります。両チームのサポーターにとって、もっとも長くて辛い一週間が始まりました。



「好き」の理由。



-あなたは好きな人がいますか?- 



 西中島は親類縁者知人友人に「一緒に長居にサッカーを観にいかない?」と言って「布教活動」に勤しんでいます。

 その中で会社の後輩君を誘ったところ「セレッソって弱いですやん。コールも殆ど『セレッソ大阪!』ばっかりやし」という答えが返ってきたことが有ります。

 確かにセレッソ弱いです。サポーターの一人として言うのもなんですが、サポーターのしょぼさはJリーグの中では屈指でしょう。でも、何故だかセレッソが好きな自分がいます。


 ここで話を最初に戻しましょう。好きな人がいるという方は、相手のどんなところが好きですか?

 ちょっと意地悪な質問ですけれど、多分多くの人は「優しいところ」とか「かっこいい(かわいい)ところ」なんて答えられるのではないでしょうか。

 確かに優しいのは大事なことです。けれど両想いなら、大抵の相手はあなたに優しくしてくれるのではないでしょうか。

 「かっこいい」といった外見が「好き」の理由であるならば、あなたはその人が老い、御世辞にも「かっこいい」なんていえない姿になったなら、嫌いになってしまうでしょうか。


 中には本当に辟易してしまう人もいるでしょうが、大よその人はその人に多少の変化が有っても「好き」でい続けていると思います。

 しかしそれでは前述の理由はウソということになります。いったい「好き」になった本当の理由はなんなのでしょうか。


 思うに、「好き」という状態になるのに必要な理由なんて、本から無いのではないでしょうか。そういった感情は本能とか無意識の領域の話であって、「~だから」なんて理由は後付けでしかないのでは…。


 つまり幸か不幸か、私の本能は「セレッソを愛せよ」と四肢に命じたというわけです。恐らく死ぬまで、このままなんだと思います。9点取られようが、2部に落ちようが、「しっかりしろ!」とブーイングすることはあっても、セレッソのサポーターである事をやめる事は出来ないでしょう。

 そういうわけですから、西中島は今後もセレッソを許される限り全面的に支援します。いつか「好きでいてよかった」と思える瞬間が来る事を信じて。



報われない3トップ

 今J1で3トップを使用しているチームは私の知る限り広島、浦和、セレッソの3チーム(オブションとして使用しているチームも含む)この中でセレッソの3トップほど報われないポジションはないでしょう。


 浦和の場合、ハイボールは闘莉王、ネネ、アルパイがシャットアウト。地上戦なら鈴木がカット。そのボールは長谷部からのダイレクトや山田、三都主らのバックアップでスムーズにFWまで回ってくるので、3トップは常にある程度高い位置を保持出来ますし、それによって相手のサイドアタッカーを相手陣内にクギ付けにすることが出来ます。つまり安定したバックがいるからこその3トップなのです。


 翻ってセレッソの場合ですが、事情がまるで違ってきます。中盤でボールを保持出来ない(押し上げるなどもってのほか!)為に攻め手はロングフィードのみです。2トップにするとこのロングフィードがなかなか拾えません。守備に回ってもチェイシングの効果が薄く、なかなかボールが奪えないという悪循環になります。

 この悪循環を断つためには、前線からの守備を強めて相手のパス精度を落とす必要が有り、その為にトップが3枚必要なのです。

 つまりセレッソの3トップは攻撃的コンセプトに基づいたものではなく、むしろ守備陣の負担を軽減するという、非常に厳しい台所事情から生まれたのです。


 確かに3トップにすると、相手も不用意にバックパスは出来ません(昨日のベルディ戦、大久保が1対1になった場面が好例です)前線が時間を稼いでくれるので、守備も立て直しやすくなります。


 本来ならここで中盤以降が奮起し、FWをバックアップするという好循環が起こってもおかしくないのですが、今のセレッソには違う流れが起こっているように思えます。前線が守備をしている分だけ、他のポジションの選手がそれに甘えて運動量を減らしているのです。

昨日の試合中も下がりすぎる布部のポジショニングを柳本が注意したり、小林監督がボランチの押し上げを指示する場面が何度も有りました。


 中盤の運動量が減っているのには別の事情が有るのかも知れませんが、ともかく今のセレッソのサッカーが3トップの多大な貢献に頼っている事は紛れもない事実です。彼等は明らかなオーバーワーク。何試合も継続してこの状態が続けば、必ず破綻する時が来ます。


 心はもうスペインに向いている筈の大久保でさえ、脚がつるまで走り回っていました。時には自陣ペナルティボックスにまで顔を出し、守備をしていました。西沢は飛び込んだ際に痛めた肩を動かして、連携の確認をしていました。古橋は攻撃の際にはわざわざ中盤のほんの少し前までボールを受けに下がり、起点として働こうとしていました。

 チームメイト達は彼等のひた向きなプレーを何とも思っていないのでしょうか?「俺だって」と奮い立たないのでしょうか?サッカーは11人で行うスポーツ、誰か一人でも緩慢なプレーをすれば、そこから必ず綻びが生じるのです。



11/21/2004

横断幕キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 やっと来ました横断幕。原稿通りの仕上がりにちょっと感動。それが当たり前なんですが。やっぱり嬉しいものは嬉しいです。

 で、早速画像を、と思ったんですが、家が狭くて広げきっても写真を取れるだけの距離を取る事が出来ません(涙とりあえず折りたたんだ状態を。

でかっ!!


 これ持ってスタジアムカフェに乗り込みます。みんななんか書いてくれるかな。元気なやつを希望します。


 この横断幕を使うのは一度きり、嘉人の旅立ちの時だけ。みんなの想いをつめた特大のラブレターです。球団の人も困るかな、テント幕に使う分厚い生地なのでかなり重いし。でも、ワールドクラスの選手の横断幕はこれくらいないとね。

嘉人に託す想い。

 今日は難波のスタジアムカフェで観戦。大久保のゴールに店内は沸きかえりましたが、ロスタイムの失点にはみな言葉を失い、試合終了の笛と共に、殆どサポーターは憮然とした表情で家路につきました。

 西中島は出来たばかりの横断幕を忍ばせていました。勝った時にはサポーターの人達に事情を説明して裏に嘉人へのメッセージを書いてもらうつもりでしたが、あまりのゲーム内容でどうしようか迷っていました。

 しかし折角持ってきたのだからと、店内に残っていた15人ほどの方たちに、思い切って声をかけてみました。

 反応は意外なほどに良いもので、皆さん快くこの主旨に賛同して頂けました。真っ白な裏地に書き込まれるそれぞれの想い。裏地が黒くなる度に、胸がいっぱいになっていく自分がいました。


 大久保選手、貴方は多分貴方が思っているよりも、ずっとずっとたくさんの人に愛されていますよ!

 清水戦ではバックスタンドの中央より、車椅子席の壁に張り出す事にしました。試合開始前でも記帳(っていうのかな?)受け付けます。試合後は予定通り、ロビー像の前でギリギリまで待ってます。よろしくお願いします。 

東京V1VS1C大阪 歓喜、忍耐、落胆。

 何度この言葉を書いたでしょう「勝てた試合でした」しかし、勝てませんでした。


 一言で言えば「勝ちパターンを確立していない」ということが一番の問題なのだと思います。この選手が出てくれば、守りきる合図なのだ、とか、リードを守るためにはこの布陣で行くのだ、という「決め事」が無いのです。

 その為、守っているといってもただゴール前に張り付く恰好になって、失点シーンだけを見ると、人はいるのにボールホルダーにプレッシャーがかかっていないという状態が生まれるのです。

 今日の先発布陣です、予想通りの3-4-3。

東京V戦 予想布陣


 前半1分、早くも先制点。西澤の絶妙なポストから、大久保が上手くかぶせたボレー。あっという間の先制点は、しかしセレッソにとって「守らなければ」という負の意識を植えつけてしまうことになってしまいました。


 ともかくボランチでボールを奪えない、ボランチからボールが展開しない。中盤をほぼ完全に制圧され、セレッソは常に危険なエリアでの守備を強いられます。

 布部、濱田ともに御世辞にも機能しているとは言えず。古橋、西澤、大久保は前線でプレスをかけ続けたり、時にはペナルティエリアまで戻ったりと、本来なら必要の無い仕事に殆どの時間を割かれていました。


 それでも3トップは攻撃時には果敢に攻め込み、西澤は持ち味のやわらかなボールコントロールで何とかセレッソにリズムを呼び込もうとしていました。大久保のドリブル、古橋のミドル。散発的ではありましたが、それぞれの持ち味を生かしていました。


 前半を何とか凌ぎ切ったセレッソは、後半早々に攻守で消えていた濱田を下村と交代させます。

東京V戦 下村投入


 ただそれでもセカンドボールを奪うのはベルディ。後ろからの分厚い攻撃参加でセレッソの守備陣を押し込んでいきます。

 一方的だった流れの中で、しかし、決定的なチャンスが生まれます。ベルディの最終ラインのボールコントロールミスを大久保が奪い、そのまま独走。キーパーとの1対1に放ったコントロールショット。決まったか!?決まらない…。無情にゴールマウスをそれていくボール。


 その後はベルディも気を引き締めたか守備の破綻もなく、一方的な試合展開。ボールは何度も何度もセレッソゴールを襲います。平山の二度訪れた流し込むだけというチャンスは、伊藤の必死のセーブ等に阻まれます。

 守備の建て直しを図る小林監督の次の一手は斉藤。左サイド苔口との交代。ただ斉藤の出来は決して良いとは言えず、結局左サイドの攻撃を食い止める事はできませんでした。大久保のシュートミス、機能しなかった斉藤、これが後の伏線になります。

東京V戦 斉藤投入


 残り15分辺りからセレッソは守備に専念し、水際でボールをかき出すことに終始します。これまで馬車馬のようにボールを追い、少しでも相手陣内で時間をかけようとしていた3トップも疲労困憊。西澤は肩を痛め、大久保は足を攣ります。

 それを見て小林監督は徳重との交代相手を大久保に変更します。おそらくプラン通りならそれ以前のプレーで足を痛め、運動量を落としていた酒本との交代だったと思います。今日の大久保のプレーは今までに見たことも無いほど献身的なもので、出来ることならどちらも交代させたい状態でした。

東京V戦 徳重投入


 数え切れないピンチを決死の守備と相手のミスで耐え凌ぎ、時計の針はついに90分を指します。ロスタイムは3分、勝ち点3まで、あと3分。

 しかし勝利の女神の気まぐれは、選手の、サポーターの想いを打ち砕きました。左サイドからのドリブルに、斉藤は間合いを詰める事が出来ず、浅いクロスボールがフリーになっていた桜井へ。下村が慌ててコースを消しにかかりますが、シュートを防ぐ事はできず、伊藤の指先を掠めたボールは無情にゴールネットを揺らしました。


 奪い取った勝ち点は1。柏が清水に敗れた為勝ち点差は4に縮まりましたが、残り試合は2、逆転には最低でも1つ、勝利が必要です。さらに累積警告でファインセーブを続けていた伊藤が次節出場停止。対する15位の柏は優勝を決め、中盤の要である長谷部、山田を欠いた浦和との試合。逆転の可能性はさらに低くなったと見るべきでしょう。


 ただ決して降格が決まったわけではありません。仮に最下位になったとしても入れ替え戦を凌げば残留できます。チームも、サポーターも、望みが有る限り、最後まで闘い抜く意思を捨ててはいけません。



11/20/2004

東京VVSC大阪 戦前予想

 両チームのスタメンが発表されました。セレッソの予想布陣です。

東京V戦 予想布陣


 森島、下村、徳重隆明と斉藤竜はベンチスタート。徳重健太が初のベンチ入りを果しています。

 足元に不安があるラデリッチ、守備が本職ではない濱田がいるので守備はかなり不安です。千葉も比較的不安定な左のストッパー、柳本と伊藤はかなりハードワークになるでしょう。


 攻撃陣では3トップになるものと思いますが、古橋はわりと下がってボールを受ける動きが多い選手なので3-5-2のようになる事も考えられます。中盤が不安定になればそういうオプションも有るはずです。


 大久保が代表戦からの連投、どれだけ動けるのかもポイントになるはずです。そして森島、徳重隆がどの時間に投入されるのか、濱田は絶不調を抜け出しているのか、布部はどれだけ相手を止められるのか…。


 キーはやはりボランチ。ここの働き如何でボールポゼッションは変わってきます。一つも落とせない三連戦第一ラウンド、つまづきは許されません。



横断幕最終連絡。

 印刷所からメールが来ました。明日の午前中に横断幕が届くとの事、ついに来たかという感じです。


 明日はスタジアムカフェでベルディ戦を流してくれるらしいので、そこに持っていこうかなと思っています。雰囲気が良かったらセレサポの方に寄せ書きしてもらったりしようかな…。惨敗だったらすごすごと帰る事にします(涙


 明日スタジアムカフェで怪しい荷物を持っている奴がいたらそれは私です(笑 寄せ書きに賛同してくださる方はどうかお気軽に声をかけてください。

11/19/2004

「上の人はそれがわからんのです!」

  久しぶりにスタジアムの話をしましょうか。

 東京スタジアム(現味の素スタジアム)が完成した時、あるニュースで「サッカー専用競技場」と紹介していて噴きだしそうになった事があります。

 陸上競技場は現在の規定では必ずサブトラックを持っていなくてはならず、オープン時にサブトラックを有していなかった東京スタジアムは球技にしか使用できない為、「サッカーしか出来ないスタジアム」という意味で「サッカー専用」といっていたのだと思います。

ピッチが遠い…。

 狭義に「球技専用」のスタジアムを有しているJのクラブチームは、発足から10年以上経った今でも、過半数では有りません。大半のクラブが陸上競技場をホームにしています。

 我がセレッソのホームスタジアムも長居陸上競技場。親しみなれたスタジアムでは有りますが、ゴール裏はやはりゲームが見難いのが現実です。バックスタンドなどはトラックのカーブが無い分多少見易いですが、それでも距離が有ります。

 一度だけ花園ラグビー場で行われたセレッソ対名古屋戦を観た時は、スタンドとピッチの近さ、見易さに驚いたものです。ロペスのセンタリングをファーからボレーで合わせたストイコピッチの「ズドン!」というキックの音が聞こえたのを今でも覚えています。

近っ!!


 関東に比べて関西はまだまだ良い球技専用球場が少ないですが、ガンバ、京都にはサッカー専用競技場の建設プランが有るとの事、あの「ズドン!」が聞ける機会が増えるのはうれしい事です。


 日本の気候は芝には辛いようで、さいたま、豊田、神戸ウィングなどでは芝枯れ、根腐れが起こるなど、まだまだ球技専用スタジアムのノウハウが確立しているとは言いがたいですが、サポーターの手の届きそうな場所に選手がいるという幸福は、決して陸上競技場では味わえないものです。

 サッカー専用球場は野球場や陸上競技場よりも小さな立地でも建てる事が出来ますし、小さい分建築費や維持費もそう高くは有りません。

 よりたくさんの人にサッカーの面白さ、楽しさを感じてもらう為にも、良いスタジアムがもっとたくさん必要ではと感じています。



釜本丸坊主への道。

 代表が一段落ついたかと思えば明後日はアウェーのベルディ戦、中二日でホーム清水戦が待っています。

 ベルディの三浦以外は代表戦に出場したメンバーがいない両チーム。特にベルディはフレッシュな状態の上に2連勝中と非常に厄介な相手です。

 ただ森本君は故障中との事で、ちんちんにされる布部を見る事はなさそうです。まあチーム全体がもう随分ちんちんにされているので、これ以上何が有っても別段驚きはしませんが。


 両チームに共通しているのは短いパスやドリブルを多用して相手の守備を局所的に崩してくるサッカーを基本にしている点。

 エスパルスは北嶋、チョ・ジェジン、戸田などパワープレーに長けた選手がいる分だけ多少毛色は変わってきますが、中盤の組み立てはチームの伝統、そうそう変わるものではありません。

 ベルディはアルディレス監督の下、より一層その特色を生かしたサッカーをしてくるようになった印象が有ります。広山、玉乃らがこのチームに所属しているのも、彼らの足元の正確性を買われたからのはずです。


 対するセレッソ、明るい話題があまり無いのが実情です。今まで守備から攻撃へのリンクマン役を務めていた久藤が出場停止。代役を期待された濱田がザスパ草津戦で酷いプレーを連発した為、この役に誰が起用されるか注目しています。

 個人的には今まで右サイド、左ストッパーなど不慣れなポジションを勤めていた下村はどうなんだろうと思っているのですが、大森が怪我、上村は不調なのか小林監督の信頼を得られずサテライトという現状を考えると、頭の痛い話になってきます。

 このリンクマンが正常に攻守の要として機能すれば、パスサッカー主体のチームには脅威になるだけに、ベルディ戦のスタメンには要注目です。

 小林監督がもし思考停止した場合、布部のソロボランチ、大久保、森島、古橋、苔口、徳重同時期用の玉砕サッカー、という事も考えられなくは無いですね。むしろ運動量で相手を押さえつける方が試合になるかも…。


 ともかく、セレッソのJ1残留と大久保の頭髪をかけたラスト3試合、悔いだけは残さないよう、270分間、全ての選手の最大限の活躍を期待します。



11/18/2004

これが要職の発言か?

 今日付けのスポニチアネックスを見ていて理解に困る記事を見つけてしまいました。

「釜本氏がノルマ“Jリーグ3連勝ダメなら丸刈り”」
 代表で結果が残せなかったいま、マジョルカ行きの前にやるべきことはC大阪をJ1に残留させることだ。さいたま市内の代表宿舎で、クラブの先輩でもある釜本邦茂日本協会副会長(60)に呼び止められ、激しいゲキを飛ばされた。

 「何で温泉でバイトしているようなヤツらに負けるんや。情けないで」と、14日の天皇杯・ザスパ草津戦の敗戦を責められた。さらに「おまえ、残留できんかったら頭を刈るぞ」と、罰則まで科された。

 「ぜったい3連勝します」

 大先輩の期待に応えるためにも、そして、スペインに気持ちよく向かうためにも、J残り3試合に全力を尽くすしかない。(一部抜粋)


 釜本氏の言いたい事も、後輩に対する歯がゆい想いも分かります。しかし副会長の職にある人間が、むしろ健闘を称えられるべきザスパの選手達を「温泉でバイトしているようなヤツら」と呼んではいけないでしょう。仮に釜本氏がオフレコだと思っていたとしても、常識を疑わざるを得ません。

 またチームの全責任がさも大久保一人に有るような決め付けも不快なものです。確かにセレッソの中にあって大久保の存在は大きなものです。それについては私も「嘉人は疫病神か?」で検証したところです。ですが今のチームの低迷は大久保のパフォーマンスが完全ではなかったが為に起こったものでは有りません。それを頭ごなしに叱責するのは、本当に後輩のためになるのでしょうか。


 大久保には残りの試合、全てに活躍してもらいたいと思っています。むしろ釜本氏を丸坊主にするくらいの結果を残して頂きたいです。

"黒審"

という言葉をご存知でしょうか?2002年韓日ワールドカップでの韓国戦で見られた数々の不正な、あるいはそう取られてもおかしくないジャッジを中国のサッカーファンはこう形容したのです。「黒」という単語は英語同様あまり良くない意味が込められています。


 その中国は、日本で我らが代表がシンガポール代表相手にふがいない試合を演じた夜。W杯アジア一次予選最終節で香港代表をホームに迎え、7-0というスコアで破りました。

 ところが同時刻に行われていた同組のもう一試合、クウェート対マレーシア戦で、クウェートが6-1と圧勝した為、総得点僅か1の差で、中国は早々にワールドカップ本戦への道を断たれてしまいました。

 中国国内のメディアはこぞって「アジアカップを事実上制したはずの代表が、どうしてこんな所で敗れてしまったのか」と書きたてているそうです。


 この中国対香港戦は当初から「黒審が有るのでは」と言われていた試合でした。事実クウェートに対してビハインドの立場であるはずの中国国内では、最終節直前にあっても楽観論が大勢を占めていました。香港は中国にとって最も「政治的圧力」を掛けやすい存在だったからです。中にはおおっぴらに「香港は母国のために敗れるべき」と論じたメディアも有ったそうです。

 さすがに無視できなくなったのか、AFCとFIFAはこの試合に「黒審」が無いか調査を行う事を公表しました。しかしそれでも「黒審」は起こりました。

 香港代表は近年を見ても、中国、日本などと接戦を演じ、敗れこそすれ、それは僅差でのものでした。ホームのアドバンテージが有ったにせよ、7-0というスコアに猜疑心が向けられるのはむしろ当然のことです。


 中国にとってみれば、サッカーなど「国威高揚の為の一手段」にすぎないのかも知れません。また中国に限らず、世界中の様々な国が、「黒審」を行ってきました。30年代のイタリア、78年のアルゼンチン、ユーロ2000でのオランダ。今回ほどあからさまな物は稀有ですが、これらの国では明らかに「黒審」が行われていました。


 本来これらを取り締まるべきはFIFAなのですが、FIFA自体が繰り返される内部抗争の為に正常に機能せず、事実上黙認してしまっているのが実状です。


 もしサッカーに憧れ、プレーを始めた子供達が、このあまりにも悲しい現実を知ってしまったら、その子達はそれでもサッカーを続けてくれるでしょうか。フェアプレーの精神はピッチ上だけではなく、サッカーにかかわる全てのシーンで厳守されるべきものなのです。



日本代表1VS0シンガポール代表 嘉人の呪い?

 MLBには長らく「バンビーノの呪い」というものが有りました。ボストン・レッドソックスがベーブ・ルースをニューヨーク・ヤンキースにトレードして以来、80年以上ワールドシリーズで勝てなかった事を「呪い」ととらえ、ベーブ・ルースのニックネームを取って「バンビーノの呪い」というようになったのです。

 パスの供給も乏しく、ゴールかと思われたプレーをオフサイドと取られてしまった大久保にも「呪い」がかかっているのかも知れません。問題のシーンではテレビの前でオフサイドじゃないでしょう!と声を大にして叫んでいました。

 呪いは大久保だけに留まらず、松田、本山、小笠原にも伝染。再三の決定機もものに出来ませんでした。序盤に玉田があげた「左サイドギリギリからのシュート」がなければ、一体どうなっていたでしょう?修正点は山のようです。


まず先発メンバーは下記の通り

シンガポール戦スタート


 4バックは予想通りある程度機能していました。機をみてオーバーラップをかけ、空中戦を制していた松田と、無回転シュートで相手キーパーのファンブルを誘っていた三浦は今日合格点を与えられる数少ない選手でした。加持も、良くも悪くもいつもの加持でしたが、なれた4バックの為か凡プレーは少なかったように感じます。

 ただ宮本に関してだけは、キャプテンとしてゲームの悪い流れを修正できなかったという課題が残りました。


 チームはゲーム開始から15分程はパスワークとポジションチェンジ、両サイドバックのオーバーラップから良い形をいくつか作っていました。小笠原は空いたスペースにほぼ的確なパスを出し、前線もそれに反応。遠藤もガンバで発揮している力そのままを表現していました。

 ところが先制点後、チーム全体、特に中盤に変化が見えるようになります。まず藤田が、徐々にゲームから消えはじめました。

 ボランチの二人、特に中田も徐々に安定感を失い、前半終了頃には小笠原のプレーにも雑な部分が現れ始めます。

 小笠原のそれは深刻で、パスを受ける際にまわりを確認せず、簡単にボールを奪われたり、スペースに出る動きが無くなってボールが停滞してしまったりと、試合開始時とは別人のようになっていました。


 後半15分過ぎから観衆の声に押し出されるように大久保がピッチへ。藤田が下がり、本山が中盤左へ、MFは4人の内3人が鹿島勢になります。

シンガポール戦 大久保投入


 これで中盤が落ち着くかと思われたものの、事態はより深刻さを増していきます。小笠原のパス精度は落ちる一方、本山もトラップミスや連携ミスを多発するようになり、逆にシンガポールの速攻に手を焼くようになります。


 ジーコも業を煮やしたか、ここで玉田に変えて鈴木を投入。前にターゲットを作る事でボールを落ち着かせる狙いが有ったものと思います。

シンガポール戦 鈴木投入


 それでも積極的な攻撃はなりを潜め、雑なボールが日本とシンガポールの間で行きかうだけの凡戦に、スタジアムのフラストレーションは頂点に達します。

 コンダクターであったはずの小笠原のコンセントレーションは完全に切れ、その機能を完全に停止します。本山のアタックもその場任せ、まるで負けている時のセレッソのようでした。


 ジーコの最後のカードは通訳役を買って出ていた三都主。小笠原を下げて本山を右サイドに。

シンガポール戦 三都主投入


 三都主の加入と大久保のフォローで最後の5分は何とか体制を立て直したものの、ロスタイムにはあわや同点というピンチも。結局1-0のスコアを維持するのがやっとというフィニッシュでした。


 今回の凡戦の原因が、選手のモチベーションに有ったのか、それともシステムに起因するものなのか。今まで継続していた路線とはあまりにも違うフォーメーション、メンバーを採用した為に原因を明確にする事は出来ませんが。少なくともそれぞれの選手がそれぞれの役割を把握し、しっかりと貫徹していれば、1-0というスコアにはならなかったはずです。最終予選を前に、改めて個々人の「代表としての自覚」を問われるマッチとなりました。



11/17/2004

シンガポール戦戦前予想

 国内の控え組で編成された今回の代表戦は、親善試合を除けばここ何年かで最も注目度の低い試合と言っていいでしょう。

 ただリザーブメンバーだからといって実力が決してレギュラーよりも数段劣るというわけではないでしょうし、ジーコが行おうとしている「実験」の結果がどうなるのか見てみたいところもあります。


 まず4-4-2を久しぶりに試す点。予想スタメンを見てみると、GKは土肥、最終ラインは右から加持-松田-宮本-三浦となっています、ボランチに遠藤と中田浩二、2列目に小笠原と三都主、2トップに玉田と本山となっています。

 この中で4バックを使用していないチームに所属している選手は三都主だけなので、まず混乱は無いはずですが、注目すべきは両サイドバック、加持と三浦でしょう。

 この二人は4バックでも3バックのウィングハーフでも適応できるユーティリティ性を買われて選ばれた選手、ここである程度の活躍を見せないと、今後召集は厳しいかも知れません。加持は悪運が強そうですが…。


 それから小笠原がコンダクターとしてどれだけ使えるのか、という点。やはり国内組のみの編成で一番ネックになるのがパスの出し手の問題。後に中田浩二、前に本山と鹿島組がいるだけに、かなりいいパフォーマンスをしなくてはいけないでしょう。

 長身FWが鈴木しかおらず、ラストパスにかかる比重が大きいのは苦しい所ですが、玉田、本山、大久保らは相手のスペースを突く事に長けた選手ですから、上手くいけばちゃんとジーコの期待に沿える活躍ができるはずです。


 そしてセレサポとして、当然大久保の得点を期待しています。初得点というのはやはり何か壁になっている様子ですが、これはジーコが大久保に与えた最後のチャンス、どんな形であってもいいですから、貪欲にゴールへと突き進んでほしいと思っています。

 幸いセレッソとは違い後はしっかりと守備をしてくれますし、いいパスが供給されるでしょうし、よほど一人相撲をしなければ孤立する事は無いでしょうから、落ち着いていればきっと出来るはずです。


 蛇足では有りますが、カズ、中山を出す事に疑問を投げかけたサポーターはこの試合をちゃんと観てくれるのでしょうか?新顔こそいませんが、控え組の久しぶりの出場ですから、しっかりとチェックして頂きたいです。



どなたかご存じないですか?

 11/20はNHK総合で優勝が決まるかという浦和VS名古屋戦、BSでは僅かな望みにかけるG大阪VS横浜FM戦が放送されます。

 東京VVSC大阪戦もスカパーで放送されるとの事ですが、西中島はスカパーには入っておりません(涙

 一応大阪のスポーツバーなんかに電話で確認したのですが、未だにセレッソ戦を流しますというお店が見つかりません。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん

これはおまえは東京まで行って来いという神様の指示なのでしょうか…?

さらば洪 明甫!

 アメリカメジャーリーグサッカーでプレーしていたホン・ミョンボが現役を引退するとのこと。引退後もアジアでのサッカーの普及に貢献したいと語ったようです。

 ホン・ミョンボには我らが代表が何度煮え湯を飲まされた事か!アジア最高のリベロとして長年韓国代表を牽引、94年アメリカW杯のドイツ戦での鬼のように攻めあがる姿は今でも印象に残っています。その名に違わぬ実力者でした。

 リベロにホン・ミョンボ、下がり目のセンターにはユ・サンチョル、両サイドを駆け上がるソ・ジョンウォンとコ・ジョンウン、クロスを待ち構えるファン・ソンホン。西中島が韓国代表というと思い出すのは彼等の名前です。

 パワー、スタミナ、スピード、そしてタフなメンタルを全面に押し出した90年代の韓国、その象徴である彼が、02年母国開催のW杯3位決定戦で、W杯史上最短ゴール記録のアシスト役になってしまったのは、韓国にも起こり始めた世代交代の波を内外に知らせるものでした。

 日本でも平塚、柏でプレー。柏での晩年はかなり衰えてはいましたが、それでも素晴らしいプレーをしていました。ビハインドの終盤になると、かなり前目にポジションを取り、攻撃の基点としてプレーしていましたね。柏サポーターの「イギョラ!ホン・ミョンボ!レッゴー!」のコールは今でも覚えています。


 また一人、愛すべき選手がピッチを後にしました。例えそれがライバル国の選手であったとしても、寂しい気持ちに変わりはありません。ホン・ミョンボ、本当にお疲れ様でした。第二の人生が良いものであるよう願っています。

11/16/2004

嘉人は疫病神か?

「大久保がいるとチームバランスが崩れる」

「大久保が入ってから逆転された」

 なんていう書き込みをよく目にするようになりました。実際大久保のプレースタイルは得点にからむ動き重視、ドリブル主体の為、1.5列目としてのプレッシングや攻撃の起点となる動きに乏しく、またチームプレーに参加する事もあまりありません。

 では本当に「大久保は疫病神」なのでしょうか?結論から言うと「部分的にはYes」これを数字で解説しましょう。


 まずセレッソの現在の成績は4勝16敗7分、得点37、失点61。最下位に甘んじています。この27試合中大久保が出場した試合は先発、途中出場合わせて19試合あります。出場していない8試合のうち4試合はオリンピック代表召集等によるもの、残りの4試合はカードによる出場停止です。

 まず出場していない試合(8試合)の成績

試合   8
勝     1
負     5
分     2
勝ち点  5

得点 12
失点 19

一試合あたりの得点 1.50
一試合あたりの失点 2.37
勝ち点/試合数 0.62


 次に出場した試合(19試合)

試合   19
勝     3
負    11
分     5
勝ち点  14

得点 24
失点 39

一試合あたりの得点 1.26
一試合あたりの失点 2.05
勝ち点/試合数 0.74


 そして大久保が得点した試合(8試合)

試合   8
勝     2
負     4
分     2
勝ち点  8

得点 16(うち大久保13)
失点 20

一試合あたりの得点 2.00
一試合あたりの失点 2.50
勝ち点/試合数 1.00


 最後に大久保が出場して無得点だった試合(11試合)

試合   11
勝     1
負     7
分     3
勝ち点  6

得点 10
失点 21

一試合あたりの得点 0.90
一試合あたりの失点 1.90
勝ち点/試合数 0.54


 こうしてみるとチームの大久保に依存した状態がよく分かります。大久保が出場した試合では勝ち点/試合数が0.74なのに対し、出場しなかった試合は0.62に下がります。

 そして興味深いのは、大久保が得点した試合のそれが1.00なのに対し、封じられた試合は0.54と4パターンのうち最も低い数値である事。つまり大久保が機能しているかどうかで、チームの好不調が分かれてしまうのです。

 それ故、必然として大久保には厳しいマークがつくことになります。イエローカードは9枚、レッドカードが2枚、これは大久保の気質だけの問題ではありません(もちろん彼自身が真摯にしていれば避けられたカードも多々有りますが)


 冒頭で「部分的にはYes」としたのは、大久保がチームにいる場合、セレッソの攻撃を無力化する方法が明白で、相手が組し易い為です。チームで一番スタミナと集中力の有る選手を大久保にベッタリと張り付かせていれば、かなりの確立で自滅するのです。

 ですが大久保がいる試合、得点を上げた試合の方が、いない試合よりも勝ち点を取る確立が高いのも事実。ですから全くの「疫病神」というわけでは有りません。その為「部分的に」という表現を使いました。


 以前レッズサポーターの妖星さんが述べられていた「大久保は諸刃の刃」という表現が実に的を射ている事が、数字にしてはっきりと証明される形となりました。しかしそれは大久保に依存しているチーム体質にも大きな問題があるという事でもあります。

 残り3試合、入れ替え戦を視野に入れるなら5試合、この体質を改善するにはあまりにも時間が有りません。大久保の刃が敵にのみ向かう事を祈るばかりです。



社長を質に入れても買え!!

日刊スポーツ

市原イビチャ・オシム監督(63)が14日、今季限りでの辞任を示唆した。北海道・室蘭で行われた
天皇杯4回戦の札幌戦に1-2とVゴール負け。試合後の会見で「チームから
続投要請されているようですが」と来季去就を聞かれ、「このような試合を見せられ、来季の指揮を
執ることに首を横に振らざるを得ない。心臓がもちません」と答えた。今季限りで退任する意向を示した。


 神様、仏様、オシム様。お願いでございます。ここにセレッソという貴方を必要としているチームがございます。

 貴方の「走りまわり、盛んなポジションチェンジを繰り返す攻撃サッカー」とは程遠いサッカーをしていますが、それ故貴方のサッカーが効果的に発揮されるはずです。

 お願いです。このチームを助けてください!お願いします!!




あと阿部くんとか来ると嬉しいです。

笑えないけどさ…。

 ちょっとへんな写真だったので加工。


「このようなパフォーマンスでスペイン行きとは片腹痛いわ」
とあざけるザスパイレブン


11/15/2004

狼里ちゃん待望論。

 この暗い雰囲気を払拭する為には明るいキャラクターの人が必要かなと、その意味ではバーチャルネットサポーター・狼里ちゃん8歳は適任ではないでしょうか。こんな寂しい日には狼里ちゃんの暖かさに和む事にしませんか?

狼里ちゃんへ
 プレゼントというか、狼里ちゃんをモチーフにしたもっと多くの人にスタジアムに来てほしいという画像を作りました。セレッソの試合前日なんかに張っておこうかなと思っています。お気に召されたでしょうか?



横断幕進捗連絡03

 横断幕の自作はちょっと無理っぽいので、印刷所に頼むことにしました。1.2m×3mのサイズです。少し小さいですけれど、財布と相談した上での事ですので、ご勘弁下さい。メッセージは一番得票が多かった「俺達の誇り大久保嘉人」でいきます。

 で、試合後、球団事務所に横断幕を持っていく旨メールしておきました。もしダメでも職員の方になんとしても預かってもらいます。

 でも何もメッセージをつけないのもなんなので、横断幕の裏にメッセージを書き込んでもらいたいな、と思っています。もしご希望の方は試合終了後にメインスタンド裏のロビー像の前で、マジックなど筆記用具を持ってお待ちください。


 なんかこの頃の大久保の浮かれ具合を見ていると、本当に横断幕いるのかな、などと疑問に思うことも有るのですが、あの調子だとクーペル監督と絶対何かやらかしそうなので、そういう時の心の支えになったらいいなと考えています。

今ごろ何を…。

 昨日の試合後に小林監督がフロントと会談し、入れ替え戦絶対回避の姿勢をやめて、入れ替え戦も視野に入れた上での残留に理解を求めたらしいです。

 いまどきセレッソの監督になろうなんて人はいないでしょうし、そんな人にどれだけの能力が有るのか分かりませんし、能力が有ったとしても時間なんて殆ど無いわけで、フロントとしては小林監督に任せるほかは無いでしょう。


 ただ、今確実に言える事といえば、勝ち方を知っているJ23位のチームと、負け癖のついたJ1最下位のチームとでは確実にJ2のチームの方が優位だということ。磐田戦のようなモチベーション、コンディションをコンスタントに維持できるようにしないと、降格どろか来年はJ2の中位あたりをさまよう事になりかねません。


 今年はセレッソというチームが出来てから、最も悪い一年であったように思います。3年前の降格の際には、弱いけれどもベストを尽くそうという姿勢が有ったように覚えていますが、今年はそういう危機意識が伝わってきません。負けてヘラヘラ、練習もダラダラ、移籍してきた選手もすぐにぬるま湯につかってしまいます。


 サポーターがベストのサポーティングをしているのか、と言われれば、それは「NO」かもしれません。もっといい応援方法があったかも知れません。でもチームには、どんなに弱くてもチケット代を払って足を運び、手拍子をし、声を出しているサポーター達に応えなくてはならないプロとしての義務が有ったはずです。貴方達はプロなんです。サッカーで生活をする人間なんです。もう一度原点を見つめなおしてください。

悲しくて、一人流離う。

 基本的に、セレサポは他のサポーターより牧歌的、悪く言うと「ぬるい」だから多少失敗したって、「次ミスすんなよ」くらいで、あまり過激な中傷はしません。西中島もひどい時以外は、極力避けてきたつもりです。サッカー選手だって人間、完璧なんて有りませんから。

 でも、今日は違います。みんな殺気だっています。何度叫んでも想いが届かないから、いくら我慢したって、それが選手を増長させるだけだって気がついたから…。

cerezoblogのcrz#6さん、ブログ立ち上げたばっかりの西中島にコメントをくれた気さくな人です。

お金を無駄遣いしてしまった。¥1.5k-あれば酒買うとか、エロDVDとか、キョートにでも遊びに行く(あ、電車賃だけか)とかいろいろできるのに…………
こないだの磐田戦がよかったとか言うてた人がいっぱいいたはったけど、どのへんがよかったのかさっぱりわからんかった。
ま、ド腐れチームが早めに敗退して天皇杯のレベルをさげへんのが唯一の朗報です。


結果書き忘れた。 [CRZ 1 - 2 温泉]


Cerezo Weblog +αのチカさん、いつもは優しい文章が綴られている暖かいブログです。

もうJ2に落ちていいよ。
enjoy soccer=enjoy life!さんに↑同じような台詞が書いてて驚きました(笑)


昨日の柏さんと違って本日のセレッソはベストメンバーだったんですよね。(嘉人は途中交代でしたが)
それが余計に情けねぇ。

近くにいた5歳くらいの少女に試合終了後「もうい~わ!もういらん!!」って言われてるぞ、おまいら。
恥を知れって。

個人的に思うんですが、天皇杯やる意味あんの?
ベストメンバーで臨んで負けるセレッソは論外として、市原、柏なんかはリーグ戦一本に絞った感がするんですよねぇ
��ん?市原ってまだ優勝の可能性あった?セレッソ以外のJの試合はほとんど見んのでよくわからん)
なんかナビスコと違ってあんまり本気度が少ないというか。
やる時期も悪いような気がするが。


enjoy soccer=enjoy life!のちえこさん。活気のある、生きた文章を書く方ですが、今日は

早くJ2に落ちろよ


の一言だけでした。

Way of thinking +のkeenさん、ポップで楽しいブログを作られています。
知らん

勝手に負けとけ
来年全員解雇でいいよ






天皇杯終わりました

なんかもう、J1に残留しても仕方ないな
フルメンバーで嘉人まで出ててJFLに負けるなんて

もう何もしなくていいよ
そのまま落ちとけ

来年、ヴォルテス徳島あたりでも応援しときますわ


りんでんばうむさん…。

おまえら草津までランニングして帰って来い。

小島がすごかったことは認めるが。つか、セレッソに来ないか?


 誤解してほしくないのですが、皆さんいつもセレッソに対して、西中島以上の情熱と愛情がこもった記事を書かれる方たちです。敗戦の後も、ここをこうすればどうか。今日はだれそれが良かった、収穫だった。と真摯にサッカーと向き合っている人たちです。

 今日この日がどれほど多くのセレサポにとってつらい一日だったかを、球団の方たちは考えてくれているのでしょうか?選手達は気がついてくれるのでしょうか?この頃いつもセレッソの事を書くたびに疑問符ばかりが付きまといます。どうしてこうなったの?なぜここから抜け出そうとがんばらないの?答えが返ってこないのは判っているのですけれど、それでも、問わずにいられないのです。



C大阪1VS2ザスパ草津 煮え湯でも飲んどけ。

 今年のセレッソが凝縮されたようなゲームでした。かみ合わないパスワーク、先制点後の油断、混乱状態の中でねじ込まれた逆転弾…。

 試合後、バックスタンドのサポーターの間には「怒り」も無く、「ああ、またか」という、なにか達観してしまったような空気が漂っていました。

ぬるま湯セレッソ


 より落胆を深めたのは、柏とは違い、先発に今組めるベストメンバーで臨んで負けてしまったことです。メンバーは下記の通り。

草津戦フォーメーション


 3トップは両翼に広がる形ではなく、攻める際には古橋が少し下がりボールを受けていました。左サイドは下村が積極的に上がり、苔口はいつもより攻撃的でした。ただゴール前で右足に持ち帰る悪癖はそのまま。

 右サイドは千葉、布部、酒本が異次元空間を形成、ここにボールが入ると、必ずロストしてしまうというバミューダトライアングルになっていました。酒本は比較的がんばってサイドをえぐろうとするのですが、孤立していて先制点の基点になった時以外は芳しくない状態が続きました。

 何と言っても悲しかったのが、布部と濱田にボールが入ると、草津が「今だ!」とばかりにプレッシャーをかけて、攻撃のディレイに成功していたこと。特にサイドに流れた時などはすぐに戻して逆サイドに展開すればいいものを、まんまと押し込まれていました。

 布部は持ってダメ、ポジショニングダメ、パス意味不明と良い所無し。これなら下村を上げて斉藤をストッパーにしたほうが安定していたでしょう。平然とDFラインに吸収されてはゴール前に危険なスペースを作っていました。

 また、途中から西澤に替わって入った大久保は「気分はスペイン」モード、アグレッシブさ、泥臭さが無く、怪我を恐れてか淡白なプレーが目立ちました。


「格下に油断していた」

「試合前半のチャンスを逃し、リズムに乗れなかった」

「選手交代でマークがはっきりせず失点してしまった」

「同点に追いつかれ、気持ちの整理がつかないまま逆転されてしまった」

「今日の悪かった点を修正してリーグ戦に臨みたい」

 まだ何も聞いてはいませんが、小林監督のコメントはこんなところでしょう。いつもステレオタイプのコメントしか頂けませんが、いつになったら悪い点を修正できるのでしょう?せめて入れ替え戦前までにして下さい。



11/14/2004

土曜の夜は嘉人づくし。

 マジョルカ移籍で俄然注目度が増した嘉人。今日は0時から「スーパーサッカー」0時45分から「すぽると!」と立て続けに特集が組まれています。

 別れ際になって感傷的なところに露出が増えると、とてもつらいですね。嘉人がもう気持ちがスペインに向かっているからか、晴々とした表情なのが、余計に悲しいかな。

 マジョルカからもユニフォームをもらったようで早速試着していましたね。今はまだ本当にフィットしていませんでしたけれど、試合を重ねるうちに、得点を決めるごとに、その姿が当たり前のものになっていくのだと思います。


 セレッソのことはもう忘れちゃったのかな、と思っていましたけれど「すぽると!」では「残り3戦全勝します」と言ってくれたので、少し嬉しかったです。もうイライラした嘉人は見たくありません。どんな形でもいいから残留を決めてほしいです。そしてその中心に嘉人がいれば、それ以上に嬉しい事はありません。


 セレッソでのチーム残留、代表でのゴール、そしてマジョルカでの活躍と実にいろいろな事を要求されてたいへんだと思います。練習後もファンへの応対も人数が半端ではないようですし…。でもそれらを乗り越えていける選手だと思うからこそ、西中島は大久保嘉人という男のファンなのです。

横断幕進捗連絡2

 横断幕について。一応印刷会社さんに予約を入れておきました。

 という事でメッセージを決めるアンケートは日曜の夜12時までにします。月曜までと思っていたのですが、それでは納期が間に合わない可能性が有るので、少し早めます、御容赦下さい。



生観戦、生の声。

 明日はザスパ草津戦ですね。今は例えまわりが格下といっていてもとても不安だったりします。それとは別に「ホーム」長居でセレッソの試合が観られる事が嬉しくも有るのですけれど。

 いつもと同じ場所で、自分の一番好きなチームが試合をする。それを観ることが出来るというのは、とても幸せですね。

 今回横断幕を作ろうという企画をしていて、何通かメールを頂いたのですが「行きたいのに行けない、残念です」というメールが何通か有りました。


 一所懸命にセレッソを応援し続けた人が来れない。一方で招待券で「ヒマだし行ってみるか」なんて人がいる。別に招待券で来る人の全てを悪く思っているわけではないですが、何か複雑な気分です。


 横断幕には、嘉人のラストゲームを観れずにいるサポーターの方々の気持ちを詰め込みたいと思います。メール頂ければプリントアウトして、横断幕と共に球団に渡します。ご希望の方はその旨メール下さい。


 明日はバックもゴール裏も同じ価格って事で、久しぶりにバックスタンドで観戦します。多分「OSAKA」の「O」のあたりにいると思います。「西中島にモノ申す!」という方は「桜狼」のゲーフラを持ったメガネのデブヤ体型の人間に声をかけてください。

ザスパ草津戦戦前予想 勝ち癖をつけろ!!

 柏が負けました、JFLのチームに。確かに天皇杯を捨て、残留に全精力を傾けるという考えは否定しません。

 サポーターには不満が残るでしょうが、無理に戦って主力に怪我人が出たとしたら、きっとサポーターは「何故主力を出したんだ!」と声を荒げるでしょう。早野監督としてはぐっと我慢の時。

 ただセレッソとしては、この試合をしっかり勝っておきたいところ。それほど今のセレッソは勝ちから遠ざかっているからです。どうすればゲームの主導権を握れるのか?どうしたら点が取れるのか?どうしたらリードを守れるのか…。


 ザスパ草津も「ジャイアントキリング」に燃えています。籾谷、小川、宮川にとっては古巣にひとあわ吹かせたい気持ちも有るでしょうし、小島としても存在感を示したいところだと思います。

 草津サポーターも明日は町をあげての応援のようです。パブリックビューイングも有るとのこと。長居に駆けつけるサポーターの数は決して多くないでしょうが、彼等は彼等のプライドをかけて全力でザスパをサポートするでしょう。


 そうした全力の相手に慢心したセレッソは確実に勝利できるでしょうか?ちょっと不安を煽る記事になりましたが、他のチームと違い、セレッソにとってはこの試合はそれほど大切な試合だということです。

磐田3VS2佐川急便東京 得点宅配人

 山本体制の初戦ということで見ていたのですが、東京佐川のひたむきなプレーが印象に残ってしまいました。

 磐田は、なんていうか「スマート」に勝とうとしている印象が有って(さすがに後半にはかなり本気モードでしたけれど)東京佐川の「泥臭さ」と好対照でした。同じサッカーでもこれほど違うのかという感じ。

 衛星放送で見ていたのですが、中には「配送を終えて試合に臨んだ」という選手もいるということ、なるほど、フィジカルが強いわけだ。足腰が強いので、足りない技術は全員守備でカバー、奪ったボールはすぐに前線に、相手の数がそろわないうちに勝負。

 そういえばこんなチーム昔見たような、そうそう、エミリオ監督の時代のセレッソがこんな感じでしたね、ボールを奪うと木澤とマルキーにョスと森島が相手陣内にドドッと走りこんでいく。懐かしいな。トニーニョカムバーック(涙

 ジュビロはまだ山本政権1戦目、まだまだ山本監督の目指しているサッカーがどういったものか推し量る事はできませんでしたが、やはり下部リーグと接戦をしてしまったのは問題でしょう。もう一節遅く対戦していたらセレッソも勝ち点3がもらえたかも…。


11/13/2004

Tulio TypeR 登場。

 レッズ系ブログを運営されているなんちゅまるさんが、大久保嘉人取扱説明書(スペイン語版)の際に
これおもろいです。

原文は残念ながら読めませんが…。

レッズでも闘莉王の説明書作れるなあ。

大久保はあの目つきが好きです。

とおっしゃられていたので、リクエストにお応えして闘莉王版の広告を作ってみました。

Tulio TypeR 告知ポスター






ジーコ(笑)

 ジーコさんまた4バック試しているらしいです。それから宮本がボランチに入る布陣も試しているらしいです。

以下宮本のコメント
「シンガポールは個々に速い選手がいる。立ち上がりからチャンスをつかんで試合をものしたい。(4-4-2については)ちょっとバランスが崩れる場面があった。常に数的優位を意識して、特に両サイドが両方上がってしまわないように気をつけたい。両サイドが上がったときにはボランチがケアするなどして、数的優位を保ちたい。

��後半ボランチに入っていたが)この人数で全員フルにやらせないという意味もあった。必ずしも(ボランチ起用が)オプションではない。(シンガポール戦の狙いは?)ホームでの試合ということで、高いラインを保ちながらプレスをかけていけるような練習の場にしたい」

 4-4-2は今の代表の編成では無理が有ります。そして「使う選手」と「使われる選手」のバランスがとても悪いのです。バランスが崩れるのは「使われる選手」の不足を補う為にサイドバックの攻撃参加が不可欠だからです。

 「船頭多くして船山に登る」「二人のシェフがいるとスープがまずくなる」「10番タイプの選手が二人以上いるとチームは機能しなくなる」コンダクターは一人で十分です。今回は中盤左は三都主が務めたようですが、ジーコの描くベスト布陣はあくまで「黄金の中盤」なのでょう。心配です。

 ジーコ、ソクラテス、トニーニョ-セレーゾ、ファルカンの四人には「エースはあくまでジーコ」というヒエラルキーが有ったために機能していましたが、

「俺なにサイド走ってんだろう」
「ヒデさんにはFWにまわってもらう」

 などと言っている中村が、居心地のいいトップ下を明け渡すわけも無く、また中田も右のレジスタなどする気は毛頭ないでしょう。


 宮本ボランチはオプションとして、また緊急事態の場合にはやむを得ないでしょうが、それ以上の効果は無いでしょう。こちらはあくまでオプションと割り切っているようなので安心ですが。


 ジーコがあくまで自分の理想を追い求めるなら、中田なのか、中村なのか「チームのコンダクター」を決めなくてはいけません。この問題の解決なくして「黄金の中盤」は無いでしょう。

11/12/2004

自分をバカと言うようなもの。

デイリースポーツ

大久保の穴はブラジル人FW

 J1・C大阪の梶野智チーム統括ディレクター(39)は11日、スペイン1部リーグ・マジョルカへの期限付き移籍が決まった日本代表FW大久保嘉人(22)の後がまに、ブラジル人FWを候補としていることを明かした。

 同ディレクターは「ヨシトは一人で点を取っていた。新外国人はJリーグの経験があるに越したことはないが、力がなくちゃいけない」とし、12月中旬からブラジルで視察を行う予定。出原社長も「ブラジル人のような個人技を持ったFWが欲しい」と話すなど、大砲獲得が至上命題だ。

 さらにDFラデリッチら現在の外国人3選手とは来季の契約を結ばず、「全部ブラジルで考えている。助っ人が強いチームは強い。バランスよく取りたい」とMF、DFでもブラジル人選手を獲得する方針を示した。


 大久保の個人技頼りなのははた目から見てもよくわかりますが、後釜とはいえチームを統括する人間がこれを言ってはいけないでしょう。分かっているならもっと早くサポートできる体制作れよと。

 今の今になって補強補強といっていますが、あまりに対応がお粗末なように感じるのは西中島だけでしょうか?

 そういえば降格した年も、ある意味すごい外人ばっかりでしたね。ケロケロってなんやねんと…。

 社長の「個人技を持ったプレーヤーがほしい」という発言は恐らくエメルソンやウェズレイ、マルケスあたりを見て「うちもあんなの欲しいな」って意味だと思うのですが、彼らが活躍できるのも、チームとしてのサポートが有った上での事。飛び道具ばっかりに頼らないで土台のしっかりとしたチーム作りをしてほしいです。

「14日?普通に出るっすよ」

 と、大久保君が言っております。でも14日にフル出場すると代表戦、ベルディ戦と結構カツカツのスケジュールになりますよね。本当にフル出場するのでしょうか。

 個人的にはベンチには入ってもらって、後半だけとか、万が一の時のみ出てくるとか、そうした形がいいように思います。

 やっぱり疲れた体で代表戦に出てほしくないですし、悪い言い方をすれば来月からいなくなる選手を出すのなら、今機能しつつある3-4-3の布陣をより成熟させてほしいという考えも有りますから。

 とはいえ、残り少なくなった出場機会、サポーターの前で一分一秒でも長くプレーしてほしいという想いも有ります。

 で、途中出場が良いかと。前半だけより、スペースが出来て個人技が生かせる後半の方が見せ場も多いでしょうし。


 シンガポール戦はどういう形で使われるのでしょうか?先発?途中出場?合宿では小笠原がいい動きを見せているようなので、そこからいいパスが通れば意外とあっさりAマッチ初得点が生まれるかもと期待しているのですが、鈴木と大久保の2トップに小笠原がからむならやっぱり鈴木にボールがいっちゃうんでしょうかね。

深読みニュース。

日本代表ニュース

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��大阪・出原社長が大物選手の補強を示唆
��大阪の出原弘之社長が10日、国内、国外を問わず、大物選手の獲得に動いていることを明らかにした。
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��大阪がJ1残留なら小林監督が留任へ
��大阪の出原弘之社長は10日、J1に残留した場合には小林信二監督を留任させる考えを明らかにした。
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 入れ替え戦用の戦力補強ですか?小林監督にはニンジン作戦ですか?といっても小林さん監督したいかなぁ…。
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東京Vがワシントン獲得?
ブラジルのスポーツ紙「ランセ」は東京Vがアトレティコ・パラナエンセの元ブラジル代表FWワシントン(27)と仮契約を結んだと報じた。同紙によると契約期間は2005年2月から1年間、年俸は約180万ドル。なお、ワシントンは東京Vからのオファーは認めたが「G大阪、C大阪、セルタ、パナシナイコスからもオファーがあり、どのクラブとも契約していない」と話している。
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 西中島がワシントンだったらセルタかなぁ。どうでしょう?っていうか出原社長の言う「海外の大物」ってこれでしょうか?頼みますからいいボランチ、DFを取って来てくださいよ~。
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��大阪がJ1残留なら桃山学院大・江添が入団へ
桃山学院大DF江添建次郎(22)はC大阪がJ1に残留した場合、同チームに入団することが濃厚になったと報じられている。また、C大阪がJ2に降格した場合には神戸入りが有力視されている。
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 って残留したら彼が来るわけですか、サポーターにはこれ以上無いニンジンですが、もし降格すれば「二兎を追うものは一兎を得ず」になるわけですね。深読みすると

期待の新人で~す!

江添君「セレッソ雰囲気いいんだけれど、やっぱキャリアはJ1からスタートしたいな~」

社長「こ、これは何とかして残留せねば!客をこれ以上吹田に取られるわけにはいかん!」

監督って辛いわ…。
小林「えっ、残留したら続投ですか?(うーん、喜ぶべきか微妙な話だなー。よし、どうせだから今まで言えなかった事言ってみよう!!)正直今の戦力では厳しいですね、余程の大物がいれば話は別ですが…」

社長「そ、そうかっ!背に腹は変えられん!声がかけられる代表クラスの選手には片っ端からオファーをかけろ!誰か一人は引っかかるだろ!」

(遠く離れてここはブラジル)
ほんまもんのワシントンやで~。

ワシントン「セレッソオオサカ?聞いたことないチームだな。なんでこんなチームが俺に声をかけてくるんだ?」

 ってことですか?あんまり深読みではないですが…。

11/11/2004

山形遠すぎ。

 さて、気がつくとJリーグ公式サイトのべにばなスポーツパーク(山形)と東平尾公園博多の森球技場(福岡)のアクセスなんぞを調べている自分がいたりするわけですが、どっちもアクセス辛いですね。

 まだ博多の森は地下鉄から徒歩25分とかですから「しかたないなー」くらいですむんですが、べにばなスポーツパークはもう車持っている人前提の立地。その分駐車場なんかはすごく広いのですが、やっぱり「山形空港からタクシーで20分」って書いてあるともにょりますね。

 これで山形サポの人が2万人とか集まるっていうんですからすごいですよ。長居なんかJR二駅と地下鉄が徒歩5分の所にあるのに1万人超えるのが一苦労ですから。やっぱりそれだけ熱い応援とかしてるんですかね。


 もちろん入れ替え戦に回らないのがベスト。それはわかっていますが、一番がけっぷちに立たされているのがセレッソというのはもう間違いなく事実です。こういう事も考えておかないと、いざ入れ替え戦でアウェーの時にサポーターがいない、なんてなったら一大事ですから。

横断幕進捗連絡。

 アンケートの票も少しずつたまってきている様子ですね。ただ大きな横断幕を作るのには、まだ絶対的に人が足りません。手作りはちょっと苦しいかもしれません。

 最後は球団に託したいと考えているので、布とカラースプレーを買ってきて直接シューってやつはしたくないです。

 そうなってくると印刷所に頼んで刷ってもらうしかないのですが、フトコロもちょっと寂しいので1.2×3メートルぐらいの大きさで手一杯です。タテが90センチならもう少し長さが取れるのですが、それをすると他の横断幕にかぶってしまいそうなのでタテヨコはこれくらいかと…。

 一応適当ですがデザイン(ってほどでもないですけれど、)はこんな感じで行こうかなと思っています。やっぱりセレッソカラーは外せませんよね。文字はいまアンケートで一位の「俺達の誇り大久保嘉人」でしてみました。

クリックすると10/1サイズの画像になります


 もちろんアンケートの結果で文字は変わりますが、バックはこれで決めてしまいたいと思っています。


 印刷所に頼むと、最短でも1周間かかってしまうという事なので、とりあえず来週15日月曜日までで一時アンケートを集計します。もしそれまでに有志の方が集まれば、その旨告知させていただいた上で、ギリギリ19日金曜日くらいまでねばります。


 とにかく何もかもがドタバタなのですが、これが西中島個人の限界です。ゴメンなさい。


 そうそう、追記です。この横断幕の裏にみんなで嘉人へのメッセージを書きませんか?少しずつでも、短い言葉でも、元気づけられるメッセージが集まれば、いい横断幕になるかなと、これも思いつきですので考えがまとまったらまた連絡いたします。

戦いは続く、逃れない。

 真綿で首を絞められた事はありませんが、今のセレサポはみんなほぼ同じ感覚にさいなまれているのでは?柏が新潟に勝った為、数字の上ではまだほんの少し可能性が残されているものの、セレッソが入れ替え戦に回る事がほぼ確実となりました。


 しかし、磐田戦以前と比べると、今は比較的楽観的な自分がいます。磐田戦でようやっとセレッソらしさが垣間見えたからです。

 セレッソは取ってナンボ、取られてナンボのチームです。ですが「取られてナンボ」を恐れるあまり得点まで減少してしまいした。一度萎縮した意識を元に戻すのはたいへん。結局今の今までかかってしまったのです。

 磐田戦では西澤が機能していたのも有りますが、攻撃陣がしっかりとボールを保持していました。これは攻め手が無くバックパスを続けるボールの保持とは根本的に違います。トップが安定してボールを持っていれば、2列目、3列目が安心してオーバーラップできます。元来のセレッソサッカーです。


 確かにカウンター一発で失点してしまうリスクも生まれますが、セレッソの選手たる者それを恐れてはいけません。もう一点取ればいいのです。

 本当はこれは「邪道」です。相手を封じていれば最悪「負け」は無いのですから、守備主体であるほうが、安定した成績を残せるのは自明です。「1-0で勝つより3-4での敗北を選ぶ」などというロマンティックな言葉は、クライフのレベルまでたどり着いて、初めてロマンとなるのです。


 セレッソはいつの間にか、この道に踏み入ってしまいました。後戻りするには、気がつくのがあまりに遅すぎました。

 しかし、例え邪道といえど、道は道、突き詰めていけば、やがて頂が見えるはずです。かの「戦術くん」はスケッチブックの1ページにこう書きました。

「2+2=2、2×2=2」

 どんな方法でもいいのです。たどり着く場所が同じであれば。

 「J1残留」いささか小さな頂きではありますが、狼達がそこにたどり着く様を、しっかり見届けましょう。

バナーまで作っている自分がいる。

 とうとうバナーまで作ってしまいました。つい四日前ぐらいまでは想像もしていなかった事です。もしよろしければブログ、サイトに貼り付けたりしてください。
danmaku01

 印刷は時間に余裕が無いので手作りの予感。でも一応印刷屋さんにも見積もってもらってます。4、5人くらいが持たないといけないくらいでかいのを作りたいです。フトコロ具合が良くないのですが、これもなんとかしましょう。

 もともと鬱の為に精神が不安定で、何かに没頭するとなかなか抜け出せない気質のようです。それが悪い方に出るときもあれば、逆もあります。この没頭気質で11/23までに何とか形にしていきたいと思っています。

 アンケートも「誰もこなかったりして…」という不安をよそに少しずつですが候補が出てきました。嬉しいことです。最後はどれか一つに選ばなくてはいけませんが、他の候補も「こんなメッセージが寄せられていましたよ」と、メールなり書類なりにして球団に託すつもりです。なのでじゃんじゃん応募、投票してくださいね。

11/10/2004

横断幕作ります。

 ブログのトップに横断幕に書くメッセージのアンケートへのリンクと、一緒に横断幕を作っていただける奇特な方への連絡用メアドを置いてみました。即席ですが時間が無いのでご勘弁を。


 試合が終わったら作った横断幕の裏にみんなの嘉人へのメッセージを書いてもらって、球団に預けようかなとか、いろいろ考えてています。まだ球団事務所には電話一本もかけていませんけれど。


 言い始めた頃は「できればいいなあ」って感じでしたけれど。狼里ちゃんや他の皆さんの励ましを受けて「これは何とかして実現しなければ」と思うようになりました。もう家内も私を止められません。むしろ家内と使う布の種類を相談したりしています。


 出来ましたらこの年甲斐も無い暴走をどなたか広めていただけませんでしょうか?私と家内だけでは、布にカラースプレーを吹き付けただけのかなりシンプルなものになってしまいそうなので、断幕作成関係に詳しい方がおられるとありがたいです。もちろん熱意だけ持ってやってきたよ、という人だって全然OKです。


 時間があまり無い中の作業になりますが、一日でも時間が有るという大阪近郊の方でしたら、とりあえずメール下さい。メール('A`)マンドクセという方は11/14の天皇杯ザスパ草津戦に「桜狼」のゲーフラ持って行きますから、その時にオフで話しかけてみてください。


 みんなの気持ちが集まるほど、でかい横断幕が作れると思っています。孫悟空じゃないですけれど「オラに少しずつ元気をわけてくれ!!」って感じです。

旅立つ貴方へ。

 大久保の移籍が決まっても、セレッソの残留は決まらないわけでして、サポーターとしてはどうしても「まず残留」という気持ちの方が強くなってしまいますね。

 でも今まで4年間セレッソの一員だった大久保を気持ちよく送り出してあげたいという気持ちもあると思うんです。

 入れ替え戦さえなければ、今月23日の清水戦がホームのラストゲームになります。そこで、ささやかでもいいですから横断幕を作るなりして、サポーターから大久保へメッセージを伝えられないかなあって考えています。

 お金はあんまり有りません。

 時間もあまりさけません。

 でも、大久保へ伝えたいことはたくさん有ります。

 そういう人、いないでしょうか?
 ある程度人数が集まれば、出費とか時間の制約も少なくてすみます。私の考えに賛同してくださる方募集中です。

 とりあえず今は横断幕を考えているのですが、こんな横断幕にした方が良いとか、横断幕よりこっちの方が効果的という意見とか、とにかく何かがしたいというメッセージを下さい。

メアドはnishinakajima1975@yahoo.co.jpです。
ブログにメッセージを貼り付けてくださってもOKです。
トラックバックして頂けると助かります。
この記事を広めていただけると本当にありがたいです。
なにとぞよろしくお願いします。

草津偵察隊 それでもサッカーが好きだ!!

 感傷に浸る間も無く、今週末は天皇杯です。チケットの価格がゴール裏もバックスタンドも同じなので、久しぶりにバックスタンドで試合を観ようかな、と思っています。

 若手にとっては大事なアピールの場でもありますし、0円提示をされたプレーヤーにとってはセレッソでむかえる最後のタイトルになります。過去3度決勝までコマを進めながらグッドルーザーに甘んじ続けていましたから、今度こそという思いを試合にぶつけてほしいです。


 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ザスパ草津のホームページを覗いてみました。

 籾谷、小川、宮川、懐かしい名前がメンバー表に並んでいます。中にはつい最近までJにいた山口貴之の名前も。

 選手のプロフィールを見ていると、「勤務先」の欄が。JFLはアマチュアリーグ、殆どの選手が仕事をしながら限られた時間でサッカーをしているのです。

 草津は元Jリーガーが多いので、どうしても「都落ち」のような印象を受けますが。それでも腐らずにサッカーを続けたいという熱意を持っている選手達が大半なのでしょう、今のJには無いものがここに有るように感じました。


 確かに草津は今のセレッソよりも弱いかもしれません。体力、テクニック、そういったところは補いようが無いでしょう。

 ただ、がむしゃらにサッカーを愛し、プレーする喜びを知る選手達です。その情熱で勝ち上がってきたチームです。抜かる事無く、奢る事無く、試合に臨んで下さい。

11/09/2004

サポートの適温。

「西部謙司の眼」ホーム完敗の柏に「チーム」の危機(スポーツナビ11/8付けコラム)

 2ちゃんねるのセレッソスレッドにもリンクがありましたから読まれた方も多いかと思います。柏に生まれたチームとサポーターとの深い溝。一時「柏は選手に猛烈な圧力(ブーイングや過激な横断幕)をかけて勝ち点を重ね始めた。セレッソのサポーターは負けても拍手、優しすぎる、もっとブーイングとかするべき」という論調が有りました。

 確かにセレッソサポーターは「ぬるい」です。緩慢な試合をしているのにどうして拍手するのか理解に苦しむこともしばしばです。もっと厳しい目でチームを見てもいいはずです。というか、それでやっと普通のサポーター程度の過激さになるくらいです。ましてやチームは降格の危機、もっと熱く応援をしても悪くないでしょう。


 でも、柏サポーターのようにあらかじめ選手を誹謗中傷する横断幕を作っていたりするのは論外だと思います。

「前の試合でふがいないプレーをしたから」

 なら球団事務所に手紙やメールを送ったり、セレッソのように球団代表と直に話し合える場を持てばいい話で、なにも試合が始まる前から選手達の士気をそぐ事は無いはずです。

「選手が試合後に挨拶に来ないから」

 「負けて手を振る羽地さらし」なる横断幕を作ったのはどこのサポーターですか?


 サポーターは「チームの為、選手達の為に力になる」存在であるべきであって、ストレスを吐き出す為にスタジアムに来る人々はサポーターなどと呼ばれてはなりません。少なくとも私はそう思っています。

秋桜

 さだまさしの「秋桜」という歌をご存知でしょうか?知っていらっしゃる方は40代前後ですから、このブログに来られる方は殆どご存じないでしょうね。

 秋桜の咲くある秋の日。嫁いでいく娘の視点から、残していく母を想った、とてもいい歌です。大久保がマジョルカに移籍する事が正式に決まったと知った時、なぜだかこの曲を思い出しました。



 たった四年だったけれど、セレッソのエースとして、たくさんの活躍と、それと同じぐらいのやんちゃをしていった大久保は、西中島にとっては我が子のような存在でした。多くのセレサポもこの愛すべき「ごんたくれ」のことを、同じ想いで見ていたのではないでしょうか?

 ファウルを犯して審判に食って掛かる大久保を見る度に、長居は悲鳴のような喚声があがったものです。「嘉人落ち着けー!」みんなが叫んでいましたっけ。でも、それもあと数試合なのですね。天皇杯を勝ち続ければ、国立まで嘉人を見られるんじゃないかって思っていましたけれど、それもかなわないのですね。


 大久保にはスペインで大活躍してほしいです。半年ぐらいで帰って来てもらっては困ります。西中島の好きな大久保は、どこにいっても恥ずかしくない、一流のストライカーのはずですから。ちょっと寂しいですけれど、二度と帰ってこないくらいの気持ちで、がんばってください。

こんな小春日和の穏やかな日は
貴方の優しさが浸みてくる
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ心配いらないと笑った


11/08/2004

「引き分け」の重要性。

 昨日の試合では予想が良い方も悪い方も的中してしまいました。セットプレーの時のマークを徹底していれば…。というのがセレサポの総意ではなかったでしょうか。

 ただジュビロにしてみても、昨日の試合は年間最下位を相手に中盤を押さえられるシーンも多く、2失点ともキーパーの判断ミスによるところが大きいと、かなり不満な様子です。

 勝ち負けがつかない為に煮え切らないの当たり前ですが、ここでたとえ1点でも勝ち点差を縮められた事については、はっきり評価するべきだと思っています。

 今回は確かに「勝てていた、勝たなくてはいけなかった」試合です。それでも今までのように集中が切れず。ドローで留まったことは、わずかながら進歩といえるものだったでしょう。


 残り3試合、磐田戦のような前向きなプレーを続けていれば、最悪入れ替え戦に回ったとしても、これぞセレッソというサッカーで、残留を決められるはずです。選手は自信を持ってプレーを続けてほしいと思います。

ちょっとだけいいはなし、かな?

 試合が始まる直前ですが、ちょっと閑話休題。許される範囲で選手の「いい話」を2,3…。


 最初はやっぱりモリシ。サインをもらおうと練習場で出待ちをしていると、モリシを発見。必死に「森島さーん」と呼びかけると、試合さながらのスピードで飛んできて、サインに応じてくれました。

 サインをするときも

「こっちにサインをするんですね。」「はい、サインさせていただきます。」

 と常に低姿勢。サインの後には「ありがとうございました」と一礼までしてくださいましたよ。「ありがとう」って言わなきゃいけないのはこっちなのに…。


 西中島が務めていた同じ会社のシステム担当だった方が、以前家まで出向いてパソコンをセッティングする仕事をしていて、偶然にモリシの家のパソコンをセットアップすることになったそうです。その時も練習から帰ってきたモリシは

「ありがとうございます。ボク、パソコンとかよくわからないんで、本当に助かりました」

 と平身低頭だったそうです。いろんな家にお邪魔したけれど、モリシほど感謝されたことは無いそうです。


 真中選手も取り上げさせてください。西中島は真中選手の大ファンです。今でも好きだったりします。豪快なプレースタイルと、人間的な優しさが見える、典型的な「セレッソカラー」の選手だからかな。

 西中島は通勤に地下鉄を使っているのですが、真中さんも同じ路線に家が有るようで、たまに同じ電車に居合わせる事がありました。夏は短パン姿なのですが、足の筋肉が尋常ではなくて、「やっぱりプロは違うな」と思わせるものでした。

 でも、決していかつい訳ではなく、話しかけると嫌な顔一つせず、気さくに話をしてくれました。いつもかわいいおチビちゃんがいっしょでした。試合中は見せることが無い優しいお父さんの顔で、子供の世話をしていた姿が印象的でした。


 最後は廬さん。お見かけしたのは一度きりなのですが、出会った場所がすごかった。なんと「スーパー玉出」買い物をしているとどこかで見たことのある人が…。普通「スーパー玉出」にサッカー選手がいるなんて思いもしませんから、それが廬さんだと気がつくまでコンマ数秒かかってしまいました。恐る恐る

「あのー、廬選手ですよね?」

 と話しかけると、廬さんもびっくりした様子で

「あっ、はい、そうです」

 と応えてくださいました。あんまりプライベートのお邪魔をするのも悪いと思い、「がんばってください!」とだけ言うと、にっこり笑って「ありがトごしゃます」と言ってくださいました。


 西中島が買い物を済ませたとき、丁度廬さんと奥さんらしき人も大きなレジ袋に沢山の品物を詰めてスーパーから出てきました。

 以前ファンバステンが彼女に自分のカバンを持たせて「彼女はサッカーをしていないんだよ、これくらいは当たり前さ」と言った。という事を思い出したのですが、廬さんは奥さんが「自分で持つから」というジェスチャーをしても「いいからいいから」と重いフクロをすすんで持って帰っていきました。

 後日あるサッカー番組で、廬さんのふるさとが紹介されたことが有るのですが、そこで学生時代、廬さんとチームメートだったという人が出ていました。今は立派なレストランを経営されているのですが、そのレストランの開店費用を、廬さんはこころよく出資してくれたのだと話していました。自分の生活を切り詰めても旧友を大切にする、廬さんらしい話です。


 「美談」というと大げさですが、出会ったセレッソの選手の多くが、優しく、気さくな方でした。「ぬるま湯」と揶揄される方もいますが、私はこのセレッソのチームカラーが嫌いではありません。「情けは人のためならず」そろそろチームに「情け」が返って来てもいいでしょう。磐田戦をじっと待ちます。

磐田2VS2C大阪 途切れた集中。

 勝てた試合でした。ただセレッソはセットプレーでの守備に難があるチームで、ジュビロは例え押されていてもそのセットプレーから活路を見出せるチームであった、それだけのことです。

磐田先発布陣

Iwata


C大阪先発布陣

Start Cerezo


 セレッソの先発布陣では千葉が本来の右ストッパーに入り、下村が左ストッパーに入りました。

 試合展開は意外な事にほぼ終始セレッソペースでした。3トップの古橋、西澤、森島がジュビロのDF陣にプレッシャーを与え続けた為、最初のパスの精度が落ち、中盤でボールが奪えるシーンが多々ありました。

 また攻撃面でも、懸念していた苔口、太田のマッチアップを苔口が制し、意外な事に(失礼)右サイドでも酒本が藤田を振り切るシーンがありました。トップの西澤のボール回しはさすがの一言、3-0で勝利したジェフ戦よりも組織としては機能していたのではないでしょうか。


 対するジュビロはトップにボールが入っても、そこからの展開が凡庸で、セレッソの守備陣の想像の範囲内でのボール回しに終始していました。

 ただ腐ってもジュビロ、伝家の宝刀セットプレーまで錆付いているわけではありませんでした。2得点は何れもセットプレー、名波からのボールを福西があわせたものでした。時間帯も前半終了間近、試合終了前と効果的。流れからのプレーのまずさをカバーしていました。2点目のヘディングを合わせたポジションにはボールウォッチャーと化した久藤と布部がおり、両チームのボランチの質の違いが表れた象徴的なシーンであったように思います。


 総括すれば、勝利こそ逃しましたが、セレッソには収穫の多い試合であったこともまた確かです。3トップはしっかりと機能しましたし、徳重のゴールは貴重な戦力の復活を強く印象付けました。苔口、酒本が今日のプレーで自信を持ってくれれば、攻撃に一層厚みが増すでしょう。セットプレー以外の守備は完全に破綻したシーンはほとんど無く、ボランチも乗せられるように動いていました。


 次節は痛いのか痛くないのか久藤が出場停止、大久保が復帰します。小林監督が軸としていた久藤が抜けることで守備陣がどう変化するのか、今日機能していた攻撃陣に大久保がどう加わっていくのか、ああ、残留争いさえしていなければ、もっと興味を持って試合に集中できるのに!