4/30/2008

J2第10節 愛媛1VS4C大阪 鱧。

前半20分 横山 拓也(愛媛)
前半24分 小松 塁(C大阪)
前半27分 アレー(C大阪)
前半33分 ジェルマーノ(C大阪)
後半44分 香川 真司(C大阪)



 気の早いスーパーにはもう鱧が並びだした。関西の夏の味覚といえば鱧だ。うなぎのように脂っこくなくて良い。亡くなった祖母の大好物で、夏になると祖父が買いに出かけていたのを思い出す。

 ただこの鱧というやつは一筋縄ではいかないもので、体中に細かい骨がびっしりと並んでいる。いちいち取り除けないので、身に細かい間隔で包丁を入れ「骨切り」をしてやる必要がある。この試合、スコア上は圧勝だったが、鱧の小骨のように細かいミスが沢山出た、課題の残る一戦だった。


 スタメンは前回と変わらず、4バックに3ボランチ。ただし白谷は小松と2トップを組むような格好になり、4-3-1-2という布陣になった。

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 このメンバーで臨むのは2戦目だが、よくフィットしている。個々の役割分担がしっかりしているし、その役割にピッタリのメンバーが配されている。香川のトップ下に負担がかかるかと思ったが、アレー、ジェルマーノがよく上がるうえに白谷も運動量豊富とあって思っていたよりスムースにプレー出来ていた。

 これはいい試合が出来るのではと期待していたのだが、愛媛にいい攻めを食らい、失点してしまった。いい流れでゲームに入りながらの失点は勿体無いとしか言いようが無い。

 だがこれで攻撃陣の目が覚めたようだ。前3人、小松、白谷、香川、それにアレーとジェルマーノの連携がいい。失点直後に高い位置でボールを奪い、そのままの流れで同点弾を決められたのも大きい。これで愛媛がばたつきだした。

 今日トップをはった小松、白谷のコンビはとりわけ良かった。息も合っていて十分合格点の内容だった(後半のチャンスをしっかり決めていれば完璧というくらいの出来)白谷は逆転ゴールのアシスト、3ゴール目のお膳立てをしている。ゴールチャンスもあったが、お楽しみはまた今度にしよう。

 とにかく若いプレーヤー達の活躍で、先制を許してから15分も経たないうちに3-1まで試合を持ってこれた。ここまでは満点の内容だった。問題は後半だ。


 後半、セレッソの運動量は(今までと同じく)激減してしまった。中二日の試合という事を差し引いても、毎度毎度同じ状態になっているのは問題だ。足も止まり、パスも雑になってきた。愛媛がお付き合いしてくれたおかげで、一人元気だった香川が自由に動け、主導権は握ったままだったが、あまりいい傾向ではない。

 フィニッシュも雑で、小松が一度、白谷が少なくとも一度、そして香川が一度絶好機をフイにしている。毎年得失点差に泣かされてきたチームなのだから、こういう機会にしっかりと得点を重ねられるようにならなければいけない。

 スピード感溢れる白谷から、どちらかというと技巧派の柿谷に選手交代したのもタテへの動きの鈍化に拍車をかけた。

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 次のカレカ投入も流れを鈍らせるだけで、ボランチの前からトップの後ろまでのだだっ広いスペースを香川がひたすら往復するだけの展開になってしまった。他のプレーヤーの動きはかなりズブくなっていた。パスミスも、それこそ鱧の骨の数ほど。ロングボールを入れるだけの攻めも散見された。

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 このような展開にあっても、香川は貪欲にプレーしていた。自身もガス欠気味だったが、それでもスペースがあればドリブルを仕掛け、パスで揺さぶり、チームを鼓舞していた。それが後半ロスタイムにようやっと報われた。オフサイドトラップのかけ損ねを逃さず裏に飛び出し、キーパーまでかわして4点目。ロスタイムでの得点が多いのは偶然ではない、こうした小さな努力が他のプレーヤーとの差となって表れているのだ。この起点となったロングパスを放ったのは前節同様守備固めに入った山下。狙っていたなら素晴らしいプレーだ。

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 これで試合数は多いものの3位に浮上できた。勝ってなお課題があるというのは、気を引き締める上では良いのかもしれない。今日の前半のようなポテンシャルを随時出せるようになるのなら、J1という目標もはっきり見えてくるだろう。鱧の旬はまだまだ先、夏にはもっと美味くなる。

4/28/2008

Run! Taromo Run!!

 昨日は横浜FC戦に一喜一憂し、聖火リレーでのテレビ局の偏向報道に憤り、夜中までYou Tubeやらニコ動で関連動画を漁って、家内に「チベットの国旗が欲しい」と言って却下されるというバタバタの一日だったわけですが、今日は打って変わってダラーっとした一日でした。やることが無いわけではなくて、仕事もしていましたが、それ以外はだらりだらりの一日。

 そんな日はたろもと遊ぶに限ります。一番元気が出るのです。

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 今日はコマ無し自転車に乗る特訓ということで70-300のレンズを持ってお手伝い。望遠系のレンズで人のアップを撮ると背景のボケ具合が独特で楽しいのです。

 とか言っていたらたろもが自転車ごと電柱にヒットしてしまいました。ギャース!!

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 それで自転車の後ろを掴んで補助をしたり、横で「いいよ!いいよ!もっと右足踏み込んで!」などとはっぱをかけていたのですが、声のかけ方がスタジアム規格だった為少々うるさかったようです、あはは。

 そうすると少しずつ上手くこげるようになって来て、ふたこぎみこぎぐらいはいけるようになってきました。こける場面も殆ど無いですし、順調そのもの。今日は結局完璧に乗りこなすまではいかなかったのですが、手ごたえたっぷりの特訓でした。

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 人間てこうして成長して、身も心も大きくなっていくんですね。その分私と家内は歳をとっていくのか…。時間は残酷だなぁ…。

追記

いいものもらったのではっとくぞ♪



4/27/2008

J2第9節 横浜FC1VS1C大阪 膨らみ始めたボール。

 セレッソが今年初めて引き分けた。引き分けにもいろいろと種類があろうかと思う。

「勝ち点1を確保できた引き分け」

 もあれば

「勝ち点2を逃した引き分け」

 もある。今日の試合に関しては後者が当てはまるのではないだろうか?とはいっても詰めが甘い、という後ろ向きな理由でではない。セレッソのパフォーマンスがそれ程よかったのだ。


 その「予感」は既にスタメン発表の時点からあった。

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 この4-3-3は合点がいく。アレー、ジェルマーノは前で仕事が出来るボランチ、羽田がアンカーでいてくれることでより持ち味が引き出される。香川、白谷のスピードは前で生きる。彼らが前を向いてボールを捌けるよう、小松がトップで体をはる。右サイドにはようやっと柳沢が戻ってきてくれた。


 序盤からセレッソは実に素晴らしく機能していた。アレーが少し持ちすぎるところが気になったが、あくまで気になった程度。丹羽と香川の左サイドもようやっと形になってきた。

 しかし特筆すべきは右サイド、ルーキー白谷と復帰した柳沢が本当によくやった。白谷のタテのスピードは確実に相手守備ブロックを押し下げていたし、柳沢はこれぞサイドバックという働きで弱点だった右サイドを一気にストロングポイントに変身させた。


 その前半に失点してしまったのは、全く不運としか言いようが無い。油断していた、というわけではないだろうがそれまで三浦淳のFKなど飛び道具もしのいでいただけに残念。

 それでもその後下を向かず、攻撃を続けたことは賞賛されるべき姿勢だと思う。10分も経たずに同点に追いつけたのも偶然ではない。サイドを深くえぐって小松のヘッドという流れもコンセプトどおり。


 後半は一進一退の攻防が続いたが、相変わらず白谷、香川、柳沢がよく攻めていた。いつもは左サイドに偏重する攻撃のバランスが整ってきた。シュートまでのバリエーションが些か少ない気がしたが、前回までに比べれば雲泥の差。


 このよい流れが断ち切れたきっかけは、残念なことにセレッソ側の選手交代だった。ターゲットマンとして奮戦していた小松に代えてカレカ、スピードに富んだ白谷を下げて柿谷。

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 前線からバックラインまで一体化していたチームが、この交代で体を崩してしまった。カレカはターゲットになり得ないし、柿谷はテクニック重視でタテに弱い。これで攻撃の術が無くなってしまった。


 そうなると形勢は横浜FCに傾いていく。後半半ばにはコーナーキックからドンピシャヘッドを叩き込まれたが、何故かノーゴール(セレッソサポーターからみても不可思議だったのだから横浜FCのサポーターとしては納得いかなかったジャッジだろう)


 もう一つ、収穫という訳ではないが、柳沢が疲弊し、右サイドが開き始めた終盤、レヴィークルピはセンターバックが本職の山下を右サイドで使用した。

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 起用時間が短かった為どれ程の効果があったのかは判らなかったが、千葉が怪我で離脱、羽田のアンカー起用で手薄になったCB陣にあって期待の選手が登場した。


 この4-3-3の習熟度が上がれば、攻守ともにクオリティが上がるのは間違いない。選手層の薄さは相変わらず気になるところだが、目標がはっきり見えた今は、そこに向かって前進あるのみだ。

4/26/2008

誕生日ケーキ、それから娘カメラ、さらに苦悩。

 家内の誕生日、改めてケーキを食ったべさ。

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 桃谷にある「ももの木」というお店のかぼちゃのタルト。うめぇ。甘さが自然な感じでいくつでもいけるかも、一つしか食べないけれどさ。やっぱりお祝い事にはケーキですねい。


 それはそれとして、最近またカメラ買いました。コンデジです。Nikon S600。D200は気合が入った「今日は写真の日」という時のカメラ、S600はポケットにしまい込んで、何気ないスナップ撮り用にと考えていたのですが、娘のたろもがピンクゴールドのちょっと可愛いボディに興味を示し、結局家内と娘が使うことになりました。そうしたら早速デコレートですよ。

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 キムタクが持つとクールでシックなS600も娘の手にかかると一撃で可愛いアイテムということです。ちゃんと写真も撮っているようで

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 こういう写真を見ると可愛いなぁと思ったりする、親バカです。


 そしてここが本題(前フリなげーよ)明日(というか今日か)横浜FC戦があるわけですが、私はスタカフェで観た方がいいと思いますか?それとも家でスカパーがいいですか?

 と言うのも私今年に入って自宅観戦で勝ったことが無いのです(鳥栖戦、甲府戦、広島戦)ゲンが悪いので何とかしたいなと…。どうですか皆さん!?

4/25/2008

おめでとうの日。

世の中に仕事数あれど

「西中島の家内」

ほど大変なものはないって思うんです。

出会ってから15年、結婚してから9年、

これほど懸命に頑張ってくれた人は、家内だけです。

今日は、その家内の何度目かの誕生日です。

今までずっとありがとう。

そばにいてくれてありがとう。

これからもずっとよろしくね。

それなりに頑張るからよろしくね。

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4/23/2008

事件に想う。

 今日光市母子殺害事件の判決公判があった。被告の元少年に死刑の判決が下った。弁護団は即刻上告したらしいが、どうなるのか門外漢の私には判らない。

 ただ二人の被害者の夫であり父である本村氏は私と同い年で、また事件が起きたのが私の娘が生まれた年と同じということもあって、どうしても氏に肩入れしてしまう自分がいる。

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 娘が生まれてから、実に沢山の事があった。私も病気になったし、家内も何度か入院をした。ごく普通の夫婦喧嘩もあった。幸せな出来事も、勿論沢山あった。そんなごく当たり前にあるべき喜びも悲しみも奪われた人の辛さというのは、筆舌に尽くしがたいものがあったろう。それに耐え、勤めて紳士的に振舞う氏の様子を見る度に、その裏側にあるであろう何かを感じていたたまれなくなった。

 もう何が起ころうと、愛していた奥さんも、お子さんも帰っては来ない。そんな辛い現実を背負い、これからも生きていく氏には、せめてその重石が少しでも軽くなる未来が待っていてほしい。

4/22/2008

バカヤローなこと。

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 目の前には綺麗な花畑があって、私はそこに行きたいのですが、足元は鼻が曲がりそうなヘドロの海で、一歩前に進むことすら容易ではないのです。

 もう少し、あと少しであの花の香り満ちた世界に行けるというのに、ヘドロは必死に足に絡みつき、罵倒をし、重箱のすみをつついてそこに行かせまいと頑張るのです。


 その頑張りが出来るのでしたら、精々自らの意地汚さを洗い落としてご覧になればよろしいのに。残った誰かの幸せの為に働かれればよろしいのに。どうして今まで邪魔だと言っておいて、今更邪魔立てされるのでしょうね?


 思い切り踏みつけていいですか?振り切っていいですか?実はもうそうすると決めているんですけれど、せめてもの社交辞令ということで。

 では、思いっきり、踏みつけます。私は陀多より勝手で、ずるいですから、平気ですよ。

ゴメン、うどん食ってた。

 いや、やっぱり午後1時キックオフって厳しいなと思うんです。特に朝弱いんで、起きてもエンジンかからないんで、辛いのですよ。勝ったからいいけれど、負けたらダメージを一日中食らってしまうし…。

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 昨日も、ほぼ開門が始まる時刻と同時に起きまして(動かせない所用で夜更かししてたのもあるのですが)これはいかん、急がないといかんと思いながら支度(カメラの準備くらいなんですが)して、気持ちだけはダッシュで家を出発したわけです。


 で。でもって。なんとか鶴が丘までたどり着いたのですが、腹が減った。これはもうどうにもならないくらい腹が減ったのです。開門から随分時間が経っていましたから「香川うどん」は食われているだろうなと、それならばと立ち寄ったのがこのお店。

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 香川つながりで讃岐うどんのお店「釜ひろ」さんです。見れば見るほど「ウチは美味いぞ」という佇まいなのです。細かく言うと清潔感と温もりが程よく同居している、そんな感じの店構え。もう限界でした。思わず「ちく天玉ぶっかけ」を注文。

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 ジャン!これが「ちく天玉ぶっかけ」冷たいぶっかけうどんの上には揚げたてアツアツのちくわと半熟たまごの天ぷらがどーんと自己主張。美味そうです。いや、実際美味かった。めんはしこしこというよりもっちりとしていて、コシも十分。出汁も効かせすぎず、薄すぎずいい感じ。途中でたまごの黄身をプラスさせたり、薬味のレモンや大根おろしを加えたり、とにかくいろいろ楽しめる。おまけに量が丁度いい。食べ応えが十分なのに、食後にさっぱり感が残るのもいいですね。「さくらのきのしたで」は長居が中心なのですが、ホーム側ゴール裏で鶴が丘利用のサポも多いですから、こちらもちゃんとチェックしなくてはな、という想いを胸に、スタインした次第です。


 でも「香川うどん」まだあったようで、でもおなかはもういっぱいという悲しい状況になってしまいました。でも大先生なら、食に定評のある大先生なら…!(AA略)

 と、思っていたら本人が現れまして、しかもうどんが二玉入ってる「しんちゃんうどん」を注文されていまして、いや、まだまだ修行が足らんな私は、という感じです。ちなみに普通のうどん容器に二玉入れるとこんな感じです。

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 これはね、空腹でも完食出来るかな、というサイズです。ちなみに出汁は一玉分ちょいくらいで、温かいのにぶっかけスタイルになっていました。ホントすごいぞこれは。


 少しずつ長居の食環境は良くなっていると思うのですが、エースであるはずの、あるべきなカフェセレッソが飛び道具ばかり出してくるのはどういうわけかと!普通のうどんでいいんだ!普通のラーメンが食べたいだけなんだ!と強く思った次第です。


 ラストに2ちゃんでもちょっと話題になった相澤のポスター。

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 今月はホーム1試合だけだったのに5月はホームゲームだけで4試合か…。メンツを考えると最低3勝はしておかないと後々厳しいぞという感じです。相澤は個としては素晴らしいキーパーなんだけれど、連携がなー…。みんなでうどんパーティでもしたらいいかもね。

4/21/2008

J2第8節 C大阪1VS0熊本 収穫は結果のみ。

 この試合、最も求められていたものは勝ち点3。それを考えればこの結果に満足すべきなのかもしれない。スタメン4人を欠き、助っ人が期待に応えられていない現状を鑑みれば、この試合のそこかしこにあったちくばぐさや違和感のようなものには目をつぶるべきなのか。それにしても不恰好な90分間だった。

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 スタメン大幅変更を示唆していたレヴィークルピ。予告どおり前節からかなりのメンバーが変更になった。4バックを統べるのは江添、両サイドバックの中山、丹羽も含めると開幕時から3人メンバーが入れ替わっているということになる。攻撃的右サイドには柿谷、トップは森島康、小松のツインタワー。

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 立ち上がりからセレッソと熊本には違いがあった。セレッソの11人が連携を欠き上手く機能していないのに対し、熊本のコンセプトは明確で、ピッチ上の全ての選手が統一された意識を持ってプレーしていた。狙いが中山の裏というのは明らかで、柿谷、中山のラインが繋がっていないことも相まって、右サイドは終始後手にまわってしまった。

 2トップもコンビネーションが見られない。個々では懸命にプレーしているのだが、常に距離が離れていて相手の脅威となっていない。

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 ボランチも含めた守備陣も良くない。高さという面では勝っていたが、縦に早い攻め、パスワークに振り回される場面があった。急造4バックでは致し方ない面もあるが、アレー、ジェルマーノまで引きずられてしまい、危ない位置でのボールロストやミスが出ていた。今季初先発となった山本のビッグセーブと、中山の踏ん張りが無ければ試合の結果は違っていた可能性が高い。

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 こうなると「日本代表候補」香川に頼らざるを得ないのだが、さすがに各チームともに研究を重ねている、ほぼ全ての場面で複数のマーカーをつけ、1対1の場面では不用意に飛び込まずディレイに徹していた。

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 前半の流れを見て、レヴィークルピは早めのプラン変更に出た。ツインタワーを諦め、白谷を投入、運動量を増やす策に出る。

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 白谷の登場でセレッソは僅かに良化した。白谷は高さは無いものの、スピード、クイックネス、そして何よりチームに最も欠けていた積極性を持っていたからだ。中盤で、ゴール前で、チームの潤滑油として奔走する。

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 しかしサッカーは11人がチームとして機能しなければ勝つ事も、点をとる事も出来ないスポーツだ。後半足が止まってしまう悪癖はこの試合でも見られ、個々の距離が徐々に開き始めた。特に中山の疲弊が酷い。

 それを補う為にとられた策は意外なものだった。羽田のアンカーとしての投入と酒本サイドバック起用。

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 ボランチが3枚、中盤が5人になった事でセレッソは不足していた運動量を再び増やし、徐々に流れを引き寄せていった。そうしてこの試合で唯一の好機をモノにした。白谷の「まずシュート」という積極性が呼び込んだゴールだった(記録上はジェルマーノのゴール)


 それにしても苦しい試合だった。今は上位争いに踏みとどまった事を、まず喜びたい。今後のことは怪我人の復調具合次第となるだろう。

4/20/2008

動き出せ、デカシステム。

 怪我人が次々と現れ、チームの成績も下降線。レヴィークルピもさすがにたまらず先発のてこ入れに入ったようだ。まだ十分遅れを取り戻せる今のうちにメスを入れるのはいいことだと思う。


 試された布陣はどうやら二つあるようで、一つは4-3-2-1。

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 ヤフースポーツなどで流れたのはこちら。4-3-3と言えなくも無いが柿谷と香川が同じ列にいて両サイドに流れることなどありえないので、トップ下が二人という感じになるだろう。これなら中山、丹羽が上がってもジェル、アレーがカバー出来るし、いい感じ。


 もう一つは4-4-2でトップをデカシ、ルイにしたもの。

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 sharkaさんのエントリで紹介されていたのはこちら。4-4-2は慣れたシステムの分だけ機能しだすのが早いかというところ。カレカ、古橋では出来なかった前線のタメが出来る分後ろは楽なはず、楽にならないとちょっと厳しい。


 そう、この二つの布陣どちらで行くにせよカギを握っているのはこの愛すべき暴れん坊だ。

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 今季のデカシは少々消化不良の試合が続いている。先発はゼロ、途中出場となってもチーム状態がマズくなっていていいボールが回ってこない。ちょっと短気な気がするけれど、苛立ちを隠せないデカシに多少同情するところはある。

 だから、折角回ってきたこのチャンスをしっかりモノにして欲しい。準備していませんでしたでは困る。持ち味のポストプレーをキチンとこなし、周りも自分も生かしてほしい。最近は香川ばかりが取り上げられているけれど、チームで一番目立ちたがりはデカシなんだから、ここで頑張らないとね。

追記

 よくよく考えるとこのメンツ、デカシ、カガー、小松、柿谷、中山と同期の桜が揃っているな。コンビネーションは悪くないのではとひそかに期待。

4/18/2008

香川真司に送る言葉。

 こういう時ってどんな事を書けばいいと思うよ?


「おめでとう」と言ってしまったら、それがゴールになってしまう。香川のアスリートとしてのキャリアは、まだ始まったばかりなのに。


「がんばれよ」も適当じゃないよね。今までも頑張ってきたし、これからも頑張るはずの選手だから。


「よくやった」うーん「よくやった」のかな?今までやっていたプレーをたまたま岡田監督が観ていただけだしね。



 まあ、いろいろな気持ちがあるんだ。別にこの経験は悪いことじゃない。むしろハッピーなことだよ。今までどおりにやってくればいいと思うよ。OFFICIALのフラッシュはえらいことになっているけれど(どう見ても慌てて作ってるよな)これからは普通のことになるはずさ。


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CEREZO OFFICIAL

香川真司選手日本代表候補トレーニングキャンプメンバーに選出

弊クラブ所属の香川 真司(かがわ しんじ)選手が、日本代表候補トレーニングキャンプメンバーに選出されましたのでお知らせいたします。



4/17/2008

参上

080416_1158~0001.jpg俺の街


Wikipediaに載っちゃってるよの件。

 今日は用事があって我が街西中島南方に行っておったわけですが。疲れました。非常に疲れました。駅に着くなり名前を呼ばれ、駅を出ると「西中島自転車保管所」があり、看板には「西中島モデル地区」があるのです。そんなに私の自転車を保管してくれんでもいいし、モデル地区になるのも恥ずかしいのです。疲れた理由は別にあるのですが、いやはや…。


 さて本題。最近「SB Shout!」のサイトをリニューアルしたわけですが、意地でもメイン画面をfullscreenで表示させたくて難儀しておりました。ブラウザによってもOSによっても見え方が違うようで、家内も含め各所から「見難い」という評価を受けました。悲しい…。その甲斐あって今は大分見易くなっているはず。

 そのサイト、反響はどうなのかとアクセス解析を見ていたんですが、これで「どのサイトから来たのか」も判るわけです。するとそこに

http://ja.wikipedia.org/wiki/…
 という文字が。え?ウィキペディア?なにそれ?と思ってのぞいて見ると、私設応援団の項目に「SB Shout」の文字が!

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 うわー、すげー。タイガースの私設応援団とかと同列に並んでいるよ、これ。まずくないか?何かまずくないか?などと思った今日でございました。オチ無し。

4/15/2008

ようこそ「世界規格」のスタジアムへ。

254 :U-名無しさん :2008/04/14(月) 12:41:57 ID:JN3kvOB30
お~い南方、ガンバが今度おたくらのスタジアムを使うことについて熱く語れやwww


 あいよー。

 と、言ってはみたものの。あんまり「悔しい」とか「腹が立つ」とかはないな。悔しいってんならセレッソがナビスコとれない状態(J2)にある方がよっぽど悔しいわ。


 でさ。よくよく考えてみるとこの話ってガンバにもガンバサポにも失礼だよなと思うのよ。

 万博はそれはお世辞にも綺麗なスタジアムじゃない。でもレッズにとって駒場がそうであるように、レイソルにとって日立台がそうであるように、ガンバにとって万博は何物にも代えがたい聖地であろうと思う。

 そのスタジアムをほぼ無視する形で協会からお隣(セレッソ)にスタジアム仕様の打診があったというのは、ガンバに対して筋が通ってないんじゃないか?

 勿論長居をホームにしているセレッソ&セレサポにしても怒髪天とまでは言わないけれどいい気分では無いし、この話得するのって誰なんだろうね…。


 個人的には綺麗に使ってもらって、長居で飲み食いしてもらって、それなりの経済効果をもたらしてくれるのなら、別段NGは無いです。コンサートとかラグビーみたいに芝を痛める要素も少ないしね。

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 ガンバ&ガンバサポさんにとってはいつものスタジアムと違ってやりにくさもあるでしょうが、まあごゆっくりしていって下さいな。

CEREZO OFFICIAL

サポーターのみなさまへ

本年2月26日に、財団法人日本サッカー協会(以下「日本サッカー協会」)様及び社団法人大阪府サッカー協会様より、昨年度ナビスコカップ優勝チームと南米クラブチームとの国際試合を「大阪長居スタジアム」にて開催する事について同意いただきたいとの要請がありました。(後略)


4/14/2008

J2第7節 広島4VS1C大阪 花散らし。

 仮にここに古橋、尾亦、柳沢がいたとしても結果に大差は無かったろう。それくらい両チームの完成度に開きがあった。セレッソはこれまで個人技で相手を圧倒していたが、個の力が同等かそれ以上の相手にはまるで無策だった。


 スタメンは苦しい台所事情が反映され、中山が右SB、柿谷がトップで今季初先発。

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 立ち上がりのセレッソはまだよく動けていた。両サイドの数的優位を生かして敵陣深くまで切り込む。ただそこまではいいのだがフィニッシュが良くない。柿谷は香川とのコンビネーションを重視するあまりトップ下の位置まで下がっていてゴールまで遠く、カレカはいつもどおりまるで機能しない。そうして何度も攻撃が跳ね返されているうちにセレッソの流れが著しく鈍化していった。高萩に奪われた先制点もそもそも論で言えば奪われ方が不味かった。

 その後もセレッソは後手に回っていた。相手に不用意に突っかかってはボールを失い、ボランチ、CBのボックスは相手の長短バランスの良いパスワークに翻弄される。

 これは何点奪われるか、と思っていたところで広島のオウンゴール、労せずして同点となった。この流れに乗っていけたならもう少し試合が試合らしくなっていたのだが…。タイスコアのままで前半を終える。


 後半は何を記すべきか、とにかくフィニッシュに至るまでの攻撃の完成度がまるで違った。個でも破れチームとしても機能していないセレッソは無為無策に失点を重ねていった。立ち上がり早々の佐藤寿人のゴールで出端をくじかれたからと言ってもあまりに無様だった。前がかりになったところをカウンター、マークが甘くなったところをセットプレー、今まで相手のミスに助けられていたところをことごとく決められ、点差はどんどん開いていく。


 この場においてもレヴィークルピはFWカレカに固執していた。交代は柿谷、酒本そして藤本。

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 今の今まで我慢していたが、今日もカレカは機能していなかった。足元に強いわけでも高さに秀でているわけでもなく、スピード、フィジカル、テクニックも特筆すべきものは無い。裏に飛び出す、味方を呼び込むなどプレーの幅も無く、どうして90分間ピッチにいられたのか判らない。

 11人対11人であっても苦しいところにきてこのミスマッチ。敗戦も当然の結果なのかも知れない。香川もサイドに押しやられ今季最低の出来だった。羽田、前田も精彩を欠いた。丹羽、中山は穴を埋め切れなかった。アレー、ジェルマーノもいつものキレが無い。皆が皆酷かった。唯一頑張ったのは相澤くらいか、ファインセーブを見せ、足を痛めても必死にプレーを続けていた姿は唯一の救いだった。


 この4-1というスコアを「ただついていなかった」と受け流してしまうのか、何が足りずにこの結果になったのかを受け止め、分析していくかで、今後のチームの流れは変わってくるだろう。個人としては真摯に反省し、悪いところを少しずつでも変えていって欲しい。今のままではJ1昇格は夢のまた夢だ。

4/13/2008

スキルアップ!自己実現!10年後の自分!

 吐き出せるものは吐き出して、少しスッキリしている西中島です。じっくり話を聞いて頂ける人がいると有り難いのです。


 今週もバタバタで、いろーんな事をしていました。写真を撮ったり、本屋をうろうろしたり、その本を読んだり、サイトを作ってみたり…。「SB声出し隊」のサイトもリニューアルオープンです。IE6とFireFoxではレイアウトを揃えていますが他のブラウザでは知らんです(汗

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 というわけで、ここ数日で今まで出来なかったことが随分と出来るようになりました。この一年間でもそういう事柄が大分とあります。

 それでなんとなく感じましたが、やっぱり人間って言われてやる、というかやらされているモノゴトよりも自分でやりたいな、と思ったことのほうが吸収早いですし、中身も濃く出来ますね。当たり前っちゅーたら当たり前なんですが。

 なので「○○をしろ!」って言うより「あー、これ判るようになりたいな」とか「これ覚えんとヤバイな」という空気を作った方がいいですね。それは人がやってあげるというのもアリだし、自分でそういう感じの場所に飛び込むのもいい。とにかく自発的に覚えやすい空間があるのが大事。


 セレッソでも「○○って判断遅いよな」とか「○○はシュート精度が…」という話をすることあるんですが、それも治せるものがあるのではなかろうかと。

 例えば香川だと去年の第2クールの鳥栖戦で危ない位置でボールロスとするって大ポカやらかして、それから変わった。ポジションが変わったというのもあったでしょうが、酷いミスというのが殆ど無くなった。それは多分香川自身が感じ、行動した結果なんだろうと思うのです。


 だから失敗は多めに見てねというわけではないんですけれどね。そういういろいろな経験が生かせる人は強いですよ、やっぱり。

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4/09/2008

明日は多分大嵐。

 天気のことではなくて、慣用句的に、明日は嵐になるのかなと…。

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 まあいい年をしているので

「道理の通らぬものは存在すら出来ない」

「間違ったことは正すべき」

 などといったピューリタンのような言葉は吐きませんが、やっぱり

「無理が通るところには無理強いをする」

 という姿勢には我慢がならんのです。人の善意を逆手にとって、あれもこれもとねじ込まれても困るんです。

「相手の事を考えて」

 という自分の事しか考えない人はキライなのです。


 そういうのって自分だけかなと思っていましたが、これが結構いらっしゃるようで、随分と沢山の人から異議申し立てがあった模様。

 何を申したいのかというと、私は今鬱憤が溜まっているのです。それを明日いよいよ吐き出すのです。随分溜めていましたから、きっとすごいのが吐き出されるでしょうけれど、吐き出す先は元々汚れているので、お構い無しでいけるのです。


 話は変わるのですが、全然変わるのですが、日本人の「負け方」特に集団になった近代日本人の負け方というのは、どうしてこう進歩がないのかと思います。

 目に見えずとも肌で感じるヒエラルキーが確固として確立されており、声の大きい人間が上に立つ。下々に課せられるハードルは高い。

「お前がそれを飛び越えられないのは鍛錬が足らないからだ、精神がなっていないのだ、私が出来てお前が出来ないはずはない」

 と精神論。私が出来て貴方が出来ない事、貴方が出来て私が出来ない事、多々ありましょうに。出来る時と出来ない時、その時々があるでしょうに。

「無理が通るところには無理強いをする」

 というのは、些か切ないものです。そうして無理がたたって集団は崩れていくのです、霧散してしまうのです。


 本当に尊敬できる人は、こういう言葉を吐きます。

「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」

 だから

「やりもせず 言って丸投げ させて見せ ほめもせずとは 人は動かじ」

 なのです。なになに。

「苦しいこともあるだろう 言い度いこともあるだろう 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣き度いこともあるだろう これらをじっとこらえてゆくのが 男の修行である」

 ああ、御大将、誠に失礼いたしました。

4/07/2008

桜を観てリハビリ。

はーい、最近情緒不安定な西中島お兄さんだよー。この記事書いてるの日曜深夜なんだけれどもう気分が鬱陶しいよー。イエーッ!


なんてね。まあ精神的に少しささくれ立っていたので、思い切ってお布団の外へ飛び出してみました。お、てめー笑ったな?鳥肌実知ってるだろう?お?ああ、狂ってるな私…。


日曜の昼間は、もうこれ程のものはないというくらい花見日和で、ポカポカ陽気に綺麗な桜。近所には名所こそないものの、学校や街角の公園のそこかしこに爛漫に咲き誇る桜の木があって、こういうのを自転車で巡るのも悪くないなと思った次第です。カメラ手に取り桜巡りの小旅行です。

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この花の季節になる度に、心が澄んでいく自分がいます。ほんのひと時、心癒す花を咲かせて、人に少しだけ勇気と元気と、ほんの少しの寂しさをくれるこの花が、好きです。そしてこの花がそこかしこにあるこの街とこの国が好きです。もちろん、この花の名を刻んだチームも大好きです。


それにしてもやはり猪飼野という土地柄からか、花見もお弁当ではなくて焼肉なのですね。これが煙い煙い。肉、キムチ、ビールは欠かせないようで…。煙なんかはあまり木にはよろしくないそうなのでオススメできないですが、楽しい日は焼肉なんでしょう。

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私も花見と行きたかったのですが、そろそろ緊縮財政をしておかねばね。この記事がエントリされる頃には、少しはこのまた湧き出してきた陰鬱な気分から抜け出せているはず。お疲れ未来の私よ(w こんな日もあるさ。

J2第6節 甲府3VS2C大阪 恥。

 今日の敗戦を悔やみはしない、もし昇格に勝ち点3とどかなくとも恨みはしない、セレッソは敗戦すべきチームで、甲府は勝利に値するチームだったのだから。この試合で素晴らしいプレーをしたプレーヤーは誰一人いなかった。


 セレッソでただ一人被害者と呼べるのはレヴィークルピだろう。ベストと信じ送り出した11人で戦えたのは僅か20分程度だったのだから。

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 幕開けは前田の不用意なプレーだった。なんでもないボール処理をミスし、それを甲府に漬け込まれてしまった。ゲーム開始から甲府が前がかりになっていたのは誰が見ても明らかで、そこをケアしなかったのは不注意としか言えない。これで1-0。


 泣きっ面に蜂とはこの事か、反撃に出るべき攻撃陣にアクシデントが起こった。ここまで整わないコンディションで不本意なプレーを続けていた古橋の足がパンクを起こしたのだ。

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 さらに悪夢は続く、こちらも足の不調をかばいながら出場していた柳沢が怪我の為リタイヤ。ここでゲームプランは大きく崩れてしまった。

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 代わって出場した中山は本職の中盤ではなく右SBでのプレー、特記すべき素晴らしいプレーは無かった。まずはプレーできたことを喜ぶべきか。


 この二つのアクシデントで動揺していたわけではないだろうが、セレッソはチームとしての体を徐々に崩していった。香川と丹羽は不用意なパス交換でボールを失い二失点目の戦犯になってしまった。前がかりになったところを次はジョジマールにぶち抜かれて3-0。これで試合の趨勢はほぼ決したと思われた。それを引き戻し、破壊したのは主審、西村雄一の不可解なジャッジと、それに甘えたセレッソだった。


 引き金は後半開始早々に引かれた。カレカがゴール前に突進したところに甲府DF池端とGK桜井が絡む、判定はPK。

 リプレイを見ると桜井の手がカレカの足を払ったように見える。しかしカードを示されたのはDF池端、しかも一発レッド。線審に確認を問うも判定は覆らない。


 さらにこのPKでも疑惑のジャッジ。ジェルマーノがキックミスしたところで笛が吹かれた。GK桜井がキックの前にゴールラインより前に出たという判定。確かにルール上はその通りなのだが、桜井がそれ程過剰にコースを遮ったようには見えなかった。蹴りなおしは無事(?)ゴールネットを揺らし、3-1。


 それから僅か10分後、今度も甲府、秋本が二枚目のイエローで退場した。プレー自体はカードに値するかボーダーラインの際どいものだったが、この時点で主審、線審に対する信頼感はどこかに吹き飛んでいて、もはやゲームは誰もコントロールできない状態になっていた。甲府イレブンが納得できるはずが無い。


 ここで私が憤ったのは、セレッソのプレーヤー達がファウルを「期待する」プレーをし始めたことだ。過剰に倒れ、笛を要求する様は、今まで見たどのセレッソよりも無様で恥ずべきものだった。

 私的な分類になるが、ファウルを「誘う」プレーと「期待する」プレーは似て非なるものだ。軽やかでスピーディなプレーは相手のファウルを呼ぶ。しかし今日のセレッソのプレーはただピッチにはいつくばって主審の顔色を伺っているだけ、それだけだったのだ。カレカは重戦車の異名とは程遠く、木っ端の如くに吹き飛び、香川ですら大げさに倒れてみせた。

 森島康が終盤、同点の好機にシュートを弾かれたのは偶然なのか、必然なのか。

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 もう一度書く、私はこの敗戦を悔しいとは思わない。弱いチームが負け、強いチームが勝ったのだ。それはスポーツという神聖で公平な場では当然のことだ。

 セレッソはこの敗戦を普通の敗戦の何倍も恥じなければいけない、昇格を誰からも祝福されたいのなら、練磨を続け、正々堂々と、その実力で勝ちを積み重ねるのだ。今日のような、腹立たしいプレーを続けてはいけない。もう二度とこんな試合をしてはいけない。

4/06/2008

大事なことがあっても、サッカーが大事。

 ここ数日更新がバテバテだったんだけれど、それは私生活がバテバテだったから。精神力が要る用件があって、頭と胃がヤラレた。頭の中はずっと金管楽器の大合奏で、人の声さえ聞こえにくい。胃も珍しく絶不調で、ご馳走を見ても食欲がわかない。とにかく生きているという実感すらない。

 そんなだから大好きなプログでの煽りとか(いつもいろいろスマン)写真とかも手付かずだった。桜も綺麗に咲いているのに、外に出るのもツライという情けなさ。今晩ようやく一枚、家族が撮れた。

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 さてさて、そんな私ではあるけれど、サッカーというかセレッソだけは離れられないし、忘れられない。むしろ辛い時、苦しい時程、チームに対する想いは強く、大きくなっていく。心病み、生きる希望を失い、ただ毎日ハルシオンを飲むだけだった日々から私を救い出してくれたのはセレッソだった。仕事にありつけず苦労していた時も、モリシが心のカギを打ち砕いてくれた。どんな時だって家族と仲間とサッカーが、私を救ってくれたんだ。

 そのセレッソは明日小瀬で甲府戦、相手は4分1敗と微妙な戦績な分だけ、今までより勝ちにこだわってくると思う。でも、負けちゃいかんよな。こちらも勝ちにこだわろう。白黒はっきりつけるのがクルピ流なんだしさ。


 そういう心身の状態でございますので、明日は家でテレビ観戦です。スタカフェには警戒無くご来店下さいな。


 セレッソが勝ってくれたら、家族が幸せだったら、仲間が元気なら、わたしゃ元気になれるんだ。あとはセレッソ、お前だけ。頼むぜ。

4/03/2008

気の病。

 朝起きると起きられなかった。文章として破綻しているけれど、そうとしか書けないので、そのまま書く。


 とにかくめまいがして、頭が痛い。子どもの頃によく車酔いしていた、あの気分近い。とにかく不快だ。


 ここ最近慣れないことを続けざまにしていて、それがまた気力、体力を要するものだったので、それが原因かもしれない。大本命はN先輩の風邪でゆるぎないけれど。


 スッキリさせるにはどうしたらいいのか。答えは知っているのに、実行しきれていないのはよくないね。まあ、寝る。

4/01/2008

マイノリティ、マジョリテイ

今仕事がおわって帰るところなんだけれど、備忘録代わりのエントリ。

打ち合わせがあってとある住宅地の駅に7時に待ち合わせてた。

そうしたらその小さな駅の改札が人でごった返してるのな。みんなきっちりスーツ着てて勤め人ぽいし。普通の人ってこれくらいの時間に帰ってるのかってびっくりした。10時に打ち合わせが終わってまた駅に行ったら閑散としててスーツ姿の人はほとんど一杯ひっかけてた。これってなんなんだろう。どうやったらそういう仕事が出来るんだろう。とんでもなく不思議な気分だ。なんかスゴいモヤモヤした感じだ。まあ、そういうもんと割り切ろうか…。