6/29/2008

J2第23節 熊本3VS2C大阪 火の国で火の車。

前半20分 小松 塁(C大阪)
前半22分 木島 良輔(熊本)
後半32分 森島 康仁(C大阪)
後半35分 木島 良輔(熊本)
後半44分 山内 祐一(熊本)

 最近OFFICIALページを観るのが怖い。誰かの怪我の情報が載っていはしないかとビクビクする。ただでさえ厚いとは言えない選手層、その薄さがモロに出た試合だった。

 スタメンの苦労の跡が試合毎に度を増しているのは気のせいか。FWに一列あげて柿谷、右サイドには前節でよい動きをしていた酒本。怪我のジェルマーノに代わっては青山。江添はまだ戻らず、羽田、山下のCBコンビ。

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 試合開始から気になったのだが、セレッソの選手はとことん足元にボールを貰いたがっているように映る。スペースを作る動きも少なく、スペースを突く動きも数えるほど。一度そういう流れになれば大きなチャンスになるにもかかわらず、効果的な攻撃が連続するいい時のセレッソの形が出てこない。

 攻撃陣に限って言えば、古橋以外はほぼベストメンバーのはず。にも関わらずこれ程攻撃が鈍化しているのは守備の安定感や攻守の切り替えに問題があるからと見る。前節同様ボランチが厳しい。散らし役のジェルマーノがいない為どうしてもパス回しが偏ってしまう。名コンビのはずの香川、柿谷のラインもゴール前あと一歩で熊本DFに遮られてしまった。


 守備に関しては小柄でクイックネスに長けた木島に随分とやられた。山下は体躯に長け、高さ、強さで勝負するタイプのFWに対しては冷静に対処しているのだが、スピードを売りにした小柄なFWは苦手のようだ。


 しかし何より今日のセレッソに欠落していたのは「勝者のメンタリティ」だ。連勝中にはしっかり押さえられていた、どうすれば勝てるかという勘所を悉く欠いていた。先制点をあげてもすぐに追いつかれ、精神的優位を保つ事ができない。このメンタリティはむせ返るような熊本のピッチごときでは霧散するようなものでは無いと信じていたのだけれども…。


 後半、勝ち越しを狙って投入された森島康、濱田に関しては、明暗が分かれてしまった。

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 森島康はこれまで結果を残せなかったが、ずっと強い意志を持ち続けていた(それが彼の長所であり、短所でもあるのだけれど)今のセレッソには何より不足していたところだ。その強い意志が後半32分の勝ち越し点を呼び込んだ。というのは言い過ぎか。

 ところがこのリードを5分とキープできないのが今のセレッソだ。木島に手を焼いていた山下がやってしまったPK献上。こんな流れで勝利を呼び込もうというのは、あまりに厳しい。

 もしここから3点目をあげるのであれば、冷静に攻撃を取り仕切るプレーヤー、つまり香川や濱田がキーマンになるのだが、今日の濱田は不運だった。セットプレーのキッカー役を務めても正確なキックは少なく、数少ないドンピシャのボールもGK小林の気合にはじき返されてしまった。流れの中でパスワークを組み立てようとしてもしっかりと守備を固められ、うまく行かない。

 その焦りがチーム全体の歯車を狂わせたのか、攻めに焦るあまり最終ラインにギャップが出来た。そうしてロスタイム、サポーターとしては悪夢としか言えない逆転弾を呼び込んでしまった。


 今日の敗戦は単なる1敗ではない。今のメンバー、今の戦術ではどんなチームに対しても優位を保てないことがハッキリしたのだ。さらにアレーが不用意極まりないカードで出場停止、尾亦も累積警告が4枚となってしまった。鳥栖戦までの1週間で戻ってくる選手もいるだろうが、チームがチームとして体を成すのか、まずそこから中止しなくてはいけなくなってしまったことが悲しい。

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自慢する話特に無し、+揃いも揃って特技なし。

熊本から全員ランニングして帰ってきてください。

足が止まるのが早すぎます。

何より大事な気持ちも抜けてます。

いいからジョギングして帰ってきてください。


6/28/2008

セレッソ非常事態宣言。

 ついにセレッソ中盤の要まで…。

CEREZO OFFICIAL

ジェルマーノ選手の負傷について

6月25日(水)に行われましたJ2リーグ第22節ザスパ草津戦で負傷したジェルマーノ選手は、
大阪市内の病院にて検査を受け、下記の診断結果を受けましたのでお知らせ致します。

■ジェルマーノ選手

負傷日     :2008年6月25日(水)J2リーグ第22節 ザスパ草津戦
診断日/診断場所:2008年6月26日(木)大阪市内の病院
診断結果    :左大腿ニ頭筋肉離れ
全 治     :2週間


 中盤の山場である鳥栖戦、そして山形、仙台の東北アウェー2連戦、シメの広島との決戦を前に、勢いをつけるはずの熊本戦まで雲行きが怪しくなってきた。

 ちょっとこの図を。

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 これ、恐らく今のセレッソの全ての選手の体調が完璧であるならば
、という事を前置きにした、ベストと思われる布陣です。古橋と柿谷は好みが分かれるでしょうが、経験、実績でいうとこちらかなと。

 この布陣のなかで青文字の選手は今季怪我をした選手。ピンク色は今現在怪我をしている選手です。

 セレッソの強みは4-3-3、ないしは4-4-2のセンターラインに素晴らしいタレントがいる事。前線に古橋、2列目に香川、ボランチにジェルマーノ、センターバックに江添、前田。香川を除いたその全ての選手が、何れも全治2週間以上の怪我をしている。それは尋常ではない。


 もしカードの累積で出場できないのなら、その選手の力量不足、意識の低さが問題だけれども、怪我は致し方ない部分がある。古橋が怪我をしたのはプレスキックの練習中と聞くし、頑張った結果を責められない。

 ただ、どうしても体のケアが万全だったのかを問いたくはなる。ハナサカクラブの報告会に足を運ばれた方なら、下部組織の子供達がどれだけ体調管理に気をつけているかご存知のはず。よもやトップの選手が資本である自らの体の手入れを適当にしているとは思わないが、恨み節の一つも出ようというもの。


 過ぎた事をとやかく言うのは愚かしいとは判っているが、7月決戦を前に早くも暗雲が垂れ込めてきた。

6/26/2008

J2第22節 C大阪1VS2草津 男の修行。

前半30分 島田 裕介(草津)
後半2分 田中 淳(草津)
後半40分 小松 塁(C大阪)

 断言できる、生観戦した試合の中では今日の試合がワーストゲームだ。セレッソのいい所がまるで出なかった。スコアが酷い試合は他にもある。しかし内容に関しては間違いなく今日が最も悪い試合だった。

 スタメンはパッチワークが続くここ何節かの中でも指折りの継ぎ接ぎ振り。柳沢は出場停止、江添、前田、古橋が怪我で欠場。羽田をアンカーで使いたいがセンターバックが火の車とあって4-4-2の布陣しか組めなかった。

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 それでも試合の入り方は無難だったと記憶している。右サイドの攻撃が若干中に入っていたところ以外は可もなく不可もなく。

 ただ時間を経るにしたがって、だんだんと攻撃に閉塞感が出てきた。香川、柿谷のラインに本来のキレが無い。白谷、小松が動き出してもなかなかボールが供給されない。アレーは無駄に突っかけてボールロストと、良くない時のセレッソの流れに乗ってきてしまった。

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 守備もやや心もとない。山下、羽田のセンターバックは2試合目、さすがに前回ほどばたつきはしなかったが、前を守るはずのジェルマーノ、アレーともに攻撃に絡むことで持ち味が出るプレーヤーの為、時折バランスを欠き、冷や汗をかく事になった。もしトリプルボランチが組めたなら各々がもっと生きてくるのだけれども…。山下は流れの中からの空中戦、1対1に関してはほぼパーフェクトだっただけに、それが生かせる環境が無かった事が悔やまれる。

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 この悪い流れに拍車がかかったのが前半30分のプレー。相手FW高田の飛び出しにラインの反応が僅か遅れる。相澤が何とか反応したが高田が転倒、判定はPKだった。バックスタンドから観ると微妙な判定だったが、今日の主審牧野氏は線審への確認を行わなかった。相澤はシュートコースを読んでいたが、僅かに手が届かず、先制点を許してしまった。

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 弱り目に祟り目か、さあ反撃という時間帯、長居スタジアムの照明の一部がダウンするというアクシデントに見舞われ、貴重な数分間をロスしてしまった。この時間をプレーに当てられたとしても、今日のセレッソが何か出来たのか疑問だが、実に悶々としたシーンだった。結局前半のロスタイムにこの時間帯は加味されず、僅かに2分間が当てられただけだった。

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 ハーフタイムから後半開始まで、久々となった森島康が入念にアップをしていた事から、後半セレッソがより攻撃的に入る事は容易に予想が出来た。しかしプラン通りに進まないのがサッカーというスポーツだ。後半開始早々、草津の1本目のコーナーキックの際、ゾーンで守るセレッソに草津DF田中が後ろから進入、マークしきれずに2失点目を喫してしまった。

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 こうなってくるとチーム全体の歯車が狂いだす。攻撃は手数こそかけどシュートシーンは少なく、そのシュートも枠を捉えられない。セットプレーでも奇をてらって脅威を与えられない。ボランチのラインまで前がかりになるので、カウンターを食らうとセンターバックへの負担は尋常なものではない。一度あったあわや3失点目のシーンは相手FWのシュートミスに助けられた。

 どのプレーヤーも良いプレーをしていなかったが、アレーの不出来が特に目立っていた。元々ドリブルでの攻め上がりとシュート意識の高さが売りなのだが、そのどちらもが半端なものになってしまい、仕舞いにはボールを受けるとどうしたものかと右往左往するようになってしまった。


 森島康投入の意図は明確だったが、2失点後では如何ともしがたい。

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 森島康は久々の登場ながら、気持ちのこもったプレーをしていたように思う。尾亦のクロスを後ろに下がりながらあわせたり、なかなか小器用なプレーも。それでも局面は打開できない。


 今思うと古橋の不在はやはり痛い。攻め上がってもファウルで潰されセットプレーというシーンが多々。フリーキックではジェルマーノ、尾亦、コーナーキックでは香川、尾亦がキッカーを務めていたが、古橋のそれと比べると精度がどうしても落ちてしまう。トリックプレーを多用していたのは、それをセレッソのプレーヤー全員が判っていたからだろう。


 今日唯一の収穫は酒本だろうか。

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 右サイドのMFはただでさえ激戦区。スターターは柿谷、サブには濱田がおり、乾も加入してきた。酒本とすれば心中穏やかでは無いはずだ。その危機感が意識を変え、プレーの質を変えていったのかもしれない。とにかくがむしゃらにボールを追い、勝負を仕掛けていた。小松のゴールも酒本が絡んで生まれている。しかし時既に遅く、1-2のまま無念のホイッスルを聞く事になった。


 考え方を変えるなら、ある意味セレッソはとても幸運だと言える。これだけチーム状態が悪く、ここ5試合を1勝1分3敗としながら、未だ2位と勝ち点差無しの3位という位置にいるのだから。7月には鳥栖、山形、仙台、広島と重要な試合が待っているが、その頃には怪我人が戻って来ているはずだ。さらに言えばこの苦境の中白谷、山下はいい経験を積んでいる。これらはシーズン終盤には必ず生きてくる。サポーターとして、今はチームを信じる他無い。

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6/25/2008

久しぶりにクロちゃんの話でもするか。

 この話いつしようかと思っていたんだけれど、本当は明日書いたほうがいいかもね。でも釘を刺すのなら今日書いたほうが意義があるので、今日書く。例のクロちゃんとこの話。


 少し前、クロちゃんとこの関東支部の人達が浦和の人達に水風船やら何やらを投げて一悶着を起こした。Jリーグは試合の主催者だった浦和に2000万、騒動を起こしたお隣さんに1000万の罰金を加えた。同時に自浄を求められたお隣さんはこういう文言まで出してクロちゃんとこへの制裁を発表した。私の知っているのはこれだけ、多分普通の人と大差ない。

 ここでお隣さんの手際を評価している人がいるけれど、もう少し出来たんではなかろうか、というのが個人的感想。


 それは勿論以前こういう騒動を目の当たりにしているから。少なくとも2年前からクロちゃんところは「そういうことをする集団」だったわけで、そこから何も改善されていなかったんだ(日本平でも何かしてたらしいけれど当事者ではないからこれはパス)お隣さんはこういう重い処分をしなくてはいけなくなるまでクロちゃん達を放っておいた。それはあまりいい事ではないよね。放任するだけしといて、何かあったら強制解散というのは、ある意味浮かばれないし。


 その一方で、当然クロちゃん達も猛省しなくてはいけない。何せ自分達のせいでクラブから1000万もの大金が出て行ってしまったんだから。構成員が何人いるか知らないけれど「カンパして何とかする」レベルのお金ではない。「スタジアムが危険だから」と観客動員が減れば、それもクラブ運営への打撃になる。サポーターはクラブをサポートするのが本懐なのに、クラブに有形無形のダメージを与えた。これは恥ずかしいよ。


 で、注目したいのは。明日クロちゃん達がどこにいて、何をしているか。厳密に出入り禁止を言い渡されたのは東京支部の二人だけで、クロちゃん達は解散こそすれど個々人のレベルではスタジアムへの出入りを規制されていない。つまりスタジアムに来ようと思えば来れる。普通に考えるなら自粛、というところだけれど、もし反省もなくスタジアムに来るとなれば、それはそれで難儀な事だ。


 至ってベタなオチだけれど、何かしら皆が容認出来るまで、クロちゃん達は大人しくしていたほうがいいと思う。サッカーが好きなのは判るけれど、大手をふってスタジアムに来るのなら、こっちの方が近道だからね。


 ところでガッカリしたのは2ちゃんの反応。今までさんざっぱらクロちゃん達の先導にのっていたくせに「いなくなってせいせいした」は無いよ。勿論厳密に言えば当事者ではないんだろうけれど、これはクラブ全体の問題なんだから、他人のふりもないもんだと思う。そういう体質なの、お隣さんて?少なくとも一昨年のダービーまでは一丸になってるなって気がしてたんだけれどね。

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6/22/2008

J2第21節 福岡0VS1C大阪 嵐吹く丘。

後半44分 ジェルマーノ(C大阪)

 いつも観戦記は試合を観てすぐに書くのだけれど、今日は8時間ほどのインターバルを空けている。今になって思い返すと、よくもまああの状況で勝ち点3をあげられたものだと感じる。

 この試合、セレッソにとっては不利な要素がたっぷりあった。足元の技巧に長けた選手を並べながら、前半は泥田のようなピッチでのプレーを余儀なくされ、後半は重馬場にスタミナを奪われ思うような動きが出来なかった。それでロスタイムにあった僅かなチャンスをモノにしたのだから大きい。なんにしても久々の勝利は素直に良いものだ。


 スタメンには嬉しい驚きがあった。全治2週間の診断を受けていた江添が脅威の回復で戦線復帰。羽田とラインを組むことになった。前線には香川が戻り、柿谷とのコンビで相手を崩すスタイル。

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 ところが当日は試合延期さえ考えられた悪天候。風こそ無いものの豪雨がピッチを濡らし、水捌けがいいはずのレベルファイブスタジアムも水か浮いていない部分の方が少ないという状況だった。これでは香川のドリブルも柿谷のサーカスのようなボールタッチも封印されたようなもの(それでも香川は一度シュートまでいい形を作っている。さすが)福岡のパワー溢れるプレーに後手を踏む格好になった。ロングボールを小松に預け、こぼれ球を古橋、香川、柿谷に託すスタイルにしたのは攻撃の効率化よりも守備リスクを減らしたいという意図のほうが強かったろう。ただし小松は長身ながら福岡の大久保のような純粋なポストプレーヤーではない。シュート数は両軍僅かながら大勢は天候に見合ったスタイルで入った福岡だった。

 これを何とか防いだのはGK相澤の働きが大きい。この試合のマンオブザマッチは彼にこそ相応しい。前半最大のピンチとなった大久保からの折り返しもかろうじて防ぎきり、ここ何節か続いた先制点を奪われ疲弊する流れを断ち切っている。詰めの部分で慎重になりすぎた福岡の攻めにも助けられ、前半は0-0、後半に望みを繋げられた。


 後半になると雨足も弱まり、ピッチの水も相当はけた。ボールも水溜りで留まるような事も無くなり、セレッソが本来得意とするパスとドリブルが流れるようなサッカーを展開できた。柿谷、香川が相手をいなし、細かいパスで相手を崩す、アレーがドリブルで持ち上がる(アレーのドリブルは賛否あるところだが今日に限ればシュートで終われたので良しとしたい)柳沢、尾亦がサイドをえぐる。香川の惜しいシュートはすんででクリア、小松のそれは福岡キーパー神山の素晴らしいセーブで防がれた。

 それでも前半の疲労が祟り、十重二十重という重厚な攻めが出来ない。逆に肝を潰すような逆襲も多々。久藤のクロスから一度、久藤自身のボレーで一度、中村北斗から一度、度重なる失点の危機も今日当っていた相澤の好守に救われる。


 ところで試合後の各選手のコメントを見ていると、流れからの攻めもさることながら、セットプレーにも神経を割いていたことがうかがえるのだが、シュート数では12対11とほぼ互角だった両者ながら、セットプレー数は福岡18に対してセレッソ31と差がついている。この差が結局試合の趨勢を決した差だったのだろうか。得点シーンでは古橋はどれ程不調でもセレッソの攻撃の核の一つであり、二人といない貴重なプレスキッカーである事を思い知らされた。

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 さて、甲府が山形を下した為、再び自動昇格権の2位に浮上したセレッソ、水曜には好調な草津を長居に迎える。これに勝てればもう一度流れに乗れるかも知れない。消耗戦から中3日というのは厳しいが、これがJ2だ。

6/21/2008

アキバの事件の話。

 今日は夜10時からNHKスペシャルを観ておりました。正直犯罪者の肩持つのはどうかなと思うのですが、犯人の事件を起こした時の精神状態とか、どうして秋葉原だったのかとか、いろいろと判ったような気になっています。

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 非正規雇用の経験や長期間の転職活動の経験の無い方には実感がわかないかも知れないですが「明日をも知れぬ」日々を過ごすのって精神的にかなり滅入ります。世の中から認められていないのではないかとか、自分は考えているよりずっとちっぽけな存在なのかとか、雑念が頭の中を満たしていくもんです。この事件のキーワードである「孤独」というのは、単純に友人がいないという孤独と、世間から切り離されているという孤独、この二つの孤独のことを指していたんではないでしょうか。

 そういう時に一番頼りになるのは同じような境遇の友人や家族の存在です。この二つの孤独を忘れさせてくれる存在。

 私も若い頃1年間無職になっていた時期があって(日韓ワールドカップの年です)その時は掲示板で知り合った同じような身の上の仲間達と、いつかは笑えるようになるさ、自分が頑張っているのは俺達が認めるよと助け合っていました、それは救いになりましたよ。そういうことがあったからか、その頃の知り合いはほぼ全員定職にあり付けて、それなりの人生を送っています。

 でももしその時仲間に出会えなかったら、ゾッとしますね。孤独に耐えながら仕事を探して、面接でチンチンにやられて、不採用通知の山が出来て、また落ち込んで、自己否定して…。幸か不幸か私の場合は病気になって、行動力とか全部そげていたんで、何も起こす気にはなれませんでしたが、精神状態は相当酷くなっていたでしょうね。


 それから、なぜ事件を起こす必要があったのか、なぜ場所が秋葉原だったのか。考え付く理由は二つです。

 まず事件を起こす必要性。これは悪く言うなら自己顕示欲というか、とにかくどんな方法でも構わないので、話題にのぼる程度で構わないから、今まで迫害され、輪に入れてもらえなかった何気ない、幸せな大多数の人々と関係を築きたかったからではと思っています。

 例えばこの事件が無ければ、彼は大多数の人間に相手にされず、そのくせ貧乏くじばかり引かされて、明日さえ定まらぬ派遣工として一生を終えていたでしょう。そうして踏み台役を続けるのは我慢できなかった。

 だから例えば今彼に「世間で話題に上っている」と言ったり、友人の死を悼み献花する人々の映像を観ても喜ぶだけでしょう。例え憎しみの感情であっても、多くの人が彼に注視している、その実感を得られるのですから。


 秋葉原だったのにも理由があったんだと思います。アキバというのはオタクの聖地なわけで、いろんな欲求を満たすアイテムやグッズがあちこちにあり、そこをお金も友人もいる人達が楽しそうに闊歩しているわけです。アニメ好きの彼にしてみればアキバとそこに行き来する人達は自分が考える最も幸せな場所とその住人だった、自分と同じ趣味思考を持っていながら正反対に何もかも恵まれた人たちを、彼は何のコンプレックスも無く見ることができたでしょうか。だから殺したんです、壊したんです。最も近しく、それでいて遠い場所であるアキバを、好いている分と同じ程、ひょっとしたらそれ以上に憎んでいたかと思います。


 まあ素人の与太分析なんで、あっていないところの方が多いでしょうけれど、私にはなんとなく彼がどう考え、行動したのか、なんとなく判る気がするんです。なにしろ電波系ですからねぇ…。

6/20/2008

長居に根付く。

 梅雨なんで仕方ないんですが、雨ばっかりで憂鬱ですね。最後の晴れ間が一昨日水曜、来週はずっと雨みたいです。

 私はカメラ好きですが、梅雨の湿気はレンズにとって大敵ですし(レンズの中にカビが生えたりするんだ!)自然光でしか撮らないのでこういう時期はたまらんのです。

 こういう天気が続くのはちょっと前から判っていたので、水曜日には阿以栄さんでメニューの写真撮影していました。

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 長居という土地柄なのか、今のメニューを見て頂ける方が少ないそうで、もっとみんなの目に飛び込むメニューを作りたいという店長さんのリクエストがありました。あんなにカレーをひたすら撮ったのは生まれて初めてだったんですが、結構いい写真が撮れていたので、あとはデザインです。

 こういうサポとホームタウンの接し方って特異だとは思うんですが、長居に住まれていたり、そこで商売をされている方が、セレッソによってなんらかのプラスを得てほしいと、私は考えています。試合の前にどこかで飲み物を買ったり、試合後にどこかに繰り出したり、はたまたたまたま通ったときに馴染みのお店に行ったり。ちょっとしたことではありますが、大事なことです。そういう人が何百人、何千人となれば、すごいことですよね。


 私は私の出来ること、皆は皆が出来ること。セレッソの為に何が出来るか考えましょう。

6/18/2008

阿以栄さんのサイト作ってる間に浦島太郎だよ。

 最近更新が滞っております。というのも阿以栄さんのサイトをうんうん唸りながら作っていたからでありんすが、ようやっとできました。たった5ページになに苦労しとるんだか。

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 でもcssでデザインすると「あと5ピクセル幅を増やしたいな」とか、ちょっとしたデザインの手直しが楽チンでいいっすね。


 それでこのことを昨日記事にしようと思っていたんですが、セレッソにもいろいろ動きがあった模様…。乾君のレンタル加入ですか。乾君というとどうしても



 この強烈なゴールが記憶から離れませんよ。左サイドで展開している時に右サイドの長い距離を走って、ボールをうけるとそのままドリブルでゴール前、ヒールで流す選手が乾君です。右サイドをドリブルで侵食出来るのはいい感じだなぁ。ドリブルだけと言われているけれど、どれか一つでもストロングポイントがあるのはいいことです。


 あと「セレッソの日。」な。今は怪我人続出中だけれど7/20なら江添は帰ってきてるか。前田は微妙?以前は某氏が「選手に怪我はさせられないから」と発言して物議をかもしたものですが、今年はこのセリフ、サポーター側から出そうですよ。夏の暑い盛りだし無理な選手は休養してほしいのは、私だけかなぁ…。みんな無理しないでくださーい!

6/17/2008

解けた魔法。敗れないジンクス。

 昨日の試合では連敗は出来ん!ということでこのお方に参上していただきました。

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 我が家の女神たろも様です。観戦した全ての試合で負けないのは当然、なんと失点もした事が無いという凄まじい強運の持ち主でございます。

 スタに入って事業部の方と会った時にもたろもを紹介したのですが「今日は是非お願いします」と言われるたろも、認知度もなかなか高いですねぇ…。

 SBの皆さんとももうお知り合いなのでいい感じで観戦、こりゃ意外と楽勝か?などと甘く考えておりやしたよ。

 さあ!キックオフ!!




うわ、いきなり失点してやんの!!




 ということでたろもの連続無失点記録は7試合と11分でストップしてしまいました。合計641分間失点を観なかっただけでも凄いんですけれどもね。

 とか考えてたらバカバカ点とられるし。前半が終わった時はたろもをもってしても防げなかったセレッソのダメッぷりは本物かもなあと、0-2のスコアボードを観ながらたそがれておりましたよ。


 でも、ここから凄かった。


 まずいきなり香川投入。すげぇ、ありえねぇ、死ぬぞ、寿命縮むぞ普通。

 さらに相手の自殺点。鮮やかすぎる。甲府のDFあんなに余裕あったのになんでGK確認しなかったんだろう。

 そして香川の同点ゴール。これもありえない、こんなシナリオ書いたらボツです。随分昔メールゲームのシナリオライターやってたけれどスポーツ系でこういう浮世離れしたのって嫌われるんだよなぁ(OKもらっても大抵その後そいつ死んだりする伏線にしかならないし)

 ここまでたった8分。ドラマチックにも程がある。これはたろもの魔力だろうと勝手に思っていました。





そしたら2-3になりやがんの。しかもロスタイム間近に。






うわっ、でもすぐにおいつきやがんの!!






 2-3で終りですよ。普通なら。よく頑張ったけれどダメだったね、ですむ試合ですよ。でも、追いついちゃったんだこれが。負けなかったよ。すげえよたろも。


 試合後はリクエストどおりマクドで食事。大きくなった分だけ魔力が減ってしまったのかもしれないですが、まだまだ幸運の女神は健在なようです。また頼むなたろも。

6/16/2008

J2第20節 C大阪3VS3甲府 帰ってきた少年。帰ってきたセレッソ。

前半11分 前田 雅文(甲府)
前半23分 石原 克哉(甲府)
後半4分 オウンゴ-ル(C大阪)
後半8分 香川 真司(C大阪)

後半43分 美尾 敦(甲府)
後半44分 羽田 憲司(C大阪)

 十中八九負け試合だった。守備は最初から最後までボロボロで、ついぞ修正できなかった。それでも引き分けた。つい20時間程前までバンコクで青いユニフォームを着ていたはずの少年が、長居に帰ってきた、ただそれだけでチームは生まれ変わった。

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 先発の11人を見ただけで、セレッソのチーム状態がいかに異常かが判る。アンカーとして機能していた羽田をDFラインに下げなければいけない、チームにフィットしているか疑問符がつく青山をトリプルボランチの一角に入れなければいけない、攻撃への第一歩となるアレーを下げて使わなければいけない。前田、江添、阪田、次々と離脱していくセンターバック。この体を取り繕うのにどれだけの苦労があっただろうか。

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 このパッチ処理だらけの守備陣が、試合開始早々崩壊し始める。山下、柳沢の右サイドが不味い。上がりたい柳沢、カバーで精一杯の山下、このギャップをよく使われていた。空中戦に関しては絶対の強さを持っている山下だが、ラインコントロールに関しては苦しかった。前半途中からは羽田と山下の位置を入れ替える緊急手術。甲府もよく知ったもので水戸、徳島同様に高めから積極的なプレッシングをしかけ、ボランチから後ろの選手相手でもお構い無しで詰めてきた。

 ただでさえ即興で作った陣容であるから、このように攻め込まれると辛い。守備が安定しなくては柳沢、尾亦も本来の力を出せない。尾亦に関しては久々のゲームという事もあってか、前半は大人しいものだった。

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 前半の2失点は、当然の結果と受け止める。ボランチがボランチではなく(アレーのアンカーはもう見たくない!)ラインがラインではないのだから、攻撃を止める事など出来ない。むしろ、よくも2失点で済んだという印象だ。そう、2失点で済んだ、これが大きかった。


 ハーフタイムになると、いつも控えの選手がビブスを着てピッチに出てくるのだが、4人しかいない。仲間とまさかなと話していたのだが、望遠レンズで様子を見ると、足が細い、黒髪の、華奢な少年がいない。確かに流れを変えるなら香川しかいない、だが前日80分以上酷暑の中で走り回った人間が機能するのか。期待と不安を3:7くらいの割合で持って、後半を待った。

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 しかしこの後半がこれほどドラマチックになろうとは思いもしなかった。プレリュードは甲府の凡ミスからだった。なんでもないバックパスがオウンゴールに変わり、1点差。これでほんの僅か「いける」という気持ちが出てきた。

 そしてもう一つの誤算は、香川が思っていたよりもずっとタフなプレーヤーだったということ。勝ちに見放されている甲府がばたつき出したのを彼は見逃さなかった。後半8分、今度はこちらが甲府の守備の穴を突き、香川がキーパーと1対1に。これをループでいなす冷静さは粋などというものではなく、もはや尋常ではない。あっという間の同点劇で1万を超えた観衆が燃えた。


 これで流れが変わり始めた。欠けていた大きな歯車が戻り、セレッソの攻撃が轟音をあげて機能し始めたのだ。香川がボールを持つと、小松が、古橋が、ジェルマーノが、尾亦が、スペースを突かんと駆け出す。足元にばかりボールを要求していた柿谷も香川とのコンビネーションは抜群で、右サイドの攻撃まで活性化した(守備時にもう少し帰陣が速ければもっとよかったのだが…)

 ただし守備の不安定さは相変わらずで、特にアンカー役だったアレーの酷さが目立ってきた。攻撃に出るにもテンポが遅く、守備に回るも戻りが遅い。後半の中盤は切れ味の鋭い攻撃に酔いながら、守備の際にはキモを冷やす展開に。70分以降はノーガードの打ち合いといった様相。柿谷のシュートがポストを叩き、甲府の至近距離からのシュートはバーに嫌われた。

 そんな心臓に悪い展開が、終盤になるとよりビビットになってくる。そして、この均衡は試合終了間際、甲府の流れるようなカウンターによって崩された。うなだれるセレッソイレブン。沈黙するスタジアム。

 だが時間は、もうほんの僅かだが残っていた。そして起死回生のゴールか生まれる。コーナーキックに飛び込んだのは、今日散々辛酸を舐めさせられた羽田だった。体ごと、心ごと、ボールに食らいつくと、ボールはゴールマウスに吸い込まれていった。今度うなだれるのは甲府イレブンの番だ。

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 贅沢を言うなら、ラストのコーナーキックが観てみたかった。主審山西氏は厳密に(悪く言うなら杓子定規に)タイムマネジメントをしていたようだが、あまり良い気分ではない。


 今日の試合、香川がいるといないとではチームのクオリティに雲泥の差があった。しかしこれを是とするか否とするかは問題ではない。セレッソに求められているのは昇格という結果だけで、方法は問われていないからだ。ならば、今はこのチームで勝つことのみを視野にいれよう。勿論それが香川という10代の少年にとって如何に残酷なことか、理解したうえで…。

6/15/2008

魔女を呼ぶ。

 うい、最近更新が滞っております。香川代表、前田怪我、阪田怪我、尾亦怪我、江添怪我?もう涙も出ないよ。

 でもさ、急に私用が出来て、次の試合はセレッソに何が何でも勝ってもらわなくてはいけなくなった。勝たないといけなくなった。

 だから、明日は呼ぶよ、0の魔女。魔法はまだ続いているのか?それとも…。

 とにかく、自分で担げる縁起は全部担いでる。死ぬ気で応援だ。

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魔女と

080615_1314~0001.jpg食事中。


6/12/2008

J2第19節 徳島2VS0C大阪 今は我慢の季節。

前半4分 ドゥンビア(徳島)
後半23分 ドゥンビア(徳島)

 今日の敗戦を恥じるべきではない、ただ耐えなければならない。香川、尾亦、前田を代表や怪我で欠く。出場停止でここ2節アレー、羽田、ジェルマーノの3ボランチも組めていない。あわせてFW陣も絶不調ときている。これだけコマが欠けてまだ3位にいることがむしろ幸運というくらいだ。

 スタメンにも苦労の跡。失点を防ぐ為4-3-2-1を採用、ボランチの一角には獲得間もない青山が入った。何とか先制、逃げ切りをという意図が感じられる。

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 ところがその願いは僅か4分で打ち砕かれてしまった。徳島の激しいチェックにミスを犯したのは、今まで冷静、堅実な守備でチームをまとめていた羽田だった。相手ミドルは強い雨でスリッピーになった芝の上で跳ねる。反射神経は随一の相澤がファンブル。ドゥンビアはそれを見逃してはくれなかった。


 セレッソのサッカーは思っているよりもずっとシンプルで、人間の基本的な性分に根差したものだ。ポゼッションを高く保ち、その中で先制点を奪い、精神的優位を常にキープして試合をコントロールする。先制点は早いほど良い。

 つまりセレッソに勝つ為には前半からプレッシングを激しくかけ、何が何でも先制し、あとは相手が自滅するのを待てばよい。形はどうあってもいい、先に点をとる。それだけでいいのだ。


 それが証拠に日頃交代は慎重なレヴィークルピが前半21分でカレカを投入し、前線の活性化を図っている。前半での失点はそれ程大きいのだ。

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 カレカは高く設定された徳島の最終ラインの裏を突くなど機能していたが、如何せんフィニッシュの精度を欠いていた。それは古橋にも見られ、より酷いものだった。武器のはずのセットプレーもプレスキッカーが不調ではどうしようもない。

 他のアタッカーも調子が悪い。柿谷はゴール前までボールを運ぶのだがそこから先の思い切りが無い。OFFICIALでは僅かシュート1本となっている。小松はボールが足元に落ち着かず、いつもは不用意とさえ感じられるアレーのオーバーラップも鳴りを潜めた。柳沢のオーバーラップもドゥンビアにスペースを与えるだけで、丹羽に至っては効果的に機能したシーンが皆無だった(ボールがあまりにも回ってこないということもあったが…)つまりセレッソの攻撃パターンのほぼ全てが通用しなかった。


 後半に入ると徳島は務めてゴール前を固め、カウンター中心の戦術に変更してきた。それでもセレッソはポゼッション至上主義を変えない(J's GOAL)セレッソの攻めは相手ゴール前で面白いようにブロックされ、相手カウンターの餌食になっていった。

 泣きっ面に蜂というか、不運は重なる。阪田が自慢の足を痛め、ピッチを去った。前田の前例もあるだけに心配なところだ。

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 この交代によって守備陣に混乱が生じたか、オフサイドトラップのかけ損ねからピンチを招き、またしてもドゥンビアにやられた。


 2失点目以降はさすがにセレッソもミドルを多用するようになったが、どれも宇宙開発ばかりでキーパーのファンブルさえ誘えない。カレカ、古橋、枠内シュートはどれ程だったか。


 最後の交代は青山から濱田へのスイッチ。攻撃時のボール回しを滑らかにする為のものと考えるが、効果は殆ど無かったように映る。

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 唯一の希望は青山だったか。この試合に限って観れば、使い方さえ間違えなければ戦力になるという印象。とにかく体躯が良いのでそれだけでアドバンテージになる。


 とにかく今は全ての流れが悪い。戦力が整うまではひたすら耐える試合が続きそうだ。今のセレッソにそれが出来るのか、正念場なのかもしれない。

6/11/2008

「よしと」の初陣。

 さて、水戸戦は残念な試合だったわけですが、私、というか私達一族にとっては、記念すべき一日でした。我が妹夫婦の長男「よしと」くんの、初生観戦だったのです。

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 まだ生まれて1歳11ヶ月ですので、ルールも選手も判らないのですが、テレビでサッカーをやっているとチャントにあわせて踊りだしたりするということで、名前も名前であるしきっとサッカーを観戦したら喜ぶだろうという、私の曲がりくねった感情で妹夫婦を呼んだわけです。

 昼食は勿論阿以栄さんのカレー。よしとくんの口に合うかなと思っていたのですが、牛すじカレーはマイルドな味なのでガシガシと食べていました。うんうん、長居に馴染んでおるなぁ。

 スタインは試合開始30分前。平日開催以外でこんなにギリに入るのは久しぶり。よしとくん用にキッズシャツも購入。ヨシトモデルが無いのは寂しいですが、とりあえず無難に香川君シャツをセレクト。

 スタではSB Shout!の皆さんに家族の紹介。みんな「よしとくんです」というと「おおっ!」と驚いていました。「キーパーは蹴りませんよ」というと笑っていました。うーん時事ネタ。


 で、いよいよ試合開始。きっと夢中になるだろうと思ってよしとくんを観ていたのですが


試合開始早々に寝ちゃいました。



さらに


妹がトイレに連れてって帰ってくると2失点目に出くわしました。




 とまあ、考えられる限り最悪な出足だったわけですが、妹夫婦的には面白かったらしいので、また機会があったなら連れて行きたいなと思っておる次第です。

6/09/2008

J2第18節 C大阪1VS2水戸 再起動せよ。

前半33分 赤星 貴文(水戸)
後半10分 小松 塁(C大阪)
後半23分 荒田 智之(水戸)

 全てのものには終りがある、どんなに強いチームでも永遠に勝ち続けることなど不可能だ。だからいつかはこの日が来ると覚悟していたが、やはり敗戦というのは受け入れ難いものだ。

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 今思い返すとスタメンにも苦労の跡があった。香川がいない、尾亦がいない、アレーも出場停止。今まではチーム内のポジション争い、相手との関係を考えた上でのメンバー選定だったが、今回に関してはパッチワークの結果という印象だ。

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 試合開始からしばらく観ていると、全体のバランスが悪い。左サイドの柿谷は個としては一級品なのだが、香川と比べると「使う」プレーが少ない。ジェルマーノも相棒アレーがいないせいか右への散らしが殆ど無い。右サイドの濱田もやむなくボールサイドに寄ってしまい、結果としてチーム全体が左に傾いてしまった。濱田の空いたスペースには柳沢が入るようになったのだが、J's GOALのインタビューによると水戸の木山監督はそのウラのスペースを狙っていたようだ。

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 前半の失点に関しては不運と不注意が半々というところ。ボールが味方に当ってキーパーが反応できないのは責められないが、そもそも危険な位置でファウルをするのが悪いと言えなくもない。


 それでも前半のセレッソはよくやっていたと思う。古橋が二度あわやというチャンスを作っている。どちらかが決まっていたら、というのは恨み節か。

 注文をつけるなら、攻撃は多少強引なミドルでもシュートで終わってほしかった。ゴール前まで攻めこんでおきながら躊躇、消極的なパスが目立った。ただしそれも看過出来る程度で、ポゼッションはセレッソだった。


 後半が始まって暫くもこの流れは続き、ほんの少しの隙間からゴールをこじ開けることが出来た。これで流れが変わると思っていたが、歪になっていたチームのストレスと水戸の激しいプレッシングが徐々に守備陣の集中力を奪っていったようだ。

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 水戸のプレッシング、組織的な守備は素晴らしいものだった。前半の運動量が後半になっても落ちず、セレッソの攻撃はサイドへサイドへと押しやられていった。パスの出し手、守備の起点であるダブルボランチへのチェックも激しく、後半は水戸のペースだった。そうしてセレッソはミスを犯し、大切な2点目を奪われてしまった。

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 勝ち越しを許して初めて、レヴィークルピが動く。右サイドの攻撃に起点を作る為に酒本、前線の活性化の為にカレカ。

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 酒本は意図通り右サイドを駆け上がり、何度かチャンスを掴むのだが、焦りからか上手くクロス、パスが繋がらない。小松が退いたことでロングボールを当てるパワープレーという選択肢も無くなり、手詰まり感が募る。最後には合流間もない青山をボランチとして投入、チーム得点王ジェルマーノを一列上げるという奇策も実らなかった。古橋の渾身のFKも当っていたキーパー本間に弾かれタイムアップ。

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 最後に書いておかなければいけないことが二つある。一つはジャッジについて。今日のジャッジについては当然不満はある、だがセレッソはただそれだけで敗れたわけではない、いくらかの運と、そして膨大な量の実力が試合の勝敗を決するのだ。だから「審判で苦労した」と言ってもいいが「審判で負けた」とは、よもや言ってはならない。ジャッジは全てのチームに平等なのだ。ホーム、アウェイで差異はあるだろうが、チームの好き嫌いでジャッジが変わることなどあってはいけない。

 そしてもう一つはチームのスタイルについて。今日負けたからといって、決して動じてあれこれと考えてはいけない。今日負けたチームコンセプトと今まで勝ってきたチームコンセプトは全く同じなのだから、このハイペースで勝ち進んできたスタイルを捨ててはいけない。そういうことはもう少し事態が悪くなってから考えること、今はこのスタイルをより素晴らしいものにすることに専心しよう。リーグ戦はまだ半分にも達していない、仮に迷うことがあっても、まだ挽回の余地は十分残っている。

6/08/2008

藤田社長は名社長なのか?

 このニュースを知った時我が耳を疑ったのだけれど…。

スポニチアネックス

J2C大阪指揮官、13連勝すれば特別ボーナス支給

 J2・C大阪のレヴィー・クルピ監督(55)が4日、6月の残り試合を全勝し連勝を13に伸ばせば特別ボーナスを支給することを明かした。指揮官自身が掛け合い、クラブも了承。クラブ記録の8連勝をかけて水戸戦(8日、長居)に臨む選手たちも、さらにモチベーションを上げて厳しい連戦へ向かう。(後略)


 このボーナスというのがなんと総額500万(+ブラジル料理)というセレッソにとっては多額のもの。13連勝はあまりに非現実的と思うけれど、これだけのものをぶら下げられれば「やってやろう」という気になる、はず。少なくとも私が選手やスタッフならなるね。

 これのミソはこのボーナスに預かれるのが選手だけではないこと。スタッフ全員も対象となればチーム全体が活気付く。以前から「選手、フロント、サポーターが一体にならなければ」とほざいていたけれど、このボーナスはお互いの距離を詰められるものだとおもう。それも計算のうちなんだろう。


 このニュースでキモになる部分はもう一つある。

「6月を全勝して13連勝したら、ブラジル料理と特別ボーナスをあげるつもりだ。すでに社長からもOKをもらっているよ」


 というレヴィークルピのコメント。この「臨時ボーナス案」は藤田社長もゴーサインを出しているのだ。

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 運営に関しては宮本事業部部長のカラーが前に出ていて、社長が何をしているのか正直判りにくかった。でもこれで「しっかり結果を残せばちゃんとフィーをくれる」というのがはっきり判った。いやぁセレッソ、随分変わった!勿論いい方向にね。

 後はサポーターが声を出すだけ、サポートするだけ。スタに足を運んで、一所懸命に応援しましょうぜ。派閥とかこの際無しでしょ。

6/05/2008

徹夜明け。

 おはよーございます。西中島です。寝てません。作り物をしていました。でも眠くないのねあまり。ということで朝めし買いにコンビニ行ってきました。食事というなら他にも24時間営業で普通のチェーン店とかありますが、コンビニで買い物して、ブラブラして、そういうのも込みで朝のイベントなので、やっぱりコンピニです。

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 この季節になっても朝の空気はキンと冷えていて、空は立派に朝焼けで、いいですね、早朝は。写真も色温度をゲシゲシと下げて、青が映えるように撮る。人のいない街を撮って有名になられた写真家の方がいるそうですが、誰もいない街というのは、なるほど異質な感じがして、でもそれが悪い感じではなくて、良いですね。


 さてさて、最近更新もおぼつかんのですが、それには理由がありまして、ただ気分がのらんと、それだけ。それはすまんと。

 香川がW杯予選に出た時も書こうかなと思ったんですが、書けずでした。ジャパンブルーのシンジもいいんですが、やっぱりピンクのユニで、誰の束縛も受けず、縦横無尽にひた走り、柿谷と阿吽の呼吸で相手を切り崩している姿が一番好きなもんで。

 勿論代表として国を背負って戦っている19歳の戦士に対して、特別な気持ちがわかない筈は無い。でもそれはよく知る身近な存在が出征して、戦っているのを見ているような感じで、早く帰ってきて、またいつものシンジに戻ってくれよと、どうしても思ってしまうんですね。いかんいかん。


 もう一つ書こうかなと思った時は、あれです、2ちゃんの応援論議。

601 :U-名無しさん :2008/06/01(日) 09:58:53 ID:RXjLLKDt0
ホーム寄りSBで、ずっと立ったまま声出してる連中は、どやのん?
多くの人に、一緒に声を合わせてやっていきたいとは思わないの?

彼らは、A席でやったほうが、人集められるんじゃないの?
A席でROUに嫌気が差してるけど、声を出して応援したい人を取り込めないのか?

603 :U-名無しさん :2008/06/01(日) 10:16:11 ID:zF+AxpKkO
>>601
あれは「SB席を盛り上げる」趣旨であの場所でやってる
んだと思うから、彼らにそう言うのはお門違いじゃ。
自分は部外者だが、SB座っててもコールに合わせて声出したり
しやすくなるから、長居の広さとSBの人の多さを考えたら、
あれはあれで雰囲気作るのに有効に働いてると感じてるよ

609 :U-名無しさん :2008/06/01(日) 11:57:54 ID:444ZCeuD0
前にSBのあのグループのところに座ったけど
ゴール裏とは違うコール多くて、そういうリードしたいならゴール裏行けよとは思った。
それにものすごく音痴であんなもんでSB盛り上げれるかと思ったよ。
今は知らんけどな。

612 :U-名無しさん :2008/06/01(日) 13:13:38 ID:ss/G1ZFa0
SB shoutな。

>>601>>603>>609
SBを盛り上げるよりゴール裏をなんとかするのが先なのにあいつら順番違うよな。
上から目線で高見の見物決め込んでるみたいで違和感感じる。
西中島答えてくれ、ここ見てるんだろ?


 うーん、徹夜明けの曇った頭で応えてしまってすまないけれど、SB Shout!のメンバーが集まったのに、特に高尚な題目とか練りに練られたフィロソフィーはないのな。原始的というか、何というか、SBも盛り上がったらいいよね、スタの半分から(ゴール裏からSBまで)声が出てれば選手頑張るよね、くらいだと。私は今一番目立ってるんであれだけれど、そもそも私は組織した人では無いので根底を話せない(理解していない)のな。重ねてスマン。

 ゴール裏に関しては関係はあるけれど連携はあまりしていない。たまにゴール裏と違うコールしてるのを耳にした人もいるだろうけれどゴール裏が「セレッソ大阪」コールしていても、頑張った選手、痛んで我慢している選手には出来るだけ個別に選手のコールをするようにしている。コールの大きさだけを追求すれば阪神の応援団みたいにリーダー、サブリーダー数名がスタンドを等間隔に仕切って全く同じコールが出るようにするって方法がベストなんだろうけれど、それってセレサポ全員、若しくは少なくとも過半数の人間が望んでいる姿なのかってのが問題かな。わたしゃ好かんよ。


 まあ、最近はこんな感じです。ついでに近況を。

 日曜日のことなんですが、娘であるところのたろも様がちゃおスタイルに行きたいと言い出しました。なんじゃそれというと、少女マンガ雑誌にちゃおというのがあって、それに登場するキャラやらのアイテムが売っているお店だと。心斎橋にあるのでついて来いというわけです。まあ梅雨前で天気も良かったので行ってまいりましたよ。

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 少女マンガでもこれだけのショップが開けるのだなと、素直に驚きました。女の子が好きそうな、いい所をキッチリ突いているアイテムが揃っていて、財布の中身を心配したものです。たろももそこらへんが判りだしている年頃だったので、あんまりいろいろは買いませんでした。どっちが大人なんだか…。

 ショップというと二度の浸水被害(一度ならずも二度までもありえないよな)にもめげず復興に励んでおりました蹴球堂様がパワーアップして帰ってまいりました!

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 こちらもつい欲しくなるアイテムがたくさんありまして、またしても財布が…。PV用のモニターもでかくなっていますんで、長居にお越しの際には是非。


 あー、腐った頭でいろいろ考えるから変な文章になったな。まあいいや。ポチッとな。

6/01/2008

J2第17節 C大阪2VS0愛媛 カレカありがとう、おめでとう。

前半10分 古橋 達弥(C大阪)
後半29分 カレカ(C大阪)


 子供を授かった時の気持ちというのは、それは特別なのもので、他に比べるものが無い。その喜びを仲間が祝い、自らも祝砲を放った。母国を離れ地球の裏側でサッカーを続けるのは想像を絶する辛さだろうが、今日は心休まる一日になったろう。

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 先発に異変があった。香川はフル代表に、柿谷はU-19に召集された、ここまでは計算のうち。ところが尾亦までもウォームアップ中に左膝に違和感を感じ出場が不可能に。急遽丹羽が出場し、リザーブには山下が入った。

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 システムとしてはベースは4-3-3、後輩香川の留守を預かる濱田は守備時にはウイングのように開き、攻撃時はトップ下の位置に移動、古橋、小松とトライアングルを形成する。

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 試合の入り方は無難だったと思う。香川が抜け落ち込みが予想された中盤の運動量は、ジェルマーノやアレーが少し上がり目になる事で補った。ボールポゼッションも高く、合格点の出来。


 先制点はこの流れの中で生まれた。小松が上手くラインの裏を突き、キーパー多田と1対1。決めきれなかったもののボールはこぼれて再び小松、流したところに古橋。

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 古橋はスタメン復帰の2試合で3得点、完全に試合勘を取り戻したようだ。ゴール後のパフォーマンスはカレカに、そして生まれてくるジュニアに向けたゆりかごダンス。実直な古橋には珍しいシーンだ。


 前半の得点シーンはこれだけだったが、双方にあわやという場面があった。愛媛はスピードあるFWが徹底して走り回り、ディフェンスラインが手を焼く。対するセレッソも古橋がフリーキックを直接狙ったり、濱田が珍しいエゴイスティックな突破を図ったり。再三再四チャンスを得るが今日の多田は当っていた。

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 後半はほぼレヴィークルピが描いていたプラン通りだったのではないだろうか。多少のアクシデントはあったものの、イニシアチブは終始セレッソだった。羽田が宮原のケアをすることで少しずつその存在感を消していったのが印象的だ。

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 アクシデントというのは小松の負傷(?)接触でどこかを痛めてしまい、途中でベンチに戻った。代わって入ったのはカレカ、そのままトップに。また途中でカードを貰っていたアレーも下げ、酒本を右サイドに、ボランチをジェルマーノ、羽田で組んだ4-4-2のスタイル。

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 正直に言って、この時、このスタイルで点をとるのは厳しいだろうと感じていた。カレカではポストプレーが出来ずボールが落ち着かない、ハイボールの競り合いでは必ずボール2個分くらいずれるのだ。

 ただし今回はカレカが活躍するシチュエーションが用意されていた。リードを許していた愛媛は前に出る必要があり、後ろにスペースがあった。また酒本、古橋とタテへの推進力を持ったプレーヤーが揃っており、マークが若干緩んでいた。結果としてカレカが一番得意としている足元にボールを納めてのプレーを仕掛ける機会が増えていた。得点機でも古橋、羽田が波状攻撃をかける中、カレカに対するマークはずれている。それでもそのチャンスを逃さないところは素晴らしい。ゴールを求められているポジションの人間がゴールを奪ったのだから、それは手放しで喜ばれるべきものだ。今DVDで試合を観なおしているが、一目散にベンチに駆け込むカレカの姿が印象的だ。


 こうして5月は負け無し、当座のライバルとなる横浜FC、湘南、仙台との差を引き離し、試合の無かった広島との勝ち点差を1に縮めた。試合のクオリティは決して高いとは言えなかったが、ベストメンバーを組めずとも確実に勝てるチームに文句は無い。この流れを少しでも長く持続させたい。

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