11/28/2010

さあ、咲こうぜ、オレタチの大阪。

どうも、最近更新なくてゴメンなさいでした、人生残留争い中の西中島です。頑張ってるのが見えないそうで、そう言えば降格しているチームのサポーターも同じようなこと言うなとか思うんですよ。結果が出なければダメなんでしょうね、何しても。

「今年は個人的にボロボロでもいいからセレッソ頑張って!」

と年始に御幸森神社でお願いをしていたのですが、きっちりと、見事に良い感じできてますね。記事書いている時点で、明日勝てばお隣さん、鹿島と勝ち点1差で最終戦になだれ込めるという、営業的にも非常においしい展開になっています。廣畑さんも砂金さん喜んでいるだろうな。

今はとにかく勝つことです。明日も、来週のキンチョウスタジアムでも。そうすれば賞金も出るし、ACLにも出れるかもしれない。ACLはたいへんだけれど、海外のクラブとガチンコで戦う経験というのはそうあるものではないので是非やってみたいというのが個人的な意見です。そうなればクラブ的にも歴史的な年になるでしょう。過去最高位でのフィニッシュをまず第一の目標に、アジア進出を次の目標にすれば、チームとしてもダレないしホントいい感じにまわってる。


それでも安穏と出来ないのは、2000年、2005年、2008年、何度もあと一歩というところまで目標に迫りながら、結局自滅する形でシーズンを終えてしまった苦い記憶があるからなんでしょう。


変えましょう、歴史を。


今セレッソにいる選手でそういった負の歴史の当事者というと、フジモンや山下、丹野、小松あたりになるのかな?彼等には絶対に頑張ってほしい。そして茂庭、乾のように他チームで用なしと思われていた選手にも、過去の自分を超えてほしいと願っています。そうして、自分を見下していた輩達に、オレタチはこんなにやれるんだ、すごいんだと言えるようになってほしい。

タイトルは、残念ながら獲れずじまいの一年でしたが、まだまだ目標ははっきりとある。これをしっかりモノにして、笑ってシーズンを終えようじゃないですか。


さあ、舞台は整った。後はやるだけ。
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11/25/2010

Obrigado Lévir !

来年もまた同じ場所で、同じ夢に向けて戦えることを嬉しく思います。ありがとう。
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CEREZO OFFICIAL

【10/11/24】レヴィー・クルピ監督との契約更新について

弊クラブでは、レヴィー・クルピ監督と契約を更新することで合意し、同監督が来季も指揮を執ることが決まりましたので、お知らせいたします。なお、契約期間は、2011年2月1日から2012年1月1日です。(後略)


11/24/2010

J1 第32節 川崎1VS2セレッソ大阪 レヴィー・セレッソ!!

後半12分 小松 塁(C大阪)
後半24分 アドリアーノ(C大阪)

後半35分 ヴィトールジュニオール(川崎)


今日のマンオブザマッチはレヴィー・クルピだ、間違いない。引き分けすら許されない上位争いの真っ只中で、しかもアウェーで、劣勢で、あの手を打つなんて指揮官はそういないだろう。長くチームを見てきた当人だからこその発想かも知れないが、後半の選手交代には舌を巻いた。試合後のインタビューに応えるレヴィーの顔は、とても満足気だった。


スタメンとベンチは丹野をのぞいて前節と変りなし、高橋の怪我が気になるが、酒本が例年通り秋になって調子を上げてきたのが救いになった。

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前半はスコアの移動こそ無かったが、これぞ天王山という緊迫感が終始途切れることがなかった。それでいてお互いシュートシーンが多く、第三者が観ても見応えがあった45分だったのではないだろうか。2分に一度はシュートが放たれるのだから心臓に悪い。

決定機の数は、明らかに川崎だった。小宮山からの折り返しをジュニーニョ、フィニッシュの精度に助けられる。ショートコーナーからの混戦でシュートの雨を浴びるも、ここは復活したキム・ジンヒョンのスーパーセーブで耐える。もしキム・ジンヒョンが前節のように自信無くプレーしていたら、試合は前半30分までに決まっていた。

対するセレッソのシュートは精度を欠き、驚異になり得ない。家長が二度ミドルを放つも枠外、唯一光ったのは丸橋の左サイドからのクロスに見せかけたミドルのみで、これはかつてセレッソのゴールを守った相澤の好守備に阻まれる。


スタッツだけ見ればほぼ互角と言えたが、このままの流れが続けば先に決壊するのはセレッソの守備だったはずだ。中村憲剛のパスワークに振り回されてボールを奪えず、逆にマルチネスは日頃はありえないようなボールロストでピンチを演出していた、危険な状態だった。

この状態を打破したのは、レヴィーの意外すぎる、奇策ともとれる選手交代だった。前半カードを一枚貰っていたアマラウを下げて小松投入。家長が一列下がり、4-2-2-2にシステム変更。窒息しそうだった3シャドーから家長のポジションを下げることでボールの出し手がひとつ増え、小松が入ることでトップにポイントが一つ増えた。川崎はこの変更に即座にアジャストできなかった。そこにギャップが生まれた。

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後半開始時



小松はアドリアーノと共に相手守備ラインを刺激し、試合の流れを劇的に引き戻した。足元にボールを受ければ187センチの体躯を折り畳み、長い足をディバイダーのようにふるって相手を抜き去る。右から、左から、プレーの幅が広い小松の特徴が遺憾無く発揮される。

後半12分には待っていた歓喜の瞬間が訪れる。右サイド深くに張り出した酒本がフリーでボールを受けると、最高のクロスが川崎ゴール前に供給される。飛び込んだのは流れを変えた小松。今度はその長身を思い切り伸ばし、ボールの角度をずらす。さすがの相澤も反応が遅れ、ボールはネットを優しく揺らした。1-0、采配ズバリのベンチはお祭り騒ぎ。

先制点を奪えたことでカウンターの鋭さに長じた川崎の攻撃を鈍化させることができた、またこちらは茂庭、上本が中心になって弾き返したボールをカウンターに持っていく得意のパターンに持ち込めるようになる。これは大きかった。

2点目は攻め急いだ川崎の不用意なボールロストと、アドリアーノの驚異的な身体能力が生み出したもの。アドリアーノがセレッソ陣内でボールを奪うと、前にはとんでもなく広大なスペースとゴールキーパー、そして川崎ゴールしかない状態。ヴィトールジュニオールがしつこく食い下がるもスピードでこれを難なく振り切り、50メートルを独走してゴールを奪った。この2点目も大きかった。


しかし2点のアドバンテージを奪った辺りから川崎のプレーが露骨に激しくなってきた。勝たなければアジアに向かうことはできないというのは相手も同じだから、それを批難することは気が引けてしまうが、それでも傷つきピッチに突っ伏す選手達を見て冷静にはなれなかった。

特にヴィトールジュニオールは膝を上げてキム・ジンヒョンと競り合いに入ったり、清武の突破を止めるために腕を掴んだり粗相が過ぎる。清武は半袖のユニフォームだったが、もし袖が長く、体全体を引き倒されていたらどうなっていたか?


それでも2点あればセレッソは勝てる。混戦からヴィトールジュニオールに至近弾を決められたが、逆に1点差になったことでチーム全体の意思がまとまった。ベンチもバランスを崩さず、ゲームを壊さないよう慎重に手を打っていく。前半から頑張っていた清武は失点直後に下げ、スピードと個の力を持った永井が登場。もう以前のようにシチュエーションに背いて独立独歩のプレーはしない。チームの一員としてフォアチェックに走る。

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後半36分


そしてロスタイム間際のセットプレーでは藤本が守備陣に加わり、高さと強さでメンバーを鼓舞する。アドリアーノ、家長、マルチネスがボールを持てば相手をひらりとかわして焦燥感をかきたてる。これが今年のセレッソ。ピンチもキム・ジンヒョンが落ち着いてセーブし、長いホイッスルを聞く。

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後半ロスタイム


残り3試合で最も厳しいと見られていたアウェー川崎戦。チームはアウェー鹿島戦に匹敵するベストなプレーで勝ち点3を積み上げた。ただし、まだアジアへの扉は開かれていない。この事実を胸に気を引き締め、残り180分間を戦い抜こう。湘南にJ1土産を献上する必要はないし、磐田に末節を汚されるのもゴメンだ。