1/01/2015

帰ろう、もといた場所に。進もう、届かなかった舞台へ。 #cerezo #photo #diary

明けましておめでとう。ええと、親戚の家からiPhoneで更新してるから、そのあたりはごめんなさい。画像小さいとかね。


旧年は、セレッソを愛する人にとっては大変な一年だった。負けるのも辛い、大切な選手が旅立っていくのが辛い、降格も辛い、何より今この状態が歯がゆいな。


昨季契約していた選手で、契約更新や移籍をいていない選手は、現状14人。ジンヒョン、ソンユン、丹野、山下、楠神、大地、蛍、健勇、タカ、アーリア、永井、平野、フォルラン、カカウ。殆どがチームの骨子となるべき主力だ。だから、今年のチームがどんなものか、青写真さえ見えちゃいない。


けれど、俺たちはやらなくてはいけない、成し遂げなければいけない。今年チームを再び元あった場所に押し上げ、来季、今まで立ったことのない場所にまで登りつめる。最低でも2年かかる大仕事の、750日かかる偉大なチャレンジの、最初の1日目なんだ。

そう思うと目まいがするけれど、成し遂げた時の爽快感は格別だろうさ。闇夜が暗いほど、朝日はまぶしく輝く。栄冠という朝日を拝むために、その時少しでもたくさんの仲間と共にあるように、喜びあえるように、ゆっくりとでいい、歩き始めよう。



セレッソ大阪の仕事始めは、福袋の販売か。正月からはさすがに動けないよな。挨拶代わりにのぞいてもいいんだけど…。

西中島南方個人で言うと、やっぱり「伝える」という行為の精度やスケールを上げていきたい。「そんなことするなよ」とメディアが戦意を失うほどの精緻さとボリュームで、セレッソが行うチャレンジの、スタートからゴールまでを伝えきってみたい。それで、セレ女が少しでも増えれば…ゲフンゲフン。


まあ、やる事に変わりはなくて、その完成度を上げていくという事になると思う。チームの雄姿と、それをサポートするみんなの凛々しい姿、楽しい姿を留められたら。ゴールした時「ここは厳しかったね」「ここは楽しかったね」と振り返れたらいいよな。



重いカメラもデカいレンズも、素晴らしい一瞬のために担いで行くよ。そんじゃな。

12/29/2014

新井場徹はセレッソに不要な存在か? #cerezo #photo #diary

久しぶりの更新がこんな話になるのはひどく悲しいことだ。セレッソではディエゴ・フォルランと並んで最高齢だったベテラン、新井場徹が来期「構想外」と伝えられたそうだ。


選手としては両サイドバックとセンターバック、複数ポジションをこなせるユーティリティープレーヤー。一個人としても鹿島3連覇の立役者の一人、勝利のメンタリティーを持つ貴重な存在として招かれた。その僅か2年後にこれだ。

チームの編成を見れば、サイドバックは酒本憲幸、丸橋祐介の主力がいち早く残留を明言、控えの安藤淳も今日契約更改を済ませた。若手の小暮大器も徳島から復帰し、サイドバックもこなせる岡田武瑠のケガが癒えれば、J2のチームとしてはまずまず層は厚い。


しかし、今期低迷した一因である「精神的なもろさ」は新井場構想外という動きでさらに加速してしまうのではないかと危惧する。

2005年、優勝まであと一歩というところまで進んだ時には、久藤清一という右サイドのスペシャリストがいた。2011年には茂庭照幸がチームを引っ張った。来期のセレッソにはその役割を担う人物がいない、少なくとも今の時点では。


過去、ユースの試合、セレッソ大阪堺レディースの試合などを何度か見ていて感じることは、メンタルの重要性だ。どんなにいい流れでも何かを切っ掛けにガラリと立場が入れ替わる。一つの出来事でチームが動揺し、足が止まる。そんなシーンがいくつもあった。若さは武器にもなるが、自らを傷つける要素にもなるということだ。それは、今のトップチームにも言えることだ。

経験豊かな人物の存在は、それだけでチームを落ち着かせることができる。お隣がJ2降格から僅か2年でここまで躍進を遂げた理由の一つに、チームをまとめる遠藤保仁という稀有な存在があったことに異論は無いだろう。


もし実力あるベテランを年俸だけで構想外にしてしまうのであれば、それは2006年、久藤を放逐したことの繰り返しになる。セレッソの中軸であるユース組は海外志向が強く、チームに長く留まるという意思がない(少なくとも山口蛍と南野拓実はそうだ)であれば、なおのことチームを知るベテランを軽く見てはいけないのではないだろうか。



選手はただ見た目の能力や年俸だけで判断してはいけない。彼らはチームという大きな絵を描くためのパズルのピースのようなものだ。しかし、ただ大きいピースを持ってきさえすれば大きな絵ができるというものではない。必ず調整役、潤滑剤のような存在、チームをまとめる力になる存在が必要になってくる。見た目は小さなピースであっても、そこが一つ欠ければ絵そのものが瓦解することだってあるのだ。

一年でのJ1復帰、そして悲願のタイトルを見据えるのであれば、過去の暗愚を繰り返してはいけない。何度も何度も繰り返してきた間違いを、セレッソはまた犯してしまうのだろうか。




12/15/2014

ありがとう、マル。 #cerezo #photo #diary

大宮との試合の後、寒風が吹きすさぶ中放心状態でピッチを見ていた。染谷悠太が泣き、杉本健勇が泣き、そうして、一番泣いていたのは丸橋祐介だった。


試合に負けたのが悔しいからだけではなく、降格したのが歯がゆいからだけでもなく、特別な「何か」が彼の涙腺をゆるめていたのは、誰が見たって分かった。だから、覚悟したんだ。

ちょうど七ヶ月ほど前、同じ埼玉のスタジアムで似たような光景があった。口を真一文字に、グッと涙をこらえるゴイコ・カチャルは、もう「決意」していたように見えた。ヨーロッパに戻ると発表されたのは、それから程なくしてだ。マルを見て、初夏に差し掛かろうとする、あの日差しばかりが強い日を思い出していた。


マルには鹿島アントラーズが正式なオファーを出していたそうだ。常勝軍団、タイトルをとる、勝者のメンタリティを得るにはこれ以上ないクラブだ。もし俺がマルの知り合いなら、渡りに船だよと背中を押していたろう。


それでもマルは悩んでくれた。こんな泥船と鹿島を天秤にして、うんうんと何日も考えてくれた。それだけでも十分にありがたかった。

なのに、それに増してこんなに早い時期に、セレッソに残る、セレッソでタイトルを獲ると言ってくれた。こんなに嬉しいことはない。


マル、ありがとうな、俺達が後を押すから、マルをてっぺんまで押し上げるからな。タイトルを獲ったその日には、いの一番にシャーレやカップをかかげてくれ。マルにはその権利があるよ。

ああ、もっと言いたいことがあるんだよ。きっと酒場でマルを見たら、いくらだって酒をおごっていたろうよ、そうして泣いていたろうよ。その分は、その気持ちは、来年の開幕までとっておこうか。タイトルをとるその日まで残しておこうか。

楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は
共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を

悲しい時だけに泣くんじゃないだろ オレ達は
共に立ち上がり 共に喜び合い 支え合う涙の日々よ