4/08/2012

ダービーでの悪質な事件について、その当事者の端くれとして。 #cerezo #jleague

本当はタイトルに#gambaとかつけるべきかもしれないが、つければどちらのサポーターがどうかとかとても馬鹿らしい脱線が始まるのが容易に想像できたので、やめた。


事件というのは、これ。

【12/04/06】3月17日(土)ガンバ大阪戦での観戦ルール違反者への処分について

 このたび、2012年3月17日(土) J1リーグ 第2節 セレッソ大阪vsガンバ大阪 長居スタジアムにおいて、試合終了後、人物Aがバックスタンド通路にてセレッソ大阪運営管理規定に違反する行為を行いました。

協議の結果、両クラブを応援するサポーター同士のトラブルに発展しかねない行為と判断し、下記の通り処分を決定いたしました。

事件の当事者からの時系列でのお話。


で、本当はどうだったか。

ダービーが終わって、「さくら満開」歌って、ああ勝ってよかったね。というところで身体障害者の方用シートの壁側にはっている横断幕を外すことになった。試合後15分~30分くらいは経っていたと思う。

SB声出し隊ではノーマルなピンク幕以外に丸橋と杉本の幕を持っていて、この2つの幕は必ず出すようにしている(今はレンタル中なので杉本幕は出していない)。

残りの幕も何もない壁には張り出す。ただし他の方が幕を持っているならそこは譲る、もしくはその上に重ねばりしてもらうようにしている。

「G2」ゲート両側のピンク幕がSBのもの
(スタンド前列の丸橋幕は違う方のものです)


そのダンマク整理をしている時、仲間が「ダンマクのところでションベンしとるバカがおる!」と言って戻ってきた。試合後に丸橋幕の下で立小便したヤカラがいて、即取り押さえられたと。

幕は2メートルくらいある身障者用席の壁上半分くらいしかかかっていないので直撃は免れたけれど、幕を固定するヒモには引っ掛けられていた。跡もくっきり残っていた。

当事者の姿を写した写真も見たけれど、どっちのチームのグッズも持っていなかったので、確かにどこのサポーターか断定はできなかった。ただ試合後にグッズをしまいこまれていたら終わりだなと思う。

ガンバ寄りの見方をすれば、セレッソ側のスタンドにはっていた幕まで行って放尿するようなことをするのか、とも言えるし…。このあたりは難しい。


後でフロントの方とも話をしたけれど、セレッソ側としてもやることはやっている。

当事者の名前を確認し、セレッソ、ガンバ両チームのファンクラブ等の名簿と照らし合わせをしたり、経緯を確認したり。

結果、どちらのクラブの名簿にも名前がなかったため、今回のような非常に曖昧な表現でしか事件を書けなかった、というわけだ。

その気になれば器物損壊の民事裁判だのといった選択肢もあったのだけど、被害がヒモだけで、それで時間をつぶされる方がダメージが大きいので、ここまでで話を止めよう、ということになった。


事件を「起こした者勝ち」な現状。


正直なところ、今のJリーグのシステムは、理解はできるけれど賛同できない。

例えば以前、さいたまスタジアムでガンバのサポーターが浦和のサポーターを挑発してえらいことになったコトがあったけれど、挑発してきたのがガンバサポーターなのにもかかわらず、罪が重かったのは「事件を未然に防げなかった試合の主催者」である浦和側だった(ソース)。

今回でも事を荒立てれば荒立てるほど「主催者」であるセレッソの警備が問題視され、最悪罰金などが課せられる可能性があった。

もっと細かく言えば、事件を調査するのに社員の勤務時間を割かなければいけないから、調べれば調べるほどセレッソの「見えない被害」は増えていく。被害を受けた上に手間ばかりが増えていくのだからたまらない。


それは、どちらのサポーターも、厳密に言えば同じ「興行」を観に来た「観客」で、サポーター同士の揉め事も「観客間のトラブル」でしかないという解釈は、わかりやすい。けれど、サポーターと自称している身としては杓子定規だなとしか思えない。

もういっそ、事件を起こしたヤカラは即警察に引き渡した方がシンプルなんだけどね。それだとメディアに面白おかしく取り上げられてしまうのかね。


もう一度良心に問う。



そもそもで言うと、こういう話をする事自体、恥ずかしい話だ。

子供だってしないようなことを進んでする人のいるところに、試合を観に行こうという人なんていない。こういう事件があちこちで起きれば、Jリーグ自体のブランドイメージも落ちてしまう。それは、誰も望まない未来のはずだ。


サッカーが好きだ、オラが街のチームが好きだと、胸をはって言えるように。この記事を読んでいただいた方にそうした意識が生まれてくれれば幸いだ。

4/07/2012

2012 J1 第5節 大宮 0vs3 C大阪 8と20の神話。 #cerezo

得点者


後半8分 清武 弘嗣(PK)(C大阪)
後半10分 キム・ボギョン(C大阪)
後半22分 キム・ボギョン(C大阪)



8と20。


セレッソを救ってきたのは、いつも8と20をつけていた二人だった。足の骨にヒビが入ろうが、オーバーワークになろうが、足の腱がボロボロになろうが、彼らはセレッソのために戦ってくれた。


去年、ACLラウンド16で歴史的なゴールを決めた背番号20は、しみじみと

「少しは背番号に見合った活躍ができましたかね」

と語ったそうだ。

先代、先々代より若干控えめな背番号20だが、仕事はしっかりやってくれる。


背番号8もようやっとお目覚め。これで戦力が揃ったろうか。


スタメンとベンチ。懸念の左サイド、黒木か児玉かと思っていたところに高橋大輔が入った。本職は右サイドバックだが、経験とフィジカルに賭けたか。黒木もベンチ入りし、念には念を入れた形、村田に代わって永井が控えFWとしてベンチ入りしている。


完成度が上がってきたチーム。


前半目をひいたのは、キャプテン藤本が戻り、復活した守備ブロックと、ケンペスのポストプレー。


大宮がナビスコカップから間もない事もあって出足が悪かったけれども、それを差し引いても守備陣の堅さは素晴らしいものだった。

昨年の茂庭、上本コンビはスピードと対人能力に長けていたが、チーム全体がそれに頼るあまり、酷い崩され方をすることが多々あった。チームとしての守備ができず、ハイプレッシャーを仕掛けてくる相手が苦手で、神戸や仙台にはまんまとやられてしまった。

また高さ、という要素も若干不安で、長身FWのいるチーム、セットプレーが得意なチームに対しても脆さがあった。

今年、ボランチの二人が成長し、藤本が守備ラインに加わり、ソアレス監督が堅実な守備組織を持ち込んだことで、セレッソに安定感と高さが加わった。


その代償として人と手間をかけた攻撃ができなくなったのだけれど、そのハンデを補うために、前線のケンペスが呼ばれた。


今まではまわりと呼吸が合わず、不安があったケンペスだが、今日のポストプレーは十分に満足のいく出来だった。味方のフォローも以前より良くなっている。

ブランキーニョがブレーキになって前半の好機を度々逃してしまったが、チームとしての内容は良かった。


エゴを出したエース。


こういういい流れの時に決めきらないと、後半コロリとやられてしまうのがセレッソの悪癖。心配していたが、セットプレーでPKを得ると、清武がしっかり決めて先制できた。

セットプレーはブランキーニョかキム・ボギョンが蹴る決まりごとだったようだが、このPKの場面では清武は毅然とボールを保持し、自ら蹴る意志を見せてくれた。

こういう姿を嫌悪する人もいるが、点を決める選手には、これくらいの性根が無いといけないだろうというのが主観。特に清武のように、誰かに合わせるタイプのプレーヤーがエゴを出してくれたことを嬉しく思っている。


先制点をとれれば、守備が計算できる分チームに安定感が出る。立て続けの追加点も良い流れの中で奪えた。


堅守速攻型チームのジレンマ。


対する大宮はホームで弱いというジンクスを持っている。これには「呪い」みたいなものではなくて、しっかりと理由がある。


大宮はホームに迎えると、本当にいやらしいチームだ。守備が引いてしっかりとブロックを作り、攻撃はラファエルを軸にタテに速い。

だがホームになると前に出る(つり出される?)シーンが多くなる。相手が今日のセレッソのように引いていると、相対的にポジションが前に出て、日頃ケアしていない裏のスペースが広がるようになる。

今日の2点目、セレッソが左サイドからカウンターで入ってケンペスが流したところにキム・ボギョンというシーンでも、後ろを向いた守備陣は脆かった。


キンチョウスタジアムの呪いは?


セレッソもキンチョウスタジアムで勝てない。去年は2勝、今年も仙台に不用意な失点を食らって敗れている。

こちらは日頃攻撃的なチームが余計に前に出るもので、茂庭と上本の二人では守備が持たなかったのが理由。今年続けているバランス重視のサッカーがうまくまとまれば、疫病神はさっさと帰ってくれるだろう。


らしくない安定感で完勝。


3点目は大宮の緊張の糸が切れたところを上手く突けた。後は完封するだけ。

かえすがえすになるけれど、今日の守備陣は本当に頼もしく見えた。大宮の不調を差し引いても満足の行くものだ、仙台戦を引きずらずによく立て直せたし、左サイドの高橋大輔も無難にプレーできていたし…。

左サイドに入った高橋は丸橋よりも若干守備的ではあるけれど、フィジカルが強く、高さもあるので前に出てくる相手にはハマるかも知れない。

交代策も的確で、攻撃陣を入れ替えることでボールを大宮サイド深くに押し込んでいた。

後半25分、ブランキーニョ→柿谷

特に柿谷は好調をキープ、自陣から独走してシュートまで持っていくところなど鳥肌が立った。

ブランキーニョが調子をつかめずにいる中で、こうした活躍を見せてくれれば先発も十分にありえる。ここまで回り道をしてきたが、その分だけ大きく育ってくれたように思う。


後半37分、ケンペス→播戸

後半39分清武→永井

開幕からこれほど好調なセレッソというのも例年にない。夏には清武、キム・ボギョンの移籍が噂され、五輪で山口螢、扇原らを欠く時期も出てくるが、そこまでに勝ち点を積み上げていければ、少なくとも去年のように順位表の下の方を心配しながら眺めることはないだろう。

ブランキーニョが復調し、柿谷が今のレベルのプレーを続け、丸橋が復帰すれば、さらに上を目指せるかも知れない。

サポーターに「勝者のメンタリティー」が無いものだから、ここまでくると逆に不安になるけれども、まあ、悪い気はしないな。


4/05/2012

なでしこの季節。

初春の穏やかな日差しの中で、娘が中学生になった。

ザビエル公園の桜はまだ満開ではなかったけれど、俺の感傷的な気持ちを揺り動かすに十分なトリガーだった。


多分、今の俺は、娘が感じているよりも多くの不安を抱えている。勉強はできるだろうか?友達はできるだろうか?新しい町で新しい生活に慣れるだろうか?などなど…。少し時間ができればウロウロソワソワして落ち着かない。

こんなに落ち着かないのは、13年前にこの娘が生まれた、その日以来かも知れないな。


娘はそんな親父の心配などどこ吹く風で、海沿いの桜並木を元気にしっかり歩いていった。


女性は強いなと、つとに思う。

身体能力だとか、そういうものは、それは男にはかなわないかも知れない。けれど、実生活の中でひたすら走るとか、重い物を持ち上げるだとか、そういうシーンなんてそう無い。学生時代の運動会ぐらいじゃないかな。

肉体労働をやっていたこともあるけれど、アレはアレでコツがあって、ある程度は技術でカバーできるしね。

実生活では何かに耐えるとか、気をうかがうだとか、「知恵」とか「勇気」、「忍耐」が必要な所の方が圧倒的に多くて、 そんなものを比べたら、圧倒的に男のほうがヘタレだ。


だから多分、俺はあの世に行くその日まで、娘のことが心配で心配で、子離れできないバカ親のまま過ごすんだろう。そうして、娘はそんな俺を見て呆れてしまうんだろう。

でも、それくらいは許してくれよ。それくらい大好きなんだからさ。


まだまだ俺にできること、残っていると思う。それを全力で果たして、バカ親なりに頑張ってみよう。