事件というのは、これ。
【12/04/06】3月17日(土)ガンバ大阪戦での観戦ルール違反者への処分について
このたび、2012年3月17日(土) J1リーグ 第2節 セレッソ大阪vsガンバ大阪 長居スタジアムにおいて、試合終了後、人物Aがバックスタンド通路にてセレッソ大阪運営管理規定に違反する行為を行いました。
協議の結果、両クラブを応援するサポーター同士のトラブルに発展しかねない行為と判断し、下記の通り処分を決定いたしました。
事件の当事者からの時系列でのお話。
で、本当はどうだったか。
ダービーが終わって、「さくら満開」歌って、ああ勝ってよかったね。というところで身体障害者の方用シートの壁側にはっている横断幕を外すことになった。試合後15分~30分くらいは経っていたと思う。
SB声出し隊ではノーマルなピンク幕以外に丸橋と杉本の幕を持っていて、この2つの幕は必ず出すようにしている(今はレンタル中なので杉本幕は出していない)。
残りの幕も何もない壁には張り出す。ただし他の方が幕を持っているならそこは譲る、もしくはその上に重ねばりしてもらうようにしている。
「G2」ゲート両側のピンク幕がSBのもの (スタンド前列の丸橋幕は違う方のものです) |
そのダンマク整理をしている時、仲間が「ダンマクのところでションベンしとるバカがおる!」と言って戻ってきた。試合後に丸橋幕の下で立小便したヤカラがいて、即取り押さえられたと。
幕は2メートルくらいある身障者用席の壁上半分くらいしかかかっていないので直撃は免れたけれど、幕を固定するヒモには引っ掛けられていた。跡もくっきり残っていた。
当事者の姿を写した写真も見たけれど、どっちのチームのグッズも持っていなかったので、確かにどこのサポーターか断定はできなかった。ただ試合後にグッズをしまいこまれていたら終わりだなと思う。
ガンバ寄りの見方をすれば、セレッソ側のスタンドにはっていた幕まで行って放尿するようなことをするのか、とも言えるし…。このあたりは難しい。
後でフロントの方とも話をしたけれど、セレッソ側としてもやることはやっている。
当事者の名前を確認し、セレッソ、ガンバ両チームのファンクラブ等の名簿と照らし合わせをしたり、経緯を確認したり。
結果、どちらのクラブの名簿にも名前がなかったため、今回のような非常に曖昧な表現でしか事件を書けなかった、というわけだ。
その気になれば器物損壊の民事裁判だのといった選択肢もあったのだけど、被害がヒモだけで、それで時間をつぶされる方がダメージが大きいので、ここまでで話を止めよう、ということになった。
事件を「起こした者勝ち」な現状。
正直なところ、今のJリーグのシステムは、理解はできるけれど賛同できない。
例えば以前、さいたまスタジアムでガンバのサポーターが浦和のサポーターを挑発してえらいことになったコトがあったけれど、挑発してきたのがガンバサポーターなのにもかかわらず、罪が重かったのは「事件を未然に防げなかった試合の主催者」である浦和側だった(ソース)。
今回でも事を荒立てれば荒立てるほど「主催者」であるセレッソの警備が問題視され、最悪罰金などが課せられる可能性があった。
もっと細かく言えば、事件を調査するのに社員の勤務時間を割かなければいけないから、調べれば調べるほどセレッソの「見えない被害」は増えていく。被害を受けた上に手間ばかりが増えていくのだからたまらない。
それは、どちらのサポーターも、厳密に言えば同じ「興行」を観に来た「観客」で、サポーター同士の揉め事も「観客間のトラブル」でしかないという解釈は、わかりやすい。けれど、サポーターと自称している身としては杓子定規だなとしか思えない。
もういっそ、事件を起こしたヤカラは即警察に引き渡した方がシンプルなんだけどね。それだとメディアに面白おかしく取り上げられてしまうのかね。
もう一度良心に問う。
そもそもで言うと、こういう話をする事自体、恥ずかしい話だ。
子供だってしないようなことを進んでする人のいるところに、試合を観に行こうという人なんていない。こういう事件があちこちで起きれば、Jリーグ自体のブランドイメージも落ちてしまう。それは、誰も望まない未来のはずだ。
サッカーが好きだ、オラが街のチームが好きだと、胸をはって言えるように。この記事を読んでいただいた方にそうした意識が生まれてくれれば幸いだ。
おはようございます
返信削除やむなく手打ちにした、としか思えないですね
もうこうするしかない、という苦渋の選択であってベストな結論とはとても言えません
特定のクラブサポーターではないのであれば、Jリーグ全体がこの問題を受け止めて全試合入場禁止にできなかったのか?と思います