U-23日本代表ではマレーシア戦に向けてのメンバーが発表になった。セレッソからは山口螢、扇原貴宏に加え、FWの杉本健勇がメンバー入りしている。
セレッソのサポーターならばご存知かと思うが、サッカージャーナルでご覧の方に向けて簡単に「ケンユウ」を紹介したい。
■未完の大器。
杉本健勇は大阪生まれ、大阪育ちの19歳。セレッソのユースから昨年トップ昇格を果たした「大阪で煮染めた」ような存在だ。俺は今、彼が生まれた生野に住んでいるけれど、試合の日にセレッソのユニフォームでブラブラしていると「杉本のサポーターか?」と言われることが度々あった。
身長は187センチ、しっかりした体格だが、不器用ではない。ボールタッチは柔らかく、センターフォワードとして「アキ(西澤明訓)2世」になってほしいと期待しているサポーターも多い。
その反面ガツガツしたところが無く、たまに淡白なプレーをする。それが原因でクチの悪いサポーター(そういう人をサポーターと言うのかは別にして)から心ないヤジを受けることもある。正直に言って、まだ「覚醒」していないプレイヤーだ。
■セレッソの特異性。
これはもちろん杉本自身にも幾らかの問題がある。しかし全てを押し付けるのは少し酷な話だとも感じている。
西澤がいたころのセレッソにはバロン、ファン・ソンホンといった手本となるべきセンターフォワードがいて、日々成長できる環境があった。そしてなにより、森島寛晃という素晴らしい相棒がいた。
システムにしても違いがある。「アキ・モリシ」時代のセレッソも、杉本がトップ昇格を果たした昨年のセレッソも、同じ「4-2-3-1」であるが、前者がアキ・モリシのコンビを最大限に活かすためのシステムであるのに対し、後者は3シャドーの威力を最大限に引き出すためのシステムになっている。そのため1トップ役の選手はかなり特別な才能を必要とする。
2010年にはアドリアーノ、2011年には播戸竜二がこの位置で二桁得点を上げているが、アドリアーノはボールを預ければ勝手に仕事ができるフォワードであり、播戸は3シャドーからいいボールをもらうために自分自身のプレースタイルを微調整させる器用さを持っていた。
杉本はまだトップチームでは自分のスタイルも確立していない段階。彼らのマネをしろ、彼らに続けというのは厳しい。
■オーソドックスなシステムならば?
U-23もまた基本のシステムは「4-2-3-1」であるが、大迫、杉本と高さのあるプレーヤーを2枚前線に並べ、永井、東、原口ら2列目のタレントをその下に置くというオプションも十分に考えられる。
彼らや両サイドバックからいいクロスボールを供給してもらえるならば、杉本の高さやテクニック、スケールの大きさが生きる可能性はある。ボランチにチームメイトである山口螢、扇原貴宏がいるのも心強い。
正直に言ってこの段階でこういう不確定な要素に頼るのは厳しい話だ。今の代表に選手を育てる要素が残っているのかもまだ疑わしい。しかしそれでも杉本には期待に応えられる素養が十分にあると確信している。
健勇、生野魂見せてやってくれ。
【12/02/13】山口 螢選手、扇原貴宏選手、杉本健勇選手 U-23日本代表メンバーに選出のお知らせ
生野区出身で本社の近くで育った
返信削除杉本健勇っていう選手がいるチームにも
スポンサーやってくれても良いんじゃないの??
ロート製薬さん。。
たぶん健勇は性格がおっとりしてるんですよね
返信削除だからガツガツいかないのかも?
それじゃプロとしては駄目なのかもしれないけど
応援してます!