2/06/2012

シリアU-23 2-1 日本U-23 プランと選手のミスマッチ #daihyo

試合だけ見れば、権田や大迫が責められるかもしれない。けれど、そもそもで言えば、このメンバーであの戦い方を選択した時点で苦戦は必死だったんだ。


確かに清武や大津がいないのはとても痛い。それでもこのチームには永井や東、山田直といった2列目、前線のタレントがいて、中盤を制圧できる余地が多分にあった。実際あのピッチコンデイションでも、きっちりテクニックを出せていた。

それでも「定石どおり」攻めてくる相手を見越したリアクション、カウンター、ロングボール中心のサッカーをしようと決めた。それがいけなかったんだと。試合中も殆どの時間同じ戦い方しかできず、流れを変えられなかった。


実際後半30分に展開力がある扇原が入ると、ある程度中盤でタメができて、そこからいいボールが出てくるようになった。大迫があと一歩というシュートを放った一手前、二手前にはボランチ二人が絡んでいる。

このサッカーを、このタレントを信じずに試合をしたこと、それが敗因。


代表だけを見ていれば、それは選手批判も出る。でもJで彼らの活躍を見ている俺たちにすれば、なぜもっと選手の個性を生かさないと、そちらのほうに苛立つ。

ボールを持てば輝きを放つプレーヤーが10メートル、5メートルの近さでいるのに、30~40メートルくらい先の前線に不確かなボールしか送れない。

それで得た決定期は前半ロスタイムの大迫から永井へのパス、そしてゴールの一度だけ。あと印象に残ったのは後半25分ごろのコーナーキックから鈴木への流れと、前述の大迫のシュートの3度。これで勝つか引き分けを望むのは難しい。


試合後関塚監督は「プラン通りだった」と話をしているらしいが、コーチ陣が決めたプラン、その通りに選手が動いて、それで結果が出ないなら、責任は誰にあるか?


セレッソのサポーターとして言うなら、清武のコンディショニングを「今回も」整えてくれなかったこと、扇原といういい選手を15分しか使わなかったことも腹立たしい。それで勝てばまだ溜飲も下げられるけれど、こんならしくない試合を見せられるのは無念だ。


日本はここでくたばるようなチームではないと信じている。いい選手がたくさんいる。直接痛い目にあっているのだから、保証する。だから代表という組織もまた彼らを信じて、彼らが生きる戦いをしてほしい。

もしそれでダメだったとしても、あきらめはつく。今のままではどうにもやりきれないな。

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