9/13/2016

長崎の永井と、長崎戦の雑感。 #cerezo #vvaren


成長したストライカー。


試合には勝てたけれども、永井龍に対して封殺したという感覚は一切ない。セレッソにいる間はあれほどスキルフルな動きはできていなかったし、プレースピードも比較できないほど上がっていた。「長崎の永井」として一人前のストライカーになってくれた。

3-4-2-1の1トップという位置取りだったのでこちらの3バックの真ん中、藤本康太とマッチアップする機会が多かった。フィジカル勝負、シンプルな競り合いなら五分五分くらいでまだ押さえ込めていた。


だが、それに加えて連動性のある動き、ワンタッチで味方の2列目に渡すプレーや、サイドに流れてボールを引き出す動き、それからディフェンスの間をすり抜ける動きは白眉だった。

高木琢也監督はフィジカルができているプレーヤーにスキルを加味するのがうまい。黒木聖仁もそうだったけど、細かなスキルと大胆なメンタリティーを植え付けて、一人前の選手にするノウハウを持っているように感じる。


素晴らしいPhotograph。


長崎のオフィシャルカメラマンは山頭範之さんという。長崎出身で帯広で学び、パキスタンの戦地に赴いて人々の生の表情を切り取った経歴を持つ。トランスコスモススタジアムでお見かけしたけれど、ネイティブアメリカンのような長髪をなびかせてあちこちを撮って回っていた。


長崎のオフィシャルサイトには山頭氏の写真がたっぷりと載る。人の生命感や躍動感、試合に凛とした姿勢で臨む選手達のキリリとした表情が見事に映し出されている。こういうのを写真というのだと強く感じる。


特に広角レンズを使った接写が見事で、息を呑むような臨場感がある。スタジアムでは400 f2.8と70-200 f2.8くらいの望遠レンズ、それに24-70 f2.8くらいの標準レンズの組み合わせをよく見る。そこに16-35や11-24あたりの広角レンズをかませるあたりは心憎い、うなる。セレッソもこうしたコーナーがあればいいのだけどね。

アホはアホなりに。


土門拳賞をとったカメラマンとガチンコ勝負するなんて、クリスティアーノ・ロナウドと小学生がやりあうようなものだ。ただ、市井の人間だからこそできる遊びみたいな要素はこっちの方が仕掛けやすい。


例えば、最近はあえてカメラを傾けて撮っている。水平なピッチに垂直に選手が立っていると躍動感に乏しいし、選手が写っていない空間が大きい。だから斜めに撮って選手を画像の対角にはめ込む。そうすると接写しても選手の体がミッチリと入って面白い。


そういうお遊びに付き合ってもらえたら嬉しいよ。


あと……長崎、次はJ1で戦おうよ!!

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