9/29/2016

清水戦に向けた、15枚のポスターは本当に「ダメ企画」だったのか? #cerezo #photo #diary


セレッソの試合が無いとやる気が出ない、そもそもやる気が無いだろとか言わないでね。

それで、TwitterやFacebookを見ていると、サポーター仲間が強い怒りを示している企画があった。今期最後のヤンマースタジアム長居開催となる清水戦に向けた15枚のポスター、その出来が酷すぎるということだ。

初めて見るなんて人もいないと思うけれど、念のためにGoogleフォトに載せておいたので、見たい人はどうぞ。




この企画に不快感を示すポイントはふたつ。ひとつはコピーや写真自体がネガティブ過ぎて見ていられないというもの、もうひとつはネットへの掲載方法などがずさんすぎるというものだ。


まず後者から片付けてしまおう。ずさんなポイントとしては「トンボをつけたままの画像を使っている」というのが多かったように思う。

トンボというのは印刷物には必ずついてくるもので、ザックリと言うと仕上げのカットをする際、目印にする四隅のマークのこと。印刷がズレるのを防ぐマークでもある。

つまりセレッソは仕上がる前、印刷チェック用の画像をそのまま公式サイトに載せたことになる。これについての非難、批判はただただ同意するしか無い。

トンボをカットし、仕上がりサイズで掲載する手間は1分程度のものだ。Photoshopのような専用のソフトを使わなくてもGoogleフォトのトリミング機能だけでサッと作れる。この手間を惜しんでしまうのは文字通り、画竜点睛を欠く行為だ。


もうひとつのコピーや写真自体がネガティブ過ぎるという部分でも、ほぼほぼ同意する。大好きなチームのエースが苦しむ姿や、敗れた時の記憶を呼び覚ます行為は、ある意味マゾヒスティックとさえいえる。それを毎日1枚ずつ、半月間見せられればイヤな気分にもなる。

ここを修正するのはトリミングに比べて何倍もの努力や工夫が必要だ。けれど、工夫さえうまくいっていれば「ガツンとハマる企画」にもなれたのではと感じている。

この企画の意図は、14枚のポスターで「これまでの戦い」を振り返り、最後の1枚で「これからの意気込み」を示すことだ。山あり谷あり、現在3位と上位につけてはいるが、これまでの道のりは決して楽なものではなかった。むしろこれだけ苦しんできてよくぞこの位置につけたとさえ感じる。


攻撃のポイントとなっていたブルーノ・メネゲウを中国のチームに奪われ、エースである柿谷曜一朗もケガで長期離脱、システムも4-2-3-1から3-4-2-1に変更してなんとか失点を防いできた。その上で、最低でもあとひとつ順位を上げ、もといた場所に「帰る。」という決意を示す。そのために15日間、15枚のポスターが必要だった。

写真の選定、コピーの工夫しだいで、14枚のポスターの「不快」を取り除き、「快」を加えることもできた。その上で15枚目のポスターを見たならば、きっと違った印象が生まれていたはずだ。

最後の一枚は、希望に満ちたものになった。

こういうところを見るとつくづくセレッソらしいと感じる。企画の意図はいいのに、肝心要の写真やコピーでズッコケてしまった。手間もヒマも時間もかけた企画だっただけに、端々にも気をつけたかったな。

J1復帰の際は、ぜひ最高の一枚と最高のコピーを用意して、最高のポスターを作ってほしい、そう願うよ。

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