11/10/2009

まだありがとうなんて言わない。

今年2月のサポコン、会場は阿倍野区民センターでした。私は時間ギリギリに会場入りしようとしていたのですが、区民センターに向かう横断歩道の前でスーツ姿のやたらいかついオーラを背負った男に出くわしました。その男こそが、モリシの意思を継いだアキその人でした。

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とにかく不機嫌そうな顔で、知らない人が見たらさぞとっつきにくそうに映ったでしょう。でも私にはそのぶっきらぼうな様子がとても頼もしく見えたのです。「言われなくてもやってやるよ」って感じで。


シーズン開幕当初、チームはスタートダッシュに成功し、ベンチにさえ入ることはまれでしたが、好調な時期があれば必ず調子を崩す時期がやってくるもの、14節でカイオが負傷した時には、昨年のように大失速してしまうのではと危ぶんだものです。そんな時に頼りになったのは、アキのようなベテランの存在だったのではないでしょうか。

右足首の状態は万全ではなく、プレーの質は全盛期とは程遠いものでしたが、傷だらけの体をはって戦うアキの背中を見て、意気に感じなかった選手はいなかったでしょう。それが功を奏したのか、去年のような大きなスランプに陥ることなく、セレッソは無事J1への切符を手にしたのです。

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無理を押して大阪に戻り、セレッソの昇格の為に尽力してくれたアキ。本来なら何か感謝の気持ちを伝えるべきなんでしょうが、まだアキ自身のヒストリーが終わったわけではありません。「ありがとう」の言葉はサッカー界から引退するその時までとっておきたいと思います。とりあえずは「おつかれ」くらいですかね。

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