今季はこれまでリーグ戦で5ゴール、カップ戦で4ゴールをあげているセレッソ。その殆どのゴールがユース出身の選手絡みのものだ。
◆リーグ戦
- 03/02 第一節 新潟戦 88分 得点者 柿谷 アシスト 扇原
- 03/09 第二節 甲府戦 09分 得点者 柿谷 アシスト 杉本
- 03/09 第二節 甲府戦 79分 得点者 山口
- 03/30 第三節 FC東京戦 79分 得点者 山口 アシスト 南野
- 03/30 第四節 仙台戦 79分 得点者 柿谷 アシスト シンプリシオ
◆カップ戦
- 03/20 第一節 名古屋戦 47分 得点者 オウンゴール
- 03/09 第二節 大分戦 01分 得点者 南野 アシスト 扇原
- 03/09 第二節 大分戦 75分 得点者 山口 アシスト エジノ
- 03/30 第三節 新潟戦 79分 得点者 柿谷
太字がユース経験者。まあ、中盤で使われている選手が山口、扇原、柿谷、杉本、南野、横山、エジノ、シンプリシオ、ブランコと9人しかいないので、そのどれか(+サイドバックの二人)の組み合わせにしかならないんだけれど、ここまで8試合でユース出身以外の日本人選手と外国人選手のゴールゼロというのはさすがに問題があるように思う。
去年もリーグ戦5試合終わって3勝1分1敗だった、しかしこの時点で前目の外国人(ケンペス、ブランキーニョ、キム・ボギョン)全員にゴールが生まれていた。エジノとブランコの能力に不満がないわけでもないけれど、やはり奇異だなと感じる。
今のセレッソは、特に攻撃においては、ユース組の選手達か、彼らに合わせられるプレイヤーしか生きていけない。楠神、枝村もいい選手であるし、播戸も体調が戻りつつあるけれど、ピッチに立つこともままならない状態だ。
確かにユース出身の選手達の同調性はすごい。年代が変わってもキチンとパスが回るし、見ていて同じ方向を向いているのだと感じることができる。
しかし、彼らの同じ絵を描けるという長所は、同時に、同じ絵しか描けないという短所にもなりうる。対処法が作られれば、容易に封じられる危険をはらんでいる。
例えば、彼らには高さがない。杉本健勇は上背のあるプレーヤーだが、どちらかと言うと足元で上手さが出る。他の選手も足でうけていくらの選手ばかりだ。だから地上戦でノッキングすると途端に停滞する。ウラをとれる南野、柿谷が不調だったり、マークがつかれたりして思うようにできないと、ある程度ブロックを作ってくる相手(例えば、週末にぶつかる大宮とか)だと苦もなくひねられてしまう。
去年は(不満が残ってはいたけれど)ケンペスという高さを持ったプレーヤーがいたし、キム・ボギョンのようにゴリゴリと持ち上がるオプションがあった。今年の編成ではそういう引き出しが無い。それだけでかなりややこしい。
正確なプレスキッカーもいないので、セレッソのセットプレーはまるで脅威にならない。鹿島戦では9本のコーナーキックがあったけれど、そのいずれもがニアへの速いボールで、工夫も少なかった。名古屋相手ではそれは自殺行為だけれど、セレッソ相手ならば最悪セットプレーに逃げればいいのだ。
このジレンマや編成のいびつさをどう解消するかが、とりあえずの試金石になるだろう。
今期ヤンマーがお財布をがばっと広げてくれたのは、「セレッソは育成牧場ではない」という意思表示だと受け止めましたが
返信削除クラブの方針は、さて?
今は岡野社長が継続して就任してくださっていますが、代替わりしていつぞやの方のようなことでは困ります
けど、セレッソはこうだ、と練り上げていく時期に本格的に突入したんでしょうね
育成型を目指すならその上で、サポーターもしっかり考えないといけない点だと思います