2/24/2014

闇を駆け抜ける。-ブライドサッカー体験会&チャリティコンサート大阪2/16- #burasaka #photo #diary

やっと熱が引いた。風邪のくそったれ。


今から1周間以上前、2/16にセレッソ大阪のクラブハウス、日本ハムグラウンドを利用して「ブライドサッカー体験会&チャリティコンサート」が行われ、俺はスタッフとして呼ばれることとなった。


発起人である本間勇輔さんから、ブラインドサッカーのチャリティコンサートをやるので、そこで使う動画を作って欲しいと言われたのが去年の12月で、そこから駆け足で準備をした。

「歌は僕達でなんとかするから、頼むよ。」

と気軽に言われたが、言われた当人からすれば「趣味程度に陶芸をやっていただけなのに、突然ジョエル・ロブションから『次のコースで出す皿を焼いて欲しい』と頼まれた」くらいの衝撃だった。

あまりに大きな案件だったので、俺が一番腕があると信じて疑わないGOING!さんの助けを借りながら、なんとか当日には間に合った。間に合わせた。


当日の体験会では、ブラインドサッカー日本代表の魚住監督や代表キャプテンである落合選手を始めとする豪華なメンバーと、「ちょんまげ隊」で有名なつん氏の指導のもと、和やかなムードで100人ほど集まった参加者がブラインドサッカーを体験していた。


目が見える、見えない、それだけのことで、世界はガラリと変わる。自分でも試しに音の鳴るブラインドサッカー用のボールを目を閉じで蹴ってみたけれど、怖くて前にも進めなかった。音だけを頼りに進むなんて、これは尋常では無いと感じた。


それを落合選手は苦もなくやってみせる。「ボイ!(守備側の選手が出さなくてはいけない掛け声)」と言っているだけで、どこにいるのかわからない敵の間をするすると抜け、キチンとボールの中心をミートしてシュートを放つ、これはスゴイものだと感心した。

と、同時に、こんな大きな存在が、まだこの程度の認知度しか無いのかということにも驚いてしまった。世界大会が日本であることを、どれくらいの人が知っているのか(かく言う自分も本間さんに話を聞くまで何も知らなかったのだけれど)


しかし、イベントのなんて明るいこと。あちこちで、大人も子供もきゃあきゃあと歓声を上げている。人が何かに触れる時は、上から「教えこむ」のではなくて、「体験する」方がはるかに飲み込みが早いし、何より楽しい。楽しいからまたしたくなるし、自発的なメンタルも生まれる。それをよく知っているつんさんだからこそ、こうした楽しいイベントを仕掛けているんだろう。


こういう場に「仕掛ける側」の一人として参加できたのは幸せだった。イベントは「参加しない」より「参加する」方が楽しいし、「仕掛けられる」より「仕掛ける」方がずっと楽しい。映像を2本作っただけで横柄なことも言えないけど、本当に楽しい週末だった。


人には、いろんなハンデや、アンラッキーや、そんなものがたくさんやってくるものだ。でも、それをいちいち嘆いたり腹を立てたりしても何も変わらない。笑って、前に進んで、そんなものを全部後ろに置き去りにしてやればいい。落合選手のドリブルを見て、そんなことを考えていた。

最後に、こんな場を設けていただいた本間勇輔さん、つんさん、Cerezo大阪スポーツクラブ、SC大阪エルマーノサッカークラブ、鯖江市長・牧野百男さん、関西サッカー観戦サークル Tifosiの皆さん、チャリティコンサートに参加されたアーティストの皆さん、ヤンマー株式会社と博報堂の皆さん、そして参加された全ての人に感謝します。ありがとう。

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