8/09/2015

明治安田生命J2リーグ第28節 C大阪 1vs1 千葉 パブロ、セレッソの「やり方」 を教えてやれ。 #cerezo #photo #diary

酷くストレスがたまったのは、雷でキックオフが遅れたり、不躾な連中がのうのうと長居を歩いてたのだけが理由じゃない。




どうして固まりつつあったチームをもう一度バラしてしまったのか、それも、練習試合ではなく公式戦でやってしまったのか、俺には皆目見当がつかなかったんだ。パウロ・アウトゥオリだから得られた勝ち点、パウロ・アウトゥオリだから失った勝ち点、さあ、どちらが多いんだろうな?


ベストメンバーから、代表で山口蛍、脳震盪で扇原貴宏、骨折でキム・ジンヒョン、それから累積警告で丸橋祐介が外れた。トップには玉田圭司ではなくエジミウソンが入り、ボランチ二枚は橋本英郎と秋山大地、左サイドには椋原健太がつとめる。

橋本、秋山のダブルボランチは、運動量もポジショニングも悪くなく、守備に関してはよくやれていたと思う。千葉の攻撃が足の速い前線二枚にどんどん長いボールを当ててくる形が多くて、フィルターをかける機会自体は少なかったけれど、悪くなかった。


ただ、いかんせんこの二枚だと攻撃での展開力とか、組み立ての部分でアイディアが乏しくて、関口訓充、パブロ、酒本憲幸の仕掛けか、田代有三のボールキープからしか攻め手が出来てこない。


さらに悪いことに、エジミウソンが全く機能しない。キープして前を向くとか、裏を狙い続けるとか、守備で相手の出鼻をくじくとか、玉田がしていた仕事を何ひとつしてくれていなかった。たまにオフザボールのところで駆け引きをしてはいたけれど、守備ラインの深いところから一発で裏に出るボールなんて殆ど無いのに必死に手を上げていたりして、いかにも「まだチームに馴染んでない選手」らしくプレーしていたよ。


そういう選手をいきなり実戦で入れてくるというやり方が、そもそも腹立たしい。あれなら玉田を出した方がずっとマシだった。千葉もあまりいいシーンを作れず、セレッソもロクな形ができず、見せ場と言えば、パブロが時折見せるひらめきくらいだった。左からカットインして惜しいシュートというのが二、三度あったかな。


こんなダラけた流れだと下らない点の取り方か、取られ方か、あまりキレイな形のゴールは無いだろうと思ってた。予感というか、嫌な想いが頭の中で巡っていたら、案の定。後半のなんでもないセットプレーでスコンとやられた。どちらかというとやや押していた時間帯だっただけに、悔しい。

それまでに、千葉はメンバーを入れ替え、戦い方を微調整し、少しずつ戦い方を良化させていた。セレッソはいつものように、何かが起こってから、悪い流れになってからしか動かない。これは台所事情というより、監督の信条というか、ポリシーみたいなもんなんだろう。


交代カードも吉野峻光、茂庭照幸、そして計算のできないマグノ・クルス。純粋な攻撃のカードは吉野だけだった。リードされていてこれか?と疑問を感じる。茂庭は、空中戦要員として山下達也を前に上げるためのカードで、マグノ・クルスも前に前に突っかかっていくタイプの中盤だから、間違いでは無いのだけど。

終盤になると、丸橋や玉田というセットプレーのキッカー不在がセレッソの泣き所になった。千葉は多少マズいところでファウルをしても失点の危険が少ない。なら、ペナルティエリア以外ならどこでも力づくで止めることができる。

同点に追いつけたのは、マグノ・クルスがいい意味で計算していないプレーをしてくれたから、それだけ。


前を向いてガンガン仕掛ける、なぜか他の選手との連携も悪くない、終いには試合終了直前に同点弾をぶち込んでくれた、なんだあの人間は。ひとしきり笑って、でもこんなことで笑ってらんねえよなって吠えて、そうしてたらアディショナルタイムが終わってしまった。


本当に酷いゲームだった。試合が始まる前から「これはない」ってメンバーを出してきて、およその予感通りに悪い流れになって、勝てる流れにする交代もなくて…。昨日に限らない、そういうつまらないゲームが何度も何度もあった、そして、それを繰り返している。


そんなバカな戦い方で、まだプレーオフ圏内、頑張れば自動昇格もあるかというところにいられるのは幸運なのかもしれない。シーズンが終わった時、このマグノ・クルスのゴールが意味あるものになっているように、そう願うしかないな。

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