6/02/2016

3万人に何を見せる?どう楽しませる? #cerezo #photo #diary #セレッソ3万人PJ


#セレッソ3万人PJ


セレッソ大阪は次の土曜日、6月4日 16:00キックオフのカマタマーレ讃岐戦(ヤンマースタジアム長居)で3万人の動員を目指している。

そのために、サポーター有志がなんばや天王寺で時間を割き、労を惜しまずビラを配り、公式のFacebookページでも動画を作るなどしてプロモーションしている。

俺はその様子を冷たい目で見てしまっている。外様、というか「セレッソファミリー」ではないと感じている自分にとって、3万人を集める意味とか意義とかがサッパリわからないからだ。


「セレッソの試合を観る」という行為は間口が狭い(入場編)


試合を観ると楽しい。確かにそうなんだけど、すごく楽しいと感じる人と、そこそこしか楽しくないと感じる人もいる。感性の問題だから仕方がない。ただ、そこそこ楽しいと感じる人でも、いい場所で、いいサービスを受け、いい試合が観られればリピーターになるだろう。

問題は、現実としてそんな席には座れないし、そんなサービスなんて受けられないってことだ。


「お客さん」は、最初はものの試しで一番安い席を買うだろう。多分、ゴール裏。でもそこにいい席はあまりない。

試合を間近で観ようとすれば前のほうがいいけれど、その席をとるには前日の午後6時に待機列まで行って養生テープを貼り、待機列番号と名前、何人で観るのかを記載するのが「セレサポの常識」だ。

中にはいつも待機列の先頭をとりたいからと、試合の前日、始発よりも前、深夜の2時だの3時だのにやって来て公園に居座る猛者もいた。そして彼らはその場所を、たらしこまれた女の子(子?)達に譲り、ポイント稼ぎをする。少なくとも去年は何度か観たな。写真もよければ見せようか?

さらに言うと、「お客さん」はまだファンクラブになんて入っていないから、一般入場待ち列とか、ファンクラブ先行とか、プライムセレッソがどうとかなんてわからない。間違った場所にガムテープを貼って白眼視される、なんて「あるある」だと思うよ。

さあ、これだけでもうウンザリしたろ?


「セレッソの試合を観る」という行為は間口が狭い(試合前編)


スタグルだって、席を確保してすぐにスタグルエリアに直行すればそう並ばなくていい。けど少しでも遅れればとても待たされることになる。

そして厄介なのは鶴心さんやわなかさんのように列が長くなっていてもすぐに買えるスタグルもあれば、他のところのようになかなか買えないスタグルもあるってこと。これもアナウンスはないよな。


それから、やっと選手が出てきてウォームアップ。するとゲーフラとか旗がばんばんと並び、歓声が飛ぶ。選手が見えないこともあるだろう(その雰囲気に興奮する!という人もいるだろうけど)これはお互いに「ここで旗を振ります」とか「ゲーフラをかかげます」と声掛けしていれば回避できるけど。大抵小さなコミュニティが出来上がっていて、「お客さん」には入り込みづらい雰囲気がある。一度そこ入れば楽なんだけど、それがまず厳しいよな。


「セレッソの試合を観る」という行為は間口が狭い(試合後編)


試合は……選手に、チームに任せようか。大熊清さん、扇原貴宏を大事にしてくれよな。

そうして、試合が終われば帰宅する。まあ、そこは比較的楽だな。御堂筋線直通、阪和線なら長居駅、鶴ケ丘駅が利用可能、駐車場もそれなりにある。公園の中はちょっと暗いけど許容範囲、ここだけは市立吹田サッカー場が逆立ちしたって敵わない長所だ。


まとめ


と、いうことで……セレッソを観る、心の底から堪能するという行為は、「お客さん」にはとても難しいということが分かってもらえたろうか。

サポーターなら当たり前に感じること、定形になっていることでも、初心者の人にはわからないし伝わらない。アナウンスがない時のいら立ちは、横浜FCとの試合を観に行った時の記事を見てもらえれば分かるけど、とても酷いものだ。セレッソだってそうなんだ。これを無視したまま3万人集めて、はてさて何人がリピーターになるだろうね。俺にはわからない。

本当に大事なのは、いつでも3万人が来られて、楽しめるクラブ、スタジアムにするって事じゃないのか?

ハコモノだけではなくて、サービスの密度、深度がしっかり担保されているって事。それができないで人を集めたって「サッカーの試合って楽しくないね」と言われて、そこで終わりなんだ。

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