10/08/2016

2016明治安田生命J2リーグ 第35節 C大阪 3 vs 2 岐阜 結果だけの勝利。 #cerezo #fcgifu


セレッソが勝ったというより、岐阜の自滅という感じ。岐阜は常に縦に早くという意識があった。それがセレッソの3ゴールを呼び込む要因であり、岐阜の2ゴールを引き寄せた原動力だった。

セレッソは主体的に何かを呼び込むとか、仕掛けるとかいうものがなくて、苦しむ。3-4-2-1だと交代枠は前の3枚優先になってしまうけれど、ボランチの損耗も激しく、一時は下位の岐阜相手に主導権を握られ続けた。

スターター


GK丹野研太、DF右から田中裕介、藤本康太、山下達也、MFボランチにソウザと山村和也、右に松田陸、左に丸橋祐介、二列目清原翔平と杉本健勇、FW1トップに玉田圭司。

リザーブ、武田博行、茂庭照幸、酒本憲幸、椋原健太、木本恭生、リカルド・サントス、澤上竜二。



前半、縦に速い岐阜と、手数をかけるセレッソ。


セレッソと岐阜は真逆のサッカーをしていた。


セレッソは最近お定まりの3-4-2-1で、後ろからしっかり繋ぎましょう、パスとドリブルで相手を崩してゴールを奪いましょうという意図があった。効果的なパスをガンガンと通すことができないということもあり、横パスバックパスが目立つ。

対する岐阜は前に3枚、後ろに5枚という極端な布陣。ボールを奪ったらとにかく早く、縦に前にという意識を強く持っていた。だから、中盤は6対2になることもあり、ほぼほぼセレッソがキープすることができた。

とはいえ、岐阜としてもセレッソの選手を自陣に引き込んで、スペースを作ってから前を走らせたいという願いがあるので、どちらが優勢という判断はし辛かった。


岐阜にとって不運だったのは、今日のボランチが山口蛍ではなく山村で、高さというファクターがプラスされていたということ。前線に入っても岐阜の守備ラインに埋まることはなく、そのままターゲットとして機能するから、あの先制点が生まれた。今日のボランチが山口であれば、もう少し長く、岐阜の狙い通りに試合が流れていたろう。


岐阜はカウンター狙いだったので、早い時間帯に守備が決壊してしまうとどうしても苦しくなる。プレーエリアを上げたいけれど、どの程度前に行くべきなのかをチームとしてハッキリ決めきれなかった。そういうフワフワとした状態の中で、前半アディショナルタイムの杉本のゴールが生まれたのは効いた。


後半、誤算。


後半の前半はセレッソの試合、1失点してからは岐阜の試合と断じていいと思う。リスク承知で前に出る岐阜をどういなすかがポイントで、玉田のゴールまではキッチリと意図通りの試合運びができていた。

岐阜のとったプランは、並びはそのままに5-2-3から両ウイングを上げて3-4-3というもの。選手を入れ替えて、システムを変えて、というものではなかった。だからセレッソとしては対応しやすく、両ウイングが前に出た分サイドを利用しようという意思統一がしやすかった。

丸橋が左サイドをえぐれたのも、それが玉田のゴールを呼び込んだのも、最終ラインが5枚から3枚になった結果。


ただし、ここからがいけなかった。岐阜の粘り強く続けていた縦一本がセレッソを疲弊させた。特にボランチ、ソウザと山村の足がパタリと止まった。

失点はセットプレーとキーパーの判断ミスだけれども、流れの中でも岐阜がイニシアチブを取り続けた。


幸いに、大熊清監督は守備の選手を入れ替えず、酒本のキープ力、ソウザの高さ、澤上の力強さで相手を押し込めようとしてくれた。それが逃げ切れた要因。


まとめ


どんなに内容が悪くても、今の時期は結果が全て。2位松本が引き分けたので勝ち点差は2、一試合でひっくり返るところまでもう一度詰め寄れた。次の5位岡山とのアウェイゲームは今年最後の大一番になるかもしれない。ここで決めきれれば、ひっくり返せば、光明が見えてくる。


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