試合後一日が過ぎて、少しずつものが見えるようになった。試合はまだダイジェストしか見れていないけれど、今年の負けパターンという感じかな。
昨日の試合、後半から俺が持っているレンズに異変が起こった。簡単にいうと手ぶれ補正の機能がぶっ壊れた。暑過ぎたからか、扱いが悪かったのかは分からないけれど。
それで、シャッタースピードをできるだけ稼いで画像のブレを抑えていた。できた画像にそんなに悪いところはなかったけれど、アレは選手の動きが緩慢だったせいもあるのかも知れないな。
緩慢だったのは、迂闊だったせいではない。きっと、疲れていたのだと思う。
体を動かすだけが疲れる原因ではない。頭を動かすだけでも疲れが来る。俺は物書きの端くれで、半日ずっと物書きをしていることがある。すると、驚くほど体重が減っていたりする。うまいものをそれなりに食べ、コーヒーを飲み、それでも体重が減る、頭だってエネルギーを使っているのだ。
サッカーも体ばかり使ってはいない。どうするべきか、どう動くべきか、決断の連続だ。仮に思い立ってから決断をするまで0.1秒で済むとしても、その0.1秒が致命傷になる。ピッチ上の選手全員が0.1秒固まったとしたらどうなるか?簡単に想像ができるだろう。
監督というのは、この0.1秒をいかに消していくかを指し示すのが仕事だ。ここにボールが入ればお前はこう動け、お前はそう動けと「自動化」していく。それがワンパターンになってもいけないし、全くなくてもそれはそれで困る。難しい仕事だ。
白状しよう。大熊清監督は、セットプレーの確認をよくするが、攻め方の確認はあまり重んじていない。控え選手を仮想敵とし、対戦相手と同じ布陣を敷いて確認させてはいるが、その効果がどれほどなのかは試合を何度も見ている人なら分かるはずだ。
昨日バックスタンドからのヤジに憤慨したのはそういうこともある。選手は個々にベストを尽くし、体も頭もズタボロになるまで働いている。それを知らないでヤジを飛ばしている酔客には賛同できなかった、そういう事だ。
さて、試合でぶっ壊れたレンズは72,198円の修理代で元に戻るらしい。安いか高いかは自分が吐く写真で証明しよう。大熊さんは、自分の力を示さないままシーズンを終えるのかな?
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