8/06/2007

C大阪2VS1京都 さすが吉田、なんとも無いぜ。

後半は何度も血の気が引いた。テレビ観戦でこれだけなのだから現地組の皆さんの心労たるや凄まじいものであったと思う。ただその厳しい戦いを凌ぎ、上位陣相手に連勝、勝ち点6を積み上げられた。内容より結果が求められる時期に来て、これは大きい。「死のロード」の初戦、いいスタートが切れたのでは。


スタメンはほぼ不動のメンバー、出場停止の前田の代役は千葉だった。

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序盤はいい感じで入れた。濱田、古橋、香川はいつもどおりの出来、そこに来て小松が好調な様子。ボールキープ、フリーラン、パスのタイミングもいい。サイドからの崩しがある程度やれていたので、得点が入るならこの形かな、と感じた。だからコーナーキックからアレーのヘッドというのには、少々ビックリした。

ただ試合を通しで観ていて、アレーの出来も良かった。今期一番と言ってもいいくらい。特に攻撃に絡む部分での働きは出色だった。いつもは宮本が動き回って、アレーがアンカー役に徹してで、二人とも守備にかなりのウェイトをおいている為に、攻撃の一歩目が遅れがちになってしまうのだれれど、今日に限っては、アレーが前を向いて奪って、そのままスムースに攻めに、という形が多かった。


しかし、好事魔多しとはよく言うもので、いい気分で観ていると、DFラインの裏をうまく突かれてしまった。本当にパウリーニョというプレーヤーはこういうプレーが上手い。千葉が前田であったとしても、あれは普通にとられていたと思う。

パウリーニョにはその後もさんざっぱら手を焼かされたが、ここから吉田がよく踏ん張った。間違いなく今日のMOM。吉田がもっとも得意とする正面からのシュートが多かったとはいえ、よくもまああれだけ止められるものだ。


守備が頑張れば攻撃もかみ合う。前半は1-1かと、皆が思っていたあの時間帯でのゴール、柳沢のクロスも良かったし、小松のフリーになるダイアゴナルラン、そしてフィニッシュの柔らかさも良かった。全てにおいて、価値の高い得点だった。


後半に関して言えば、正直不満が残る。古橋が3度あった決定機をどれか一つでも決めてくれていれば、試合も吉田も楽になっていたはず。3つとも決めていれば、もう左団扇だったのに…。

しかし現実として、2-1のスコアを保持するために、吉田の獅子奮迅の活躍は続いた。田原にキープされてフリーのパウリーニョから至近距離のシュート。DFラインを裏をとられての1対1。危ないミドルも一、二度あった。どれもこれも、決められたからと言って吉田を責められないシュート、それを全てかき出してくれたのだから、本当に頭が上がらない。


途中出場の森島康、苔口は、非常に大人っぽい、らしくないプレーで勝利に貢献してくれた。

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森島康と言えば、良くも悪しくも子供っぽいところがあるのだけれど、ライバルの小松が華々しく活躍する中、しっかりと時間稼ぎに奔走してくれた。京都のプレイヤーを二、三人背負ってコーナーで耐えられるのは、今のセレッソでは森島康くらい。そして下手に全体を上げれば、今度は苔口が快速を飛ばしてくる。クルピ監督が退席したのも、ひょっとすればいい流れだったのかも(いつもはひたすら我慢の選手交代だから)

これで完全に三位争い圏内に入った。そのグループの中で一番苦しい場所にいるけれども、もう今年は諦めた、なんて位置にいるよりは、ずっとマシなのだから、贅沢は言わない。次節は札幌、今日以上に厳しい試合になるだろうが、チームを信じて行くしかない。

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