3/09/2009

J2 第1節 C大阪4VS1鳥栖 狼軍鳥を討つ。

後半3分 カイオ(C大阪)
後半11分 石神 直哉(C大阪)

後半28分 高地 系治(鳥栖)
後半29分 乾 貴士(C大阪)
後半39分 江添 建次郎(C大阪)



ようやく来てくれた、これが本当のセレッソ。自らが試合をコントロールし、相手を揺さぶり、崩して点を奪う。1点や2点では物足りない。今のセレッソならこれがアベレージだ。

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スタメンはPSMG大阪戦から黒木が抜け、羽田が入った、おおよそ考えられるベストのメンバー。サブのFWには苔口が入っている。3バックはやや変形で、前田、チアゴ、江添がめまぐるしくポジションを変えていた。

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J's GOALのスタッツを見ると、どれだけセレッソが鳥栖を攻め続けたのかが判る。シュート25対8、コーナーキックに至っては12対0だ。

これ程完全に試合を支配できたのは、それだけセレッソの中盤が強力だということ。去年の開幕頃は香川一人の出来不出来がそのままセレッソの調子に直結していたが、今年はカイオが前線を駆け、乾が絡み、マルチネスと羽田が底を固めている。攻撃の選択肢、守備の安定感が格段に増した。今日の試合でも香川は殆どの時間帯で二人のマーカーに追走され、思うように結果が残せなかったが(それでも相手にとって十分厄介な存在だったのだけれども)他のメンバーが補って余りある活躍をした。

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カイオ、乾の破壊力は書くまでもないことだが、マルチネス、羽田のダブルボランチも負けず劣らず、十分に役割を果たした。特にマルチネスの守備での堅さ、そして攻撃に移る速さ、引き出しの多さは素晴らしい。前にスペースがあれば駆け上がり、サイドでフリーの選手がいれば、そこに速く、正確なパスを出して相手を揺さぶる。それをほぼノーミスで、90分間涼しい顔で続けるのだ。ただ驚く他は無い。前半は鳥栖が飛ばし気味できついプレスから速攻というスタイルをとり続けていたため、なかなか思うように攻め込むスペースが生まれなかったが、前線、中盤、プラス3バックの一人が攻め込む超攻撃的スタイルは相手のスタミナを徐々に奪っていった。

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後半立ち上がり、烈火のような攻撃が鳥栖の守備をようやっと崩す。乾のドリブルが右サイドを切り裂き、早いグラウンダーのクロスに合わせたのは信じて詰めていたカイオ。2009年シーズン1st
ゴールに相応しいビューティフルゴールだった。その後も香川の惜しいシュート(決めてくれ!)があり、押せ押せムードに。

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立て続けに追加点。乾香川のホットラインから香川がシュート。キーパー室は手に当てて一度は何とかゴールを防いだが、こぼれた先に石神が詰めていた。運動量が売りという石神の真骨頂が出た。


しかしここでこの試合唯一のミスが出た。2点目の前、鳥栖がFWトジンに代えてMF高地を入れていたのだが、2列目が3人になったことで3バックとボランチの役割分担がルーズになり、受けに回ってしまったのだ。結果、失点を許してしまうことになった。

今年のセレッソに足りないものがあるとすれば、ピッチ上で強烈なキャプテンシーを発揮する存在だと思っている。相手の変化にどう対応するか、悪い流れをどうやって断ち切るか。羽田にはもっとエゴイスティックにふるまってほしい。


さて、これで1点差に詰め寄られたセレッソ、去年散々苦杯をなめてきたシチュエーションだ。しかしこの悪い流れを僅か1分で断ち切れたのは素晴らしい。今日ここまでの2ゴールに何れも関わっている乾が、今度はマルチネスのビルドアップ、カイオとの流れからゴールを決めた。

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シメはセットプレーから。江添がファーに流れたボールを叩き込む。これが江添のJ初ゴール。

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試合終盤にはここまで積極的に攻めに絡んでいたチアゴがお役御免。藤本を入れて圧勝劇をしめた。

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ベストのメンバーで、今日のスタイルを貫けば、そうそう負けることは無いだろう。ただ代表で香川、乾が抜けた時にどうするのか、悪い流れになった時どう修正するのか、不安定な要素がある限り、楽観視は出来ない。今のメンバーで臨む試合は全て勝つくらいの勢いがほしい。また柿谷、黒木といったサブメンバーの成長も欠かせない。あと50試合、まだまだ先は長い。

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