前半3分 柿谷 曜一朗(C大阪)
前半26分 柿谷 曜一朗(C大阪)
後半19分 シンプリシオ(C大阪)
前半26分 柿谷 曜一朗(C大阪)
後半19分 シンプリシオ(C大阪)
揺れる新幹線の車内でiPhone使って書いている。乱筆になるかもしれないが勘弁してほしい。
昨日の試合は、サッカーと言うには余りに過酷なスポーツだった。スタジアムのある大宮の最高気温37℃、試合開始の19時時点でも35℃、湿度も高く風も無い状態で、90分間プレッシングやスプリントをするなど、ほぼ不可能な状態だった。
セレッソはスタミナにたけるイメージがあるが、それは間違いだ。ただ、試合の勘所でのラッシュと、比較的流す時間帯の使い分けをしていて、勤勉な相手チームと対比されるから、そう感じるだけだ。
昨日の大宮は、まさにその勤勉さゆえに勝ち続け、勤勉さゆえに負けはじめた。それはこの試合でも変わらなかった。
試合は立ち上がりから動く。大宮ゴール前での混戦、柿谷曜一朗がうまくこぼれ球に反応してゴールを決める。
これは、大宮の守備4枚が中へと密集してしまって、外に流れた柿谷がフリーの位置どりしていたからできたゴール。シンプリシオでブラインド気味になっていたのは不運ではあるけれど、大宮はやや集中を欠いていたように思う。
そこで目が覚めたのか、大宮はキチンと高いラインを作り、しっかりとブロックで守るスタイルに変化させてきた。もともと運動量が少ないエジノと酒本の右サイドがよく狙われていた。ただ、あの気象条件の中で春先と同じシステム、戦い方をするのは体力のロストが大きすぎるというところもあった。
2点目は、大宮の1失点目のミス、ここまで4連敗という「焦り」と、シンプリシオ、柿谷の個人技という「集中」が、セレッソにとって最高の形で結実した結果だ。シンプリシオまでの長いボール、そしてシンプリシオから放たれたロングパス、柿谷のトラップからの冷静なシュートは圧巻だった。
さらに、大宮は前半終了間際に金澤慎がパンク、交代カードを1枚切ってしまう。2点差を追いかける、後半から切り替える、そういう算段をしている時に大事な3枚のカードの一つを切ってしまったのは致命的だった。
後半のセレッソは、この大きなアドバンテージを得て、やりたい事をやりたいだけできていた。セレッソも選手の体調が不調だったのは同じであったけれど、大宮が先に崩れてしまって、つねに後出しで相手の手を封じる策をとることができた。セレッソはより優位になり、大宮はより不利になっていった。
大宮は、ズラタンが確実にポストプレーをこなしていたのだけれど、彼に対するバックアップが遅かったり不正確だったり、それが痛かった。ノバコビッチが完調で、スタメンであったら、藤本、山下達也の二人はもう少し厳しい戦いを強いられたはずだ。
セレッソは運動量の少なくなった酒本、エジノ、シンプリシオを頃合いを見ながら交代させることができた。
後半19分には柿谷が右サイドを侵攻、完全に崩してファーのエジノに、エジノがシンプリシオに折り返してダメを押した。
この試合の前、新井場徹は吉野のために戦い、勝とうと呼びかけたらしい。その意気込みが選手全員に伝わっていた。プロとして、コンディションやスキルで圧倒的な差がついていなければ、こういった精神的な要素も勝利に対する重要なポイントになる。連敗していた俯き加減の気持ちを、背番号15がひとつにした。
試合後は、全員が吉野のユニフォームを着てアウェースタンドに挨拶。
この記事を書いている時に、大宮ベルデニック監督の交代が発表された。メンタルの部分、チームメイトを信じるとか、監督の戦術を信頼しているとか、それがなければ勝てないという陰陽を垣間見た気がした。
しかし、セレッソにしても柿谷頼みの体質は変わっていない。あと1つ2つ攻めの形を作らなければ危うい。危機意識を持ったまま清水戦に臨めればいいのだけれど。
吉野に捧げるゴール |
これは、大宮の守備4枚が中へと密集してしまって、外に流れた柿谷がフリーの位置どりしていたからできたゴール。シンプリシオでブラインド気味になっていたのは不運ではあるけれど、大宮はやや集中を欠いていたように思う。
そこで目が覚めたのか、大宮はキチンと高いラインを作り、しっかりとブロックで守るスタイルに変化させてきた。もともと運動量が少ないエジノと酒本の右サイドがよく狙われていた。ただ、あの気象条件の中で春先と同じシステム、戦い方をするのは体力のロストが大きすぎるというところもあった。
2点目は、大宮の1失点目のミス、ここまで4連敗という「焦り」と、シンプリシオ、柿谷の個人技という「集中」が、セレッソにとって最高の形で結実した結果だ。シンプリシオまでの長いボール、そしてシンプリシオから放たれたロングパス、柿谷のトラップからの冷静なシュートは圧巻だった。
さらに、大宮は前半終了間際に金澤慎がパンク、交代カードを1枚切ってしまう。2点差を追いかける、後半から切り替える、そういう算段をしている時に大事な3枚のカードの一つを切ってしまったのは致命的だった。
後半のセレッソは、この大きなアドバンテージを得て、やりたい事をやりたいだけできていた。セレッソも選手の体調が不調だったのは同じであったけれど、大宮が先に崩れてしまって、つねに後出しで相手の手を封じる策をとることができた。セレッソはより優位になり、大宮はより不利になっていった。
大宮は、ズラタンが確実にポストプレーをこなしていたのだけれど、彼に対するバックアップが遅かったり不正確だったり、それが痛かった。ノバコビッチが完調で、スタメンであったら、藤本、山下達也の二人はもう少し厳しい戦いを強いられたはずだ。
セレッソは運動量の少なくなった酒本、エジノ、シンプリシオを頃合いを見ながら交代させることができた。
後半16分 |
久々の登場、新井場徹 |
後半29分 |
後半34分 |
後半19分には柿谷が右サイドを侵攻、完全に崩してファーのエジノに、エジノがシンプリシオに折り返してダメを押した。
快心のプレーに上機嫌 |
この試合の前、新井場徹は吉野のために戦い、勝とうと呼びかけたらしい。その意気込みが選手全員に伝わっていた。プロとして、コンディションやスキルで圧倒的な差がついていなければ、こういった精神的な要素も勝利に対する重要なポイントになる。連敗していた俯き加減の気持ちを、背番号15がひとつにした。
試合後は、全員が吉野のユニフォームを着てアウェースタンドに挨拶。
この記事を書いている時に、大宮ベルデニック監督の交代が発表された。メンタルの部分、チームメイトを信じるとか、監督の戦術を信頼しているとか、それがなければ勝てないという陰陽を垣間見た気がした。
しかし、セレッソにしても柿谷頼みの体質は変わっていない。あと1つ2つ攻めの形を作らなければ危うい。危機意識を持ったまま清水戦に臨めればいいのだけれど。
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