1/21/2014

10より輝く20。 #cerezo #photo #diary


もし、フォルランと杉本健勇、どちらを選べと言われたら、俺は杉本健勇なんだ。それは、ちゃちなセンチメンタリズムが理由じゃない。


ハナサカクラブを作り、育成型クラブに舵をきったセレッソは、たくさんのタレントを時間かけて育て上げてきた。彼らのうちの誰かが、直近の出場機会や待遇を求めてチームを去ればどうなるか。それは、槙野智章、柏木陽介、森脇良太を浦和に奪われた広島を見ていれば分かるはずだ。意外に思う人もいるかもしれないが、セレッソの選手年俸総額は、広島のそれより約7000万ほど少ない。つまり、引き止めに使う体力がない。


彼を失うことはすなわち、ようやくできた育成という巣の床板を剥がすことに等しい。下で大口を開けている金持ちクラブ(それは国外かもしれないし、国内かもしれない、どちらかはわからない)に、金の卵たちをみすみす手渡すことになる。それも、未来永劫。


フロントもどれほどの大事かわかっているようで、一部では複数年契約を結んで流失を防ごうと躍起だという。そこまでしたのなら、後は健勇の気持ちが鍵だ。人生は一度きりで、プロサッカー選手として活躍できるのは15年かその辺だろうし、本人が一番悩んでいることと思う。

ただ、サポーターとして言いたいことが一つある。西澤明訓から高橋大輔を経て受け継がれた20という背番号、それに恥じないプレーをしてきたか。


素晴らしい技術があり、恵まれた体躯があり、よい選手であることに間違いはない。結果だけがない、それだけの大きな原石なのだ。鹿島が「ポスト大迫勇也」として白羽の矢を立てたのにはそれなりの理由がある。

百歩譲って、彼が桜色以外のユニフォームに袖を通すことを許すとしても、それは20という背番号に恥じない活躍をした、その後のことだ。育て上げたクラブの労力と、愛し続け、支え続けたサポーターの想いに応えていなければ、彼はクラブに損害だけを与えて去って行くことになる。それは、クラブを愛する存在として認められないし、悔しい思いもある。


もう一度書く、フォルランか杉本健勇か、間違いなく後者だ。

2 件のコメント :

  1. 二者択一でなく、どちらも大切な桜選手で必要だと思います(^O^)v

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  2. 両方ともだったね。
    あんたの見てきた桜、今年はでかいよ。
    満開になるといいね。

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