1/25/2014
セレッソはヤンマーグローバル化に対応できるか? #cerezo #photo
セレッソにフォルランが来る。年俸は3億2500万円とか6億円とか諸説あるが、とても去年までの選手総年俸が5億円弱のチームが提示する金額ではない。スポーツ新聞などによると、去年8月から獲得に向けた動き出しがあり、ヤンマーに了解を得た上で本格化という流れだったようだ。
また、ヤンマーは長居スタジアム、長居第二陸上競技場のネーミングライツも取得に動いている。こちらは5年契約、年額1億円というものだ。セレッソ関連、スポーツ関連だけで8億2500万円から最大11億円もの大金が、しかもヤンマーただ一社から提供されたことになる。
しかし、これをただ「ありがたい」とだけ考えていると、その内早々にはしごを外され、チームが立ち行かなくなる危険もはらんでいる。
ヤンマーが出資に了承した理由は簡潔なもの、「金が金を呼ぶ、その呼び水になるから」だ。
例えばネーミングライツだけれども、ワールドカップ以外のスポーツイベントでは名前が「長居スタジアム」に戻ることはない。ACLでも国際親善試合でも、世界中に「ヤンマースタジアム」と発信されることになる。(豊田スタジアムのような地名が企業名になっているといった反則技は例外)
フォルランにしてもそうで、ヨーロロッパ、南米、アジア地域で絶大なネームバリューを持った選手をとり、世界中にその名を配信できるのであれば、ヤンマーとしては「安い投資、相応な投資」ということになるのだろう。
しかしこれは、セレッソがACLに出るような「海外向けコンテンツとして成り立つ」存在であるから出た資金であって、それに見合った結果が出なければ、早々に予算規模はシュリンクしてしまうはずだ。
つまり、今の状態を維持していくためには、「タイトルがとれればいいな」ではなくて「タイトルを撮らないとダメ、少なくともACL出場権は確保しないとダメ」ということになる。リーグ3位の方がナビスコカップより価値があるような書き方をしてしまったけれど、ヤンマーにすればアジア戦略の一環としての出資なわけで、ACLの方が優先だろう。
もしセレッソが出資に見合ったクラブになり、ヤンマーグループに組み込まれれば、夢の様な未来が待っているかもしれない。しかし、落第の印鑑を押されてしまえば、もとの暮らしに逆戻りだ。伸るか反るか、今年一年は勝負駆けになる。
登録:
コメントの投稿
(
Atom
)
プロスポーツとはそんなもんよ。
返信削除ボランティアじゃないんだから