5/04/2014

2014 J1 第11節 名古屋 1vs2 C大阪 共鳴。 #cerezo #photo #diary

2014年5月3日(土) 19:04キックオフ[ 観客 38,966人 ] 快晴

前半4分 柿谷 曜一朗(C大阪)
後半13分 田中 マルクス闘莉王(PK)(名古屋)
後半33分 フォルラン(C大阪)

やっと結果が出た、そうしてチームも闇を抜けた。


周囲がはやし立てる中、どうしてだろうとモヤモヤしたもどかしさはあったろうが、これでおしまいだ。

スターティングメンバー


スタメンの3バックは山下達也、染谷悠太、藤本康太。長谷川アーリアジャスールがベンチに下がり、代わっては南野拓実。


前半、ベストの入り。


名古屋は昨季からDFラインの3枚が抜け、さらにけが人が続出し厳しいメンバーだった。それでも永井謙佑、玉田圭司の2トップ、小川佳純や田口泰士、そしてかつての友、枝村匠馬が入った中盤は脅威だった。

しかし試合は意外な幕開け、思ってもないほどアッサリとセレッソが先制する。酒本憲幸が右サイドから入れたグラウンダーのボールをディエゴ・フォルランがダイレクトにはたく、その先にはラインの裏を突いていた柿谷曜一朗。キーパーとの1対1を冷静に決め、国内リーグ戦今季初得点をようやくマークする。笑顔は、歓喜よりもむしろ安堵のそれ。


この攻撃にとどまらず、前半はセレッソが圧倒的なペースで試合をコントロールする。ポゼッションをしていたわけではないから、どちらのチームの支配率もさほど変わりはないはずだが、決定機の数ではセレッソに分があった。

名古屋は全体をコンパクトにしてブロックを作り、それを少し高めに上げている。ボールをそのブロックで引っ掛ければ、そのまま構成力の高い中盤からスピードに絶対の自信がある永井、決定力の玉田にあずけてショートカウンターを仕掛けようという意図が感じられた。


しかし、今のセレッソはフォルランに仕事をさせるため、残りの9人が5-4の2ラインを作って待ち構えている。裏への抜け出しや勝負パスは数的優位によって成功率を下げられていて、両フォワードにはチャンスが与えられなかった。

そうして、全体が前に出ている分、カウンターに入った時にはセレッソのアタッカー、フォルラン、柿谷、南野が動き回れるスペースがあった。この3人に山口蛍、両サイドバックが加わり自由闊達にチャンスを作る。この時間帯にあとひとつ決めていたら、少しは楽な流れになっただろう、けれど、そこまでの完成度はまだ無い様子だった。


決定的な数的優位のシーンでも、パスが微妙にずれてしまったり、タイミングが合わなかったりで、ツメの甘さを出してしまった。この辺りはまだまだ改善の余地がある。ここが咬み合ってくればもっと得点は増えるはずだ。

後半、1つのプレーが……。


いい流れで来ていたセレッソだが、2つの因子によって後半の主導権を握られてしまう。一つは相手最終ラインの高さを前面に出した力技の守備、もう一つは山下達也の退場とPKだ。


弁明をするわけではないが、山下の出来自体は悪いものではなかった。ただあの時間帯、セレッソ守備陣はかなりキツい状態にあった。セレッソの前線は運動量、スピード、技術に長けるが、高さは全くない。なのでゴールキックやクリアは全て長身の田中マルクス闘莉王とハーフナー・ニッキに押し返され、なかなかボールを持たせてくれなかった。守備に回る時間が極端に増え、チームは混乱した。


その中での退場とPK、ダメージは計り知れないものがあった。名古屋が永井の負傷退場から、しっかりゲームを組み立てようという意識が生まれていたのも悪い流れだった。

それでもランコ・ポポヴィッチは勇気ある決断をした。攻撃陣の枚数を変えず、4-4-1のシステムに移行したのだ。

後半12分

さらに、プレーが噛み合わなかった南野を下げ、高さと強さのある長谷川を入れる。



名古屋はポゼッションし、ゲームを作って得点機を作り出す、セレッソは僅かなミスに付け入りカウンターに望みを託す。両チームのスタイルは好対象で、だからこそセレッソには僅かな望みが残っていた。相手のミスをジッと我慢する時間が流れる。


厳しい流れだったが、フォルランにとってはよく経験をしたシチュエーションだったのかもしれない。ウルグアイはカウンター主体のチーム、どこで仕掛けるのか、勘所をよくよく心得ていた。

ゴイコ・カチャルが入ってボランチに活気が戻った後半33分、やっとその一瞬が生まれる。

後半28分


カウンターに入ったこの局面、ボールホルダーの丸橋祐介にはサイドハーフとサイドバックの2枚がついていたが、そこを一人で抜けてきた。名古屋からすれば本職ではない矢野貴章をここに置いている苦しい台所事情が仇になった。相手守備陣の混乱を見てフォルランはマーカーの闘莉王から離れ、丸橋もそこに丁寧なパスを入れた。1-2、再びリード。


そこからの12分間、そしてアディショナルタイムの4分間は実に長かった。名古屋は闘莉王を前線に入れて攻撃に高さを加え、そこにひたすらボールを当てていく力技に入っていた。空中戦でチーム一二を争う山下がいない中で、このパワープレーは厳しいものだったが、なんとか7試合ぶりの勝利を手にすることができた。

後半45+4分


今まで試合をコントロールしながら勝てない試合、ミスから破綻した試合が多かった中、逆境の中でも勝ち越せた意味は大きい。前節の大宮戦から極端に強気な采配が目立っているが、それもこの試合では当たった。これがACL広州戦、さらにリーグ戦へとつながることを期待する。

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