5/10/2014
セレッソにPKが多いのはきっと前プレスができないせいだ。 #cerezo
PK、確かに多い。リーグ戦では第3節清水戦、第9節神戸戦、第11節名古屋戦で献上、ACLではグループリーグ第6戦の山東魯能戦で献上している。こちらがもらった数はゼロだ。
理由は簡単、セレッソの守備が今の定番である「出し手を捕まえる守備」ではなく「受け手を捕まえる守備」だからだ。
開幕当初のシステムは4-2-3-1、けれど守備時には4-4-2にセットされる時間が長かった。このシステムは他の多くのチームも採用している。
守備の基本はFWのライン、MFのライン、DFのラインでフィルターをかけ、相手の攻撃の選択肢を狭めていくこと。前のラインでボールカットができればそのままカウンターに入り、できなければパスコースを限定して後ろのラインに引き渡していく。去年はFWのラインやMFのラインにシンプリシオや南野拓実が入ってきたのでプレスや効果的なパスコース限定が出来ていた。
しかしディエゴ・フォルラン、柿谷曜一朗では前からのプレスはできない。したとしてもボールを奪った時に二人は疲弊してしまい、攻撃が機能しなくなってしまう。
なので、セレッソは真逆の守備をすることになった。後ろを固めて来るボールを跳ね返す。
このシステムではフォルランはあまり守備で動き回らないようにする、そして攻撃に転じた時に効果的な動き出しが出来る準備だけをしておくのだ。守備の一歩目は実質MFのラインになり、ボランチの2枚はより強い守備意識が要求される。
後ろの3バック、山下達也、ゴイコ・カチャル、染谷悠太、藤本康太はいずれも対人守備に特徴があり、人に強く、前に出てボールを奪える。
その一方で縦に入るパスには特別な強さがなく、ボランチが少しでもサボると、そこから入る効果的な縦パスには後手を踏む。神戸戦の染谷、名古屋戦の山下、山東戦でもそうだった。スピードに乗った相手を後ろから追った結果がPKになっている。5バックになっているから、4バックよりもオフサイドがとりにくいのも厄介だ。
原因がわかっているからPKを減らすのも簡単。前から追えるFWを入れるか、守備ブロックをギリギリまで下げて、裏に出すパスが活きるスペースを消すかだ。どちらも現実ではなかなか厳しいけれどな。
まだまだこのチームは整理されていない。「自分の長所を伸ばすサッカー」ができないんだから「相手の長所を消すサッカー」なんてものはまだやれるはずがない。
そのままガマンするか、それとも……。
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