1/26/2015
DEAR CICERO FROM ZONO. #cerezo #photo #diary @PabloFelipe92
また舞洲に行っていた。
チームも始動し、若手、ベテラン、一体となってのトレーニング。約一名まだどこぞをほっつき歩いてるが、まあいいや。
しかし、そこはまだ寒風吹きすさぶ冬の埋立地、早くに着いた俺は練習が始まるまでレストハウスにこもって暖を取ろうと思い立った。
レストハウスの中には女性が6人くらいだったか、平日の昼間だとはいえ、セレ女も減ったなとしみじみ。そこで、Ciceroに会ったんだ。
彼は50代の白人で、同年代の、おそらく奥さんであろう穏やかな白人女性と、びっくりするくらい美人の20代の白人女性を連れていた。そうして、手にiPhoneとライトニングケーブルを持って柱の影をしきりに観察していた。あちらこちらに、ウロウロ。
「ああ、充電がしたいのだな。」
そう直感した俺は、ハードボイルドの探偵が友人にそっとタバコを渡すように、持っていたスマホ用のバッテリーチャージャーを差し出した。
「Oh!」
Ciceroとはその瞬間に友達になれた気がした。彼は今年からセレッソに加わったパブロ(@PabloFelipe92)のお父さんだった。そして、前述の二人は、奥さんと、パブロの奥さん。
Ciceroとは練習が始まるまでたくさん話をした、写真もたくさん見せてくれた。息子がネイマールと撮ったツーショット、Cロナウドと撮ったツーショット、いろんなチームでの様子、目を細めて、自慢気に。
お互い英語ができない、ポルトガル語もさっぱりなのに、よくもまああんなにコミュニケーションがとれたな。
「お前アルシンド知ってるか?」
と聞かれたから、俺はいたずら小僧みたいな顔をして頭のてっぺんをさっさと二度払った。
「そうそう、そのアルシンド。」
Ciceroが目を細める。
「エジノとブランキーニョは?」
「この写真の二人だよね?ああ、ジルマールは知ってる?」
「知ってるともさ。」
「彼はブラジルに戻ってたらもセレッソのサポートをしてくれてるんだ。」
サッカーが好きで、それだけで、言葉なんて少しでいいんだな。
それで、その日の練習はパブロのことばかり見ていた、Cicero達と同じように。南米では考えられない寒風の中、彼はエンジの防寒着を着てグラウンド横のベンチに腰掛けていたようだ。
パブロは、初見ではあるけれど、そしてひいき目も入るけれど、なかなかにいい選手だった。一度切れた南米とのコネクションがまた戻ったんだと感じた。
それに、チーム全体の気迫、戦うんだという姿勢が見て取れたのが有りがたかった。パウロ、アウトゥオリ監督の気迫、新天地を求めてセレッソへとやって来たベテランたちの気迫、特に、茂庭照幸のそれは鬼気迫るものがあった。
新しい親友ができて、素晴らしい練習を見られた。寒風でカメラを持った指先の感覚がなくなったけど、そんなことどうでもいいや。
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