土曜日開催だと画像の補正がゆっくりできていい。2200枚くらい撮ったけれどなんとかなるものだ。
画像を一枚ずつ見やって、ヤンマースタジアム長居で感じていた事を再確認していた。愛媛戦では山口蛍がフリーになる場面が多く、好守に安定感をもたらしていた。それは偶然ではなく、セレッソが意図的に仕組んだものだ。
セレッソのベースになるシステムは4-3-3だ。そして、前の3枚と後ろの7枚があまりポジションチェンジしなかった、というか、できなかった。ディエゴ・フォルランやカカウは守備に走るのではなく、得点でチームに貢献するという考え方。
しかしそれでは攻撃でも守備でも動きが乏しく、簡単にマークにつかれてしまう。また特定のポジションの選手にストレスがかかってしまうという欠陥があった。
昨日の試合では、前3枚の両サイドは献身的に守備に戻っていた。そうして、山口はセンターバックの間まで下がって5バックのスイーパー役をかってでていた。なので守備時は5-4-1の2ラインのようになっていた。今まで4-3の2ラインだったことを考えるとかなり違う。
逆に攻撃時は山口をアンカーの位置まで上げる。同時に、扇原貴宏と長谷川アーリアジャスールは積極的に上がって相手ボランチとマッチアップしていた。前に5枚プラス両サイドバックの援護が入るワイドな攻撃で、見た目は4-1-5に近い。
守備では5-4-1、攻めでは4-1-5というと広島や浦和が採用している「ミシャシステム」が思いつくが、こちらのやり方のほうが両ワイドの体力的な負担は少ない。代わりに好守の要になる山口の動きがとても大事になる。
守備に関しては玉田圭司、楠神順平、パブロがファーストディフェンダーとして攻撃の一歩目を潰してくれたこともあり、かなり機能していたと思う。まだ攻撃に関しては不満のある部分はあるけれど、フィニッシュの二歩前、三歩前のポイントになるパサーがフリーになる恩恵は計り知れない。
問題は、山口が代表で不在の時にどうするか。新しい試みを練磨したい時期に核になる選手がいないのはかなり厳しいな。
フォルラン、カカウが抜けることで得点力が減ると言われているけれど、勝てなければなんの意味もない、今まではそうだったんだ。とすれば、この新しい戦い方でまず勝利という結果が出たことは喜ばしいよ。
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