土曜日の舞洲、高鳴る気持ちを持って舞洲に足を運んで、汗だくになった自分の正直な気持ち。
「どうしてソウザを引っ張った!!」
普通の神経の監督なら、あの状態のソウザは使わない。
スターター
システムは前節と変わらず3-4-2-1で、松本とは同じシステムでかち合うことになった。GKはキム・ジンヒョン、DF右から田中裕介、茂庭照幸、山下達也、ボランチは累積明けのソウザ、山口蛍、右ウイング松田陸、左ウイング丸橋祐介、二列目、関口訓充、杉本健勇、FW1トップに玉田圭司。
リザーブは丹野研太、藤本康太、酒本憲幸、山村和也、ベサルト・アブドゥラヒミ、リカルド・サントス、澤上竜二。
前半、焦燥感とにらみ合い。
システム上は3-4-2-1なのだけど、セレッソと山雅では1トップの仕事が違う。松本の1トップ、高崎寛之は188センチの上背を活かし、とにかくトップのどこかに張ってポストプレーをし、両サイドの二列目がどっと上がってくる。
対してセレッソの1トップ、玉田は下がって受けたり流れて受けたり、うまさでボールを落ち着ける。
だから、決まった位置でボールを保持する高崎と比べ、玉田がボールをもつ位置は常に流動的だ。それを杉本と関口がバックアップ、そこでダメなら山口やソウザにはたいてサイドという流れになる。
前半は、それがある程度出来てはいたけど。やはり下がって受けてから前に出るので時間がかかる。その上相手とはミラーになっていてガッチリ噛み合う。だからマークのズレが起こりにくい展開だった。
守備に関しては、前節山口戦のような「偽装3バック」ではなく、純然たる5バックになっていた。これは相手の両サイドが大きく張り出していたので、それについている丸橋も松田も引っ張られ、押し込められた形。だから、攻める時には両サイドのスプリント量、一回あたりの走行距離が伸びて、ガス欠の遠因にもなった。
そういう、あまりセレッソにはよくない流れの中で、前半終了間際に食らったパウリーニョのゴールはとても痛かった。それは痛くない失点などひとつもないけれど、時間帯としては最悪だった。
後半、悪手。
前半の流れでは相手が動かないと感じた大熊清監督は、システムを4-2-3-1に戻す。右サイドは酒本が入って、二列目は酒本、玉田、関口、杉本が1トップ。
試合終了時のシステム |
ただ、これでも松本としては守備の枚数は足りているので、動揺して守備のブロックをずらすとか、中盤の人数が減るってことはなかった。
どうすればよかったのかと考えたけど、相手として一番やってほしくなかったのは高崎を封じられて、最悪ボールはあいつにあずければいいという安心感を消されること。それから、どこかで局所的な数的同数や不利を作られて徹底的にそこを突かれることだったと思う。
前者に対しては山村を出していれば解決していたかもしれない。今になっての話だけど、ソウザのコンディションはどう考えたって100%ではなかった。だからスタメンで名前が出た時嫌な予感しかしなかった。
実際、セレッソが攻め一辺倒になった時は山口とソウザが広いエリアを担当していたけど、ちょっとしたミスで攻撃を鈍化させたり、守備でも振り切られるシーンがあった。あそこにテコ入れしなかったのは采配ミスだと、あくまで主観ではあるけれど。
結局そこは修正されずで、べサルドと澤上が入り、前の選手が前線でボールを待ち続けるいつもの負けパターンにハマってしまった。
まとめ
まず、ベストコンディションの選手を使わないという「戦略的ミス」そこを試合中に直せなかった「戦術的ミス」二つのミスが重なった状態で山雅を倒すなんてことは無理だ。そこをなんとかしないといけない。
ゴール前での工夫とか、もう一歩踏み出す姿勢なんてものは、監督がこうすればいいと示すもの。選手が勝手にそれをできるなら監督なんていらない。
それだけを、それだけをよくよく考えてほしい。
0 件のコメント :
コメントを投稿