2016年にブログを書いていて感じたこと「即時性」
2003年か4年か、その頃からブログを書いている。その当時に比べて、人が随分せっかちになった気がする。
Twitterでも、LINEでもそうだ。「今」何が起こってるのか知りたいという欲求が強く現れた一年だった。
玉田さん、田代さんのお別れ会も、ほぼ中継みたいなものだし…… |
色んな技術革新があって、人はすぐに「今」を手に入れられるようになった。スマホのカメラ自体高性能になったし、逆にカメラの方もスマホに近づいて来た。
俺がメインで使っているNikon D500は「Snap Bridge」というアプリでスマホと連携できるようになっている。撮ったその場で、Twitterで見るのに十分な解像度の画像をガンガン送ってくる。不要なヤツは後から消してしまえばいい。LINE、Facebookでも威力を発揮する強い武器だ。
こういう革新的な技術を駆使して、サポーターのみんなが、タダで、早く、詳細な情報を得る。それが当たり前になった。
極論を言えぽ、撮って出しのヒドい写真であれ、動画であれ、臨場感、必要性が備わっていればアリ。逆にどんなに美しくても出すべき時に出さないと価値はガツンと下がる。
これはアマチュアの分野にだけ起こっていることではない。海外のニュースメディアでも以前は「じっくり作り込んだよい画像を出せ」というスタイルだったのが「作り込まなくていい、さっさと出せ」に方向転換しているそうだ。写真家、とすればイライラする要望だろうけど、それがまさに、現在起こっていることの全てなんだ。
じゃあ、ブログが不要になったのでは?と思いそうだがそうではない。ブログはブログで存在価値がある。
Twitter、Facebook、LINEなんかは即時性が強すぎて早く流れてしまうんだ。その場に居合わせなかった他の人たちが「何か盛り上がってるけどどうしたの?」としらけてしまうことがままある。
そういう人が後から知るためのアーカイブとして、ブログの存在は欠かせないものになった。うまくは言えないけれど、Twitter、Facebook、LINEはニュース速報で、ブログは報道ドキュメンタリーみたいな立ち位置だ。
スタジアムにWi-Fiを整備する話が出ているけど、それが可能になればこの流ればもっと加速するだろう。
2016年にブログを書いていて感じたこと「プロが本気出すと叶わないけど、プロはなかなか本気出さない」
J1昇格プレーオフ決勝を現地で観ていて、カメラの多さ、報道陣の多さに圧倒された。
日ごろはセレッソの広報さんと専属のカメラマンさん、それに媒体が2、3あればいい方なのだけど、決勝では2倍以上のカメラや報道陣の姿があった。
プロが人数をかけ、機材を出し惜しみなく投入し、撮影しやすいエリアで撮影をしていたら、およそのアマチュアは太刀打ちできない。
ゴール裏に並んだD5や1D X mark2、ヨンニッパのレンズ群は壮観だった。全部質に入れたら何年か遊べるんじゃないってアホなことを考えていた。
けれど、アマチュアに、予算とか、予定とか、実家との折り合いとか、赤ちゃんのお守りとか、そういう限度があるのと同じように、プロにも限度がある。全ての試合を全て同じ体勢で撮ることは予算上難しいんだ。今年はJ2だったしその流れは顕著だった。
そんな機材でやりくりしてるの?というクラブもいくつかあったし、機材はあっても使いこなせてないメディアさんも、残念ながらいくつかあった。せっかく許可を出しているメディアさんでもそうだ。アッサリとした記事にスマホで撮った画像一枚しかつかない、なんてこともザラだ。
3年ぶりのJ1だけれど、アレからどれだけ変わったんだろう?ここ数年が劇的だったからなおさら興味がある。J2ほと酷い環境ではないと信じたい。(実はJ2でも愛媛なんかはスタジアムでフリーWi-Fiが使えるのだけど、そういうのJ1じゃどうなんだろ)
2017年にしたいこと「アマチュアがどれだけ伝えきれるか、限界を知る」
正直な話、今の自分に私(わたくし)という概念はない。試合後飲みに行くとかまあ余程のことでもない限り無いし、永遠に部外者なんだろうなと思う。その方がやりやすい。
そういう初期のガイナックス(エヴァンゲリオン作ってたアニメ会社ね)みたいな本気のアマチュアが、持てる技だとか力だとかでどれだけプロが伝えきれなかった部分を伝えきれるか。それが来年の課題。
もちろん、早さは担保したい、でも質も落としたくない、そういう間でずっと試行錯誤するんだろうと思う。
俺の効き目は左だから、右目が望遠機能があるカメラになって、自分の意思で自由にいつでも写真が撮れたらいいなとかサイバーパンクな事も割と真剣に考える。その辺り、抵抗はないな。
まあ、さらっと一言で言っちゃうと「来年も頑張ります」なんだけど、ここまで広げてみたよ。
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