12/31/2016

写真で今年を振り返ろう。そして来年もよろしく。 #cerezo #photo #diary


今年も残すところあと半日、2015年はたくさんのものを失った。2016年は反省すべきところは反省して、前に進みたいと、ただそれだけを考えてた。

一人で、がらんどうで生きる自分が、サポーターとして何を成せるかと考えて、行き着いたところが写真だった。

どんな遠いところでも、カメラとレンズ2本、ノートパソコンを持って行く。日帰りできない遠隔地はホテルの中で現像作業をした。そうして、何かしら人の心に残せるものを作ろうと、それだけを考えた。

2016年01月17日10時08分、チーム始動日。



今年から加入の山村和也や清原翔平は練習メニューが書かれたボードをのぞき込んでいる。まだこれまでの戦力とこれからの戦力が馴染んでない状態。

2016年2月28日14時12分、アウェイ町田戦。山の上にて。



野津田の山の上、かぐや姫が出てくるんじゃないかって竹林の向こう側に、町田ゼルビアの本拠地がある。今年の戦いはここから始まった。

2016年03月12日17時59分、ホーム群馬戦。待ちわびた凱旋。



やっとめぐったホーム開幕。曜一朗がダブルタッチのバックヒールで決勝点。破顔破顔。

2016年04月09日19時58分、アウェイ清水戦。神様の言葉。



リカルド・サントス初ゴール。メインスタンドから撮っていたんだけど、写真の神様に(本当にそうとしか形容できない存在がいるんだ)

「お前は後半戦、ここで観た方がいい。」

そう指し示された席に座ってチャンスを待っていた。技術とか経験とかじゃない、神秘的な体験だった。

2016年05月28日20時30分、ホーム岡山戦。辛勝。



構図、表情、あとは…質感とか。写真として一番「いい感じ」だと思う。つまりこの時点での限界。だから来年は、これを超える何かを撮らなきゃね。

岡山に快勝しても、柿谷曜一朗に笑顔なし。キャプテンとしての辛さとか厳しさとか、そういうのが不意に出てくる時があって、その刹那をうまく撮れたらと感じていた。

2016年06月08日19時08分、アウェイ長崎戦。曜一朗負傷。



はじめは軽いケガか何かだと信じていた。そう信じたかった。

けれど、ベンチに戻ってきた彼の険しい表情や、キャプテンマークを外し、他の選手に託そうとした様子から、これは長引くと覚悟した。実際は…予想以上のダメージだった。

2016年06月08日20時53分、アウェイ長崎戦。木本恭生、起死回生の決勝点。



同じくアウェイ長崎戦。後半に失点して勝ちが引き分けに、引き分けが負けにと、取りこぼしが多くなっていた。

この試合も試合終了間際に永井龍に同点弾を食らい苦戦。その数分後にこのゴールで突き放しに成功した。どっちのゴールだっけと見紛うばかりの杉本健勇と、手前で「やったな!」って感じに指差してる茂庭照幸が好き。

2016年07月03日19時59分、アウェイ熊本戦。ロアッソ、うまかなよかなスタジアムに戻る。



熊本の地震で、熊本の選手やクラブスタッフを含むたくさんの方が被災した。熊本の本拠地、うまかなよかなスタジアムも被災者を収容する施設として利用されていた。

7月3日は、そんな熊本が熊本に戻った記念日。試合後、セレッソの選手たちは熊本のサポーターに、熊本の選手たちはセレッソのサポーターに、それぞれエールを送る。

2016年07月31日20時03分、アウェイ京都戦。健勇の覚醒。



特に語るべきことの多い試合。清原が選手との交錯で倒れて、隣で一緒に観ていた清原の個サポさんが泣き出してしまった。試合も3-0と一方的にやられ続けていた。そんな中で健勇が覚醒、ゴールを決めて引き分けまで持っていった。

試合後ロッカーに向かう健勇は「いやいや、まだまだやれたはず。」と不満げで、その力強さが頼もしく写った。

2016年08月28日20時33分、天皇杯一回戦、高松戦。ゴール、ゴール、ゴール。



シュート36本を浴びせ、10ゴールで快勝。健勇は5ゴールの活躍。振り向きざまの酔いしれた表情が美しく見えた。

2016年10月02日、ホーム清水戦。まさかの逆転負け。



曜一朗が負傷離脱してから、健勇がキャプテンマークを巻くことになった。その責任感からか、この時期の健勇はとにかくゴールを決めまくっていた。

チームには勢いがあり、勝ち点差僅かでぶつかった清水戦でも酒本憲幸のゴールで先制。ところが終盤2失点で敗れてしまう。

スタンドからは酔客の腹立たしいヤジがあった。それに、自身も不甲斐ないと感じたのだろう。健勇は必死に涙をこらえていた。

2016年11月27日16時00分、昇格プレーオフ準決勝、ホーム京都戦。曜一朗先発復帰。



プレーオフに回ることがほぼ確実になった時点で、負傷離脱していた曜一朗はプレーオフに間に合わせるためにトレーニングを積んでいた。

運動量なんて求められないし、プレーのキレもまだまだ。けれど、リーグ最終戦であるホーム熊本戦で途中出場、この試合では先発して値千金のゴールをあげた。


2016年12月04日17時30分、昇格プレーオフ決勝、ホーム岡山戦。J1復帰。



長い長い、二年間の放浪のすえ、やっと「もといた場所」に戻ることができた。

それは歓喜などではなく、安堵とか、解放とか、そういう言葉がピタリと当てはまるものだった。

健勇は号泣して、クラブスタッフや曜一朗と熱い熱い抱擁を繰り返した。曜一朗も号泣して抱きしめあった。


この一年、必至で写真を撮り続けた。雨が多くて、今年買ったばかりのD500もダメージを受けたし、AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VRも二度の故障で十万以上吹き飛んだ。

写真優先の生き方、本能的な生き方をしたので、またたくさんの人が離れていった。もう、俺は人間として不完全なんだと割り切った。

いいことも悪いことも、その全てに意味があるのだと考えている。どんなと言われてもわからない、多分「ああ、俺はこのまま死ぬなあ。」という段にならないと気づけないだろう。そういうものだ。そこまでは、ただ自分のなすべき事をなすだけ、それだけ。

来年はどんな感じになるのか皆目見当がつかない。けれど、その時点でのベストを選んでいきたい。

それではよいお年を。また来年。


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