12/06/2006

「セレッソ大阪」の一員として。

 セレッソ大阪とはピッチの上に立つ11人だけを指し示しているものではない。全選手、全スタッフ、そしてセレッソを愛する全てのサポーター、それら全ての集合体を、「セレッソ大阪」と呼ぶのだと、私は考えている。阪神と阪神ファンの関係であったり、浦和とレッズサポの関係であったりを連想していただければ、イメージは掴んでもらえると思う。

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 一員であるからには、チームの成績が芳しくない時、その責任と義務を果たす必要がある。例えば選手が捲土重来を期してトレーニングを積むように、フロントが戦力の拡充に奔走するように、サポーターにはサポーターの義務が存在する。


 チームの為に何かしらの出費(チケット代やグッズ代)をしたり、応援に声をからしたりというのも、その一つ。太鼓を叩く者、コールをリードする者、ダンマクを作る者、それぞれが得意分野でその技量を発揮する事も、大切な仕事。私はそのどれも出来ないから、自分が出来る事を、何年も前からずっと探していた。

 そんな時、丁度ブログサービスというものが現れた。思いの丈を文章に綴る、これなら出来るかもしれないと思った。2年と少し前くらいの話。


 どうせ書くのなら、しっかりしたものを書きたい。キチンと取材をしたり、写真を撮ったり。知りたいのに情報が乏しくて、という事象を、自分なりにまとめて記事にする作業は、いろいろとたいへんではあるけれど、同時に充実感もあった。

 そういう事を繰り返していく事で、沢山の人に出会えたし、いろんな考えにも触れられた。普通に生活をしていたのでは得られない体験も沢山した。


 その恩返しをする時期が、今なのだと思っている。セレッソがこのまま昔の威光にすがるだけのチームになるのか、それとも再生し、以前の様な高揚感あふれるサッカーが出来るチームになるのか。このストーブリーグで、今後数年の方向性が決まる。降格した事で選手の入れ替えは例年よりもずっと激しいものになるだろうし、来年には丁度フロントの高い位置にいる人の入れ替え時期が待っている。ここで踏ん張らなければ、かなり不味い。

 この不安定な時期に私が出来る事。それは多分いつもと変わらず、いや、いつにも増して、情報をかき集め、まとめ、記事にし、他のサポーターに伝える事。そうすれば悪い風通しも少しはマシになる。サポーターからもより現実的な提案が出来る。


 その活動の為には多少の批判は受ける覚悟でいる。むしろそれが無い方が異常。今はフロント批判ばかりしているけれど、それに対して「いや、○○さんはしっかりやってる」という意見があっても全然いい。そういうディスカッションを求めている。こういうお互いギリギリのところに立った上での本音のやり取りは大事だ。今後に絶対に生きてくるから。


 一応他のサポーターの方々と考えがシンクロしているのか、今のところこのブログのヒット数は5割増しくらいにはなっている、ただコメントやトラックバックを認証制にしている為か、議論する機会は少ない。もっと激しく、しっかりとした意見交換をしなければ、どこかの誰かのように「判らない」などと分析も出来ない人間になってしまいそうで怖い。今のうちに、出来るだけ沢山の方の意見が聞きたい。

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