7/30/2007

C大阪4VS3仙台 夏の夜の夢の如し。

後半途中くらいだか、ファミリー席の向こう側から花火が打ちあがっているのが見えた。どこかのバカが試合やってるスタジアムの真裏で花火大会でもやっているようだ。しかしスタジアムの中はそれ以上にド派手な打ち合いだった。私はサッカーが好きで、セレッソが好きで、泥臭い試合が好きで、ノーガードの殴り合いなんて最高に好きだ。だからそんなチンケな花火の事など、すぐに頭の中から霧散してしまった。

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スタメン。森島康をスタメンに戻すかと思われたが、東京V戦から変化は無し。クルピ監督の東京V戦後のコメントに嘘は無かったようだ。

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前半立ち上がりは、よく動けていた。濱田は惜しいシュートを2度放っているし、左右のバランスもそれ程悪くなかった。

だからワンチャンスをものにされ、先制点を奪われた事は非常にまずかった。前節の失点を想起させてしまったろうし、こちらが散々攻めてもゴールが奪えないというのに、カウンターを一度食らっただけで点をとられてしまったという徒労感も出てきてしかるべしの流れだった。

このいやな流れを断ち切る意味で、前半終盤に決まった古橋のゴールには大きな意味があった。ファインゴールだし、前半で同点に追いついたというのも大きい。今期の古橋はヤングジェネレーションの影に隠れてしまっているが、やらなければいけない仕事を黙々とこなしてくれる。

後半の2ゴール目は、半分以上香川のゴール、という事で異論は無いと思うが、如何か。彼が中盤にいるかいないかでチームのポテンシャルは全く変わってしまう。そんな10代はそうそういない。

これで2-1。悪い流れになりかけたところを、見事に逆転してみせた。このまま勢いに乗りたいところだが、そういかないのが今のセレッソなんだろうか。不可思議なゴール(現地で見ていて何が起こったのか判らなかったが、あれは江添を責められない)を奪われ、試合は振り出しに。

こういう展開は、本当に疲れると思う。連戦の疲労も重なったかもしれない。高温多湿のコンディションもあったろう。この後セレッソも仙台も全体的に間延びしてしまい、完全にノーガードの打ち合いになった。小松が決めても(これもいいゴールだった)またとられ、グダグダな試合展開に。後半も半ばを過ぎると殆どの選手の足が止まってしまった。

森島康はそんな中で投入された。

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起用法としてはベストだと思う。小松に比べて、技術的には劣る部分があるのは否めない。ただ負けん気と根性はチームの中でも一番。そんな選手が頑張って、ボールをキープし、スペースに駆け込み、相手DFをチェイスしている。他の選手が頑張らないわけにはいかない。

最後の1点は、気持ちの乗ったセレッソイレブン、その全員でとったゴールでいい。濱田が出して、柳沢が古橋の動きを見てサイドから早いクロス、古橋もギリギリのラインで足を出し、香川が何とか持ち直して、後ろから駆け込んだ森島康がぶち込み、全員がブートキャンプで喜びを分かち合った。ほら、ちゃんと全員が絡んでいる。今までのセレッソは、いつもいつもロスタイムに泣かされてきたんだから、こんな日があってもいいだろう。

最後は押さえの切り札、千葉投入で時間稼ぎ。

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うだるような暑い夜、桜色のフラッグが打ち振られる中、愛するチームが、4点を奪って勝った。これ以上のカタルシスがあろうか。今はふき出す汗さえ心地いい。

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