12/30/2007

忘年会のご飯が尋常ならざる美味さだった。

 今週はウチの会社の営業日が四日しかなく、その上一日は大掃除ということで日頃の一週間分の仕事を三日で仕上げなくてはいけなかった。オッサンには非常に厳しいスケジュール。クタクタになった後だったので、正直大掃除の後の忘年会は早く終わってほしいなという気持ちでいっぱいだった。

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 しかしこの忘年会で食べたご飯が驚くほど美味しかったので、自身への備忘録代わりに記録しておきたい。

 お店の名前は「福耳」心斎橋の鰻谷近くにあるあったかくてこじんまりとした佇まいのお店。(食べるのに)忙しくて写真が撮れなかったので、お店の様子はこちらから。ブログはこちら


 メニューは沖縄料理が中心。お酒も下戸の為未確認ながら焼酎、泡盛が揃っているらしい。沖縄と言えばラフテーだとかチャンプルーだとか、とかくお肉料理や油モノを連想するのだけれど、このお店の売りは野菜料理、野菜がとにかく美味しいのだ。聞くと有機無農薬野菜を使っているとのこと。そのせいか味がしっかりしていて、どんな調理法をとっても他の食材に負けない強さがある。

 例えば最初に食べたカブの葉のみぞれ煮。カブの葉とブタの三枚肉の薄切りを出汁で炊いて、たっぷりの大根おろしとともに食べる。豚肉はあくまでスープにコクをプラスする為のもので、主役はカブの葉。かむとシャキシャキとした食感があり、続いてほろ苦さ、出汁の旨味がやって来る。そして胃におさまった時じんわりとした温かさに笑みがこぼれる。人間だってそもそも自然の一部で、野菜も同じく自然の一部で、本来ならこういうものを食べることこそが自然な行為の筈であるのに、私にはそれが出来ていなかったのだ。こうして力のある野菜を食べると、そのことを改めて考えさせられてしまう。激務でグッタリとへたりこんでいたはずの胃袋が、出された料理の数々を苦もなくぺろりと平らげてしまったのも、それが自然な行為であったから、かも知れない。後でお店の方に「こんなにご飯を食べられた方は初めてです」と言われてしまったけれど、美味しくないご飯ならそんなに食べない。


 終わりよければ全てよし、これで今年の仕事は全て終わった。つもりだったが、今クライアントのサイトを手直ししている最中だ。平穏はいつ訪れるのやら…。でもいいお店を紹介してもらえたのは収穫、家内が元気になったらこのお店に行ってみたい。

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