12/13/2010

ソンマ。

ハングル語というのは人を卑下する言葉があまりに多くて辟易するらしいのだが、中にはいい意味を持った大好きな言葉もある。

「ソンマ」もその一つだ。「ソン」が「手」「マ」が「味」人の手が加わった食べ物の味わいのことをソンマという。日本で言うおふくろの味はさしずめ「オモニのソンマ」というところか。


今日の昼食は心斎橋にある高名なイタリア料理屋で摂った。1時くらいに行ったのだが店内は満席で、席から見えるピッツァ用の石窯は轟々と音を出し、僅かの間にウマそうなピッツァを吐き出していく。いい窯といい職人は小麦とトマトとチーズをあっという間に一つにまとめて、魔法をかける。
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トマトソース、チーズ、半熟トマト、タマネギ、イタリアンソーセージのピザと生ハムとルッコラのピザ、おいしい。お金を払って然るべき味だ。ただカロリーはそれなりだったので、夕飯節制することにする。


で、夕飯。おでんの残りを僅かばかりと、家内にお願いしていた味噌の焼きおにぎり。
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この家内の味噌が素晴らしくよい。少しあるだけで何杯でもご飯が食べられる。それを握り飯に塗ってこんがりと焼く。手で握ったコメと、手間暇をかけて仕込んでくれた味噌は、他人が食べてもそれなりにうまいのだろうが、オレにとっては昼間のピザ以上に幸せな味だった。好いてくれている人が、おいしく食べてほしいと握ってくれた焼きおにぎりは特別なのだ。


それに加えて予想外の一品。娘が学校の実習でキムチを漬けてきたらしい。なんとも生野らしい話だ。木曜日に漬けて、今日が食べごろだという。
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これもまたおいしい。娘が白菜の葉一枚一枚にヤンニョムを塗って、丁寧に仕込んだものなのだから当たり前なのだけど、このヤンニョムは本当に売り物にしているそれらしく、普通にうまい。普通のスーパーに売っているそれと比べるのがかわいそうなほどだった。夕飯節制作戦大失敗だ。


二人のソンマは、それは特別だった。さて、明日からは、今度こそ、節制節制。

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