仕事で首もとが薄ら寒くなる話をされて、精神衛生上非常に良くない週末だった。もう月曜なんて起きるのもイヤで、フラフラ。
家に帰ると家内がパスタを作ってくれていた。諸所の事情で我が家は月曜にパスタを食べることになっている。娘か義弟くんがもし海上自衛隊にでも入ったら金曜日はカレーになるから、一週間の中で二日はメニューが固定されることになる。主婦にとってはありがたいか。
いつもは野菜とベーコンのアリオ・オリオを食べるのがもっぱらなのだけれど、昨日に限ってトマトベースの煮込みを作ってくれていた。オリーブオイルでタマネギのみじん切りを炒め、ソーセージを加えて焼き目をつけ、ホールトマトとスープストック、大豆の水煮を入れたらローリエの葉も投入して香りにアクセント、最後に塩、コショウで味を整えて、完成。当然煮こめば煮こむ程味が馴染んで旨くなる。
オイルベースのシンプルで尖ったパスタも好きだけれど、こうした煮込みもたまにはいいなと思う。豆の柔らかさがトマトの酸味を丸くしている。温かくて、心の傷口にジンと染みてきた。
そうすると不思議なもので、少しずつ心も丸くなってきた。パスタを食べると気持ちが落ち着いて、ほんわりと温もる。なぜだかわからないけれど、そうなのだ。こんなモノ毎日食べたら気持ちが優しくなりすぎて、ギスギスしたコトなんてできなくなってしまう。イタリア人があんな調子なのも、なんとなくわかるというものだ。
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