面白いなと思うのが、純然たるFWが一人もいないところ。
これを見ていて、ロンドン五輪の時のブラジル代表を思い出していた。
この時のブラジル代表の前線も純然たるFWがおらず、「false 9(ファルセ・ナイン)」と呼ばれるシステムを組んでいた。オスカル、ネイマールが自由にポジションをとり、カカがバランスをとる。右サイドはフッキの独壇場。皆が既存の常識にとらわれず、流動性を持ってゴールに迫る様は、2010年のセレッソにも似ている。
false(ファルセ)はwebサイトを制作している人間ならよく聞く単語だ。
例えば、webであるスクリプト(プログラム)を使う時、そのスクリプトの「ある機能は使うが、違う機能は使わない」という場合がある。
そういう時は
機能A: false;
機能B: true;
と書いたりする。この時、機能Aは使用されず、機能Bだけが使用される。なのでfalse 9というフレーズは実にしっくりする。
翻って、このセレッソのシステムを、俺は勝手に「true 8(トゥルー・エイト)」と呼んでいる。柿谷が真に輝くためのシステム、柿谷を利用するシステムであるならば、このスクリプトは
8: true;
と記述されるべきだ。8番が輝き出せば、セレッソは強い。2000年も、2005年も、2010年もそうだった。あくまで、このスクリプトにエラーが無ければ、の話ではあるけれど。
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