前半35分 レナト(川崎)
前半37分 長谷川 アーリアジャスール(C大阪)
後半13分 大久保 嘉人(川崎)
後半30分 長谷川 アーリアジャスール(C大阪)
後半45分+1 南野 拓実(C大阪)
2試合トータルでは負けてしまったけれど、90分、この試合に関しては2度突き放されながら最後の最後まで食らいついて、逆襲して、勝つことが出来た。ナビスコカップというタイトルには届かなかったものの、今のセレッソにとっては貴重な体験「成功を味わう、勝利を知る」ということができた。これは何物にも代えがたい前進だと信じる。
スターターには、代表に招集された扇原貴宏、キム・ジンヒョンをはじめ、ディエゴ・フォルラン、山口蛍、安藤淳、染谷悠太、藤本康太といった戦力が名を連ねていない。招集組以外は全てケガによる離脱だ。4バックは新井場徹、山下達也、小谷祐喜、平野甲斐と、ベストメンバーで残っているのは山下だけの状態。ダブルボランチはキム・ソンジュンと長谷川アーリアジャスール、右に南野拓実、左に楠神順平、トップには杉本健勇が久しぶりに抜擢され、永井龍とコンビを組む。
それにしても、川崎とセレッソのパスワークの違いは酷いものだった。川崎はパスを出そうとする時、複数人が受けるための準備をはじめている、そしてパスを出した選手も出してすぐに新たな受け手としてフリーのゾーンに動き出している。セレッソの選手は手を広げて、パスを出せとアピールするばかりで、マーカーを外す動きをしていない。だから相手を背負ってしまって前を向けず、攻撃のスピードが鈍くなる。
それで、ボールを奪われても態勢が整っていないものだから、速攻を食らうとディレイするためのチャンスが少ない。レナトにしても大久保嘉人にしてもファインゴールではあるけれど、その前段階で遅らせる、断ち切るができなかったのかと。
対するセレッソの3ゴールのうち、最後の南野の素晴らしいゴール以外、長谷川アーリアジャスールの2点は非常に泥臭かった。永井が粘って潰れたこぼれ球と、混戦の中で信じて上がった2得点。連係もクソも無い今のセレッソにしたら、こんなゴールを信じて前に前に進むほうがいいのかもな。
ペッツァイオリ監督のサッカーは攻守が一体になっていて、高い位置で奪う、速攻で守備陣を作られる前に押し込む、をよしとしているけれど、いつの間にか失点を恐れて、前に前にという意識が希薄なっていた。もう勝つしか無いんだから、失点は覚悟で、相手より1点多くとれればいいと、1-0でも5-4でも同じと、前に前に進むべきなのかもしれない。少なくとも、扇原、山口というボランチのキーマンがいない間は。
フォルランがいなくても3点奪えたというのも意味がある。強烈な個がゴールを奪うこともあるけれど、現在のフォルランは残念ながらうまい選手というだけで、強烈な個では無いし、連係がとれていないのに周りの選手とのコミュニケーションがとれていない。なら、彼の経験が活きる使い方、例えばスペースが開いている終盤のスーパーサブとか、そういう起用もありだろう。
あと最後に、ペッツァイオリのいい部分も。彼は局面を分析して、選手をフレキシブルに動かす。例えば今日は4-4-2でスタートして、3-4-3、2-6-2とシステムを目まぐるしく変えた。
後半16分 |
後半22分 |
後半32分 |
その都度相手は対応を迫られる。攻守一体、選手を本職ではない位置でも適正によってそこに置くペッツァイオリの姿勢がうまく出るところだと思う。
とにかく、180分で負けはしたが、いいところがよくよく出た試合だった。天皇杯の磐田戦、その後の柏戦、そしてダービーに向けて、少なくとも絶望感からは開放された。泥臭く責めてガツガツ点の取り合いをする、そんなやり方でもいいんだよ、点が取れれば、勝ちさえすれば。
酔っぱらっててまともに文章は書けなかったけど、晴れやかな気持ちだよ。
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