9/21/2014

2014 J1 第24節 G大阪 2vs0 C大阪 悲しくはない、悔しいだ け。 #cerezo #gamba #photo #diary

2014年9月20日(土) 16:04キックオフ[ 観客 19,569人 ]

前半37分 阿部 浩之(G大阪)
後半44分 佐藤 晃大(G大阪)


負けて悔しくないはずはない、しかし幸いだったのは「悲しい」と感じなかったことだ。今までのセレッソはちぐはぐなサッカーで自滅し、やすやすと勝ち点を相手に献上していた。それを思えば、悔しいと感じることすら前進だったと思える。


例えば今日の試合、永井龍がゴールを決めきれていれば、杉本健勇が走っていれば、悔しい、そうと感じた人も多いはずだ。しかし、マルコ・ペッツァイオリが監督をしていた時期まで、彼ら二人にそれほどの期待を持てただろうか。

残念ながら答えはノーだ。つまり、彼ら二人は「活躍してくれたらいいな」という選手から「お前が決めなかったら負けてしまうんだ」という選手に前進したのだ。同じことは南野拓実、秋山大地にも言える。

チーム力は苦しい状態の中でも底上げされていて、戦えている。だから負けて悔しい。けれど、前には進んでいると断言できる。


スターターは9/13の柏戦でサスペンデッドとなった扇原貴宏が抜け、虫垂炎で離脱していた長谷川アーリアジャスールが復帰した形。リザーブには股関節炎が癒えたカカウが入った。


ダービーの入り、ガンバはいつも全開で入ってくる。俺達はこれほど強いのだと相手に畏怖の念を抱かせるいつもの手だ。そこをいなせたのはいい入りだと感じた。染谷悠太、丸橋祐介のサイドが何度も攻撃にさらされたが、これは他のチームでもよくやってくる手だ。


しかし攻撃に関してはキレは全くなかった、こちらの方がはるかに深刻だった。扇原の展開力が無かったとか、杉本が動けていなかったとか以上に、攻撃の推進力を担う楠神順平と南野が通用していなかったのが痛かった。


原因は、彼ら二人とガンバのボランチ、遠藤保仁、今野泰幸の力関係、相手が一枚上手だった。ポジショニング、ボール奪取力に優れる二人に攻撃を止められ、逆に彼らから始まる攻撃にプレッシングをうまくかけられなかった。改めて、いいボランチの存在がチームにとってどれほどプラスか感じた。山口蛍と扇原がいてくれたらまた違ったのだろうが、いや、泣き言は言うまい。

前半の失点は、こちらボランチのどちらかが宇佐美貴史を見ていたら変わっていただろう。阿部浩之の飛び出しは見事だったけれど、その手前で遅らせるか急かせるかすればオフサイドになるか、引っかかって止められていたボールだ。この一つのゴールにセレッソは苦しめられたし、ガンバはその優位性を最大限に活かした。若い焦りと大人の余裕がそれに加わって、数字以上のプレッシャーがかかった。



後半は頭からディエゴ・フォルランを入れて、数少ない好機に精度の高いフィニッシャーで応えるという意図を見せた。

けれども、そもそも南野、楠神の攻めが止められて、ボールがサイドに押しやられているので、高さのないフォルラン、永井のコンビは苦しい。リスクをおかして攻めにかかっているから好機自体は増えたけれども、永井が決めきれずフラストレーションがたまる。


そこでフォルランと最も意思疎通のできるカカウが呼ばれた。

後半33分

しかしこの2トップに怖さは感じなかった。相手のパトリックのように、決めきれないまでもボールキープに強さを見せるとか、どこか活かしようがあればそれを徹底させられるけれど、彼らにはそれが無い。とにかく何かが起こることを待つしか無いのが苦しい。このなんとも歯がゆいカードの切り方が、残念ながら今のセレッソの精一杯なのだ。


秋山を入れて、数少ないパス出しが出来る存在、長谷川を前に上げたのも最善の手だった。


後半37分

大熊裕司監督の選択にミスはない。それでも負けたのは、戦術レベルではなく戦略レベル、つまりいい監督のもと戦力を整え、いい状態で試合に向かわせるというフロントのミスだ。ただ、今怒っても何も変わらない、サポーターはただ、残留を願って戦っている選手に声援を送るしか無い。


歯がゆくて、悔しくて、悶々とした日々が続くけれど、今年は耐えよう、耐えしのごう。ここをやり過ごす力はあるはずだ。史上最攻は、来年にまでとっておけばいい、まずは二日後の名古屋グランパス戦だ。勝ち残らなければ、来年のリベンジすらできない。


1 件のコメント :