11/15/2015

明治安田生命J2リーグ 第41節 長崎 2vs0 C大阪 素晴らしい誕生日をありがとう。 #cerezo #vvaren #photo #diary

長崎市内、昭和で煮しめたような古宿に泊まり、文章を書く。40度目の誕生日は、およそ記憶している限りの中で最悪な出来栄えだった。




スタメンは、戦略とか戦術とか、そういうレベルの思考で組まれたものではない。山口蛍は代表に呼ばれ、扇原貴宏は累積警告で出場が出来ない、秋山大地は怪我をしていて、橋本英郎以外に経験豊かなボランチはいなかった。だからボランチは一枚だった。


全然二枚、攻撃的な中盤二枚、両サイドに一枚ずつ。そこから逆算してスリーバックになっただけで、長崎対策がどうこうという視点は皆無だった。

攻撃陣も薄い。丸橋祐介と田代有三はまだ完調ではないようで、前線も玉田圭司とエジミウソンだけが実戦に耐えうる経験を持っていた。


セレッソも長崎も5バック、トップに一人だけという布陣で、完全ではないもののガッチリ噛み合うような流れが多かったように覚えている。

こうなると個々の力量がよく分かる。長崎は技術はないものの体軀がしっかりしている。トップに入ったイ・ヨンジェ、二人目のトップとしてヨンジェをカバーしていた佐藤洸一、それにボランチの黒木聖仁と、体を張ってボールを保持する、展開するプレーヤーが揃っていた。



セレッソでは、そういう選手がディフェンスラインにしかいない。エジミウソンに向かって放たれたロングボールは、ほとんどが長崎へのプレゼントに変わってしまった。


では、どうすべきだったか。セレッソの選手で躍動感を持ってプレーしていたのはスキルフルでテクニックとスピードを持っている選手、つまり、玉田圭司と関口訓充、パブロだった。彼らのように長崎のトップとディフェンスの間に入り込み、ドリブルで、パスで、守備をかき回すタイプにはからきしだった。

セレッソに残された手札では、指折りのテクニシャンである楠神順平、スピードに長けた沖野将基、岡田武瑠らを登用する事が答えだった。けれど、現実に切られたカードは沖野一枚だけだった。



ああ、今になって思う。セレッソ一番足りないのは、頭脳であり、情熱なんだ。勝利のために何をするのか思考し続ける脳、劣勢になっても立ち向かう心、それが、ピッチにもベンチにもないのだ。それが、ここ二試合で5失点0得点という壊滅的な状況の根本なのだ。

だから、東京V戦、その後のプレーオフに勝つのであれば、勝ちたいのであれば、頭脳とハートを取り戻さなければならない。


(一部の選手を除き)個々の力量には素晴らしいものがあると、今でも信じている。彼らをセレッソという大きな作品に仕上げる頭脳が、ハートが欲しい。誰にでもわかる最後のピースが埋まらない。


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