2015年12月23日。前日に急遽告知があったイベント、大阪南港ATCにあるセレッソ大阪メガタウンでの山口蛍のサポーターへの挨拶に行ってきた。
イベントが始まる2時間前に足を運んだ。けれどその時点ですでに数十人のサポーターが集まっていて、ハンディカムをかまえていたり、スマホでの録画準備をしていたりと忙しくしていた。
場所取りの意味も含めて三脚を据えてじっと待つ。このイベントは伏せていたのではなく、実際に急遽決まったもののよう。なのでスタッフも少なく、何か荷物を置いておかないと熱気にあてられたファンに場所を奪われそうだった。カメラバッグやらを重し代わりに三脚に巻きつけ、不機嫌そうに首をすぼめていた。
18時5分、舞洲のクラブハウスから5分遅れで蛍が到着。ファンは万雷の拍手……、ではなかったな。イベントを待っていた疲れとか、分かれてしまう寂しさやら、いろんなものがマーブルになって、何をどうすれば思いが届くのか混乱した様子だった。
公式な記者会見の様子を後からニュースで見たけれど、南港に現れた蛍はあんなフォーマルな格好ではなく、ジーンズスタイルで飾らない様子だった。そうして、やはり柿谷曜一朗と練習していた時と同じような晴れやかで憑きもののとれた表情をしていた。そのせいか、口から出る言葉には真実味があった。
終始リラックスしていた蛍 |
事業部浅田さんの進行で蛍から言葉を引き出していく。(この辺りはかなりうろ覚えなので公式な発表までのつなぎだと思ってほしい)
先ずは、セレッソのサポーターに対して。キャプテンをつとめた2年間の間に降格があり、昇格失敗があり、つらい思いをさせてしまったいうお詫びがあった。その後、海外で挑戦したいという思いがある中でハノーファーからいち早くオファーがあり、かつてのチームメイトであるキヨ(清武弘嗣)の存在もあって移籍を決意したと説明。
言葉は、時間がない中ひとつひとつよく選ばれていた印象。誤解がないように、気持ちがキチンと伝わるようにという蛍の願いのようなものを感じた。そもそも、あまり話すのが得意ではない人間だしね。
それからは、質疑応答。
-印象に残っている試合は?
「デビュー戦(2009年10月18日 J2第45節 愛媛FC戦(大阪長居スタジアム))、うまくいかなかったのが思い出(右サイドバックとして出場)。それに、初ゴールの試合(2011年8月28日 J1第24節 浦和レッドダイヤモンズ戦(大阪長居スタジアム))は記憶に残っている(扇原貴宏選手と同じ試合でのゴールだから?)そういうのもあるかな。」
-セレッソ大阪のキャプテンは誰がいいと思う?
「タカ(扇原貴宏)がいいと思う。アイツふらふらしているところがあるから。(笑い)」
-ドイツ語の勉強は進んでいますか?
「まだ全然。でも向こうに渡ってからも時間はたくさんあるし、覚えていきたい。今でも単語程度は覚えてます。」
-偏食だと聞いていますが、ドイツでの食事は大丈夫ですか?
「そんな困らないです。まあ……パスタとかあるんで、結構大丈夫です。(笑い)」
-対戦してみたいチームは?
「僕はビダルが好きなので、やはりバイエルン・ミュンヘン。ビダルとマッチアップしてみたい。」
-(子供からの質問)背番号は何番になりますか?
「……16番です。(笑い)」
あと2問くらいあったんだけど失念、ゴメン。終始和やかに進んだイベントだけれど、最後の質問で蛍が戸惑う。
-日本に帰ってきた時、所属したいチームは?
よくよく意味を理解して、ゆっくりマイクを口に近づける。
「今からドイツに行くわけで、すぐに戻ってくるという気持ちはありません。長くやっていきたいと思っている。けど、戻ってくる時はまたセレッソでやりたいです。」
最後の言葉だけは、信じていいか悪いか半信半疑。イベントにつめかけたファンへの配慮が感じられる優しいウソのように感じた。
おっと、それからいついるかはわからないけれど、12月30日までは、出来る限り舞洲で体づくりをしているらしい。イベントに参加できなかった方、伝えたい事がある方は、たぶん最後のチャンスになるから、どうか大切にしてほしい。今回はこれまで、それでは。
メガストアのこの入口も、来年模様替えするのだろうね。 |
0 件のコメント :
コメントを投稿