愛媛戦からもう一週間、愛媛戦からまだ一週間。TwitterやFacebookで繋がっているサポーター仲間はみんな力を出しすぎてズタボロで、健康なやつを数える方が早いくらいだ。
曰く、風邪をひいた。曰く、筋肉痛が慢性化してとれない。曰く、ノドが潰れた。曰く、原因不明の腹痛で駅のトイレから出られない。みんな何かしら傷んでいる。それくらいのテンションで応援しなければ、後ろで支えなければ、セレッソがダメになると本気で信じている阿呆が千人、万人いるということ。
それはセレッソにとって、少しウザいかもしれないけれど、幸せなことだ。21年前にはゼロだった(そもそもチームがなかったんだからゼロ)阿呆が、一人増え二人増えして、今年はJ2にも関わらず毎試合平均1万人を超える阿呆が長居に押しかけるようになったんだ。ゼロから1万、頑張ったな。
僕も含めたこの阿呆と、このチームをJ1に押し上げてやろうという酔狂な選手達が踊り狂える試合も、もう残すところ1試合、90分になってしまった。
何度も書くけれど「最後の試合」「これに勝ったらなにかが変わる」セレッソはそんな試合にからきし弱い。
1995年の元旦に平塚(現湘南)に敗れ天皇杯を逃すと、2000年5月27日には川崎に敗れてリーグシリーズ優勝を逃し、2002年の元旦には清水、2004年には磐田に敗れて天皇杯奪取に三度失敗。極めつけは2005年12月3日のFC東京戦。ロスタイムにホームベースみたいな面のオッサンにゴールを奪われ、首位から5位まで転げ落ちた。
そういう歴史が、セレッソのサポーターを臆病な変わり者の集まりにしてしまったと本気で思っている。
「まあ、負けるのには慣れているよ。」と斜に構えることで、負けるショックから逃げている自分、負けても負けても応援すると、負けること前提で話してしまう自分、そういういびつな気持ちを作らなければ5度の敗退と3度の降格に耐えられなかったんだ。
今度こそ、今度こそ勝とう、勝ち取ろう。得られるものは栄光ではなく、去年までは当たり前だった風景。いささか物悲しいけれど、それが実力、仕方がない。せめてサクッと勝って、ああ疲れたな、打ち上げでもして屁をこいて寝ようって思えるように。
福岡の人よ、大阪に来たらこの阿呆たちのことを覚えていてほしい。豚まんとかそういうのは家に帰ってからでいいからさ。電車の中だとすげえ迷惑になるから。いや本当に。
最後に、エル・ゴラッソの予想スタメンと、俺の独断と偏見で選んだベンチメンバーを紹介して、気分を盛り上げようか。
「セレッソ大阪、本日のメンバー!!」
「唯一無二(ただ一つあって、二つとないこと) キム・ジンヒョン!」
「虎視眈々(じっと機会をねらっているさま) 田中裕介!」
「天真爛漫(飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま) 丸橋祐介!」
「一騎当千(群を抜いた勇者) 山下達也!」
「不撓不屈(強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま) 茂庭照幸!」
「堅忍不抜(つらいことも耐え忍んで、どんな困難にも心を動かさないこと) 山口蛍!」
「神出鬼没(行動が自由自在で、居所などの予測がつかないこと) パブロ!」
「頭脳明晰(思考や判断力がくもりなく、はっきりしているさま。聡明 ) 橋本英郎!」
「縦横無尽(自由自在に物事を行うさま。思う存分に。四方八方に限りない意から) 関口訓充!」
「質実剛健(中身が充実して飾り気がなく、心身ともに強くたくましいさま) 田代有三!」
「天衣無縫(物事に技巧などの形跡がなく自然なさま。) 玉田圭司!」
「リザーブメンバー!」
「明鏡止水(邪念がなく、澄み切って落ち着いた心) 丹野研太!」
「知勇兼備(知恵と勇気の両方を持っていること) 扇原貴宏!」
「唯我独尊(自分だけがすぐれていると自負すること) 中澤聡太!」
「疾風迅雷(素早く激しいさま。速い風と激しい雷の意から) 楠神順平!」
「自由闊達(心が広くのびのびとして物事にこだわらないさま) マグノ・クルス!」
「才気活発(すぐれた才能が外にあふれ出ること) 小暮大器!」
「捲土重来(一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ) エジミウソン!」
それに、試合に出られない選手全員、クラブスタッフ全員、セレッソを愛する全ての人間の全ての力を90分間に叩きつけてやろう。
泣いても笑っても残り90分間、戦い抜いて、セレッソの歴史を作ろう。そんじゃ!
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