試合雑感
今日は、もう、試合のことなんかどうでもいいかなとか考えているよ。
ザックリ書くと、幸先良く前半に先制。杉本健勇と清原翔平、今のセレッソを好守で支える大切なプレーヤーがうまく咬み合ってくれた。
先発二試合目の丸岡満も悪くなかった。シュートはまだ精度がないけれど、香川真司のデビューしたてのころと比べれば全然いいから、まあ、心配するな。
けれど、試合のスコアは1-3。どうしてこんなことになったのか……。
大熊采配というアキレス腱
一番の問題はやっぱり采配で、「スコアが動いていないけれど劣勢になった時」に早目に手を打たないのが面映ゆい。
例えば1-0とか1-1の時点で、流れが悪いからと選手を入れ替えられるなら、選手は次の1点に集中すればいい。けれどスコアが動いて1-1とか2-1とかになってしまったら、取り返す労力は倍かかってしまう。「1点とれれば」が「2点が必要だ」になり「3点もいるのか……」に変わる。精神的な負担はどれくらい増えるだろうか?
そうして、悪い流れを断ち切るどころか、火に油を注ぐような愚策が効いて、俺たちは久しぶりに嫌な気分で夜を迎えているというわけだ。
サポーター論とか嫌いなんだけどさ
書きたいことは試合後、選手がピッチを周回している時に起こった。
バックスタンドというとどういうイメージがあるだろう?真ん中の辺りならメインよりもグッと安い値段で、テレビで観ているような視点からゲームを見ることが出来る。端の方の席でもサッカー専用ならそれなりに楽しめる。なんたってゴールに近いエリアだから、一番白熱した様子を間近で見られるお得な席だ。
だからか、俺はサッカー知ってるぞという「うるさい人」が結構多い。今のプレーはなっていない、チンタラ歩くな、常に全力で動け、足がつっても走れ、シュートで終われ。彼らの注文はとても厳しい。それに応じられる選手を見るのなら、バルセロナかマドリードか、イングランドのどこかまで飛行機で飛んでいった方が早いんじゃないかな?
セレッソでもそういう人はいる、というか、他のJ2に比べて異様に多い。酒をあおってヤジを飛ばし、選手を励ましてるんだかストレスを吐き出しに来てるんだかわからない、いい歳のオッサンがあちらこちらで笑っている。あれは、サポーターではないよね。酔客か、もっと的確に言えば可哀想な人たちだ。
杉本健勇がキレた、丸橋祐介もキレた。
彼らは試合に負けると戦犯が誰かを探して、その選手を徹底的にヤジる。そうして自分のうさを晴らして満足する。周りには不快な空気だけが残る。それがセレッソのホームスタジアムの現状なんだ。J2であることも悲しいけれど、そんなホームしか作れない無様さが、一番精神的に来るよ。
ヤジの対象はだいたい決まっている、杉本かリカルド・サントスが定番だ。彼らを叩いていればまあ安牌だという意識が透けて見えて吐き気がする。そういうのが何試合も続いていたら、彼らだって気持ちがキレるだろうさ。
杉本はバックスタンドのそこかしこにいる酔客に怒鳴り散らした。リカルド・サントスに酷い物言いをする人もいて、彼らの行いに丸橋もキレた。それは酷い有様だった。
セレッソはそれで何を得られるのか?
それはまあ、彼らだってチケットを買い、時間を割いてスタジアムに来ている。だから広義にはお客様ということになるんだろう。けれどお金を払えば何をしたっていいという理屈はない。フレンチレストランでどんちゃん騒ぎをする人が煙たがられるのと同様に、スタジアムで不快な気持ちを撒き散らすだけの人たちも鬱陶しい存在だ。
彼らが空気を悪くすることで、周りのなん人かは「もうスタジアムには来るまい」と考えるだろう。それはセレッソにとっても損失だ。
選手だって心地よくプレーできない。今季4敗中3敗がホームスタジアムというのも、関連性ないわけじゃないだろう(もちろん、相手をパスで崩すセレッソのスタイルが、アウェイだからまず守備からと考える相手とミスマッチを起こしている。それがそもそもの要因なのはわかっている。けれど、それだけではないということ)
こういう空気が少しでも変わってくれたらと、切に願うよ。自称サポーターとしてはね。
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