舞洲のルール
夏休みに入って、舞洲に来る学生の子らも多いことだと思う。そういう子にも何人か知り合いがいて、「こういうことがあった」、「ああいうことがあった」という連絡をもらうことがある。
次節京都戦に向け、チームはいろいろな変革を余儀なくされている。讃岐戦で丸橋祐介、田中裕介が警告を受け、出場停止。柿谷曜一朗のケガの具合も不透明なままだ。
この時点で、少なくとも2人はスタメンを入れ替えないといけないことが確定した。特に丸橋は替えの効かない選手だから、誰が入ってどうするのかは大切なポイントになる。そして、その情報を隠すことも大切になる。舞洲に足を運んだ良識ある人達は、それに協力しているようだね。
理由は明確。そういう行為が相手に試合に臨むシステムやメンバーを公開することに他ならず、利敵行為(敵に利益をもたらす行為)にあたるからだ。
セレッソ大阪も同様の理由から、試合日前日の練習場での様子のアップロードと、バスに乗り込む選手の撮影自体など禁止するよう記載している。
当ブログでも、試合前日以外でも、「これを乗せてはまずい」という写真は使っていない。例えば、誰がケガをした、誰が使われる、そういう情報に繋がるものは載せていない。
載せているのは「今載せても画像としての価値しか無いもの」に限っている |
これによって、セレッソが望んでいる「大事な情報の保護」にギリギリ寄与しているつもりだった。後は、セレッソ自体がリークする情報をコントロールすればいい。
肝心な情報を不用意に流す球団
だが、残念ながらセレッソという球団にその能力がないように思える。そう確信したのは、昨日になって某誌が京都戦に臨むスターターを暴露したからだ。
この布陣は讃岐戦後のある時点で試されたそのもので、そのまま使われる可能性が高い。もちろん、その後に試された布陣が使われる事もありえる。だが、少なくとも机上の空論ではなく、実際に試された布陣なのだ。
それを何千、何万部と刷られる新聞に掲載させる神経が、管理体制が、俺には理解できない。
札幌は違う
現在J2トップを走る北海道コンサドーレ札幌では、地元新聞の記者にスタメンをギリギリまで乗せてくれるなというお願いをし、スペシャルな選手起用で勝ち点を得たことがある。
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160613-OHT1T50276.html
【札幌】今季初の逆転勝ちで首位奪還
◆明治安田生命J2リーグ第18節 札幌2―1長崎(13日・札幌ドーム)
(前略)
策がはまった。今季15試合で3得点と攻撃の中心を務めているMFジュリーニョを、四方田修平監督(43)は先発から外した。「相手にかなり研究され、マークも厳しくなっていた。この試合に関しては状態のいいヘイスを起用しようと思った」と指揮官は決断。試合の2日前から「ヘイスをトップ下で使うことは、試合まで漏らさないで欲しい」と報道陣に記事だけでなく、予想布陣にも掲載しないよう要請。異例の措置を取り、6月初勝利を目指してきた。
(後略)
こういう手練手管を使わないどころか、逆に大事な情報をリークさせて、なにが撮影禁止だと言いたい。個人的にはね。
メディアへの露出を増やすため、柿谷や山口蛍、杉本健勇たちをアイドルのように売り込むのは、手段としてアリだ。けれど、メディアに出るならどんな情報でもよい、というわけではない。どれは出してほしい、どれは出さないでほしい、そういうコントロールが出来てはじめて、次はこういうアクションで情報を管理しよう、という手をうつべきなんじゃないだろうか。
俺が言っても説得力は低い、でも、言わずにはいられなかったから、書くよ。ええかげんにしてくれ。
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